那須川龍心は、幼少期から格闘技に親しみ、アマチュア時代から実績を残してきたキックボクサーだ。兄の那須川天心と同じく、千葉県松戸市をルーツに持ち、TEAM TEPPENで競技に取り組んでいる。
RISE公式プロフィールに掲載されている基本情報を整理すると、次のとおりだ。
| 項目 | プロフィール |
|---|---|
| 本名 | 那須川龍心 |
| 読み方 | なすかわ・りゅうじん |
| 生年月日 | 2006年5月16日 |
| 年齢 | 20歳 |
| 出身地 | 千葉県松戸市 |
| 身長 | 164cm |
| 体重 | 53kg(RISE公式プロフィール) |
| 所属 | TEAM TEPPEN |
| ニックネーム | 心童 |
| 血液型 | B型 |
| 構え | オーソドックス |
| 得意技 | 左フック |
| バックボーン | 空手 |
| 趣味・特技 | ゲーム |
出典:RISE公式選手プロフィール。体重は試合階級や契約によって異なる。
164cmの体格とオーソドックススタイル
龍心の身長は164cm。RISEでは主にフライ級(51.5kg)とスーパーフライ級(53kg)で実績を残してきた。
構えはオーソドックス。公式プロフィールには左フックが得意技として記載されている。身長や体格の数字だけでは選手の強さは判断できないが、相手との距離を管理しながらパンチを組み立てる技術は、試合を見るうえで注目したいポイントだ。
ONE Championshipの選手紹介でも、ジャブやジャブ・クロスのコンビネーション、ボディーへの攻撃などが特徴として取り上げられている。RISEで培った技術を異なる競技環境でどう発揮するかも、今後の評価材料になる。
プロデビューは2022年4月
龍心は2021年、RISE Nova全日本大会の55kg級トーナメントなどで優勝。Stand up AクラストーナメントやRISE NovaジュニアAクラスでもタイトルを獲得した。
そして2022年4月2日、国立代々木競技場第一体育館で開催されたRISE ELDORADO 2022でプロデビュー。笠原直希との試合を判定で制し、プロとしての第一歩を踏み出した。
同年6月には東京ドームで開催されたTHE MATCH 2022にも出場。若手選手ながら大舞台を経験し、プロとしてのキャリアを積み上げていった。
【那須川龍心の最新戦績】2026年の試合結果とKO率を検証
2026年の那須川龍心は、タイトル獲得と海外進出を同時に実現した。特に3月の長谷川海翔戦、6月と9月の大﨑一貴戦は、キャリアを振り返るうえで欠かせない試合だ。
2026年の試合結果一覧
| 試合日 | 対戦相手 | 結果 | 大会 |
|---|---|---|---|
| 1月18日 | 上村雄音 | 1R KO勝ち | RISE195 |
| 3月28日 | 長谷川海翔 | 5R KO勝ち | RISE ELDORADO 2026 |
| 6月6日 | 大﨑一貴 | 延長判定負け | RISE WORLD SERIES 2026 |
| 7月24日 | トンプーン | 2R TKO勝ち | ONE Friday Fights 163 |
| 9月19日 | 大﨑一貴 | 延長判定勝ち | RISE WORLD SERIES 2026 TOKYO.2 |
出典:RISE公式選手記録、大会公式結果、ONE Championship公式大会結果。
長谷川海翔戦は最終5ラウンドの逆転KO
2026年3月28日、両国国技館で開催されたRISE ELDORADO 2026。龍心は長谷川海翔と第4代RISEスーパーフライ級王座決定戦を戦った。
試合は3分5ラウンド、延長1ラウンド制。序盤から長谷川が攻勢を見せ、龍心にとって簡単な展開ではなかった。
しかし、勝負は最終5ラウンドに動く。龍心はパンチの連打で長谷川から3度のダウンを奪い、5ラウンド1分17秒、KO勝ちを収めた。
この勝利によって、すでに獲得していたRISEフライ級王座に続き、スーパーフライ級王座も獲得。19歳での2階級制覇という大きな実績を手にした。
日刊スポーツの試合後報道では、龍心は試合の盛り上がりについて「100点中150点」と表現している。苦しい展開から試合をひっくり返したことが、本人にとっても印象深い一戦になった。
大﨑一貴との2連戦がキャリアの転換点に
2026年6月6日、龍心はRISE世界スーパーフライ級王者だった大﨑一貴と対戦した。
ただし、この試合は53kgのタイトルマッチではない。55kg契約のバンタム級スーパーファイトとして行われた試合だ。
本戦3ラウンドは判定1-1のドロー。延長ラウンドでは大﨑が前進しながら圧力をかけ、判定3-0で勝利した。龍心にとっては、MMAを含む連勝が15で止まる結果となった。
しかし、両者の対決はそこで終わらなかった。
9月19日、同じ大田区の会場で今度は53kgのRISE世界スーパーフライ級タイトルマッチが実現。大﨑が保持する世界王座を懸けた再戦となった。
5ラウンドを戦い抜いても決着はつかず、本戦の判定は1-1。再び延長ラウンドへ突入した。そこで龍心が判定2-1で競り勝ち、大﨑へのリベンジと世界王座獲得を同時に果たした。
6月の敗北を経て、約3か月後に同じ相手から世界王座を奪った。この2試合の結果こそ、2026年の龍心を象徴する出来事だ。
那須川龍心のKO率は何%?
RISE公式プロフィールに掲載された戦績は、次のように競技別に分けられている。
- 総合戦績:24戦21勝3敗(11KO)
- キックボクシング:23戦20勝3敗(10KO)
- MMA:1戦1勝(1KO)
キックボクシングの勝利20試合のうち10試合がKO決着のため、勝利数を分母にしたKO率は50%となる。
一方、MMAを含む全競技では21勝中11KOで、約52.4%。全試合数24を分母にする場合は約45.8%になる。
つまり、那須川龍心のKO率を紹介するときは、キックボクシングだけなのか、MMAを含むのか、勝利数と総試合数のどちらを分母にするのかを区別する必要がある。
また、2026年の5試合だけを見ると、4勝1敗。そのうち長谷川海翔戦、トンプーン戦、上村雄音戦はKO・TKOによる勝利だ。判定でも勝ち切る能力と、試合を終わらせる決定力の両方が確認できる。
【人物相関・経歴】兄・那須川天心、大﨑一貴、長谷川海翔との関係
那須川龍心を理解するには、兄・那須川天心との関係だけでなく、所属するTEAM TEPPEN、RISEで競い合ってきた選手たちとの関係も押さえておきたい。
以下は、主要な人物・団体と龍心の関係を整理したものだ。
| 人物・団体 | 関係性 | 主な事実 |
|---|---|---|
| 実兄 | 龍心の兄。元キックボクサーで現在はプロボクサー | |
| TEAM TEPPEN | 所属ジム | 龍心が所属する格闘技チーム |
| RISE | 主戦場 | フライ級、スーパーフライ級、世界スーパーフライ級でタイトル獲得 |
| ライバル | 2026年6月に敗北、9月の世界戦でリベンジ | |
| 王座決定戦の対戦相手 | 2026年3月に5R KOで破り、2階級制覇を達成 | |
| 海外進出先 | 2026年7月に初参戦し、TKO勝利 |
出典:RISE、RIZIN、那須川天心公式情報、ONE Championshipの選手・大会情報。
那須川天心の弟として注目される理由
那須川天心は1998年8月18日生まれで、龍心より約7歳年上。キックボクシングで世界的な知名度を築いた後、2023年にプロボクシングへ転向した選手だ。
兄弟であることは、RIZINの公式選手紹介でも明記されている。幼少期からキックボクシングに取り組んできたという共通点もある。
ただし、2人の現在の競技活動は異なる。天心はボクシング、龍心はキックボクシングを中心にキャリアを築いている。
兄の存在は龍心にとって大きな知名度につながる一方、試合では常に兄との比較が生まれる。龍心自身も、ONE Championshipのインタビューで、兄の実績を受け継ぐだけではなく、自分自身の格闘技人生を築きたいという意欲を示している。
兄の名前に頼らず、自分の試合内容とタイトルで評価を得ること。それが龍心のキャリアを追う際の重要な視点になる。
TEAM TEPPENで磨く競技力
TEAM TEPPENは、那須川天心らが所属してきた格闘技チームとして知られる。龍心も同チームに所属し、RISEでの試合を中心に実績を積んできた。
2026年9月の世界タイトルマッチでは、チームの那須川弘幸会長もタイトルマッチ調印式に出席している。選手本人だけでなく、チームとして世界王座を狙う体制がうかがえる。
【RISE世界スーパーフライ級王者】大﨑一貴戦で証明した実力
龍心の2026年最大の実績は、RISE世界スーパーフライ級王座の獲得だ。
RISEのタイトルは階級ごとに分かれており、国内王座と世界王座も別のタイトルとして扱われる。龍心はフライ級、スーパーフライ級の国内王座を経て、9月19日に世界スーパーフライ級王座を獲得した。
3つのRISEタイトルを獲得
RISE公式プロフィールに掲載されている龍心の主なタイトルは以下のとおり。
- 第3代RISEフライ級王者(51.5kg)
- 第4代RISEスーパーフライ級王者(53kg)
- 第2代RISE世界スーパーフライ級王者(53kg)
- ISKA K-1ルール世界ストロー級王者
ここで注意したいのは、RISEフライ級とスーパーフライ級は別階級であり、世界スーパーフライ級はスーパーフライ級の世界タイトルだという点だ。
2026年3月の長谷川海翔戦でスーパーフライ級の国内王座を獲得し、9月の大﨑一貴戦で世界王座に到達した。国内タイトルから世界タイトルへと段階を踏んだ実績である。
大﨑一貴との再戦が持つ意味
大﨑一貴は、長年にわたり53kg前後の階級で活躍してきた実力者だ。RISE公式プロフィールでは初代RISE世界スーパーフライ級王者、第2代RISEスーパーフライ級王者などのタイトル歴が紹介されている。
2026年6月の55kg契約では大﨑が勝利した。龍心にとっては、単なるタイトル挑戦ではなく、直前の敗北を乗り越える再戦だった。
9月の世界戦は53kg契約の5ラウンド制。前回の3ラウンド制から試合時間が長くなり、スタミナ、ペース配分、ラウンドごとの採点対応も問われる試合となった。
結果は延長判定2-1。3人のジャッジのうち2人が龍心を支持し、新王者が誕生した。前回の敗戦から修正して再び勝利した点は、KO勝利とは異なる意味で高く評価できる。
この勝利によって、龍心は兄の知名度とは別の、自分自身の競技実績を手にした。20歳で世界王者になったことは、今後のキャリアにおける大きな基盤となる。
【2026年11月最新】次戦はONE SAMURAI 5!マフディー・ジャマリ戦に注目
2026年11月3日現在、那須川龍心の次戦として発表されているのが、11月18日の「ONE SAMURAI 5」だ。
ONE初参戦ではトンプーンを2R TKO
次戦を理解するために、7月24日のONEデビュー戦も振り返っておきたい。
龍心が対戦したのはタイのトンプーン・PK・センチャイ。タイ・バンコクのルンピニースタジアムで開催されたThe Inner Circle 23で、ストロー級キックボクシングの試合に臨んだ。
ONE公式の試合レポートによると、1ラウンドはトンプーンが積極的に攻めたものの、龍心は2ラウンドに右フックとボディーへのヒザ蹴りを当てて流れをつかんだ。さらに連続攻撃をまとめ、2ラウンド2分00秒、TKO勝利を収めた。
国内でタイトルを獲得してきた選手が、海外の舞台でも結果を残した一戦だった。
11月18日の対戦相手エルメディ・エル・ジャマリとは?
エルメディ・エル・ジャマリはモロッコのキックボクサー。ONE公式大会ページでは、龍心とのストロー級キックボクシングの対戦カードが掲載されている。
今回の試合は、龍心にとってONEでの2戦目であり、日本開催のONE SAMURAIシリーズへの初出場となる。
RISEの世界王者としてONEのリングに上がることは、異なる団体の競技環境で実力を示す機会でもある。53kgのRISE世界タイトルと、ONEストロー級の試合では階級設定や競技環境が異なるため、単純な王座防衛戦と同じ意味ではない。
11月18日の試合では、相手の攻撃力への対応に加えて、RISEで磨いてきたスピードやコンビネーションをどのように生かすかが注目される。
2026年後半の注目ポイント
今後の龍心を見るうえで注目したいのは、次の3点だ。
1. 世界王者としての安定感
大﨑一貴に勝利して世界王座を獲得した以上、今後は追われる立場になる。挑戦者として勝つことと、王者としてベルトを守ることは異なる課題だ。
2. ONEでの継続的な実績
7月のデビュー戦はTKO勝利だった。11月のジャマリ戦でも勝利すれば、ONEでの評価をさらに高めることになる。国内団体と海外団体の両方で実績を積むことは、選手としての市場価値にもつながる。
3. 兄・天心とは異なる競技人生の確立
天心はボクシングで、龍心はキックボクシングで世界を目指す。兄弟であることは注目を集める理由の一つだが、今後の評価を決めるのは龍心自身の対戦相手と試合内容になる。
【プロの結論】那須川龍心の強さと今後の評価基準
那須川龍心の2026年を整理すると、単にタイトルを獲得しただけの1年ではない。敗北を経験し、海外のリングで勝利し、最後には世界タイトルを手にしたという、複数の転換点があった。
特に大﨑一貴との2連戦は、龍心の成長を評価するうえで重要だ。
6月の55kg契約では延長判定で敗れた一方、9月の53kg世界タイトルマッチでは同じ相手に延長判定で勝利した。相手の圧力に対してどう対応するか、試合の流れをどう修正するかという課題に向き合った結果が、世界王座につながった。
龍心の強みと今後の課題
| 評価項目 | 現状 | 今後の注目点 |
|---|---|---|
| パンチ力 | KO・TKO勝利を複数記録 | 世界上位選手への決定力 |
| スピード | ジャブやコンビネーションが特徴 | 強い圧力をかける相手への対応 |
| 試合修正力 | 大﨑との再戦で勝利 | 長期的な安定感 |
| 国際経験 | ONEでデビュー戦勝利 | 海外強豪との継続的な対戦 |
| 王者としての実績 | RISE世界王座獲得 | 防衛戦での実力証明 |
龍心の評価を正しく行うには、KO数や兄の知名度だけに注目するのではなく、対戦相手の実績、階級、試合形式、判定内容まで確認することが大切だ。
また、キックボクシングとMMAの戦績を混同しないことも重要になる。公式プロフィールの24戦21勝3敗という数字には、キックボクシング23戦とMMA1戦の両方が含まれている。
今後、世界王座の防衛を重ね、ONEでも継続的に結果を残せれば、兄の弟という紹介から独立したトップファイターとしての評価がさらに強まるはずだ。
那須川龍心に関するよくある質問(FAQ)
Q1:那須川龍心は何歳ですか?
A1:2006年5月16日生まれで、2026年11月3日現在20歳です。
Q2:那須川龍心の身長は何cmですか?
A2:RISE公式プロフィールによると164cmです。
Q3:那須川龍心の戦績は何勝何敗ですか?
A3:RISE公式プロフィールでは、キックボクシング23戦20勝3敗(10KO)、MMA1戦1勝(1KO)。両競技を合わせると24戦21勝3敗(11KO)です。
Q4:那須川龍心はRISEの何階級王者ですか?
A4:フライ級、スーパーフライ級の国内王座を獲得し、2026年9月19日にはRISE世界スーパーフライ級王座も獲得しています。
Q5:那須川龍心と那須川天心は兄弟ですか?
A5:はい。那須川天心が兄で、龍心が弟です。天心はプロボクサー、龍心はキックボクサーとして活動しています。
Q6:那須川龍心の2026年最新試合結果は?
A6:2026年9月19日、大﨑一貴とのRISE世界スーパーフライ級タイトルマッチに延長判定2-1で勝利し、新王者になりました。
Q7:那須川龍心の次の試合はいつですか?
A7:2026年11月3日現在、11月18日のONE SAMURAI 5でエルメディ・エル・ジャマリと対戦するカードが発表されています。
Q8:那須川龍心はONE Championshipに所属していますか?
A8:所属ジムはTEAM TEPPENです。ONE Championshipには2026年7月に初参戦し、トンプーンに2ラウンドTKO勝利。11月18日に同団体で2戦目を予定しています。
まとめ:那須川龍心は兄の知名度を超える独自の実績を築けるか
那須川龍心は、2006年生まれの20歳。身長164cm、TEAM TEPPEN所属のキックボクサーであり、2026年にはRISEフライ級、スーパーフライ級の国内タイトルに加えて、RISE世界スーパーフライ級王座も獲得した。
長谷川海翔との5ラウンド逆転KO、大﨑一貴との再戦での世界王座獲得、ONE Championshipデビュー戦でのTKO勝利。これらは、2026年の龍心を語るうえで欠かせない実績だ。
そして次の舞台は、11月18日のONE SAMURAI 5。モロッコのエルメディ・エル・ジャマリとの一戦が控えている。
兄・那須川天心の弟という肩書だけで語られる段階から、自身のタイトルと試合内容で評価される段階へ。20歳の世界王者がどこまで成長するのか、2026年後半も目が離せない。
主な参照資料:RISE公式選手プロフィール・大会結果、ONE Championship公式大会結果・選手紹介、RIZIN公式選手紹介、日刊スポーツ、eFight、BOUTREVIEW。