2026年大会は10月3日午前8時50分にスタート。関東学生陸上競技連盟が公表した公式競技結果によると、22校が6区間を完走し、大東文化大学が1時間49分51秒で優勝した。
2位の順天堂大学とは2分46秒差。3位の日本体育大学、4位の帝京科学大学も1時間53分台でフィニッシュし、上位争いはハイレベルな展開となった。
第32回大会・総合順位と記録
以下は関東学連の公式結果を基にした完走校の順位である。
出典:関東学生陸上競技連盟の第32回大会公式総合成績。全日本出場欄はシード校を含む選考条件に基づく。
なお、順位表には表れない結果もある。
- 城西大学:途中棄権(DNF)
- 城西国際大学:欠場(DNS)
- 順天堂大学B:2時間00分01秒でオープン参加
城西大学は途中棄権となったものの、前年の全日本大学女子駅伝の成績に基づくシード校であり、関東地区の選考枠とは別の扱いになる。
上位8校の明暗を分けたポイント
今回の順位で注目したいのは、5位の筑波大学と8位の玉川大学の位置関係だ。
筑波大学は1時間54分28秒で5位。シード校として全日本への出場資格を確保している。一方、白鷗大学、東洋大学、玉川大学は6~8位に入り、関東地区の選考枠を獲得した。
特に玉川大学は、7位の東洋大学とわずか4秒差で8位。9位の立教大学には45秒差をつけた。
この結果は、駅伝では単に優勝争いだけでなく、出場権を争う中位グループの数十秒がシーズンの行方を左右することを示している。
【区間記録・区間賞】6人の走りが生んだ大会新記録
2026年大会は、区間ごとに異なる距離が設定された全6区間34.4kmのレースだった。
特に注目されたのは、最長8.6kmの3区と7.3kmの5区。チームの総合順位を大きく動かす重要な区間である。
2026年大会の区間賞一覧
| 区間 | 距離 | 区間賞選手 | 大学 | 記録 |
|---|---|---|---|---|
| 1区 | 4.3km | 今美里 | 筑波大学 | 13分11秒 |
| 2区 | 3.0km | 瀬戸口凜 | 大東文化大学 | 9分26秒 |
| 3区 | 8.6km | サラ・ワンジル | 大東文化大学 | 27分18秒 |
| 4区 | 5.6km | 石上栞理 | 順天堂大学 | 18分07秒 |
| 5区 | 7.3km | 野田真理耶 | 大東文化大学 | 23分27秒 |
| 6区 | 5.6km | 塩﨑彩理 | 大東文化大学 | 18分03秒 |
区間新記録は1区、4区、5区で生まれた。大東文化大学は2区、3区、5区、6区の4区間で区間賞を獲得している。
1区・筑波大学の今美里が区間新記録
1区4.3kmでは、筑波大学の今美里が13分11秒で区間賞を獲得した。
区間新記録という好スタートを切り、筑波大学は1区終了時点でトップに立った。
一方、大東文化大学の成瀬結菜は13分29秒で区間4位。先頭から大きく離されることなく、次の走者へタスキをつないだ。
筑波大学にとっては理想的なスタートだったが、後続区間で大東文化大学が巻き返す展開となった。
2区・瀬戸口凜が大東文化大学を押し上げる
3.0kmの最短区間では、大東文化大学の1年生・瀬戸口凜が9分26秒を記録して区間賞を獲得。
大学駅伝デビューとなった瀬戸口が、1区4位だったチームを2位まで押し上げた。
短距離区間では、順位を上げるためのスピードと限られた距離で力を出し切る能力が求められる。瀬戸口の走りは、チームの流れを変える重要な役割を果たした。
3区・サラ・ワンジルが首位を奪取
今大会の大きな転換点は、最長8.6kmの3区だった。
大東文化大学のサラ・ワンジルは27分18秒で区間賞を獲得。2区終了時点で2位だったチームを首位に押し上げた。
長い距離で安定したペースを維持し、後続チームとの差を広げる走りは、大東文化大学の総合優勝を決定づける重要な要素となった。
4区・順天堂大学の石上栞理が区間新
4区では順天堂大学の石上栞理が18分07秒を記録し、区間賞と区間新記録を獲得した。
大東文化大学の平尾暁絵も18分08秒で区間2位。両校の走力の高さが際立った区間だった。
順天堂大学はこの区間で追い上げを見せ、最終的に総合2位を確保している。
5区・野田真理耶が区間新で勝負を決める
7.3kmの5区では、大東文化大学の野田真理耶が23分27秒で区間賞を獲得。こちらも区間新記録だった。
野田は2023年大会からチームの優勝に貢献してきた選手の一人。4年生として迎えた最後の関東大学女子駅伝で、結果を残した。
6区・塩﨑彩理がアンカーを務めて優勝
最終6区5.6kmを任されたのは、3年生の塩﨑彩理。
18分03秒の区間賞を獲得し、1時間49分51秒の大会新記録でフィニッシュした。
大東文化大学の公式競技報告によると、塩﨑は故障の影響もあり、これまで駅伝への出場がかなわなかった選手。3年目にして迎えた駅伝デビューを優勝のゴールで飾った。
個人の記録だけではなく、選手それぞれの役割を生かしたチーム編成が、4連覇につながった。
【出場校一覧】関東大学女子駅伝2026の参加大学と注目チーム
2026年大会には、24大学がエントリーした。城西国際大学は欠場し、城西大学は途中棄権。実際に出走したのは23大学で、22大学が完走している。
2026年のエントリー大学一覧
1. 大東文化大学
2. 城西大学
3. 帝京科学大学
4. 筑波大学
5. 玉川大学
6. 中央大学
7. 順天堂大学
8. 日本体育大学
9. 駿河台大学
10. 東京農業大学
11. 拓殖大学
12. 東洋大学
13. 亜細亜大学
14. 白鷗大学
15. 立教大学
16. 東京女子体育大学
17. 日本女子体育大学
18. 千葉大学
19. 城西国際大学
20. 国士舘大学
21. 東京学芸大学
22. 東京農工大学
23. 日本ウェルネススポーツ大学
24. 早稲田大学
このほか、順天堂大学Bがオープン参加した。Bチームの記録は公式順位には含まれない。
注目された4大学の結果を比較
大東文化大学
今大会の主役。4区間で区間賞を獲得し、1時間49分51秒という大会新記録を樹立した。特に中盤から終盤にかけての安定感が強みとなった。
順天堂大学
1時間52分37秒で2位。4区の石上栞理が区間新記録を樹立し、区間賞も獲得した。大東文化大学に続く総合力を示した。
日本体育大学
1時間53分16秒で3位。上位3校の一角として、全日本に向けた競争力を示した。4位の帝京科学大学との差は24秒だった。
帝京科学大学
1時間53分40秒で4位。大東文化大学や順天堂大学に続く好成績を収め、全日本への出場権を確保した。
4大学を比較すると、大東文化大学が突出した記録を残した一方、2~4位の争いは比較的接近していたことが分かる。
【全日本大学女子駅伝】関東地区の出場権獲得条件と代表校
関東大学女子駅伝は、単独の地域大会であると同時に、全日本大学女子駅伝の関東地区選考会としても機能している。
2026年の第44回全日本大学女子駅伝は、10月25日に宮城県仙台市で開催された。
関東地区には、前年度の全日本大学女子駅伝の成績に基づくシード校と、地区選考会を通じて出場権を得る大学がある。
全日本大学女子駅伝への出場権獲得条件
2026年の関東地区では、シード校3校を除いた大学のうち、総合上位6校が本戦出場権を獲得した。
今回のシード校は以下の3大学。
- 大東文化大学
- 城西大学
- 筑波大学
したがって、総合順位の上から単純に6校を選ぶ仕組みではない。
大東文化大学は1位、筑波大学は5位でシード校。城西大学もシード校として別枠で扱われる。
2026年の関東地区・全日本出場権獲得大学
つまり、関東地区からはシード校3校と選考通過6校を合わせた9校が全日本に出場する構成となった。
玉川大学は8位で最後の選考枠を獲得。9位の立教大学は1時間56分27秒でフィニッシュしたものの、出場権には届かなかった。
この1つの順位差が、全日本への出場を左右した。
【大東文化大学が4連覇】大会新記録を生んだ強さと歴代優勝校
2026年の結果を語るうえで欠かせないのが、大東文化大学の継続的な強化と選手層の厚さだ。
同大学は2023年の第29回大会で、7年ぶり4回目の優勝を果たした。その後、2024年、2025年と優勝を重ね、2026年に4年連続7回目の優勝を達成した。
2025年大会では3年連続6回目の優勝を記録しており、今回の結果はその延長線上にある。
大東文化大学の優勝実績
| 大会 | 優勝回数 | 実績 |
|---|---|---|
| 2023年・第29回 | 4回目 | 7年ぶりの優勝 |
| 2024年・第30回 | 5回目 | 2連覇 |
| 2025年・第31回 | 6回目 | 3連覇 |
| 2026年・第32回 | 7回目 | 4連覇・大会新 |
4連覇を支えた選手配置
今大会の大東文化大学は、単にエース選手だけに依存する布陣ではなかった。
1区の成瀬結菜は区間4位で安定したスタートを切り、2区の瀬戸口凜が区間賞を獲得。3区ではサラ・ワンジルが首位に押し上げた。
その後も平尾暁絵、野田真理耶、塩﨑彩理がタスキをつなぎ、最終的に大会新記録を達成した。
とりわけ注目したいのは、1年生の瀬戸口と4年生のワンジル、野田らが同じチームで機能したことだ。
大学駅伝では、4年生の卒業によって翌年度の戦力が大きく変化する。経験豊富な上級生と新しい戦力が組み合わさることは、連覇を続けるうえで大きな意味を持つ。
2026年大会で見えた上位校の課題
大東文化大学以外の大学にも、次につながる材料があった。
- 順天堂大学: 4区の区間新記録が象徴するように、個人の高い走力をチーム全体の成績に結びつけることが課題となる。
- 日本体育大学: 総合3位という好成績を残し、上位争いに加わる力を示した。
- 帝京科学大学: 4位で全日本への出場権を確保。安定した区間配置が今後のポイントとなる。
- 筑波大学: 1区の区間新記録を記録しながら総合5位。序盤のリードを後続区間につなげることが課題として浮かんだ。
- 白鷗大学: 6位で全日本出場を確保し、上位校に迫る結果を残した。
なお、各大学の来季の戦力や選手の進路については、今後の公式発表が注目される。
【印西市千葉ニュータウン周回コース】6区間34.4kmの特徴と大会の見どころ
関東大学女子駅伝の会場となったのは、千葉県印西市の千葉ニュータウン周回コースだ。
2026年大会では、6人の選手が合計34.4kmを走り継いだ。
区間距離と求められる能力
| 区間 | 距離 | 競技上の特徴 |
|---|---|---|
| 1区 | 4.3km | 流れを作るスタート区間 |
| 2区 | 3.0km | 短距離でのスピード勝負 |
| 3区 | 8.6km | 最長区間。持久力と安定感 |
| 4区 | 5.6km | 中盤の順位争い |
| 5区 | 7.3km | 終盤に向けた重要区間 |
| 6区 | 5.6km | 勝負を締めくくるアンカー |
この区間構成から分かるのは、全員が同じタイプの走力を持っていれば勝てるわけではないという点だ。
短い2区ではスピード、3区と5区では長い距離への対応力、最終6区では順位を守り切る力が求められる。
観戦するなら注目したいポイント
大会の見どころは、次の3つに整理できる。
1. 1区のスタート争い: 各大学の序盤の位置取りとエース級選手の配置。
2. 3区の主導権争い: 最長区間で順位がどのように変わるか。
3. 5区から6区の逆転劇: 優勝争いだけでなく、全日本出場権を争う大学の順位変動。
2026年大会では、実際に3区で大東文化大学が首位に立ち、そのまま最後までトップを守った。
駅伝を観戦する際には、区間賞だけでなく、各中継所での通過順位を追うことで、チームの戦略やレースの流れがより明確になる。
【関東大学女子駅伝のよくある質問(FAQ)】
Q1:関東大学女子駅伝2026の優勝校はどこですか?
A1:大東文化大学です。2026年10月3日に開催された第32回大会で、1時間49分51秒の大会新記録を樹立し、4年連続7回目の優勝を果たしました。
Q2:2026年大会の総合順位2位と3位はどこですか?
A2:2位は順天堂大学で1時間52分37秒、3位は日本体育大学で1時間53分16秒でした。
Q3:関東大学女子駅伝2026は何区間で行われましたか?
A3:全6区間、合計34.4kmです。区間距離は1区4.3km、2区3.0km、3区8.6km、4区5.6km、5区7.3km、6区5.6kmでした。
Q4:全日本大学女子駅伝への出場権を獲得した大学はどこですか?
A4:シード校を除く選考通過校は、順天堂大学、日本体育大学、帝京科学大学、白鷗大学、東洋大学、玉川大学の6校です。大東文化大学、城西大学、筑波大学はシード校として出場資格を持ちます。
Q5:大東文化大学は何連覇を達成しましたか?
A5:2023年から2026年まで4年連続で優勝しました。通算優勝回数は7回となっています。
Q6:2026年大会で区間新記録を出した選手は誰ですか?
A6:1区の今美里(筑波大学)、4区の石上栞理(順天堂大学)、5区の野田真理耶(大東文化大学)が区間新記録を樹立しました。
Q7:関東大学女子駅伝2026はいつ、どこで開催されましたか?
A7:2026年10月3日、千葉県印西市の千葉ニュータウン周回コースで開催されました。午前8時50分にスタートしています。
まとめ:関東大学女子駅伝2026は大東文化大学の4連覇と大会新が最大の成果
第32回関東大学女子駅伝対校選手権大会は、2026年10月3日に千葉県印西市で開催され、大東文化大学が1時間49分51秒の大会新記録で優勝した。
4年連続7回目の優勝という結果は、同大学の継続的な強化と選手層の充実を示すものだった。
一方、順天堂大学、日本体育大学、帝京科学大学も上位に入り、筑波大学、白鷗大学、東洋大学、玉川大学までが全日本への出場権を獲得。関東地区の代表争いは、優勝争いとは異なる緊張感を生んだ。
今大会を振り返る際に押さえておきたいのは、次の3点だ。
- 大東文化大学が4連覇と大会新記録を達成したこと。
- 1区、4区、5区で区間新記録が生まれたこと。
- シード校を除く上位6校が全日本大学女子駅伝への出場権を獲得したこと。
関東大学女子駅伝は、各大学の現在の実力だけでなく、翌年度のチーム編成や全日本での戦いを占う重要な大会でもある。
大東文化大学の連覇がどこまで続くのか。そして順天堂大学や日本体育大学、帝京科学大学がどのように差を縮めるのか。2027年の関東大学女子駅伝では、王者への挑戦と新たな勢力の台頭が大きな見どころになりそうだ。
主な情報源:一般社団法人関東学生陸上競技連盟、大東文化大学公式スポーツサイト、筑波大学陸上競技部、玉川学園スポーツ関連発表、月刊陸上競技(月陸Online)、第44回全日本大学女子駅伝公式大会情報。