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村井俊治の地震予知は当たる?MEGA地震予測の仕組みと信頼性を2026年最新検証

相沢 直樹 相沢 直樹 • 更新: • 公開: • 読了約 27 分
目次

「村井俊治氏の地震予知は本当に当たるのか」「GPSで地殻変動を観測すれば、大地震の発生を事前に察知できるのか」。地震大国の日本で、こうした疑問を持つ人は少なくない。東京大学名誉教授の村井俊治氏が監修する「MEGA地震予測」は、全国の電子基準点から取得する衛星測位データを分析し、地震の前兆とされる地表の異常変動を捉える独自のサービスだ。

2026年11月現在、JESEA(地震科学探査機構)は、過去の予測実績や新たな観測データ、AI解析などを公表している。一方、気象庁や日本地震学会は、日時・場所・規模を高い精度で限定する短期的な地震予知には、依然として大きな科学的課題があるとの立場を示す。村井氏の経歴、GPS地殻変動を利用する仕組み、的中率の計算方法、2026年の実績、利用料金まで、客観的な資料を基に検証する。

【村井俊治氏とは何者?2026年現在の活動と地震予測への取り組み】

村井地震予知

東京大学名誉教授としての経歴

村井俊治氏は、測量工学や空間情報工学、リモートセンシングを専門とする研究者である。地震学を専門とする研究者とは異なり、衛星測位技術や地表の位置情報を分析する測量工学の視点から地震の前兆現象を研究してきた人物だ。

JESEA公式プロフィールによると、1963年3月に東京大学工学部土木工学科を卒業し、同年、日本工営株式会社に入社。その後、1983年7月に東京大学生産技術研究所の教授に就任した。

国際写真測量・リモートセンシング学会(ISPRS)の会長を1992年から1996年まで務めたほか、タイ国アジア工科大学院での教育活動や、日本測量協会の会長など、国内外の測量分野で要職を歴任している。

2000年5月には東京大学名誉教授となった。2013年1月にはJESEAの顧問に就任し、2017年12月から2023年2月までは同機構の取締役会長を務めている。

村井俊治氏の現在は?2023年からJESEA名誉会長

2026年11月時点のJESEA公式プロフィールでは、村井氏は同機構の名誉会長として掲載されている。2023年3月に名誉会長へ就任しており、現在もMEGA地震予測の監修者として名前が紹介されている。

したがって、村井氏は単に過去に地震予知を提唱した研究者ではない。測量工学の専門的な知見を背景に、地殻変動のデータ解析を地震予測に応用する活動に関わってきた人物である。

ただし、測量工学における実績と、地震予測の精度は別々に評価しなければならない。衛星測位や地表の変位を正確に計測できることは、地震発生の時期や規模まで正確に予測できることを直接意味しないからだ。

この区別こそ、村井俊治氏の地震予知に対する評判を判断する際の出発点になる。

【GPSで地殻変動をどう分析する?MEGA地震予測の仕組み】

GPSだけではないGNSS観測網を利用

MEGA地震予測の中心にあるのが、GNSS(全球測位衛星システム)を利用した地殻変動の観測だ。

一般にGPSという言葉が広く使われているが、GNSSはGPSを含む衛星測位システム全般を指す。現在の観測では、アメリカのGPSだけでなく、ロシアのGLONASSや日本の準天頂衛星なども利用される。

JESEAの説明によると、国土地理院が全国に整備している約1300か所の電子基準点が重要な観測基盤となっている。電子基準点は人工衛星から位置情報を受信し、緯度・経度・高さなどの座標を継続的に記録する設備だ。

JESEAが公表する説明では、電子基準点は30秒間隔で位置情報を観測し、座標の精度は5mmオーダーとされている。

地表は常に動いている。プレート運動や地殻内部の応力変化などによって、地面は水平方向だけでなく上下方向にも変位する。MEGA地震予測は、こうした変化を継続的に追跡し、通常とは異なる動きが現れていないかを調べる仕組みだ。

地震の前兆を調べる5つの主要な分析項目

JESEAの公開資料では、地表の変動を複数の観点から分析している。具体的には、以下のような指標がある。

  • 週間異常変動:直近1週間の座標変化を調べ、短期間に生じた異常な動きを検出する。
  • 隆起・沈降:約2年間の高さの変化を比較し、地表が継続的に上昇しているか、下降しているかを確認する。
  • 水平ベクトル異常変動:水平方向の移動を矢印で表示し、方向や大きさの急激な変化を調べる。
  • 累積変位:長期間にわたる変位を積み重ね、設定した基準値を超えていないかを分析する。
  • 東西・南北方向の変動:水平移動を方向別に可視化し、地表の変化を比較する。

加えて、JESEAは地殻変動だけでなく、AI解析、ミニプレート解析、搬送波位相解析、気温計測値、インフラサウンド、太陽活動、衛星データなど、10種類以上の前兆情報を総合的に判断すると説明している。

地殻変動が観測できても地震予測が難しい理由

ここで押さえておきたいのは、電子基準点の座標が変化したからといって、その変化がすべて地震の前兆とは限らないことだ。

JESEA自身も、GNSSの観測データにはノイズが含まれる可能性を説明している。大雨や大雪、積雪、季節や時間による温度変化、周囲の樹木による電波障害などが、観測結果に影響する場合がある。

つまり、観測された座標の変化と、実際の地殻変動を区別する必要がある。

また、JESEAの公開説明では、過去のM6以上の地震162個を独自に調査したところ、すべてに何らかの前兆現象が確認されたとしている。ただし、震源が約50km以上と深い場合には、電子基準点の動きに前兆が現れないこともあるという。

加えて、前兆現象が確認されても、地震が何日後に発生するのかを正確に予測することはできない。数週間後の場合もあれば、数か月後の場合もあるとJESEAは説明している。

この点からも、GPSによる高精度な測位技術と、地震発生を高精度で予測する技術は同じものではない。前者は実際の観測技術であり、後者は観測結果から未来を推定するモデルの検証が必要な研究領域だ。

【村井俊治の的中率は何%?過去の予測実績と2026年の事例】

JESEAが公表した2022~2025年の的中率

村井俊治氏の地震予測を評価するうえで、多くの読者が気にするのが的中率だ。

JESEAが公表している「ピンポイント予測」は、想定した地域でM6クラス以上の地震が1か月以内に発生する可能性を示すものと説明されている。ただし、実際の予測では地域や期間、マグニチュードの条件を設定しており、一般的な意味での日時を完全に特定した地震予知とは異なる。

公表資料に掲載された年間実績は次のとおりだ。

  • 2022年:21件中15件的中、71.4%
  • 2023年:18件中14件的中、77.8%
  • 2024年:29件中23件的中、79.3%
  • 2025年:21件中18件的中、85.7%

2025年の数値は、2026年6月16日に株式会社stepdaysが配信したJESEA関連のプレスリリースで公表されたものだ。予測件数と的中件数から計算した数値であり、年ごとに公表値が上昇していることが分かる。

2026年の的中率は93.8%という報道も

2026年7月4日付の女性自身のインタビュー記事では、JESEAの橘田寿宏代表が、2026年の取材時点で16件中15件が的中し、93.8%に達したと説明している。

ただし、この93.8%は2026年の年間確定値ではない。あくまで7月4日の取材時点で紹介された途中経過であり、その後の予測や地震発生を含めた通年成績とは区別する必要がある。

2026年に公表された予測と実際の地震

2026年には、JESEAが予測を公表した後に実際の地震が発生した事例もある。気象庁の地震記録とJESEAの発表を照合すると、次のようなケースが確認できる。

時期・主体 公表された予測・実績 実際の地震・関係 検証上のポイント
2022年・JESEA 21件中15件的中 的中率71.4% JESEA公表の年間実績
2023年・JESEA 18件中14件的中 的中率77.8% JESEA公表の年間実績
2024年・JESEA 29件中23件的中 的中率79.3% JESEA公表の年間実績
2025年・JESEA 21件中18件的中 的中率85.7% 2026年6月の関連プレスリリースによる公表値
2026年6月26日 6月24日配信。紀伊半島・中部地方周辺、7月22日まで、M5.5±0.5 山梨県東部・富士五湖でM5.6、最大震度6弱 JESEAは予測的中として公表
2026年7月28日 7月3日配信。九州地方周辺、8月5日まで、M5.5±0.5 熊本県熊本地方でM7.1、最大震度7 予測を上回る規模も的中扱いとする基準
2026年8月23日 7月15日配信。関東・中部地方周辺、9月16日まで、M6.5±0.5 茨城県南部でM5.9、最大震度5弱 JESEAは的中と公表。マグニチュードの許容範囲に説明が必要

特に注目したいのが、2026年7月28日の熊本地震だ。JESEAは7月3日に九州地方周辺、8月5日まで、M5.5±0.5という予測を発出していた。その後、7月28日に熊本県熊本地方でM7.1、最大震度7の地震が発生した。

気象庁の発表でも、同地震は7月28日16時27分に発生し、熊本県宇城市と氷川町で最大震度7を観測したことが確認されている。

JESEAの判定基準では、予測マグニチュードを上回る規模の地震は的中扱いとなる。そのため、予測値より大幅に大きい地震も的中件数に含まれる仕組みだ。

一方、2026年8月23日の茨城県南部の地震については、別の検証ポイントがある。JESEAが掲載した予測はM6.5±0.5で、実際の地震はM5.9だった。公表された判定条件には予測値から0.5以内の下振れを許容するとの説明があるため、表示された数値をそのまま比較すると0.6の差が生じる。この事例は、実際の判定にどのような丸め処理や追加条件が適用されたのか、詳しい説明が望まれる。

的中した事例だけを見るのではなく、予測の発出から終了までの全記録を確認することが、的中率を正しく理解するための基本となる。

【MEGA地震予測の信頼性は?気象庁・日本地震学会の見解と比較】

気象庁は日時・場所を特定した地震予知に慎重

MEGA地震予測の公表値を読む際には、気象庁が示している地震予知の考え方を理解しておく必要がある。

気象庁によると、地震予知とは、発生する「時」「場所」「大きさ」の3要素を精度よく限定して予測することを指す。

例えば「1年以内に日本の内陸部でM5の地震が起きる」という情報は、対象期間も地域も広く、毎日のように発生する地震の中から該当するものを見つけられる可能性がある。そのため、情報としての価値は限定的だ。

気象庁は、1週間以内に東京直下でM6~7の地震が発生するというように、時期・場所・規模を具体的に限定した高確度の予測は、現在の科学的知見から難しいと説明している。

また、日時と場所を特定した地震予知情報について、一般にデマと考えられるとして注意を促している。これは民間の観測活動すべてを否定するものではなく、確立された地震予知技術と誤解して情報を受け取らないようにするための注意喚起だ。

日本地震学会が区別する「地震予知」と「地震予測」

日本地震学会は2026年6月に修正したFAQで、地震予測と地震予知の違いを整理している。

同学会の説明では、地震予測とは、発生時間・場所・マグニチュードの一部または全部を事前に推定すること。一方、地震予知は、その中でも特に確度が高く、警報につながるものを指す。

この考え方に従えば、広い地域の地殻変動を分析し、将来的に地震が起こる可能性を示すことと、特定の日時に大地震が起こると高い確度で予告することは別の段階にある。

同学会のFAQでは、日時を指定した科学的根拠に基づく地震予測は現状では不可能であり、発生時間・場所・規模を限定した予測手法も十分に確立されていないとしている。

MEGA地震予測の科学的根拠はどこまで確認されている?

MEGA地震予測には、GNSSによる地殻変動の観測という具体的な技術的基盤がある。加えて、JESEAは独自の予測手法に関連する研究論文の発表も公表している。

2022年1月には、村井俊治氏と郭広猛氏が投稿した英文論文2編が、アジアリモートセンシング学会の学術誌「Asian Journal of Geoinformatics」の査読論文として受理されたとJESEAが発表した。

論文の題名は「MEGA Earthquake Prediction in Asia using a Yearly Unit Periodicity」と「Earthquake Prediction with Meteorological Satellite Imagery」。前者は地震発生年の周期性、後者は気象衛星画像を利用した地震予測を扱っている。

これは関連研究が学術誌の審査を受けて発表されたという事実を示す。ただし、これらの論文が存在することと、現在のMEGA地震予測の的中率85~90%台が独立した研究機関によって再現・検証されていることは同義ではない。

2024年に発表された国際的な地震予測研究のレビュー論文でも、予測を科学的に評価するには、対象地域、深さ、マグニチュード、期間を明確に定義し、事前に定めた独立した地震カタログを使って検証することが重要と整理されている。

したがって、村井俊治氏の研究を評価する際には、観測技術の実在性、前兆現象の研究、予測モデルの再現性、実際の防災効果を分けて考える必要がある。

村井俊治氏の評判は?支持される理由と慎重な意見

村井氏やMEGA地震予測に対する評価は、何を重視するかによって変わる。

支持する側が評価しているのは、地震計による揺れの観測だけでなく、地表の変動を継続的に観測しようとする発想だ。JESEAのサービスには地殻変動MAPや動画解説などがあり、地域ごとの情報を確認できる。

実際、JESEAの公式サイトには、交通関係の仕事で予測情報を参考にしている利用者や、家族への注意喚起に活用している利用者の声が掲載されている。ただし、これは運営側が紹介した利用者の感想であり、一般利用者全体を対象とした独立した満足度調査ではない。

一方、慎重な立場からは、予測対象の地域が広すぎないか、外れた予測がどのように集計されているか、的中率が偶然の発生確率と比べてどれほど優れているかといった点が問われる。

重要なのは、村井氏の測量工学分野での実績を尊重することと、地震予測サービスの有効性を独立したデータで判断することを両立させる姿勢だ。

【MEGA地震予測の料金はいくら?2026年9月の改定内容】

基本プランは月額520円、Proは2980円

MEGA地震予測は無料の公的防災サービスではなく、定期的に情報を配信する有料サービスだ。

2026年8月26日、JESEAはサービスのリニューアルに伴う料金改定を発表した。新しい利用規約は2026年9月25日から適用されている。

改定後の料金体系は次のとおりだ。

  • Liteプラン:月額380円(税込)。対象者を限定したプランで、誰でも自由に選択できるわけではない。
  • Basicプラン:月額520円(税込)。従来の主要機能を引き続き利用できる基本プラン。
  • Proプラン:月額2980円(税込)。上位プランとして提供されている。

特に注意したいのは、以前の月額380円という表示が、2026年9月以降の一般的な基本料金を意味しなくなった点だ。従来の380円プランを利用していた会員も、原則としてBasicプランの月額520円へ移行する変更が告知されている。

なお、初月無料の適用条件や決済方法は申込経路によって異なる場合がある。利用前には公式の最新プラン表示と利用規約を確認したい。

有料サービスで確認できる主な情報

JESEAのサービス紹介では、次のような内容が案内されている。

  • 毎週更新される地震予測情報
  • ピンポイント予測による地域・時期・規模の情報
  • 地殻変動MAPによる観測データの可視化
  • 動画による地震予測の解説
  • 予測の根拠となる観測情報の確認

地震予測の研究動向を継続的に追いたい人や、地域別の観測情報を確認したい人にとっては、情報を整理して受け取れる点に価値がある。

しかし、月額料金を支払うことで地震の発生を確実に知ることができるわけではない。料金と予測精度は別の問題であり、有料であること自体が科学的な信頼性を保証するものではない。

【村井地震予知を防災に活用する方法と的中率の正しい検証方法】

的中率85%・93%という数字だけで判断しない

地震予測の精度を検証する際に最も重要なのは、的中した件数だけでなく、外れた件数も含めた全体像を見ることだ。

例えば、広い地域に対して長い期間の予測を何度も出せば、その範囲内で地震が発生する確率は高くなる。反対に、地域・期間・マグニチュードを厳しく限定すれば、予測が的中する難易度は上がる。

MEGA地震予測については、JESEAが次のような条件を的中判定に採用している。

  • 時期:予測期間終了後、1週間以内の発生も許容する。
  • 地域:予測エリアの外側30km以内も許容する。
  • 規模:予測マグニチュードから0.5以内の下振れを許容し、予測を上回る規模の地震も的中扱いとする。

この条件自体が直ちに不適切ということではない。ただし、予測の上振れを許容する一方で下振れには一定の制限を設けるため、的中率の数字だけでは予測能力の全体像を把握できない。

地震予測の精度を確かめる5つのチェック項目

村井氏の地震予測や他の民間サービスを評価するときは、次のポイントを確認するとよい。

1.予測が地震発生前に公表されていたか

地震発生後に過去の予測を紹介するだけでは、後付けの説明と区別しにくい。配信日時や当時の原文が保存されていることが必要だ。

2.地域・期間・規模が具体的か

「日本のどこかで大きな地震が起きる」という情報では検証できない。地域の範囲、予測期間、マグニチュードの条件を事前に確認する。

3.外れた予測もすべて公開されているか

的中した事例だけを集めると、実際の精度よりも高く見える可能性がある。予測の取り下げ、期間終了、対象外となった事例も記録する必要がある。

4.第三者が同じ基準で再計算できるか

気象庁などの独立した地震カタログを使い、予測と発生記録を照合できることが重要だ。判定基準は地震発生後に変更せず、事前に固定することが望ましい。

5.偶然の的中率と比較しているか

予測対象の地域が広く、対象期間が長いほど、偶然に一致する可能性も高くなる。単純な的中率だけでなく、誤警報率や見逃し率、予測を出さなかった期間の地震発生状況なども評価したい。

地震予測を防災に役立てるための考え方

民間の予測情報を確認すること自体は、必ずしも悪いことではない。地震への関心を持ち、自宅や職場の防災対策を見直すきっかけになるからだ。

ただし、実際の避難判断や安全確保は、公的機関の情報を中心に考える必要がある。

  • 気象庁:地震情報、緊急地震速報、津波警報などを確認する。
  • 地震調査研究推進本部:活断層や海溝型地震の長期評価を確認する。
  • 自治体:地域のハザードマップや避難場所、避難経路を把握する。
  • 家庭:家具の固定、非常食・飲料水の備蓄、家族との連絡方法を確認する。

地震調査研究推進本部が公表する長期評価は、地震の発生日時を特定するものではない。しかし、地域ごとの地震リスクを把握し、住宅の耐震化や防災計画を考えるための重要な資料になる。

村井氏の予測情報を参考にする場合も、警戒情報を見たからといって過度に恐れる必要はない。予測の有無にかかわらず、日頃から備えを続けることが、最も確実な防災行動だ。

MEGA地震予測をおすすめできる人・慎重に考えたい人

利用を検討しやすい人

  • GNSSや地殻変動など、地震の観測技術に関心がある人
  • 複数の情報源から地震に関する情報を収集したい人
  • 予測情報を防災意識の維持や備蓄の確認に活用できる人
  • 的中率だけでなく、予測の限界も理解している人

慎重に考えたい人

  • 地震の発生日時を正確に知りたい人
  • 予測情報が出るたびに強い不安を感じてしまう人
  • 民間の予測を気象庁の公式警報と同じものだと考えてしまう人
  • 有料サービスに加入すれば地震を回避できると期待している人

MEGA地震予測の価値は、将来を確実に言い当てることではなく、地表の変化に関する情報を継続的に提供する点にある。その情報をどう解釈し、どのような防災行動につなげるかが、利用者に求められる判断だ。

【村井俊治の地震予知に関するよくある質問(FAQ)】

Q1:村井俊治氏の地震予知は本当に当たるのですか?
A1:JESEAの公表資料では、2025年のピンポイント予測は21件中18件が的中し、85.7%とされている。2026年7月の報道では、同年の取材時点で16件中15件、93.8%という数値も紹介された。ただし、これは運営側が公表した判定基準による数字であり、独立機関による再現性の確認とは区別する必要がある。

Q2:村井俊治氏は2026年現在も地震予測を続けていますか?
A2:JESEA公式プロフィールでは、村井氏は2023年3月から同機構の名誉会長を務めている。MEGA地震予測の監修者としても紹介されている。

Q3:MEGA地震予測はGPSを使って地震を予測するのですか?
A3:GPSを含むGNSSの観測データを利用している。全国約1300か所の電子基準点を中心に、地表の高さや水平方向の変動を分析する。さらにAI解析や衛星画像、インフラサウンドなど複数の情報を組み合わせるとJESEAは説明している。

Q4:MEGA地震予測の料金はいくらですか?
A4:2026年9月25日の改定後は、Basicプランが月額520円(税込)、Proプランが月額2980円(税込)。Liteプランは月額380円(税込)だが、対象者が限定されており、自由に選択できるプランではない。

Q5:気象庁は村井俊治氏の地震予測を認めているのですか?
A5:気象庁は民間サービスの個別予測を公式に認定しているわけではない。一般的な見解として、発生日時・場所・規模を高精度で限定する地震予知は現在の科学的知見では難しいとしている。

Q6:日本地震学会はGPSによる地震予測を否定していますか?
A6:日本地震学会のFAQは、地震予測と地震予知を区別し、警報につながるほど確度の高い地震予知は現在の科学では難しいと説明している。GNSSによる地殻変動観測そのものを否定しているわけではなく、観測データと地震予測の確度は分けて考える必要がある。

Q7:MEGA地震予測だけを信じて防災対策をしても大丈夫ですか?
A7:おすすめできない。民間の予測情報は参考情報の一つとして扱い、気象庁の地震情報、自治体のハザードマップ、地震調査研究推進本部の長期評価などを併用することが重要だ。

まとめ:村井俊治の地震予知は観測技術と予測精度を分けて評価する

村井俊治氏が取り組む地震予測は、測量工学やGNSSを利用した地殻変動の観測を出発点としている。全国の電子基準点から取得するデータを分析し、地表の異常な動きや複数の前兆情報を組み合わせるという発想には、具体的な観測技術の裏付けがある。

JESEAが公表する的中率も、2022年の71.4%から2025年の85.7%へと上昇している。2026年には熊本県熊本地方のM7.1の地震など、予測と実際の発生を照合できる事例も公表された。

一方、的中率には独自の判定条件があり、予測期間、地域の広さ、マグニチュードの許容範囲を踏まえて評価しなければならない。公表値の高さだけで、地震予知の科学的な確立を判断することはできない。

2026年11月時点での判断基準は、次の3点に集約できる。

  • 観測技術:GNSSによる地殻変動の観測は実在する技術であり、研究・防災への活用価値がある。
  • 予測精度:JESEAの公表実績は参考になるが、全予測記録と独立した評価による継続的な検証が欠かせない。
  • 防災への活用:民間の予測を補助情報として受け止め、公的な防災情報と日頃の備えを優先する。

地震の発生を完全に予知できる技術は、現在の科学では確立されていない。しかし、観測データを増やし、地殻の変化を理解しようとする研究には、防災の可能性を広げる意義がある。

村井俊治氏の地震予測を過度に信じ込む必要も、最初からすべてを否定する必要もない。大切なのは、観測された事実と予測上の推定を区別し、数字の根拠を確認しながら、自分と家族を守るための具体的な備えにつなげることだ。

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相沢 直樹
トレンドリサーチャー 相沢 直樹
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スポーツ担当として7年以上の取材経験。sports領域の公式発表・配信元の告知を一次情報として確認し、確認できない情報は記事に含めない方針です。

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