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バスケのフェイスガードはなぜ着ける?2026年ルール・視界・費用を徹底解説

榊原 纱英 榊原 纱英 • 更新: • 公開: • 読了約 23 分
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バスケットボールの試合で、選手が透明や黒色のマスクのような装具を顔に着けてプレーする姿を見たことはないだろうか。これは一般に「フェイスガード」「フェースガード」「フェイスマスク」と呼ばれる保護具で、鼻骨骨折や頬骨骨折、眼窩骨折など、顔面を負傷した選手が患部への再衝撃を避けながら競技に復帰するために使用する。

着用の目的は、単に顔を覆うことではない。治療中の骨を外部の衝撃から守り、再骨折のリスクを抑えながら、できるだけ早く競技に戻るための補助的な装具だ。一方、視界の制限や装着時の違和感、競技規則上の条件など、知っておきたい問題もある。

2026年11月現在、JBAの2026年競技規則、10月1日に発効したFIBAの2026年競技規則、実際に着用した陽本麻優やデビン・ブッカーの事例を整理すると、フェイスガードには医療面と競技面の両方から考えるべきポイントがある。

【着用理由】バスケのフェイスガードはなぜ必要?鼻骨骨折と顔面保護の仕組み

フェイスガードバスケ

鼻骨骨折後の再負傷を防ぐため

バスケットボールは、選手同士の身体接触が頻繁に起きる競技だ。

リバウンドでの競り合い、ゴール下へのドライブ、ディフェンス時の接近、ルーズボールの奪い合いなど、顔面に肘や肩、頭部、ボールが接触する場面は少なくない。

とくに鼻は顔面の中でも突出しているため、衝撃を受けやすい部位である。

鼻骨骨折が起きた場合、痛みや腫れが落ち着いても、骨が十分に回復するまでは再び衝撃を受けるリスクが残る。

そこで使用されるのがフェイスガードだ。

鼻や頬骨周辺に保護用のシールドを配置し、外部からの直接的な接触が患部に集中するのを抑える。装具によっては鼻だけでなく、上顎、頬骨、眼窩周辺まで保護範囲を広げられる。

ただし、フェイスガードを着用すれば骨折が治るわけではない。骨の治癒を促進する治療器具でもなく、あくまで競技復帰時の保護を補助する装具である。

顔面骨折からの競技復帰を支える

顔面骨折には、鼻骨骨折のほか、頬骨骨折、眼窩骨折、上顎骨骨折などがある。

負傷部位によっては、手術や固定、一定期間の運動制限が必要になる。

2017年に医学誌『Sports Medicine』に掲載された鼻骨骨折のスポーツ医学レビューでは、鼻骨骨折単独の選手が競技に復帰する場合について、著者らの臨床経験から負傷後6週間のフェイスマスク着用を推奨している。

ただし、これは全選手に一律適用される医学的な復帰基準ではない。同論文も、競技中の初期対応や長期管理について臨床研究が十分ではないと指摘している。

また、2019年の顔面骨折後の競技復帰に関するシステマティックレビューでは、17件の研究を分析。症例報告を中心とした研究では、7人の選手のうち64%が負傷後3〜14日で復帰し、そのうち4人が保護用フェイスマスクを使用していた。

この数字は少数の症例に基づくものであり、一般的な復帰期間を示すものではない。

大切なのは、骨折の種類、治療内容、衝撃を受ける競技特性、再負傷した場合の影響を総合的に判断することだ。

フェイスガードは、医師による競技復帰の判断を置き換えるものではない。

2026年の研究から見るバスケットボールの顔面外傷

2026年5月12日に医学誌『Journal of Craniofacial Surgery』で公表された大学・プロバスケットボール選手の顔面外傷に関するシステマティックレビューも興味深い。

この研究では、NBAの負傷データなどを対象にした先行研究を分析し、顔面外傷がNBAの負傷全体の3.9%を占め、選手のシーズン当たりの顔面外傷リスクが12.6%だったと報告している。

また、顔面外傷を負ったNBA選手の32.1%が手術を受けていた。

フェイスガードやマウスガードには保護の可能性があるものの、装着時の不快感やリーグ内の文化などから、保護具の使用を選ばない選手もいると論文は指摘している。

顔面のけがは単なる外見上の問題ではない。選手生命や競技パフォーマンスにも関係する問題なのだ。

【着用選手】陽本麻優・デビン・ブッカーなど実際にフェイスガードを使用した選手

バスケットボールのフェイスガードを理解するうえで参考になるのが、実際に試合で使用した選手たちの事例だ。

国内ではWリーグの陽本麻優、海外ではNBAのデビン・ブッカーが代表的な例として挙げられる。

陽本麻優:鼻骨骨折後に4試合連続で装着

は、2023年11月に鼻骨を骨折し、フェースガードを着用して試合に出場した。

当時、新潟アルビレックスBBラビッツに所属していたポイントガードの陽本麻優は、2023年11月5日の東京羽田ヴィッキーズ戦の2戦目で鼻骨を骨折した。

その後、試合でフェースガードを4試合連続で装着。

2023年12月1日の日刊スポーツの報道によると、ENEOSサンフラワーズ戦を前に装具を外すことを決めた。

注目したいのは、本人が語った装着時の視界の問題だ。

陽本は、フェースガードを着けている間、下方向が見えにくく大変だったと説明している。

バスケットボールでは、ボールを扱う際の視線だけでなく、味方や相手の位置を把握するための周辺視野も重要になる。

この事例は、フェイスガードが患部の保護に役立つ一方、実際のプレーでは視界が大きな課題になることを示している。

なお、新潟アルビレックスBBラビッツは2024年4月8日、陽本の2023-2024シーズン終了に伴う退団を公式発表している。

デビン・ブッカー:NBAプレーオフでマスクを使用

は、2021年のNBAプレーオフで鼻を骨折し、フェイスマスクを着用して試合に出場した。

当時フェニックス・サンズに所属していたデビン・ブッカーは、ロサンゼルス・クリッパーズとのウエスタン・カンファレンス決勝第2戦でパトリック・ベバリーとの接触により鼻を負傷。

本人は試合後の取材で、鼻が3か所折れていたことを明かしている。

医師による処置を受けた後、第3戦では保護用マスクを着けてプレーした。

興味深いのは、マスクを着けたままプレーする難しさについても本人が率直に語っていることだ。

第3戦後のインタビューでは、これまでマスクを着けてバスケットボールをした経験がなく、慣れる必要があると説明した。

さらに第4戦では、第3クォーターにマスクを外した。

本人の説明によると、レイアップを外したタイミングで外すことを決めたという。

この出来事は、フェイスガードの保護性能だけでなく、装着した状態で自分のプレーを維持できるかという問題も浮き彫りにした。

海外の著名選手にも着用例がある

2016年に公表されたバスケットボール用フェイスマスクの研究では、鼻骨骨折後に保護用マスクを使用した著名選手として、以下の選手が紹介されている。

選手 着用に関する背景 注目点
陽本麻優 2023年に鼻骨骨折 4試合連続で装着。下方向の視界に課題
デビン・ブッカー 2021年のNBAプレーオフで鼻を骨折 マスクを着用して試合に出場し、その後外した
コービー・ブライアント 鼻骨骨折後の保護具使用例 オーダーメイドのフェイスマスクが研究で紹介された
レブロン・ジェームズ 鼻骨骨折後の保護具使用例 顔面保護具を使用したNBA選手の一人
リチャード・ハミルトン フェイスマスクの着用経験 マスク使用についてブッカーが助言を求めた選手

これらの事例から分かるのは、フェイスガードが特定のポジションや男子選手だけの装具ではないということだ。

ポイントガードからNBAのスター選手まで、顔面を負傷した選手が競技復帰を目指す際に使用している。

【視界への影響】フェイスガードのデメリットとプレーへの影響

フェイスガードには明確な保護目的がある一方、装着すれば必ずプレーしやすくなるわけではない。

特に注意したいのが、視界、装着感、運動中の安定性という3つの問題だ。

1. 下方向の視界が狭くなる

バスケットボールでは、ドリブル中にボールだけを見続けるわけにはいかない。

相手ディフェンスの位置、味方の動き、ゴールまでの距離などを同時に把握する必要がある。

フェイスガードの形状によっては、鼻や頬の周辺を覆う部分が視界に入り、特に下方向の確認が難しくなる場合がある。

陽本麻優が実際に下方向の見えにくさを語ったことは、この問題を具体的に示す事例だ。

2. 周辺視野への影響

透明なフェイスガードであっても、必ずしも視界が完全に確保されるわけではない。

重要なのは、素材の透明度だけでなく、装具の形状や厚み、固定位置、顔との距離だ。

顔の形に合わない製品では、シールドの縁や固定部分が視界に入りやすくなる。

特にドライブやディフェンスでは、横方向から接近する選手を把握できるかどうかがプレーに関わる。

3. 装着時の違和感やズレ

プレー中はジャンプ、着地、急停止、方向転換など、頭部にも細かな動きが生じる。

固定が不十分なフェイスガードは、動作中に位置がずれる可能性がある。

また、鼻や頬に当たるパッドが適切でない場合、圧迫感や皮膚への刺激につながることも考えられる。

4. その他のデメリット

主な注意点を整理すると次のとおりだ。

- 視界が狭くなり、ドリブル時の確認に影響する可能性がある。
- 周辺視野が制限され、相手選手の動きに気づきにくくなる場合がある。
- パッドや固定具による圧迫感が生じることがある。
- 汗や装着位置によっては、ズレや曇りが気になる場合がある。
- オーダーメイド品は市販品より費用や製作時間がかかる。
- 着用していても、顔面への衝撃や再負傷を完全に防げるわけではない。

ここで重要なのは、透明な素材を使っていることと、競技中に十分な視界が確保されることは別問題だという点である。

購入前には、静止状態だけでなく、ドリブルやパス、シュート、方向転換などの動作を想定してフィット感を確認したい。

【2026年最新ルール】JBA・FIBAでフェイスガードは試合中に着用できる?

フェイスガードを購入する前に、必ず確認しておきたいのが競技規則だ。

練習で使用できる装具でも、公式戦で同じように認められるとは限らない。

FIBA競技規則4.4.2の考え方

FIBAの競技規則では、第4条「チーム」の4.4.2に、選手が着用する装具についての規定がある。

基本的な考え方は、選手本人や相手選手にけがをさせる可能性のある装具を禁止することだ。

頭部に着用する装具についても、顔の一部または全部を覆うものは原則として認められない。

ただし、ここには重要な例外がある。

負傷した鼻を覆う保護具については、硬い素材であっても認められる。

つまり、鼻骨骨折後に使用する保護具は、硬質プラスチックなどを使用していても、規則上の例外として認められる余地がある。

一方、顔全体を覆うタイプのフェイスガードがすべて自動的に認められるわけではない。

装具の形状、保護範囲、安全性などを確認する必要がある。

JBAの2026年競技規則とFIBAの2026年改正は区別が必要

2026年の競技規則を確認する際には、発行時期と国内適用時期を混同しないことが重要だ。

2026年3月4日、JBAは「2026バスケットボール競技規則」を発行した。

このルールブックは、当時のFIBA Official Basketball Rules 2024に準拠している。

その後、FIBAは2026年10月1日から新しいOfficial Basketball Rules 2026を世界的に適用した。

2026年の主な改正内容には、シュート動作の定義、テクニカルファウルの分類、ディスラプティブファウルとフラグラントファウルの導入、インスタントリプレーの適用範囲などが含まれている。

加えて、JBAは2026年8月27日に国内適用時期を公表した。

その内容を整理すると、次のようになる。

対象大会 2026年の適用時期
FIBA主催大会 2026年10月1日から
B.LEAGUE・Wリーグの非公式試合 2026年9月1日から
B.LEAGUE・Wリーグの公式試合 各リーグの開幕から
第102回天皇杯・第93回皇后杯 2027年1月予定のファイナルラウンドから
その他の国内競技大会 2027年4月1日から

このため、2026年11月現在は、すべての国内大会で同じタイミングの規則が適用されているわけではない。

B.LEAGUEやWリーグでは新しい規則が公式戦に適用されている一方、その他の国内大会では2027年4月1日からの適用が予定されている。

フェイスガードを着用する場合の実務上の注意点

競技規則の例外があるからといって、購入した製品をそのまま公式戦で使用できるとは限らない。

特に次の点を確認したい。

1. 鼻の負傷を保護する目的に合った製品か。
2. 眼や口など、規則上問題となる範囲まで覆っていないか。
3. 突出した部分や鋭利な部分がなく、接触時に相手選手を傷つけないか。
4. 装具の固定が安定しているか。
5. 大会主催者や審判員による使用可否の確認が取れているか。

市販のミューラー製フェイスガードについても、販売元の商品説明では、公式戦で使用する場合は事前に承認確認を取るよう案内されている。

したがって、医療目的の保護具であることと、試合で使用できることは別々に確認する必要がある。

購入後に大会で使用できないという事態を避けるため、チームや大会主催者、担当審判員に事前相談することが望ましい。

【素材・選び方・価格】市販品とオーダーメイドの違いを比較

フェイスガードは、素材や設計によって装着感や保護範囲が異なる。

代表的なのは、ポリカーボネート製のシールドを使用した市販品と、顔の形状に合わせて製作するオーダーメイド品だ。

フェイスガードの主な素材

ポリカーボネート

透明性と耐衝撃性を備えた樹脂素材。

市販のスポーツ用フェイスガードにも使用されており、視界を確保しながら顔面を保護する設計に適している。

XPEフォーム

クッション部分に使用される発泡素材。

顔とシールドの間に配置することで、装着時の接触や圧迫を調整する役割がある。

カーボンファイバー

オーダーメイドのスポーツ用保護具などで使用される素材。

軽量性と強度を考慮した設計が可能で、3Dスキャンなどを利用して顔の形に合わせた製作を行うサービスもある。

ただし、素材の名称だけで安全性や競技性能が決まるわけではない。厚み、構造、固定方法、衝撃の分散設計なども確認したい。

市販フェイスガードの価格

国内で購入できる製品の具体例として、ミューラーのフェイスガードがある。

ダイヤ工業の公式オンラインストアでは、次の仕様で販売されている。

- 商品名:ミューラー フェイスガード
- 価格:13,200円(税込)
- サイズ:フリーサイズ
- ガード部分:透明ポリカーボネート
- パッド:XPEフォーム
- パッド厚:3mm・6mmの2種類
- 固定方法:後頭部のハーネス

鼻だけでなく、上顎、頬骨、眼窩周辺の保護を想定した製品だ。

パッドを配置して装着感を調整できる点も特徴となっている。

なお、13,200円はこの製品の販売価格であり、フェイスガード全体の統一価格ではない。

オーダーメイド品の価格と製作期間

オーダーメイド品は、顔の形状に合わせて保護具を製作する方法だ。

一般的には、顔の型取りや3Dスキャンを行い、患部の位置や必要な保護範囲に合わせて設計する。

市販品と比べて顔へのフィット感を高めやすく、固定位置や視界を個別に調整できるメリットがある。

一方、製作費用と納期が課題になる。

2016年に公表されたNCAAディビジョンIの調査研究では、当時のオーダーメイド品の価格は500〜1,200米ドルと報告されていた。

また、製作期間は通常24時間から2週間程度とされ、緊急製作では追加費用が発生する場合もあった。

ただし、これは米国の当時の価格と製作事情であり、2026年の日本国内におけるオーダーメイド料金を示すものではない。

国内での製作費は、医療機関や義肢装具製作会社、素材、設計、加工方法によって異なるため、個別見積もりが必要になる。

自分に合ったフェイスガードを選ぶ判断基準

フェイスガードを選ぶ際には、価格や見た目だけで判断しないことが大切だ。

特に次のポイントを確認したい。

- 負傷部位: 鼻だけなのか、頬骨や眼窩周辺まで保護する必要があるのか。
- フィット感: 顔の幅や鼻の高さに適合しているか。
- 視界: 下方向と左右方向の視野が確保できるか。
- 固定力: 走る、跳ぶ、方向転換するといった動作でズレないか。
- 素材: 衝撃への配慮と装着時の安全性が両立しているか。
- 競技規則: 出場する大会で使用できる形状か。
- 費用: 市販品とオーダーメイド品の価格差に納得できるか。

医師から保護具の使用を勧められ、顔面の負傷後に競技復帰を目指す選手には、選択肢の一つになる。

反対に、顔面にけががない選手が予防目的だけで使用する場合や、ファッション目的で購入する場合は、競技規則や視界への影響を踏まえた慎重な判断が必要だ。

【プロの結論】フェイスガードは保護性能と競技性の両立が重要

フェイスガードを評価する際に、最も重視すべきなのは「顔を覆えるか」ではない。

必要な患部を保護しながら、選手が本来のプレーをどこまで維持できるかという点だ。

陽本麻優の事例では、下方向の視界がプレー上の課題になった。

デビン・ブッカーの事例では、マスクを着けた状態でプレーすることへの慣れが必要だった。

両者に共通するのは、保護具の性能だけでは競技復帰の問題を解決できないということだ。

2026年の競技規則についても、負傷した鼻を覆う保護具には硬質素材を認める例外がある一方、顔全体を覆う装具が無条件に許可されているわけではない。

選手、医療スタッフ、コーチ、審判員が装具の目的と安全性を共有することが、安心して競技に復帰するための前提となる。

【フェイスガードバスケ】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:バスケのフェイスガードは鼻骨骨折をしていなくても着用できる?

A1:フェイスガードは鼻骨骨折だけでなく、頬骨や眼窩など顔面の負傷に対応する製品もある。ただし、競技規則上の扱いは装具の形状や目的によって異なる。負傷がない場合も含め、公式戦で使用するなら大会主催者や審判員への事前確認が必要だ。

Q2:フェイスガードを着けると視界は悪くなる?

A2:製品の形状やフィット感によって異なる。特に下方向や周辺視野が制限される場合がある。陽本麻優も装着中に下方向が見えにくかったと語っている。透明素材を使用しているだけでは、視界が十分に確保されるとは限らない。

Q3:バスケ用フェイスガードはいくらで購入できる?

A3:国内の市販品の例では、ミューラー製フェイスガードが13,200円(税込)で販売されている。オーダーメイド品は製作方法や素材によって異なり、個別見積もりが基本となる。

まとめ:2026年のフェイスガード選びは安全性・視界・競技規則を確認

バスケットボールのフェイスガードは、鼻骨骨折や顔面骨折を負った選手が患部を保護しながら競技復帰を目指すための装具だ。

陽本麻優やデビン・ブッカーの着用例からも分かるように、実際の試合では保護性能だけでなく、視界や装着感がプレーに影響する。

2026年11月現在、FIBAの新競技規則は10月1日に発効しており、国内ではJBAが大会ごとに適用時期を定めている。負傷した鼻を覆う保護具には硬質素材を認める例外があるものの、顔全体を覆う装具は別途確認が必要だ。

購入を検討する場合は、医師の判断、保護する部位、視界、固定力、費用、公式戦での使用条件を総合的に確認したい。

フェイスガード選びで本当に大切なのは、けがを守ることと、選手が安全に自分らしいプレーを続けられること。その両方を実現できる装具を選ぶことが、競技復帰への第一歩となる。

参考資料・根拠

- JBA「2026バスケットボール競技規則」および2026年8月27日付の国内適用に関する発表。
- FIBA「Official Basketball Rules 2026」「Basketball Equipment 2026」。
- 日刊スポーツ「陽本麻優、鼻骨骨折から4試合連続装着フェースガード外す」(2023年12月1日)。
- デビン・ブッカーの2021年NBAウエスタン・カンファレンス決勝後の公式記者会見記録。
- Gandyら「Facemasks and Basketball: NCAA Division I Consumer Trends and A Review of Over-the-Counter Facemasks」(2016年)。
- Patelら「Management of Nasal Fractures in Sports」(2017年)、Ansariら「Early return to sport post maxillofacial fracture injury in the professional athlete」(2019年)。
- ダイヤ工業公式オンラインストア「ミューラー フェイスガード」。
- 「Facial Trauma in Collegiate and Professional Basketball: A Systematic Review」(2026年5月)。

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デジタルマーケター 榊原 纱英
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アイドル・グラビア担当として4年以上の取材経験。idol領域の公式発表・配信元の告知を一次情報として確認し、確認できない情報は記事に含めない方針です。

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