爆風スランプは、1989年のメンバー交代によって現在の4人体制になりました。2026年11月現在も、この4人がバンドの中心メンバーとして活動しています。
現メンバー4人の関係性と特徴
4人の役割を整理すると、爆風スランプの音楽的な個性が見えてきます。
- サンプラザ中野くん:歌詞と歌唱で楽曲のメッセージを届ける。
- パッパラー河合:ギターと音楽的なアイデアでバンドを支える。
- ファンキー末吉:ドラムや作曲・編曲で楽曲の骨格を作る。
- バーベQ和佐田:ベースでリズムとグルーヴを支える。
注目したいのは、4人それぞれがバンド以外にも独自の音楽活動を持っていることです。
活動休止中も各自が音楽家として経験を積んできたからこそ、2024年以降の再集結では、単なる懐かしの再結成に終わらない演奏を実現できています。
【歴代メンバーと交代の経緯】江川ほーじんはなぜ脱退した?

爆風スランプの歴代メンバーを理解するには、1982年の結成時までさかのぼる必要があります。
結成時のオリジナルメンバーは4人
爆風スランプは、1981年のヤマハ主催アマチュアバンドコンテスト「EastWest」で出会った2組のメンバーを中心に結成されました。
- 爆風銃:ファンキー末吉、江川ほーじん
- スーパースランプ:サンプラザ中野、パッパラー河合
異なる音楽的背景を持つ4人が合流したことで、ファンクを基調とした独特のサウンドと、ユニークなステージパフォーマンスが生まれました。
1984年8月25日、シングル「週刊東京『少女A』」とアルバム『よい』でメジャーデビューを果たします。
江川ほーじんの脱退理由は音楽活動に対する考え方の違い
初代ベーシストの江川ほーじんは、1989年に爆風スランプを脱退しました。
その背景には、バンドの方向性と、自分自身が目指すミュージシャン像との違いがありました。
2024年のENCOUNTによるメンバーインタビューでは、取材者が過去に江川本人から聞いた話として、タレントのように注目されることへの抵抗感が紹介されています。
また、2026年5月21日のスポニチの報道では、サンプラザ中野くんが江川の脱退について、テレビなどで活躍するバンドではなく、スタジオミュージシャンなどとして自分の演奏技術を生かしていきたいという本人の考えを説明しています。
つまり、単純にメンバー同士の仲が悪くなったという話ではなく、音楽家としてどのような道を歩みたいかという価値観の違いが大きかったのです。
「Runner」は江川ほーじんへの別れのメッセージだった
爆風スランプの代表曲「Runner」は、1988年に発売されました。
この曲について、サンプラザ中野くんは2026年5月のテレビ出演で、意外な制作背景を明かしています。
「Runner」は、一般的にスポーツや受験、人生の応援歌として親しまれています。しかし、もともとは脱退する江川ほーじんに向けて作られた、バンド自身の物語を反映した曲だったというのです。
去っていく仲間と、残って活動を続けるメンバー。それぞれが別の道を歩んでも、音楽を続けていくという思いが込められていました。
この背景を知ると、歌詞にある走り続ける姿勢や、別れを乗り越えて前に進むというメッセージが、また違った意味を持って響きます。
江川ほーじんの後任にバーベQ和佐田が加入
1989年、江川の脱退に伴ってバーベQ和佐田が加入しました。
和佐田はアマチュア時代からメンバーと知り合いで、江川とも以前から親しい関係にありました。
ただし、交代によってバンドのサウンドが変わることや、ファンがどう受け止めるかについては不安もあったと、和佐田本人が2024年のインタビューで振り返っています。
ファンキー末吉も、和佐田の加入が精神的な支えになったと語っています。
この交代によって、現在まで続く4人体制が確立しました。
【爆風スランプの歴史年表】結成から活動休止、再集結まで
歴代メンバーの変遷と代表的な出来事を時系列で整理します。
| 時期 | 出来事 | メンバー・活動の変化 |
|---|---|---|
| 1982年 | 爆風スランプ結成 | 中野・河合・末吉・江川の4人 |
| 1984年 | メジャーデビュー | アルバム『よい』を発売 |
| 1985年 | 初の日本武道館公演 | 12月13日に開催 |
| 1988年 | 「Runner」発売・紅白初出場 | 全国的な人気を獲得 |
| 1989年 | ベーシスト交代 | 江川脱退、和佐田加入 |
| 1999年 | 活動休止を発表 | 継続的なバンド活動を終了 |
| 2005・2007・2010年 | 一日限りなどの復活ライブ | 期間限定で再始動 |
| 2024年 | デビュー40周年で再集結 | 新曲「IKIGAI」を発表 |
| 2026年 | ミニアルバム発売・武道館公演 | 現メンバー4人で本格活動 |
| 2027年予定 | 全国5都市Zeppツアー | 再集結後の活動を継続 |
出典:ソニーミュージック公式プロフィール、公式発表、メンバーインタビューを基に整理。
1999年の活動休止は解散とは違う
爆風スランプは1999年4月に活動休止を発表しました。
活動休止の背景については、メンバーのインタビューが参考になります。
ファンキー末吉は中国のロックシーンに関心を持ち、活動の拠点を中国に移す決断をしました。バンドを離れて中国で音楽活動をすることを選んだのです。
一方、パッパラー河合はバンドを続けたい気持ちを持っていました。
サンプラザ中野くんも、活動休止に至るまでの経緯について、メンバーそれぞれの方向性が変わっていったことを振り返っています。
重要なのは、メンバー同士が大きなけんかをして解散したわけではないという点です。
河合はインタビューで、バンドを解散したつもりはなく、いつかまた一緒に演奏できればという思いを持ち続けていたと話しています。
つまり、爆風スランプは完全に関係が断たれたバンドではなく、活動を止めながらも再び集まる可能性を残していたグループだったのです。
【2024年に再集結した理由】26年ぶりの新曲「IKIGAI」
2024年、爆風スランプはデビュー40周年を記念して再集結しました。
今回の再始動は、過去に行われた一日限りの復活ライブとは性格が異なります。
新曲の制作、ベストアルバムの発売、ライブツアーまで含めた本格的なプロジェクトとして展開されました。
再集結を提案したのはサンプラザ中野くん
2024年のReal Soundのインタビューによると、再集結のきっかけを作ったのはサンプラザ中野くんでした。
40周年の約2年前から、マネージャーと相談しながらバンドを再び動かす計画を進めていたそうです。
最初にパッパラー河合と話し、その場でファンキー末吉に電話。さらにバーベQ和佐田にも声を掛けました。
メンバーたちも前向きに応じ、40周年プロジェクトが実現しました。
中野くんは、コロナ禍を経験したことで、音楽活動ができるうちに再びステージに立ちたいという気持ちが強くなったことも振り返っています。
26年ぶりの新曲「IKIGAI」を発表
2024年8月25日、爆風スランプは新曲「IKIGAI」を配信リリースしました。
1998年の最後のアルバム『ハードボイルド』以来、約26年ぶりとなる新しい楽曲です。
タイトルの「IKIGAI」は、日本語の「生きがい」を意味します。
サンプラザ中野くんがテーマを提案し、メンバーがそれぞれのアイデアを持ち寄って制作しました。
従来の代表曲を思わせるだけではなく、ラップを取り入れた現代的なアプローチも特徴です。
2024年10月23日には、ベストアルバム『40th Anniversary BEST ALBUM IKIGAI 2024』を発売。10月末から11月にかけて、名古屋、兵庫、東京で26年ぶりのツアーを開催しました。
公式プロフィールによると、ツアーは東京・名古屋・兵庫の全公演がソールドアウトとなっています。
「Runner」の再パフォーマンスも話題に
2024年には、YouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」にも初登場しました。
現メンバー4人で「Runner」を披露したのは14年ぶりと、ソニーミュージックの公式プロフィールでも紹介されています。
1980年代にヒットした楽曲を、オリジナルの演奏者たちが現在の経験と技術で再び演奏する。
このパフォーマンスは、爆風スランプの魅力が懐かしさだけではないことを示す機会にもなりました。
【2026年最新活動】新アルバムと35年ぶりの日本武道館公演
2026年は、再集結した爆風スランプにとって大きな節目となりました。
7月には新しいミニアルバムを発売し、8月には日本武道館へ帰還。さらに2027年の全国ツアーも発表されています。
7月22日発売『今こそ!爆風スランプ』の内容
ソニーミュージックは2026年5月27日、ミニアルバム『今こそ!爆風スランプ』の発売を発表しました。
発売日は2026年7月22日。CDと配信でリリースされた全6曲入りの作品です。
収録曲は次のとおりです。
| 曲順 | 収録曲 |
|---|---|
| 1 | よしおと爆風の、ええじゃないか盆踊り~武道館で編 |
| 2 | 大きな玉ねぎの下で 2026 |
| 3 | Brave Love, TIGA 2026 |
| 4 | 東の島にブタがいたVol.3 2026 |
| 5 | 東京ラテン系セニョリータ 2026 |
| 6 | ええじゃないか 2026 |
特に注目したいのは、武道館公演を意識した楽曲の再録音です。
過去の人気曲を2026年バージョンとして新たに収録することで、往年のファンにとっては懐かしく、初めて聴く世代には新鮮な作品になっています。
また、1曲目には小島よしおを迎えたコラボレーション楽曲も収録されています。
8月11日、35年ぶりに日本武道館へ
2026年8月11日、爆風スランプは日本武道館で単独公演「爆風スランプ 2026 LIVE at 日本武道館 ~歌え、大きな玉ねぎの下で」を開催しました。
日本武道館での単独公演は、1991年以来、実に35年ぶりです。
共同通信系のエンタメOVOによるライブレポートなどでは、当日の公演について次のように報じられています。
- 開場17時、開演18時。
- 約8,000人の観客が来場。
- 約2時間30分にわたるステージ。
- メンバー4人に加え、キーボードのジミー岩崎がサポート参加。
- 小泉今日子がオープニングナレーションを担当。
- ラッキィ池田、小島よしおもゲスト出演。
武道館公演のセットリストと見どころ
公演は「大きな玉ねぎの下で」で幕を開けました。
続いて「無理だ!!」「えらいこっちゃ」「ひどく暑かった日のラヴソング」「月光」「リゾ・ラバ」など、幅広い時代の楽曲を披露。
中盤には「IKIGAI」や「Brave Love,TIGA」なども組み込まれました。
特に注目された演出は次の3つです。
1. ラッキィ池田との「東京ラテン系セニョリータ」
1991年にオリジナルの振り付けを担当したラッキィ池田が登場。当時のパフォーマンスを再現し、会場を盛り上げました。
2. 小島よしおとの盆踊りパフォーマンス
「よしおと爆風の、ええじゃないか盆踊り~武道館で編」では、小島よしおと日本盆踊り協会の踊り手たちが参加。音楽と笑いを融合させた爆風スランプらしい演出になりました。
3. 「ほら、アホになる」の参加型演出
来場者にオリジナルスリッパが配布され、約8,000人が一斉にスリッパをくわえてヘッドバンギングするという演出も実施されました。
そして最後は、再び「大きな玉ねぎの下で」。会場全体での大合唱によって35年ぶりの武道館公演を締めくくりました。
2027年には全国5都市のZeppツアーへ
武道館公演の終盤には、2027年の全国ツアー開催もサプライズ発表されました。
公式サイトで発表されている日程は次のとおりです。
| 日程 | 会場 |
|---|---|
| 2027年9月9日 | Zepp Nagoya |
| 2027年9月10日 | Zepp Namba |
| 2027年9月17日 | Zepp Sapporo |
| 2027年10月1日 | Zepp Fukuoka |
| 2027年10月14日 | Zepp DiverCity(TOKYO) |
日本武道館という大きな会場での一夜限りの公演から、全国5都市を巡るツアーへ。
爆風スランプの活動は、2024年の40周年記念プロジェクトから、継続的なライブ活動へと広がっています。
【プロの結論】爆風スランプは元の4人ではなく現在の4人で進化している
爆風スランプの歴史を理解するうえで、押さえておきたい要点は3つあります。
1. 現メンバーと結成時のメンバーは同じではない
結成当初のベーシストは江川ほーじんです。
1989年にバーベQ和佐田へ交代しているため、現在の4人は結成時のオリジナルメンバーそのままではありません。
一方、1989年以降のメンバー構成は長く続いており、2024年と2026年の再始動も、この4人を中心に実現しています。
2. 「Runner」だけが爆風スランプではない
「Runner」は圧倒的な知名度を持つ代表曲ですが、バンドの音楽性はそれだけではありません。
ファンク、ロック、ラップ、ユーモアを融合させた幅広い表現こそが爆風スランプの特徴です。
サンプラザ中野くん自身も、2024年のインタビューで、世間から「Runner」のイメージだけで捉えられることへの複雑な思いを語っています。
初期の実験的な楽曲から、バラード、コミカルな作品まで聴き比べると、バンドの本来の個性がよく分かります。
3. 再集結の本質は懐かしさだけではない
2024年には26年ぶりの新曲を発表し、2026年には新たなバージョンの楽曲を収録したミニアルバムを発売しました。
加えて、日本武道館公演を成功させ、次の全国ツアーへとつなげています。
年齢を重ねても、各メンバーがそれぞれの音楽活動を続けてきたことが、再集結を支える土台になっています。
爆風スランプは、過去のヒット曲を再現するだけのバンドではありません。現在の4人が新しい音楽とステージを作り続けるバンドなのです。
【爆風スランプのメンバー】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:爆風スランプの現在のメンバーは誰ですか?
A1:サンプラザ中野くん(ボーカル)、パッパラー河合(ギター)、ファンキー末吉(ドラム)、バーベQ和佐田(ベース)の4人です。
Q2:江川ほーじんはなぜ爆風スランプを脱退したのですか?
A2:テレビなどで活躍するタレント的なバンド活動よりも、スタジオミュージシャンなどとして演奏技術を生かす道を志向したためです。1989年に脱退しました。
Q3:「Runner」は誰に向けて作られた曲ですか?
A3:脱退する初代ベーシストの江川ほーじんに向けた別れのメッセージを込めた曲です。一般的な応援歌のイメージとは異なる制作背景があります。
Q4:爆風スランプは解散したのですか?
A4:1999年に活動休止を発表しましたが、解散とは異なります。2005年、2007年、2010年には復活ライブを行い、2024年に本格的に再集結しました。
Q5:爆風スランプは2026年に新曲やアルバムを発売しましたか?
A5:2026年7月22日にミニアルバム『今こそ!爆風スランプ』を発売しました。全6曲を収録し、過去の楽曲の2026年バージョンなどが収められています。
Q6:2026年の日本武道館公演はいつ開催されましたか?
A6:2026年8月11日に開催されました。約8,000人が来場し、約2時間30分のステージを展開。35年ぶりの武道館単独公演となりました。
Q7:爆風スランプの次のライブツアーはいつですか?
A7:2027年9月から10月にかけて、名古屋、大阪、札幌、福岡、東京の5都市でZeppツアーが予定されています。
まとめ:爆風スランプは2026年も現役の4人組バンド
爆風スランプの現在のメンバーは、サンプラザ中野くん、パッパラー河合、ファンキー末吉、バーベQ和佐田の4人です。
1989年の江川ほーじん脱退とバーベQ和佐田の加入を経て、現在の編成が確立しました。1999年の活動休止後も、それぞれのメンバーは音楽活動を続け、2024年のデビュー40周年に再集結しています。
2026年には『今こそ!爆風スランプ』を発売し、8月11日には35年ぶりの日本武道館公演を成功させました。さらに2027年には全国5都市のZeppツアーも控えています。
歴代メンバーの変遷を知ったうえで「Runner」を聴き直すと、江川ほーじんへの別れという制作背景も含め、楽曲の意味がより深く感じられます。懐かしさと新しさを併せ持つ爆風スランプの今後の活動にも注目です。