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【安楽智大の現在】メキシコシティ・レッドデビルズでの所属と2026年成績

氷室 美冬 氷室 美冬 • 更新: • 公開: • 読了約 17 分
目次

安楽智大の2026年シーズンの所属先は、メキシコの名門球団ディアブロス・ロホス・デル・メヒコ(メキシコシティ・レッドデビルズ)だ。楽天退団後の2024年に加入し、2025年、2026年も同球団でプレーしている。

メキシカンリーグ(LMB)の公式選手プロフィールでも、所属チームはDiablos Rojos del Mexicoと記載されている。背番号は20。投手として登録されており、2026年にはリーグのオールスターにも選出された。

2026年シーズンの投球成績

2026年の公式成績は、46試合登板、5勝0敗、防御率2.89、17セーブ。投球回は46回2/3、奪三振48、WHIPは1.20だった。

特に注目したいのは、46試合で無敗だったことと、防御率2点台を維持した点だ。救援投手としてシーズンを通じて登板機会を確保し、奪三振数も48を記録している。

2025年の22セーブと比べると、2026年は17セーブで数字が減少した。一方、防御率は2.98から2.89へ改善している。セーブ数だけでなく、失点を抑える安定性にも目を向ける必要がある。













出典:メキシカンリーグ公式選手プロフィール。2026年シーズンの記録。

2026年もオールスター選出

安楽は2024年、2025年、2026年と3年連続でメキシカンリーグのミッドシーズン・オールスターに選出されている。

2026年6月27日には、公式選手プロフィールの移籍履歴にもLMBオールスターへの登録が記録された。楽天時代とは異なる環境で、リーグ内の評価を継続して獲得していることが分かる。

【楽天退団の理由】2023年に発覚したハラスメント問題の経緯

安楽智大

安楽智大が楽天を退団した直接の理由は、チーム内の複数選手に対するハラスメント問題だった。

2023年11月24日、楽天の複数選手が安楽からハラスメントを受けたと球団に訴えていたことが報道された。翌25日には球団が公式声明を発表し、事実関係の調査を開始した。

当時の安楽は楽天の救援投手としてチームを支える存在だった。高校時代には甲子園で注目を集め、プロ入り後も一軍で登板を重ねていただけに、球団内で発生した問題は大きな波紋を広げた。

2023年11月25日、球団が調査を開始

楽天は11月25日、公式サイトに「安樂智大選手の報道について」と題する声明を掲載した。

ファンの皆さま、及び関係するすべての皆さまに多大なるご迷惑とご心配をおかけし、心よりお詫び申し上げます。

球団は調査・確認を進めると表明。同日、安楽に無期限の自宅待機を命じ、予定されていた契約更改交渉も延期した。

森井誠之球団社長は報道陣に対し、本人への聞き取りや関係者へのアンケートを通じて事実関係を確認する方針を説明した。球団は当初から問題を軽視せず、保留者名簿の提出期限である11月30日を一つの判断時期としていた。

11月30日に球団が「ほぼ事実」と認定

調査結果が公表されたのは2023年11月30日だった。

森井球団社長は記者会見で、アンケート結果と本人へのヒアリングを照合し、専門家とも協議した結果、報道されていた事象について「ほぼ事実」と認識したと説明した。

そのうえで、安楽をNPBの契約保留者名簿に記載せず、自由契約とすることを決定。翌シーズンの楽天との契約は結ばれないことになった。

ここで重要なのは、単に報道が出たから退団したわけではないという点だ。球団による調査と事実認定を経て、翌シーズンの契約を結ばないという判断に至ったのである。

【ハラスメント問題の調査内容】被害者数や球団が認定した行為とは

今回の問題を理解するうえで重要なのが、球団が実施したアンケートの規模と、その結果だ。

楽天は選手、監督、コーチ、スタッフなど137人にアンケートを実施。回答率は92%に達した。調査では、直接的な被害を訴えた選手が約10人、問題を見聞きした選手が約40人いたと報じられている。

球団はハラスメントの定義について厚生労働省の基準と照らし合わせ、確認作業を進めた。単独の証言だけで判断したのではなく、アンケート、本人への聞き取り、関係者の証言、専門家との協議を重ねた結果だった。

球団が認定した主な行為

2023年11月30日の会見に関する報道では、球団が確認した行為として、次の内容が伝えられている。

- 後輩選手の身体を押す行為
- ロッカールームで後輩選手に下半身を露出させた行為
- 後輩選手に対して罵声を浴びせる行為

身体的な行為については、報道で取り上げられた平手打ちではなく、球団が確認したのは身体を押す行為だったと説明されている。この違いは、当時の報道内容と球団の調査結果を区別するうえで重要だ。

また、食事会への参加を断った後輩への深夜の電話なども、問題発覚時の報道で取り上げられた。ただし、個々の報道内容すべてが球団によって同じ形で認定されたわけではない。

球団側にも問われた管理責任

この問題では、安楽本人の行為だけでなく、球団の管理体制も問われた。

森井社長は、選手が問題を相談できる環境を十分に整えられていなかったことについて球団として反省を表明。再発防止策として、相談窓口の設置や継続的な教育研修などを実施する方針を示した。

加えて、社長自身も月額の球団報酬を2か月間、10%自主返納する意向を明らかにした。個人の問題として処理するだけでなく、組織としての対応にも責任を持つ姿勢を示したものだった。

【安楽智大本人のコメント】謝罪と報道内容への反論を整理

問題発覚後、安楽本人は球団の調査過程で反省の意を示していたと森井社長が説明している。被害を受けた選手やファンに直接謝罪したいという意向も伝えていた。

その後、2024年3月5日、メキシコシティ・レッドデビルズとの契約発表に合わせて、代理人弁護士を通じて本人名義のコメントを公表した。騒動発覚後、本人が公に詳細を述べた初めての機会だった。

本人が述べた謝罪の内容

安楽は、同僚選手への行為によって当該選手や楽天球団、チームメイト、野球ファンに迷惑をかけ、失望させたことを謝罪した。

私の行動が誤っていたこと、私の認識が甘かったことを痛感しております。

本人は、後輩をいじめる意図はなかったと説明し、自分なりのコミュニケーションのつもりだったものの、受け取る側の気持ちを十分に考えられていなかったと振り返った。

また、一時は野球を続けるべきではないとも考えたと明かしている。しかし、周囲から競技を続けるよう励まされたことや、応援するファンの声に支えられ、再び野球に向き合う決意をしたと説明した。

報道内容については一部異なると主張

一方、本人のコメントには、報道されている内容の一部について真実と異なる点があるという主張も含まれていた。

つまり、本人は謝罪と反省を表明する一方、すべての報道内容をそのまま認めたわけではない。楽天球団が調査の結果「ほぼ事実」と判断したことと、本人が個別の報道について異なる見解を示したことは、分けて理解する必要がある。

本人は加えて、家族や身内に対する嫌がらせや誹謗中傷をやめるよう求めた。問題の責任を本人や球団に問うことと、関係のない家族に攻撃を向けることは別の問題である。

【安楽智大の経歴とメキシコ移籍後】楽天時代から2026年までの年表

安楽智大は2014年のドラフト会議で楽天から1位指名を受け、プロ野球選手としてのキャリアをスタートさせた。高校時代は愛媛県の済美高校で活躍し、甲子園準優勝を経験した投手でもある。

楽天では先発としてキャリアを始めた後、2020年に救援へ転向。2021年から2023年まで3年連続で50試合以上に登板し、ブルペンを支える投手として存在感を示していた。

メキシコ移籍後は中継ぎから抑えへと役割を広げ、2025年には最多セーブを獲得。過去の問題によるキャリアの転換と、海外での競技実績という二つの側面を持つようになった。

年代別のキャリアと転換点

時期 出来事・所属 主な内容・実績 2014年 楽天ドラフト1位 済美高校からプロ入り 2015年 楽天で一軍デビュー プロとしてのキャリアを開始 2020年 救援投手へ転向 中継ぎとして起用される 2021~2023年 楽天イーグルス 3年連続50試合以上に登板 2023年11月 楽天を自由契約に ハラスメント問題の調査を受け契約終了 2024年 メキシコシティ・レッドデビルズ 47試合登板、防御率3.50。最多ホールド20でタイトル獲得 2025年 同球団に残留 47試合、22セーブ、防御率2.98。最多セーブを記録 2026年 同球団でプレー 46試合、17セーブ、防御率2.89。オールスター選出

出典:楽天球団、メキシコシティ・レッドデビルズ、メキシカンリーグ公式選手データ、各社報道。

2024年は最多ホールド、2025年はセーブ王に

メキシコ移籍1年目の2024年、安楽は47試合に登板し、防御率3.50、1勝2敗、4セーブを記録した。さらに球団公式発表では、レギュラーシーズンのホールド数が20に達し、リーグの最多ホールドを獲得したと紹介されている。

2025年には役割が変化する。47試合に登板して22セーブ、防御率2.98を記録し、メキシカンリーグの最多セーブに輝いた。前年のホールド王から、翌年は抑えとしてセーブ王へ。救援投手としての役割の変化を数字で示したシーズンだった。

加えて、レッドデビルズの公式選手プロフィールには、2025年の「Reliever of the Year(最優秀救援投手)」受賞も掲載されている。2024年からの活躍が単年の好成績だけではなかったことを示す記録だ。

【プロの結論】安楽智大のメキシコでの成功をどう評価するべきか

安楽智大の2026年までの歩みには、競技者としての評価と、チーム内で起きたハラスメント問題という、切り離して考えるべき二つの側面がある。

野球の成績に限れば、メキシコ移籍後の実績は明確だ。2024年は最多ホールド、2025年は最多セーブと最優秀救援投手、2026年は3年連続のオールスター選出と防御率2.89を記録した。

特に2025年の22セーブは、抑え投手として信頼を得たことを示す数字だ。2026年も17セーブを記録しており、救援投手として一定の成績を維持している。

メキシカンリーグで結果を残せた背景

安楽が海外で再び救援投手として活躍できた背景には、楽天時代から積み上げてきた登板経験がある。

NPBでは通算231試合に登板し、18勝21敗、50ホールド、3セーブ、防御率3.59を記録した。2021年から2023年まで3年連続で50試合以上に登板した経験は、年間を通じて救援を担ううえでの基盤になっている。

また、メキシコの球場環境も見逃せない。レッドデビルズの本拠地は標高の高いメキシコシティにあり、一般に打球が飛びやすい環境として知られている。Full-Countも2025年の安楽の活躍を報じる際、高地と打高傾向のリーグ環境に触れている。

そのような条件下で防御率2点台を記録したことは、投手として評価できるポイントだ。

成績の評価と人物への評価は別に考える

ここで注意したいのは、野球で結果を残したことが、過去のハラスメント問題を帳消しにするわけではないという点だ。

一方で、問題を起こした人物だからといって、その後の競技成績まで存在しなかったことにするのも適切ではない。事実関係、球団の処分、本人の謝罪、移籍後の成績をそれぞれ独立した情報として捉える必要がある。

安楽の今後を評価する際には、次の3点が判断材料になる。

- 競技面: 防御率、登板数、セーブ数、オールスター選出などの客観的な記録。
- 問題への対応: 本人が公表した謝罪や反省の内容、その後の行動。
- 組織・チームでの信頼: 選手同士の関係や、ハラスメントを防止する環境づくり。

2026年時点では、メキシコでの競技実績は着実に積み上がっている。ただし、野球の数字だけで過去の問題への向き合い方まで判断することはできない。今後は競技面の活躍と、周囲との信頼関係の両方が注目される。

【安楽智大の現在に関するよくある質問(FAQ)】

Q1:安楽智大は2026年現在どこの球団に所属していますか?

A1:2026年シーズンはメキシカンリーグのメキシコシティ・レッドデビルズ(ディアブロス・ロホス・デル・メヒコ)に所属していました。リーグ公式選手プロフィールにも同球団の選手として掲載されています。

Q2:安楽智大が楽天を退団した理由は何ですか?

A2:2023年に複数の後輩選手へのハラスメント問題が発覚したためです。楽天球団は137人へのアンケートや本人への聞き取りなどを行い、報道された事象について「ほぼ事実」と認定。2023年11月30日に契約保留者名簿から外して自由契約としました。

Q3:安楽智大は2025年にメキシカンリーグで何セーブを記録しましたか?

A3:2025年は47試合に登板し、22セーブ、防御率2.98を記録しました。リーグ最多セーブを獲得し、最優秀救援投手にも選ばれています。

Q4:安楽智大の2026年の防御率とセーブ数は?

A4:2026年シーズンの公式記録は防御率2.89、17セーブです。46試合に登板し、5勝0敗、48奪三振を記録しました。

Q5:安楽智大は本人の口から謝罪していますか?

A5:はい。2024年3月5日、メキシコシティ・レッドデビルズとの契約発表に際して、代理人弁護士を通じてコメントを発表しました。後輩選手や球団、ファンに謝罪し、自身の認識の甘さや行動の誤りを反省する内容でした。一方で、報道内容には事実と異なる点もあると主張しています。

Q6:安楽智大はメキシコでタイトルを獲得していますか?

A6:はい。2024年には最多ホールド20を記録し、2025年には22セーブで最多セーブを獲得しました。また、2025年の最優秀救援投手にも選ばれています。2024年から2026年まで3年連続でオールスターにも選出されています。

まとめ:安楽智大の2026年現在と今後の注目点

安楽智大は2023年11月のハラスメント問題によって楽天を自由契約となり、日本でのプロ野球生活に区切りをつけた。その後、2024年にメキシカンリーグのメキシコシティ・レッドデビルズへ移籍し、海外で競技を続けている。

2025年には22セーブでリーグ最多セーブを獲得し、最優秀救援投手にも選出。2026年も46試合に登板し、防御率2.89、17セーブという成績を残した。3年連続のオールスター選出も、海外での評価を示す実績だ。

ただし、楽天退団の原因となった問題は、本人の謝罪コメントやその後の野球成績とは別に考える必要がある。球団の調査結果、本人の説明、移籍後の実績を整理することで、安楽智大の現在をより正確に理解できる。

2026年の安楽智大は、メキシコで救援投手として実績を重ねている選手である。今後の注目点は、さらなる競技成績の向上と、過去の問題を踏まえた信頼の回復にある。

主な参考資料:東北楽天ゴールデンイーグルス公式発表、メキシカンリーグ(LMB)公式選手プロフィール、メキシコシティ・レッドデビルズ公式発表、日刊スポーツ、スポーツ報知、TBS NEWS DIG、Full-Count、デイリースポーツ。

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コンテンツディレクター 氷室 美冬
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