2026年11月現在、立浪部屋の師匠を務めているのは、立浪耐治(たつなみ・たいじ)親方です。現役時代は大島部屋に所属し、小結まで昇進した元力士・旭豊勝照(あさひゆたか・かつてる)として知られています。本名は市川耐治、1968年9月10日生まれで、愛知県春日井市の出身です。
現在の立浪部屋には、第74代横綱・豊昇龍や関脇経験者の明生らが所属しています。とりわけ豊昇龍の横綱昇進は、師匠である立浪親方が長年指導してきた部屋の大きな節目となりました。一方、立浪部屋には大正時代から続く歴史があり、親方の交代には婿養子による継承や年寄名跡をめぐる裁判という複雑な背景もあります。
【結論】2026年現在の立浪部屋親方は元小結・旭豊の立浪耐治
立浪部屋の現在の師匠は、第7代立浪親方・立浪耐治です。日本相撲協会の年寄プロフィールにも、年寄名は立浪耐治、現役時代の四股名は旭豊勝照と登録されています。
「立浪親方」と「旭豊」は別人ではありません。現役時代に旭豊として土俵に上がり、1999年1月場所を最後に現役を引退。その後、年寄名跡「立浪」を継承して部屋の師匠になった人物です。
立浪耐治親方の基本プロフィール
- 現在の年寄名:立浪耐治(たつなみ・たいじ)
- 現役時代の四股名:旭豊勝照(あさひゆたか・かつてる)
- 本名:市川耐治
- 生年月日:1968年9月10日
- 年齢:58歳(2026年11月5日現在)
- 出身地:愛知県春日井市
- 所属部屋:立浪部屋
- 現役時代の所属:大島部屋
- 現役時代の最高位:小結
- 現役引退:1999年1月場所
- 師匠就任:1999年2月
日本相撲協会の公式プロフィールによると、立浪親方は身長189センチ、体重129キロ。現役時代は左四つからの寄りを得意とする力士でした。
現在は立浪部屋の師匠として弟子たちを指導し、日本相撲協会では委員を務めています。現役時代の経験を生かし、横綱から若手力士までを抱える部屋の運営に携わっています。
【現役時代の成績】旭豊は小結まで昇進した実力派力士
立浪親方の現役時代を知るには、旭豊という四股名での実績を確認するのが近道です。
旭豊は1987年3月場所に初土俵を踏み、1993年11月場所に新十両、1995年3月場所には新入幕を果たしました。そして1996年5月場所に新小結へ昇進。三役の地位を経験した実力者です。
日本相撲協会が公表する主な戦績
- 生涯戦歴:364勝341敗26休(72場所)
- 幕内戦歴:160勝198敗(24場所)
- 最高位:小結
- 幕内優勝:0回
- 十両優勝:1回
- 幕下優勝:2回
- 殊勲賞:1回
- 敢闘賞:1回
- 技能賞:0回
- 金星:4個
特に注目したいのが、金星4個という実績です。金星とは、平幕力士が横綱に勝った場合に与えられる記録上の称号です。旭豊は現役時代に4個の金星を獲得しており、上位力士に対しても勝負強さを発揮していました。
旭豊の現役時代の主な転換点
旭豊のキャリアを時系列で見ると、次のようになります。
- 1987年3月:大島部屋から初土俵。
- 1993年11月:新十両に昇進。
- 1995年3月:新入幕を果たす。
- 1996年5月:新小結に昇進。
- 1999年1月:現役最後の場所を迎える。
- 1999年2月:立浪の名跡を継承し、部屋の師匠となる。
ここで押さえておきたいのは、旭豊が横綱や大関まで昇進した力士ではないという点です。最高位は小結ですが、金星4個や三賞受賞など、幕内上位で存在感を示した記録を持っています。
現役時代の成績と親方としての実績は、別の評価軸です。自身が横綱にならなくても、弟子を横綱に育てることは師匠として大きな成果になります。
【豊昇龍・明生との関係】立浪親方が育てる現在の主力力士
2026年の立浪部屋を語るうえで欠かせないのが、横綱・豊昇龍と明生の存在です。
両者は立浪部屋に所属する弟子であり、立浪親方が師匠として指導してきた力士です。特に豊昇龍の横綱昇進によって、立浪部屋は現在の角界でも大きな注目を集めています。
豊昇龍は立浪親方の弟子であり、師匠の四股名に由来する名前を持つ
豊昇龍智勝(ほうしょうりゅう・ともかつ)は、モンゴル・ウランバートル出身の力士です。1999年5月22日生まれで、2018年1月場所に初土俵を踏みました。
豊昇龍の叔父は、第68代横綱・朝青龍です。高校卒業後に立浪部屋へ入門し、師匠である立浪親方のもとで力士として成長しました。
四股名の由来も興味深いところです。「豊」は師匠の現役時代の四股名・旭豊から、「龍」は叔父の朝青龍から取られています。師匠と親族、それぞれのつながりが四股名に反映されています。
2023年9月場所に大関へ昇進し、2025年1月29日に横綱昇進が決定。2025年3月場所から第74代横綱として土俵に上がりました。
立浪部屋公式サイトの親方あいさつでも、2025年初場所後の豊昇龍の横綱昇進が部屋の大きな出来事として紹介されています。
明生は立浪部屋で長く経験を積んできた生え抜きの力士
明生力(めいせい・ちから)は1995年7月24日生まれ、鹿児島県大島郡瀬戸内町出身の力士です。
2011年5月場所に初土俵を踏み、立浪部屋で経験を積み重ねてきました。2021年7月場所に新小結、同年9月場所には新関脇へ昇進しています。
2026年11月場所の番付は東十両十三枚目。かつて関脇を務めた経験を持つ力士であり、現在も部屋の関取として後進を引っ張る存在です。
立浪部屋を代表する人物の関係一覧
| 人物・名称 | 立浪部屋との関係 | 主な確認事項 |
|---|---|---|
| 立浪耐治 | 現師匠 | 元小結旭豊。本名は市川耐治 |
| 豊昇龍 | 師匠の弟子 | 第74代横綱。2018年初土俵 |
| 明生 | 師匠の弟子 | 最高位は関脇。2026年11月場所は十両 |
| 木竜皇 | 所属力士 | 2026年11月場所は三段目 |
| 元安念山 | 先代師匠 | 第6代立浪。旭豊への名跡継承者 |
| 元羽黒山 | 歴代師匠 | 第5代立浪。元横綱 |
| 元緑嶋 | 歴代師匠・創設者 | 第4代立浪。大正初期からの部屋の歴史を築いた |
| 出羽海一門 | 所属一門 | 2018年に加入 |
この関係を整理すると、立浪親方は豊昇龍や明生の師匠である一方、豊昇龍の親族ではありません。朝青龍との関係は豊昇龍側の叔父と甥という親族関係です。
【歴代師匠と名跡継承】立浪部屋はどのように受け継がれたのか
立浪部屋は、単に現在の師匠が作った相撲部屋ではありません。大正時代初期から続く伝統を持ち、歴代師匠が関取や横綱を育ててきました。
立浪部屋の歴代師匠
立浪部屋の歴史を語るうえで重要なのが、歴代師匠の存在です。
- 第4代・緑嶋:立浪部屋の基礎を築き、横綱双葉山や羽黒山、大関名寄岩らを育てた。
- 第5代・羽黒山:元横綱羽黒山政司。先代から部屋を継承した。
- 第6代・安念山:元関脇安念山治。1969年から1999年まで部屋を率いた。
- 第7代・旭豊:現在の立浪耐治親方。1999年2月に名跡を継承した。
特に第4代立浪の時代は、部屋の歴史における重要な発展期でした。双葉山の69連勝をはじめ、数々の名力士が育ち、立浪部屋は相撲界を代表する名門へと成長していきます。
その後、部屋は歴代師匠へと受け継がれ、現在の立浪親方へとつながっています。
旭豊が立浪部屋を継承した経緯
現在の立浪親方が部屋を継ぐまでには、一般的な力士の引退とは異なる経緯がありました。
旭豊は1995年4月、当時の第6代立浪親方である元関脇・安念山の長女と結婚し、婿養子として養子縁組を結びました。その後、1999年1月場所を最後に現役を引退し、同年2月に年寄名跡「立浪」を継承しています。
この継承によって、元大島部屋の力士だった旭豊が、伝統ある立浪部屋の師匠となりました。
立浪の名跡をめぐる裁判とは?
立浪部屋の継承には、年寄名跡の譲渡代金をめぐる裁判も関係しています。
2003年2月、先代の立浪親方は、旭豊に対して年寄名跡の継承に伴う金銭の支払いを求める訴訟で、東京地方裁判所から1億7500万円の支払いを命じる判決を得ました。
しかし、2004年1月の東京高等裁判所の控訴審では一審判決が取り消され、先代側の請求が棄却されました。年寄名跡の継承に際して金銭を支払うという具体的な合意が認定できないと判断されたためです。
さらに2004年7月、最高裁判所が先代側の上告を退け、二審の判決が確定しました。
ここで重要なのは、裁判の中心は名跡継承に伴う金銭の支払い義務だったという点です。旭豊による立浪の継承そのものが無効になったわけではありません。最終的に支払い命令は退けられ、現在の立浪親方が師匠を務める体制につながっています。
この一件は、相撲界の年寄名跡制度の透明性や、親方株の継承方法を考えるうえでも注目された事例です。
【2026年最新】立浪部屋の所属力士と出羽海一門での位置づけ
2026年11月現在、立浪部屋は東京都台東区橋場に所在しています。日本相撲協会の公式部屋紹介に掲載されている住所は、東京都台東区橋場1丁目16番5号です。
2026年11月場所の番付は、11月8日から22日まで福岡国際センターで開催される九州場所のものです。日本相撲協会と立浪部屋公式サイトの情報によると、部屋には14人の力士が所属しています。
2026年11月場所の所属力士一覧
幕内・十両
- 西横綱:豊昇龍
- 東十両十三枚目:明生
幕下
- 東幕下八枚目:大花竜
- 西幕下十九枚目:北大地
- 西幕下二十五枚目:天空海
- 西幕下二十九枚目:上戸
三段目
- 西三段目二枚目:木竜皇
- 東三段目十八枚目:春雷
- 西三段目五十八枚目:多良浪
序二段
- 西序二段十二枚目:一翔
- 東序二段二十枚目:筑波山
- 東序二段四十六枚目:北洋山
- 西序二段四十六枚目:幸奄美
序ノ口
- 西序ノ口二枚目:刻竜浪
以上の14人のうち、関取は豊昇龍と明生の2人です。横綱を筆頭に、幕下以下にも複数の力士が所属しており、各階級で番付上昇を目指しています。
立浪部屋は出羽海一門に所属
立浪部屋は、現在、出羽海一門に所属しています。
かつては貴乃花一門に属していましたが、2018年に同一門から離れ、その後、出羽海一門に加入しました。立浪部屋の一門の変遷は、相撲界の組織再編とも関係しています。
なお、一門とは複数の相撲部屋がまとまったグループのことです。部屋そのものと一門は別の概念であり、立浪部屋は独立した相撲部屋として運営されています。
立浪親方が考える現在の部屋の魅力
立浪部屋公式サイトの師匠あいさつでは、豊昇龍の横綱昇進に触れながら、明生や木竜皇を中心に若い力士たちが上位番付を目指して稽古に励んでいることが紹介されています。
「今の立浪部屋の魅力は横綱を中心とした若い力にあると思っております。」
この言葉からも、現在の部屋が横綱・豊昇龍を中心とした強化と、次世代の育成を両立させようとしていることがうかがえます。
また、部屋では公式サイトやYouTube、Instagramなどを通じて、稽古の様子や部屋の日常も発信しています。伝統を守りながら、ファンとの接点を広げている点も現在の立浪部屋の特徴です。
【プロの結論】立浪親方を理解するために知っておきたい4つのポイント
立浪部屋親方について調べる際、特に混同しやすいのが現役時代の四股名、年寄名跡、歴代師匠との関係です。
1. 立浪親方と旭豊は同一人物
現在の立浪親方は元小結旭豊です。旭豊は現役時代の四股名であり、立浪は引退後に継承した年寄名跡です。別々の人物として紹介されることがありますが、同一人物を指しています。
2. 立浪親方は元横綱ではなく元小結
立浪部屋には横綱双葉山や羽黒山などの歴史的な名力士がいます。また、現在の弟子にも横綱・豊昇龍がいます。そのため、親方自身も横綱だったと誤解されることがありますが、現役時代の最高位は小結です。
3. 豊昇龍と立浪親方は師弟関係
豊昇龍は立浪部屋に入門した弟子であり、立浪親方はその師匠です。豊昇龍の四股名に含まれる「豊」も師匠の旭豊に由来します。叔父の朝青龍との関係と、師匠との関係を分けて理解すると、人物関係が整理できます。
4. 名跡継承裁判は支払い義務をめぐる争い
立浪部屋の継承については、1億7500万円の支払いを求めた裁判が知られています。しかし、最終的には先代側の請求が認められませんでした。名跡の継承そのものが取り消されたという話ではありません。
これらを整理すると、立浪部屋親方について知りたい人は、次の3つを判断基準にすると情報を見分けやすくなります。
- 人物を確認するときは、日本相撲協会の年寄プロフィールで本名・生年月日・現役時代の最高位を見る。
- 所属力士を調べるときは、各場所の最新番付と相撲部屋公式情報を照合する。
- 歴代師匠や名跡継承を調べるときは、年寄名跡の継承時期と裁判の最終判断を区別する。
立浪部屋親方に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年現在の立浪部屋親方は誰ですか?
A1:元小結旭豊の立浪耐治親方です。1999年2月に年寄名跡「立浪」を継承し、現在も部屋の師匠を務めています。
Q2:立浪耐治親方の本名と年齢、出身地は?
A2:本名は市川耐治です。1968年9月10日生まれで、2026年11月5日現在58歳。出身地は愛知県春日井市です。
Q3:旭豊の現役時代の最高位と成績は?
A3:最高位は小結です。生涯戦歴は364勝341敗26休で、金星4個、殊勲賞1回、敢闘賞1回を記録しています。
Q4:立浪親方と豊昇龍の関係は?
A4:師匠と弟子の関係です。豊昇龍は2018年1月場所に立浪部屋から初土俵を踏み、2025年3月場所に第74代横綱へ昇進しました。
Q5:立浪部屋の明生は現在何枚目ですか?
A5:2026年11月場所の番付では東十両十三枚目です。最高位は関脇で、2011年5月場所に初土俵を踏んでいます。
Q6:立浪部屋の歴代師匠には誰がいますか?
A6:第4代の緑嶋、第5代の羽黒山、第6代の安念山、第7代の旭豊(現在の立浪耐治親方)へと継承されています。
Q7:立浪部屋は何一門ですか?
A7:出羽海一門です。2018年に加入しました。現在は東京都台東区橋場に部屋を構えています。
まとめ:立浪耐治親方と豊昇龍が支える2026年の立浪部屋
2026年現在、立浪部屋の師匠を務めているのは、元小結旭豊の立浪耐治親方です。本名は市川耐治、愛知県春日井市出身で、58歳。現役時代には通算364勝341敗26休、金星4個という実績を残しました。
1999年2月の名跡継承以降、長年にわたり立浪部屋を率いてきた親方のもとで、現在は第74代横綱・豊昇龍や関脇経験者の明生らが活躍しています。
また、立浪部屋には大正時代から続く伝統があり、緑嶋、羽黒山、安念山と受け継がれてきた歴史があります。旭豊への継承時には年寄名跡をめぐる裁判もありましたが、2004年に最高裁で二審判決が確定し、現在の体制へとつながっています。
2026年11月場所では14人の力士が所属し、豊昇龍が西横綱、明生が東十両十三枚目として番付に名を連ねています。横綱を中心とした現在の実力と、歴代師匠から受け継いだ伝統の両方を持つことが、立浪部屋の大きな特徴です。
今後は豊昇龍の横綱としての活躍だけでなく、明生や木竜皇、幕下以下の若手力士たちがどこまで番付を上げるのかにも注目が集まります。立浪耐治親方の指導のもと、伝統ある立浪部屋が次の時代にどのような力士を送り出すのか、引き続き見守りたいところです。
主な事実確認資料
- 日本相撲協会「年寄プロフィール・立浪耐治」
- 日本相撲協会「相撲部屋のご紹介・立浪部屋」
- 立浪部屋公式サイト・2026年11月場所番付、師匠あいさつ
- 日本相撲協会「豊昇龍プロフィール」「明生プロフィール」
- 共同通信社「立浪部屋」ニュース用語解説、名跡継承に関する報道資料