2026年11月5日に確認できる東京都内の直近の震度観測例は、千葉県南東沖を震源とする地震です。
2026年11月5日の地震情報
この地震では、東京都の観測地域として23区が示され、千代田区大手町で震度1が観測されました。震源は東京都内ではなく千葉県南東沖です。したがって、東京で揺れを観測したことと、東京直下で地震が発生したことは区別しなければなりません。
東京の震度情報を見るときの注意点
ニュースで「東京都で震度1」と報じられていても、都内のすべての場所が同じ強さで揺れたわけではありません。
気象庁は、震度を全国約4,400地点に設置された震度計で観測しています。観測地点が設置されていない場所の揺れまで、個別に直接測定しているわけではありません。
また、震度1未満の揺れや、観測地点がない狭い範囲だけで感じられた揺れは、通常の震度情報に現れない場合があります。
つまり、「東京の震度」を調べる場合は、東京都全体の代表値だけでなく、区市町村名と具体的な観測地点を確認することが大切です。
【23区・多摩東部・多摩西部で地震の震度が違う理由】
東京都の地震情報では、主に次の3つの地域区分が使われています。
- 東京都23区
- 東京都多摩東部
- 東京都多摩西部
これは単に行政上の地域を分けているだけではありません。震度観測地点の位置や地盤条件、震源との距離などを考えるうえでも意味があります。
23区の震度観測地点
気象庁の「気象庁震度観測点一覧表」には、2026年7月23日現在の観測点が掲載されています。
23区では、次のような地点が確認できます。
- 千代田区大手町:気象庁
- 港区海岸:芝消防署芝浦出張所
- 新宿区西新宿:工学院大学新宿キャンパス
- 墨田区横川:本所消防署
- 江東区青海:国土交通省青海総合庁舎
- 大田区羽田空港:東京国際空港
- 杉並区阿佐谷:杉並区役所
- 江戸川区中央:江戸川区役所
これらは気象庁が掲載する同庁の観測点の代表例です。実際の震度情報には、地方公共団体や防災科学技術研究所の観測点も利用されます。
多摩東部・多摩西部の震度観測地点
多摩地域についても、気象庁の一覧表では地域区分ごとに観測地点が整理されています。
多摩東部では八王子市大横町や国分寺市並木町、多摩西部では青梅市東青梅などが掲載されています。
ここで注目したいのは、多摩地域だから必ず23区より揺れが小さい、あるいは大きいという決まりはないことです。
地震の震源がどこにあるか、地震波がどのような地盤を通って届くかによって、観測結果は変化します。
東京都の地域別観測地点と特徴
以下は、気象庁の2026年7月23日現在の観測点一覧をもとに整理したものです。
同じ東京都内でも震度に差が出る3つの原因
1.震源からの距離
一般的に、震源に近い地点ほど揺れが強くなる傾向があります。ただし、地震の深さや断層の広がり、地震波の伝わり方によっても変わります。
2.地盤の性質
硬い岩盤と、軟らかい沖積層では地震波の伝わり方が異なります。軟弱な地盤では地震動が増幅される場合があります。
3.観測地点の条件
震度は観測地点で測定した値です。近接する市区町村でも、地盤や地形の違いによって観測結果に差が出ます。
気象庁も、同じ市町村や隣接する地域で震度が異なることがあると説明しています。
【震度とマグニチュードの違いとは?震度5弱・5強も解説】
地震速報を見るときに混同されやすいのが、震度とマグニチュードです。
この2つは、そもそも測定している対象が違います。
震度はその場所での揺れの強さ
震度は、ある地点で実際に観測された地震動の強さを示す指標です。
日本では気象庁震度階級を採用しており、計測震度計による観測値から震度階級を決定しています。
1996年4月以降は、計測震度計による自動観測・速報体制が運用されています。
マグニチュードは地震そのものの規模
一方、マグニチュードは地震そのものの規模を表します。
例えば、M7の地震が発生したからといって、東京でも必ず震度7になるわけではありません。
震源が遠ければ、東京で観測される震度は小さくなる可能性があります。
気象庁の説明では、マグニチュードが1大きくなると、地震波として放出されるエネルギーは約32倍になります。
気象庁震度階級は全部で10段階
日本の震度階級は、震度0から震度7までの10段階です。
| 震度 | 計測震度 | 揺れの目安 |
|---|---|---|
| 0 | 0.5未満 | 人は感じないが地震計には記録される |
| 1 | 0.5以上1.5未満 | 静かな屋内でわずかに感じる人がいる |
| 2 | 1.5以上2.5未満 | 屋内の大半が揺れを感じる |
| 3 | 2.5以上3.5未満 | 屋内のほとんどの人が揺れを感じる |
| 4 | 3.5以上4.5未満 | 多くの人が驚き、つり下げ物が大きく揺れる |
| 5弱 | 4.5以上5.0未満 | 恐怖を感じ、物につかまりたいと感じる |
| 5強 | 5.0以上5.5未満 | 物につかまらないと歩きにくくなる |
| 6弱 | 5.5以上6.0未満 | 立っていることが困難になる |
| 6強 | 6.0以上6.5未満 | 立っていることができず、家具の転倒などが増える |
| 7 | 6.5以上 | 激しい揺れで家具の移動・転倒などが発生する |
震度5弱と震度5強は何が違う?
特に注意したいのが、震度5弱と震度5強の違いです。
震度5弱
大半の人が恐怖を覚え、何かにつかまりたいと感じます。棚の食器や書棚の本が落ちることがあり、固定していない家具が移動する場合もあります。
震度5強
物につかまらないと歩くことが難しくなるなど、行動に支障が出ます。家具が倒れたり、テレビなどが台から落ちたりする場合があります。
震度5弱と5強は、単に数字の表記が違うだけではありません。計測震度の境界は5.0であり、生活空間における危険性にも違いが現れます。
【東京の地盤はどこが揺れやすい?23区・多摩の特徴と液状化】
東京の地震の揺れを考えるうえで、地盤は欠かせない要素です。
同じ震源から同じような距離にある場所でも、地盤が異なれば地表に伝わる地震動の大きさや性質が変わります。
東京23区の東部低地と西側の台地
東京都防災の資料では、東京の地形は大きく低地、台地、山地などに分けて説明されています。
東部低地
江東区、墨田区、江戸川区、葛飾区、荒川区などには、荒川や隅田川などの河川に関係する低地が広がっています。
こうした地域には、軟らかい沖積層が分布しており、地震動が増幅されやすい傾向があります。
台地
新宿区、渋谷区、世田谷区、目黒区などには台地が広がっています。
一般に、台地は沖積低地より地盤が安定している傾向があります。ただし、台地の内部にも谷底低地や斜面が存在するため、区単位で安全性を一括りにはできません。
多摩地域
多摩地域は、東部の市街地から西部の丘陵・山地まで地形が多様です。河川沿いの低地、谷底低地、丘陵地、山地では、それぞれ異なる地盤条件があります。
東京都防災の地域別解説でも、低地は軟弱な地層によって揺れやすい傾向がある一方、山地では土砂災害など別の危険性にも注意するよう説明されています。
地盤増幅率とは何か
地盤の揺れやすさを調べる際に役立つ指標が、表層地盤増幅率です。
これは、地下の硬い地盤から地表に地震波が伝わるとき、最大速度がどの程度増幅されるかを示すものです。
防災科学技術研究所のJ-SHISでは、地盤増幅率や地形区分、地表から深さ30mまでの平均S波速度などを確認できます。
一般的には、平均S波速度が小さい地盤ほど揺れやすい傾向があります。
ただし、地盤増幅率は実際の地震で発表される震度そのものではありません。震源や地震波の周期など、ほかの条件も関係します。
2026年3月29日改訂の東京の液状化予測図
東京都は2026年3月29日、「東京の液状化予測図」の令和7年度改訂版を公開しました。
今回の改訂では、令和5年度改訂版で使用したデータに加え、新たに取得した地盤データを反映しています。
この地図を見る際に重要なのは、液状化の可能性と震度を混同しないことです。
液状化予測図は、東京都の地下を一定の強さで揺らした場合の液状化の可能性を相対的に示したものです。首都直下地震など、特定の地震が起きたときの震度を予測した地図ではありません。
液状化の可能性が低い地域でも、発生しないと保証されるわけではありません。
住宅購入や引っ越しを検討している人は、震度情報だけでなく、液状化予測図、地盤情報、建物の耐震性能を組み合わせて確認する必要があります。
東京都の地域危険度も確認したい
東京都都市整備局が公表している「地震に関する地域危険度測定調査(第9回)」も参考になります。
この調査では、都内の市街化区域にある5,192町丁目を対象に、建物倒壊危険度、火災危険度、総合危険度などを5段階で評価しています。
ここで注意したいのは、地域危険度と震度は別の指標だということです。
震度は地震が起きたときの揺れの強さ、地域危険度は建物や市街地の条件を含めた災害リスクを示しています。
震度が同じでも、木造住宅の密集度や建物の耐震性能、道路の状況などによって被害の程度は変わります。
【高層マンションは震度だけでは判断できない!長周期地震動の注意点】
東京では高層マンションやオフィスビルが多く、地上の震度と建物の上層階で感じる揺れが一致しないケースがあります。
その理由が長周期地震動です。
長周期地震動とは?
長周期地震動とは、周期が長く、ゆっくりと大きく揺れる地震動のことです。
地震波の周期と建物が揺れやすい周期が一致すると、共振によって建物の揺れが大きくなることがあります。
気象庁によると、高層ビルは低層建物より固有周期が長く、長周期地震動によって長時間揺れる場合があります。
また、一般に高層階ほど揺れが大きくなる傾向があります。
地上の震度が小さくても高層階では揺れる?
答えは「揺れる場合がある」です。
例えば、地上の震度が比較的小さくても、長周期地震動によって高層階で大きな横揺れが続く可能性があります。
そのため、震度情報だけを見て、高層マンションの室内が安全だと判断することはできません。
気象庁は、概ね14~15階建て以上の高層ビルを対象に、長周期地震動に関する情報を提供しています。
長周期地震動階級は4段階
長周期地震動には、通常の震度とは別に4段階の階級があります。
- 階級1:やや大きな揺れ
- 階級2:大きな揺れ
- 階級3:非常に大きな揺れ
- 階級4:極めて大きな揺れ
階級が上がるほど、人の行動や家具・什器の移動、転倒などへの影響が大きくなります。
高層階に住んでいる場合は、通常の震度だけでなく、この長周期地震動階級も確認しておきたいところです。
高層マンションで事前に確認したいこと
- 背の高い家具や本棚を固定しているか
- テレビやパソコンの転倒防止対策ができているか
- ガラス付近に落下・破損しやすい物を置いていないか
- 停電時のエレベーター停止に備えているか
- 建物の防災マニュアルや非常用設備を把握しているか
地上の震度と建物内の揺れは別の視点で考えることが、都市型防災の基本です。
【東京の地震震度の確認方法!現在・速報・過去のデータを調べる】
東京の地震情報を確認する際には、目的によって利用する情報源を使い分けると効率的です。
1.気象庁の地震情報で現在の震度を確認
まず確認したいのが、気象庁の「地震情報」です。
ここでは、地震の発生時刻、震源地、マグニチュード、震源の深さ、観測された震度などを確認できます。
特に確認したい項目は次のとおりです。
- 地震が発生した日時
- 震源地と震源の深さ
- マグニチュード
- 東京都23区の震度
- 東京都多摩東部の震度
- 東京都多摩西部の震度
- 区市町村別・観測地点別の震度
- 津波に関する情報
気象庁によると、震度3以上を観測した地震では、発生後約1分半を目安に「震度速報」、約5分程度で「震源・震度情報」が発表されます。
震度速報では、震度3以上を観測した地域名と最大震度が示されます。その後の震源・震度情報では、震源やマグニチュード、震度1以上を観測した地点など、より詳しい情報を確認できます。
2.気象庁震度データベース検索で過去の震度を調べる
過去の東京の地震を調べたい場合は、「気象庁震度データベース検索」が便利です。
このデータベースでは、1919年から2日前までの震度1以上を観測した地震を検索できます。
検索条件には、次のような項目があります。
- 地震の発生期間
- 最大震度
- 震央地名
- マグニチュード
- 震源の深さ
- 緯度・経度の範囲
例えば、東京都内で過去に震度5弱以上を観測した地震を調べたり、千葉県北西部や茨城県南部を震源とする地震で東京がどの程度揺れたかを比較したりできます。
ただし、発生から2日以内の最新地震は、原則として通常の地震情報で確認します。震度データベースは過去の記録を分析するための資料として利用するとよいでしょう。
3.東京の震度観測地点を確認する
気象庁の「震度観測点一覧表」では、東京都内の観測地点名や所在地を確認できます。
自宅に最も近い観測地点を調べることで、自分の住んでいる地域の震度情報を読み解きやすくなります。
ただし、最寄りの観測地点の数値が、自宅の建物で実際に感じる揺れと完全に一致するわけではありません。
4.推計震度分布図で周辺の揺れを確認する
震度5弱以上を全国のいずれかの観測地点で観測した場合、気象庁は発生から約15分後を目安に推計震度分布図を発表します。
この図は、観測された震度をもとに、震度計が設置されていない場所も含めて、250mメッシュごとに震度を推計したものです。
観測地点の点の情報だけでは分かりにくい、揺れの広がりを確認する際に役立ちます。
5.高層階なら長周期地震動の観測情報も確認
高層マンションやオフィスビルにいる場合は、通常の地震情報に加えて、気象庁の長周期地震動に関する観測情報も確認してください。
特に、建物の揺れが長時間続いた場合や、家具が大きく動いた場合には、地上の震度だけで状況を判断しないことが大切です。
【東京の地震震度に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:現在、東京の地震の震度はいくつですか?
A1:震度は地震ごとに変わります。2026年11月5日に確認できる東京都内の直近の観測例では、同日11時35分ごろの千葉県南東沖の地震で、千代田区大手町が震度1でした。リアルタイムの状況は気象庁の最新地震情報で確認してください。
Q2:東京都23区と多摩地域では、どちらが地震で揺れやすいですか?
A2:一概にどちらが揺れやすいとはいえません。震源からの距離、地震波の性質、地盤条件などによって変わります。東部低地や河川沿いの軟弱な地盤では揺れが増幅される傾向がありますが、区市町村全体を同じ条件で評価することはできません。
Q3:東京で過去に発生した地震の震度はどこで調べられますか?
A3:気象庁の震度データベース検索で調べられます。1919年から2日前までの震度1以上の地震について、発生日時、震央、最大震度、観測地点などの条件を指定して検索できます。
まとめ:東京の地震震度は観測地点・地盤・建物の高さで判断する
東京の地震震度を正しく理解するには、東京都全体の震度だけを見るのでは不十分です。
東京都23区、多摩東部、多摩西部では観測地点が異なり、震源からの距離や地盤の性質によって揺れ方にも違いが生まれます。
また、地上で観測された震度が小さくても、高層マンションの上層階では長周期地震動によって大きく揺れる可能性があります。
2026年の東京の防災情報を確認する際には、気象庁の地震情報だけでなく、東京都の液状化予測図や地域危険度、防災科学技術研究所のJ-SHISなども活用したいところです。
【プロの結論】東京の地震情報は3つの視点で読む
第一に、震度は自分の住む場所に近い観測地点で確認すること。
東京都という大きな括りだけでは、区や市町村ごとの揺れの違いが分かりません。
第二に、震度と地盤リスクを分けて考えること。
震度は発生した地震の揺れを示す情報であり、液状化や建物倒壊の危険性をそのまま示すものではありません。
第三に、高層階では長周期地震動も確認すること。
地上の震度と高層階の揺れには差が生じることがあります。建物の構造や家具の固定状況まで含めて防災対策を考える必要があります。
東京の地震情報は、速報を見るだけで終わらせず、過去の観測記録と地域の地盤情報を組み合わせて読むことで、より実践的な防災判断につながります。