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北朝鮮サッカーの現在地は?男女代表の実力・FIFA順位・歴代成績【2026年版】

安曇 春香 安曇 春香 • 更新: • 公開: • 読了約 19 分
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北朝鮮サッカーは、2026年現在、男子と女子で国際的な評価が大きく分かれている。男子代表のFIFAランキングは2026年7月20日付で120位。一方、女子代表は同年10月20日付で12位に位置し、アジアでも日本に次ぐ上位グループに入っている。

とりわけ注目を集めたのが、2026年10月2日に行われた愛知・名古屋アジア大会の女子決勝だ。北朝鮮は日本と2-2で延長戦を終え、PK戦で3-5と惜敗。加えて、女子の年代別代表も世界大会で存在感を示しており、2026年11月4日にはU-17女子代表がワールドカップ準決勝で日本と対戦した。男子の苦戦と女子の躍進を並べると、北朝鮮サッカーの実像が見えてくる。

【2026年最新】北朝鮮サッカーの現在地は男女で大きく異なる

北朝鮮サッカー

北朝鮮サッカーを理解するうえで、まず押さえておきたいのが男女代表のFIFAランキングだ。2026年の公式順位を見ると、男子は120位、女子は12位。両者には108ランクの開きがある。

ただし、この順位は同じ日に発表されたものではない。男子は7月20日、女子は10月20日の更新結果であり、それぞれの発表時点を区別して理解する必要がある。

男子代表は120位、世界上位との差が課題

FIFA公式の男子ランキングによると、北朝鮮代表は2026年7月20日時点で120位。過去最高順位は57位、最低順位は181位で、平均順位は119位となっている。

現在の120位という数字は、同国の歴史的な実績を考えると物足りない。1966年のワールドカップでベスト8に進出した国であり、アジアの国際舞台でもかつては強い印象を残していた。

しかし、過去の大舞台での成功と、現在の男子代表の競技力は別々に評価しなければならない。2026年ワールドカップ予選での成績も、現状を示す厳しい材料となった。

女子代表は12位、アジアの有力国として存在感

女子代表は2026年10月20日付のFIFAランキングで12位。日本が5位、オーストラリアが15位であることを踏まえると、北朝鮮はアジアでもトップクラスの女子代表だ。

10月の順位更新では、北朝鮮は前回から1つ順位を下げたものの、世界12位を維持した。ランキングの数字だけでなく、アジア大会決勝で日本と互角に渡り合ったことも、その実力を裏付けている。

男子は世界ランキングの中位以下、女子は世界トップ15圏内。この違いこそ、2026年の北朝鮮サッカーを理解する最大のポイントである。

【男子代表の現在】FIFA120位とワールドカップ予選の厳しい結果

北朝鮮サッカー男子代表の現在を考えるうえで、重要な大会が2026年FIFAワールドカップのアジア予選だ。

北朝鮮はアジア最終予選のグループAに入り、イラン、ウズベキスタン、アラブ首長国連邦、カタール、キルギスと対戦した。

最終予選は10試合で未勝利、グループ最下位

2025年6月10日に行われた最終節では、北朝鮮はイランに0-3で敗れた。これにより、グループAでの最終成績は10試合3分け7敗、勝ち点3。9得点21失点、得失点差マイナス12で6位となった。

最終予選では一度も勝利を挙げられず、2026年ワールドカップ出場権を獲得できなかった。

2024年9月のウズベキスタン戦に0-1で敗れ、同月のカタール戦では2-2と引き分けた。その後もUAE、キルギスなどとの対戦で勝ち点を積み上げられず、最終的に厳しい結果となった。

この成績は、男子代表が現在のアジア上位国と競ううえで、勝ち切る力や守備の安定性に課題を抱えていることを示している。

現在の監督と協会の体制

FIFAの協会情報では、男子代表の監督としてシン・ヨンナム(Sin Yong Nam)が掲載されている。また、朝鮮民主主義人民共和国サッカー協会(DPR Korea Football Association)はアジアサッカー連盟(AFC)に所属するFIFA加盟協会で、会長はキム・イルグク(KIM Il Guk)とされている。

国際大会への参加や代表チームの強化を考える際には、代表監督だけでなく、協会の運営、国内の育成環境、国際試合を継続的に経験できる機会も関係してくる。

北朝鮮男子代表については、国外クラブでプレーする選手の情報や代表活動の詳細が広く流通しているとは限らない。したがって、個々の選手の知名度だけでチーム全体の強さを判断することは難しい。

【女子代表の実力】FIFA12位を支える世界大会の実績

北朝鮮サッカーの強さを語るなら、女子代表と年代別チームの実績は欠かせない。

女子のシニア代表は2007年のFIFA女子ワールドカップでベスト8に進出した実績を持つ。加えて、2026年はシニア代表だけでなく、U-20、U-17世代でも国際大会の決勝や準決勝に進出している。

2026年U-20女子ワールドカップで準優勝

2026年9月27日に行われたFIFA U-20女子ワールドカップ・ポーランド大会の決勝では、北朝鮮とスペインが対戦した。

試合は120分間を終えて0-0。PK戦の末、北朝鮮は3-4で敗れ、準優勝となった。

前年までの優勝実績を持つ北朝鮮にとっては惜しい結果だったが、世界の強豪が集まる大会で決勝まで勝ち上がったことは、女子の育成力を示す重要な材料だ。

U-17女子は2026年アジア王者、世界大会でも上位進出

2026年5月のAFC U-17女子アジアカップでは、北朝鮮が日本を決勝で5-1と破り、優勝した。AFCによると、これが同大会での通算5度目の優勝となった。

加えて、2025年のFIFA U-17女子ワールドカップではオランダを3-0で下して優勝。北朝鮮は同大会で4度目の世界一に輝いている。

続く2026年のU-17女子ワールドカップでも、北朝鮮はグループステージを突破。ラウンド16では開催国モロッコに6-0、準々決勝ではアメリカに3-0で勝利した。

しかし、11月4日の準決勝では日本と1-1で引き分けた後、PK戦で敗れ、決勝進出を逃した。3連覇を目指した大会での敗退となったものの、世界4強に残った事実は評価に値する。

このように、女子代表の強さはシニアチームだけのものではない。年代別代表がアジア大会や世界大会で結果を残していることが、北朝鮮女子サッカーの継続的な競争力を支えている。

【歴代成績と組織】1966年のベスト8から2026年までの歩み

北朝鮮サッカーの歴史を振り返ると、男子の1966年ワールドカップと女子の世界大会での躍進が大きな転換点となっている。

1966年ワールドカップで世界を驚かせた男子代表

北朝鮮男子代表が世界的な注目を集めたのは、1966年イングランド大会だ。

初出場ながらグループステージでイタリアを1-0で破り、準々決勝へ進出。アジアのチームが世界の強豪を倒した歴史的な出来事として記憶されている。

準々決勝のポルトガル戦では、前半25分までに3点を先行する驚きの展開となった。しかし、エウゼビオに4得点を許すなどして3-5で逆転負け。最終的にベスト8で大会を終えた。

FIFAの大会記録でも、1966年大会は北朝鮮男子代表のワールドカップ最高成績として記録されている。

男女代表と協会の関係を整理

北朝鮮サッカーは、男子シニア代表、女子シニア代表、年代別代表がそれぞれ異なる競技実績を持っている。主要な組織と大会実績を整理すると、次のようになる。

主体・カテゴリー 主な実績・2026年の状況 関係性・評価
朝鮮民主主義人民共和国サッカー協会 FIFA・AFC加盟。会長はキム・イルグク 国内サッカーと各代表カテゴリーを統括
男子シニア代表 2026年7月FIFA120位。1966年W杯ベスト8 歴史的実績は大きいが、現在は再建が課題
女子シニア代表 2026年10月FIFA12位。アジア大会準優勝 アジアを代表する女子強豪国
U-20女子代表 2026年FIFA U-20女子W杯準優勝 若年層の国際競争力を証明
U-17女子代表 2025年FIFA U-17女子W杯優勝、2026年アジアカップ優勝、2026年世界大会ベスト4 継続的に世界上位を狙える育成カテゴリー

男子は1966年と2010年の2度、FIFAワールドカップ本大会に出場している。2010年南アフリカ大会ではグループステージで敗退した。

女子はFIFA女子ワールドカップに4度出場し、2007年大会の準々決勝進出が最高成績となっている。

この歴史を見れば、北朝鮮サッカーは一時的に強かっただけの国ではない。男子の歴史的な成功に加え、女子の世界大会での優勝実績が、現在のサッカー界における存在感を形作っている。

【日本女子代表との対戦成績】2026年アジア大会決勝2-2、PK3-5を検証

日本のサッカーファンにとって、北朝鮮女子代表は特に気になる相手だ。両国はアジアの主要大会で何度も対戦し、互いに勝利を重ねてきた。

過去の対戦は北朝鮮が優勢だった時期もある

日本サッカー協会が2024年のパリ五輪アジア最終予選前に掲載した対戦記録では、北朝鮮女子代表は日本に対して12勝5分け7敗。得点は33、失点は24だった。

この記録からも分かるように、北朝鮮は日本にとって長年の難敵だった。

2024年のパリ五輪アジア最終予選では、2月24日の第1戦が0-0の引き分け。2月28日の第2戦では日本が2-1で勝利し、五輪出場を決めた。

そして2026年10月2日、愛知・名古屋アジア大会の女子決勝で再び両国が顔を合わせた。

2026年10月2日、北朝鮮対日本の決勝は2-2

試合会場は静岡県の小笠山総合運動公園エコパスタジアム。北朝鮮と日本による決勝は、アジアの女子サッカーを代表する両国の実力がぶつかる一戦となった。

前半32分、日本の上野真実が先制。北朝鮮は後半47分にジョン・グム、69分にはジョン・リョンジョンが得点し、逆転に成功した。

日本は後半86分、西尾葉音が同点ゴールを決めて2-2に追いついた。そのまま延長戦でも決着がつかず、勝敗はPK戦に委ねられた。

PK戦では日本のGK大場朱羽が北朝鮮の3人目、ジョン・グムのキックをセーブ。日本は5人全員が成功させ、5-3で勝利した。

この結果、日本はアジア大会女子サッカーで3大会連続の金メダルを獲得。通算4度目の優勝を果たした。北朝鮮は銀メダルとなった。

試合結果が示した北朝鮮女子代表の強さ

この試合で注目すべきなのは、北朝鮮が単に守備的に耐えたのではなく、後半に2点を奪って日本を逆転したことだ。

日本サッカー協会の試合報告では、北朝鮮はフィジカル面を生かして序盤から日本に圧力をかけたと説明されている。日本は中盤での競り合いを通じて徐々に流れを取り戻し、終盤に同点へ追いついた。

つまり、2-2という結果は偶然の接戦ではない。両チームが異なる強みをぶつけ合った結果であり、北朝鮮がアジアの頂点を争う実力を備えていることを示している。

なお、PK戦の3-5は大会の優勝国を決める結果であり、通常の公式戦の勝敗記録では90分・延長戦を通じた2-2の引き分けと区別される。

2024年の対戦記録に、その後の2024年の0-0、1-2、2026年決勝の2-2を加えると、確認できる対戦成績は北朝鮮12勝、日本8勝、引き分け7試合となる。両国の力関係は、長期的には北朝鮮優位の時期を経て、日本が近年の重要な直接対決で結果を残す展開へと変化している。

【強さと実態】なぜ男女で差が出るのか、今後の展望

男子120位、女子12位という順位の違いは、単純に北朝鮮国内で男子サッカーより女子サッカーが人気という話では説明できない。

競技カテゴリーごとの国際実績、選手育成、国際試合での経験、世界大会での結果を分けて考える必要がある。

女子は年代別からシニアまで結果を残している

北朝鮮女子サッカーの最大の強みは、年代別代表の実績がシニア代表の競争力と結びついている点だ。

2025年のU-17女子ワールドカップ優勝、2026年のU-17女子アジアカップ優勝、U-20女子ワールドカップ準優勝という結果は、若い世代に国際大会で戦える選手が継続して育っていることを示す。

また、2026年アジア大会の女子決勝で日本と互角に戦ったことも、シニア世代の競技力を裏付けている。

ただし、2026年11月4日のU-17女子ワールドカップ準決勝では日本にPK戦で敗れた。育成年代で強さを発揮する一方、重要な試合での勝負をどう制するかは今後の課題でもある。

男子は国際舞台での結果と継続的な経験が課題

男子代表の場合、2026年ワールドカップ予選の最終成績が示すように、アジア最終予選で勝利を挙げることができなかった。

世界の上位国と対戦するには、守備の安定、攻撃の決定力、試合中の修正能力など、複数の要素を高い水準でそろえる必要がある。

また、国際試合への参加機会や国外クラブとの選手交流など、代表強化を支える環境も重要だ。北朝鮮のように国内情報や選手の活動状況が限られている国では、外部からチームの変化を把握しにくい面もある。

そのため、男子代表の実力を評価する際には、過去のワールドカップ実績よりも、直近の公式戦の成績やFIFAランキングの推移を重視する必要がある。

【プロの結論】北朝鮮サッカーは女子の育成力が最大の強み

2026年の北朝鮮サッカーを評価するなら、男子と女子を一括りにして「強い」「弱い」と判断するのは適切ではない。

男子は1966年ワールドカップのベスト8という歴史を持つ一方、現在はFIFA120位で、2026年ワールドカップ予選もグループ最下位に終わった。歴史的な実績と現在の競争力には明確な隔たりがある。

対照的に女子はFIFA12位。シニア代表のアジア大会準優勝、U-20女子ワールドカップ準優勝、U-17女子の世界大会での優勝実績など、複数の年代で高い競技力を示している。

ただし、ランキングだけで競技力のすべてを判断することもできない。FIFAランキングは国際Aマッチの結果を基礎とする指標であり、年代別代表の育成力や国内リーグの環境を直接評価するものではない。

北朝鮮サッカーの実態を知りたい読者は、次の3点を判断基準にするとよい。

  • シニア代表の実力:男子・女子それぞれのFIFAランキングと直近の公式戦を確認する。
  • 育成力:U-17、U-20などの年代別国際大会で、継続して上位進出しているかを見る。
  • 日本との実力差:アジア大会や五輪予選など、同じ条件で行われた直接対決を確認する。

今後の注目点は、女子代表が2027年女子ワールドカップに向けてどこまで競争力を維持できるか、そして男子代表がアジアの上位国との対戦で結果を改善できるかだ。

北朝鮮サッカーの現在地を正確に把握するには、1966年の歴史だけでも、2026年のランキングだけでも足りない。男女代表と年代別代表の実績を合わせて見ることが、最も現実に近い評価につながる。

【北朝鮮サッカー】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:北朝鮮男子サッカー代表のFIFAランキングは何位?
A1:2026年7月20日付のFIFA公式男子ランキングで120位です。過去最高順位は57位です。

Q2:北朝鮮女子代表のFIFAランキングは2026年何位?
A2:2026年10月20日付で12位です。アジアでも日本に次ぐ上位に位置しています。

Q3:北朝鮮と日本の女子代表は2026年アジア大会でどうなった?
A3:2026年10月2日の決勝は2-2で延長戦を終え、PK戦で日本が5-3で勝利しました。北朝鮮は銀メダル、日本は3大会連続の金メダルを獲得しました。

まとめ:北朝鮮サッカーの今後は女子の強さと男子の再建が焦点

2026年11月現在、北朝鮮サッカーは男女で大きく異なる状況にある。男子代表はFIFA120位で、ワールドカップ予選でも結果を残せなかった。一方、女子代表は世界12位を維持し、アジア大会決勝では日本と2-2の接戦を演じた。

1966年のワールドカップ・ベスト8は、男子サッカーの歴史を象徴する実績だ。そして現在の北朝鮮女子サッカーは、シニア代表だけでなく、U-17やU-20の世代でも世界の強豪と競い合っている。

特に2026年の日本とのアジア大会決勝、U-20女子ワールドカップ準優勝、U-17女子ワールドカップ準決勝進出は、北朝鮮女子サッカーの競争力を理解するうえで見逃せない出来事だ。

今後は2027年女子ワールドカップに向けた女子代表の動向と、男子代表が国際舞台でどのように立て直しを図るかが焦点となる。北朝鮮サッカーの評価は、過去の伝説ではなく、男女それぞれの最新の結果によって更新されていく。

主な事実確認資料

- FIFA公式男子ランキング・北朝鮮協会情報:
- FIFA公式女子ランキング(2026年10月20日):
- 2026年アジア大会女子決勝のJFA公式記録・OCA試合報告:
- 2026年ワールドカップ予選の最終成績:
- 1966年ワールドカップの歴史・FIFA大会記録:
- 女子代表の日朝対戦記録・2024年五輪予選:
- 2026年U-20・U-17女子国際大会の記録:

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安曇 春香
トレンドリサーチャー 安曇 春香
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