2026年現在、元第72代横綱・稀勢の里は、年寄名跡「二所ノ関」を襲名し、茨城県阿見町にある二所ノ関部屋の師匠として後進の育成に取り組んでいます。本名は萩原寛(はぎわら・ゆたか)。1986年7月3日生まれで、2026年11月現在40歳です。現役時代に培った経験を生かし、横綱・大の里をはじめとする力士の指導、相撲部屋の運営、地域との交流など幅広い活動を続けています。
特に注目されるのが、弟子の大の里が2025年7月に第75代横綱へ昇進したことです。自らも横綱を経験した親方が、どのような考え方で次世代の横綱を育てているのか。2026年11月2日の九州場所前の連合稽古で見せた指導や、阿見町との地域交流、二所ノ関部屋の所属力士まで、現在の活動を詳しく整理します。
【2026年最新】稀勢の里親方の現在は?二所ノ関部屋の師匠としての活動

2026年の稀勢の里親方は、現役時代のように土俵で戦う立場から、力士を育て、部屋全体を運営する立場へと完全に役割を移しています。
日本相撲協会の年寄プロフィールでは、現在の正式な年寄名は二所ノ関寛。所属部屋も二所ノ関部屋となっています。年寄としての肩書は委員です。
2026年11月も現場で大の里を直接指導
2026年11月2日、九州場所に向けた二所ノ関一門の連合稽古が福岡市東区の佐渡ケ嶽部屋で行われました。
この日の注目は、弟子の横綱・大の里と大関・琴桜による20番の連続稽古です。大の里は14勝6敗という内容で、右差しからの攻めや左おっつけなどを見せました。
稽古を見守った二所ノ関親方は、弟子の仕上がりを高く評価しました。
「先場所よりもかなり出来がいい」
一方、過去の好調時と比べると、まだ完成度を高める余地があるという見方も示しています。好調だからこそ油断せず、さらなる成長を求める姿勢がうかがえます。
また、2026年8月の夏巡業でも、二所ノ関親方は大の里の稽古を連日視察。スマートフォンで取組を撮影し、稽古中に本人へ助言する様子が日刊スポーツで報じられました。
こうした報道からも、親方が単に部屋の管理を行うだけでなく、実際の稽古に立ち会い、力士の動きを確認しながら指導していることが分かります。
二所ノ関親方の現在の主な仕事
- 横綱・大の里をはじめとする所属力士の育成
- 日々の稽古内容や稽古環境の管理
- 新弟子の発掘と育成
- 部屋の運営や後援会との関係構築
- 相撲文化の普及と地域社会との交流
- テレビ・ラジオ出演や講演活動
2026年11月8日には九州場所が初日を迎えます。場所前の連合稽古で大の里の状態を確認していることからも、親方としての活動の中心は、現在も弟子の競技力向上にあります。
【本名・年齢・経歴】稀勢の里はどんな横綱だった?
稀勢の里親方の本名は萩原寛です。1986年7月3日、茨城県牛久市に生まれました。2026年11月現在は40歳です。
現役時代は左四つからの力強い寄りを持ち味とし、長年にわたって日本出身横綱への期待を背負ってきました。師匠は元横綱・隆の里の鳴戸親方で、厳しい稽古を通じて力士として成長しました。
中学卒業後に角界入り、18歳で幕内へ
2002年3月、中学校卒業後に鳴戸部屋へ入門。本名の萩原で初土俵を踏みました。
2004年5月場所に新十両、同年11月場所には新入幕を果たします。18歳3か月での幕内昇進は、当時の将来性を感じさせる出来事でした。
その後、稀勢の里へと改名。着実に番付を上げ、2012年1月場所で大関に昇進しました。
2017年に第72代横綱へ昇進
大きな転機となったのが2017年1月場所です。稀勢の里は初優勝を果たし、同年3月場所から第72代横綱として土俵に立ちました。
日本相撲協会の歴代横綱プロフィールによると、横綱在位は2017年3月から2019年1月まで。幕内優勝は2回、生涯戦歴は800勝496敗97休です。
長く横綱候補と呼ばれながら、なかなか頂点に届かなかった力士が、ついに最高位へ到達した瞬間でした。
稀勢の里の基本プロフィール
- 本名:萩原寛
- 四股名:稀勢の里寛
- 生年月日:1986年7月3日
- 2026年現在の年齢:40歳
- 出身地:茨城県牛久市
- 最高位:第72代横綱
- 初土俵:2002年3月場所
- 大関昇進:2012年1月場所
- 横綱昇進:2017年3月場所
- 現役引退:2019年1月場所
- 幕内優勝:2回
- 生涯戦歴:800勝496敗97休
なお、現役引退後の活動にも特徴があります。2021年3月には早稲田大学大学院スポーツ科学研究科を修了。相撲の経験だけに頼るのではなく、スポーツ科学や部屋経営について学んだことが、現在の指導方針にもつながっています。
【2019年引退から現在まで】荒磯親方と二所ノ関親方の名跡交換とは?
稀勢の里の現在を理解するうえで、年寄名跡の変遷は欠かせません。
2019年1月16日、稀勢の里は現役引退を表明しました。日本相撲協会の理事会で引退と年寄「荒磯」の襲名が承認され、以後は荒磯親方として後進の指導に携わることになります。
引退後は荒磯親方として独立
引退後の2019年から2021年にかけて、親方としての基盤づくりを進めました。
2021年8月には田子ノ浦部屋から独立し、荒磯部屋を創設。現役時代から思い描いていた、自らの考えを反映できる相撲部屋づくりが始まりました。
2021年12月に二所ノ関の名跡を襲名
2021年12月24日、日本相撲協会は荒磯親方が年寄「二所ノ関」を襲名継承することを承認しました。
これは、当時の二所ノ関親方だった元大関・若嶋津との名跡交換によるものです。元若嶋津は年寄「荒磯」を襲名し、稀勢の里が伝統ある二所ノ関の名跡を引き継ぎました。
つまり、現在の二所ノ関親方と、かつての荒磯親方は同じ人物です。別々の親方が存在するという意味ではありません。
2022年6月には茨城県阿見町に二所ノ関部屋が開所。稀勢の里は、自身の故郷である牛久市にも近い茨城県を拠点として、本格的な部屋運営をスタートさせました。
【二所ノ関部屋の所属力士】大の里・白熊など2026年のメンバー
二所ノ関部屋の最大の注目要点は、何といっても第75代横綱・大の里の存在です。
大の里は2023年5月場所に初土俵を踏み、短期間で番付を駆け上がりました。2024年11月場所で大関に昇進し、2025年7月場所から第75代横綱となっています。
2026年現在、二所ノ関部屋は横綱を擁する部屋として、相撲界でも存在感を高めています。
二所ノ関部屋の主な関係者と所属力士
| 人物・団体 | 関係・役割 | 2026年現在の状況 |
|---|---|---|
| 二所ノ関寛(稀勢の里) | 師匠・元第72代横綱 | 部屋の運営と力士の育成を担当 |
| 大の里泰輝 | 弟子・第75代横綱 | 2025年7月に横綱昇進。幕内優勝6回 |
| 白熊優太 | 所属力士・十両 | 2026年11月場所の番付は西十両9枚目 |
| 花の海 | 所属力士・幕下 | 2026年11月場所の番付は東幕下29枚目 |
| 猪名の山 | 所属力士・幕下 | 2026年11月場所の番付は西幕下47枚目 |
| 阿見町 | 部屋の所在地・地域連携先 | 町民報告会や広報活動などで交流 |
上記の番付は日本相撲協会の2026年11月場所の部屋紹介に基づくものです。番付は本場所ごとに変動するため、最新情報を確認する際は場所ごとの更新が必要です。
大の里は師匠にとって特別な存在
大の里は日本体育大学出身で、大学時代から高い実績を持っていました。二所ノ関親方は大学の稽古場へ足を運び、その体格や相撲の可能性に注目したことを2025年の日刊スポーツのインタビューで明かしています。
親方が重視していたのは、目先の勝利だけではありません。体づくりや相撲の基本を身につけ、将来にわたって勝ち続けられる力士へ成長させることでした。
その指導を受けた大の里は、2025年7月に横綱へ昇進。二所ノ関部屋公式サイトも、若乃花、隆の里、稀勢の里、大の里という横綱の系譜を掲げています。
白熊も注目される所属力士
白熊(本名・高橋優太)も二所ノ関部屋の注目力士です。1999年5月25日生まれ、福島県須賀川市出身で、2023年9月場所に新十両へ昇進しました。
2026年11月場所の日本相撲協会公式番付では西十両9枚目。大の里だけでなく、白熊をはじめとする関取や若手力士の育成も、親方の重要な仕事となっています。
【二所ノ関親方の指導方針】伝統と科学的な稽古を組み合わせる理由
二所ノ関親方の指導で特徴的なのは、従来の相撲部屋の伝統を大切にしながら、スポーツ科学や効率的なトレーニング環境を取り入れている点です。
二所ノ関部屋の公式サイトでは、目指す力士像として、周囲から愛される力士や怪我に強い力士を育てる考えを示しています。
土俵を2面設置した稽古環境
二所ノ関部屋では、力士が稽古の順番を待つ時間を減らし、効率的に練習できるように土俵を2面用意しています。
これは単に施設を大きくしたという話ではありません。限られた時間の中で多くの力士が稽古できる環境を整え、部屋全体の競技力向上を図る考え方です。
大の里への指導は「量」と「基本」を重視
2025年5月の日刊スポーツのインタビューで、二所ノ関親方は大の里の稽古について、質だけでなく量をこなすことも大切だと説明しました。
疲れた状態でも体が自然に動くようにすること、相手の力を利用する感覚を身につけることなど、実戦を想定した稽古の意義を語っています。
また、横綱になった後も技術的な完成を目指すだけでなく、下半身の安定や盤石な相撲の組み立てを重視する姿勢を示しています。
親方自身の経験を次世代に伝える
稀勢の里自身も、鳴戸親方(元横綱・隆の里)のもとで厳しい稽古を経験しました。
その経験をそのまま弟子に押しつけるのではなく、科学的な稽古やスポーツビジネスの考え方と組み合わせているところに、現在の二所ノ関部屋の特徴があります。
2021年3月に早稲田大学大学院スポーツ科学研究科を修了したことも、こうした姿勢を理解するうえで重要です。経験と学問の両面から相撲部屋のあり方を考えているのです。
【阿見町との地域活動】2026年も続く二所ノ関部屋と地元の交流
二所ノ関親方の活動は、部屋の中だけにとどまりません。茨城県阿見町に拠点を置く相撲部屋として、地域との関係づくりにも力を入れています。
二所ノ関部屋の所在地
日本相撲協会公式サイトに掲載されている所在地は、次のとおりです。
- 所在地:茨城県稲敷郡阿見町荒川本郷139-1
- 郵便番号:300-1152
- 部屋の師匠:二所ノ関寛
この場所を拠点に、日々の稽古と若手力士の育成が行われています。
2026年2月には町民報告会を開催
2026年2月7日には、阿見町で第2回二所ノ関部屋町民報告会が開催されました。
阿見町の公式発表によると、親方、横綱・大の里、白熊が参加し、町民を対象としたトークショーや抽選会などが行われました。招待人数は470人で、閉会後には参加者との交流も実施されています。
これは、横綱を育てた部屋の成果を地元に報告するだけでなく、地域住民が力士や親方と直接触れ合う機会にもなっています。
阿見町の広報活動にも登場
阿見町では「広報二所ノ関」と題した情報発信を隔月で行っています。2026年9月には第27号が掲載され、部屋の情報や所属力士に関する情報が地域住民へ届けられています。
町の2026年度予算資料にも二所ノ関部屋との連携推進事業が盛り込まれており、スポーツや文化、観光などを通じた地域の知名度向上が目標に掲げられています。
子どもたちに相撲を身近に感じてもらう取り組み
二所ノ関部屋公式サイトでは、地域との交流についても具体的な方針を紹介しています。
- 小学生と現役力士が一緒に稽古する機会
- わんぱく相撲の実施
- 地元小学校・中学校との相撲教室
- 学校の体育授業への協力
- 稽古見学などを通じた相撲文化の普及
これらは、相撲部屋を単なる競技者の育成施設ではなく、地域のスポーツ文化を支える存在にするという考え方につながっています。
現役時代に全国から注目を集めた元横綱が、今度は地域に根ざして次世代の力士を育てる。その活動は、阿見町にとっても大きな地域資源になっています。
【プロの結論】稀勢の里親方の現在地は「横綱を育てる師匠」への転換
稀勢の里親方の現在を評価する際には、現役時代の成績だけでなく、引退後に何を築いてきたかを見る必要があります。
第72代横綱としての実績に加え、自ら相撲部屋を創設し、大学院でスポーツ科学を学び、弟子の大の里を第75代横綱へと育て上げたことは、大きな転換点です。
大の里の横綱昇進が示した指導者としての成果
大の里の横綱昇進は、単に弟子が強くなったという話にとどまりません。
親方自身が横綱まで上り詰めた経験を持ち、そこに至るまでの苦労や必要な稽古を理解していることが、弟子の育成に生かされています。
もちろん、横綱になれるかどうかは力士本人の才能、努力、体調、対戦相手など多くの条件に左右されます。それでも、師匠が明確な育成方針を持ち、長期的な成長を見据えて指導していることは、二所ノ関部屋の強みです。
現在の活動を判断する3つのポイント
1. 現役力士への直接指導
2026年の巡業や連合稽古でも、大の里の動きを確認し、映像を活用した助言を行っています。指導現場から離れていない点は重要です。
2. 部屋の経営と育成環境の整備
2面の土俵や科学的な稽古の導入など、個人の経験だけに依存しない育成環境を構築しています。
3. 地域社会との継続的な交流
阿見町の町民報告会や広報活動など、相撲を地域に根づかせる取り組みも続いています。
この3点を合わせて見ると、稀勢の里親方は単なる元横綱ではなく、競技・経営・地域貢献を組み合わせた新しいタイプの相撲部屋の師匠を目指していることが分かります。
【稀勢の里親方の現在】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:稀勢の里親方は2026年現在何歳ですか?
A1:1986年7月3日生まれの40歳です。2026年11月現在、年寄「二所ノ関」を襲名し、二所ノ関部屋の師匠を務めています。
Q2:稀勢の里親方の本名は何ですか?
A2:本名は萩原寛(はぎわら・ゆたか)です。現役時代は稀勢の里寛、現在は二所ノ関寛という年寄名で活動しています。
Q3:稀勢の里はいつ引退しましたか?
A3:2019年1月場所中の1月16日に引退を表明しました。その後、年寄「荒磯」を襲名しています。
Q4:稀勢の里親方と荒磯親方は別人ですか?
A4:別人ではありません。稀勢の里は引退後に荒磯親方となり、2021年12月に二所ノ関の名跡を襲名しました。元大関若嶋津との名跡交換によるものです。
Q5:大の里は稀勢の里親方の弟子ですか?
A5:はい。大の里は二所ノ関部屋所属の力士で、二所ノ関親方が師匠です。2025年7月に第75代横綱へ昇進しました。
Q6:二所ノ関部屋には白熊も所属していますか?
A6:はい。白熊(本名・高橋優太)は二所ノ関部屋所属の力士です。2026年11月場所では西十両9枚目に位置しています。
Q7:二所ノ関部屋はどこにありますか?
A7:茨城県稲敷郡阿見町荒川本郷139-1です。2022年6月に開所した部屋で、阿見町との地域交流にも取り組んでいます。
まとめ:稀勢の里親方は2026年も大の里らの育成に尽力
稀勢の里親方は2026年現在、40歳。第72代横綱としての経験を土台に、二所ノ関部屋の師匠として後進の育成を続けています。
2019年の引退後、荒磯親方として独立し、2021年12月には二所ノ関の名跡を襲名。2022年には茨城県阿見町に部屋を開き、2025年には弟子の大の里が第75代横綱へ昇進しました。
2026年11月2日の連合稽古でも大の里の状態を確認し、九州場所に向けて直接助言する姿が報じられています。また、町民報告会や地域向けの広報活動など、相撲界と地域社会をつなぐ役割も担っています。
今後注目したいのは、大の里が横綱としてどこまで成長するか、白熊をはじめとする所属力士がどこまで番付を上げるか、そして二所ノ関部屋から次の有力力士が育つかという点です。
現役時代に自らつかんだ横綱の地位を、今度は師匠として次の世代へつなぐ。稀勢の里親方の本当の挑戦は、土俵を離れた現在も続いています。
主な確認資料: 日本相撲協会公式プロフィール・部屋紹介、二所ノ関部屋公式サイト、阿見町公式発表、日刊スポーツ、スポーツニッポン、デイリースポーツの報道。