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去年の流行語大賞は何?2025年の年間大賞とトップ10、意味や背景を徹底解説

穂積 彩花 穂積 彩花 • 更新: • 公開: • 読了約 20 分
目次

2026年に「去年の流行語大賞」を調べると、対象となるのは2025年12月1日に発表された第42回「現代用語の基礎知識」選・T&D保険グループ新語・流行語大賞です。年間大賞に選ばれたのは、高市早苗首相の発言から生まれた「働いて働いて働いて働いて働いてまいります/女性首相」でした。政治、経済、SNS、映画、気候変動など、2025年の日本社会を象徴する言葉がトップ10に並びました。

特に注目されたのは、高市首相の発言が生まれた経緯、「エッホエッホ」の元ネタ、トランプ関税や古古古米の意味、そして大阪・関西万博のミャクミャクが選ばれた背景です。2024年の「ふてほど」や歴代年間大賞との違いも含め、2026年時点で振り返ります。

【2025年の年間大賞】去年の流行語大賞は「働いて働いて働いて働いて働いてまいります」

去年の流行語大賞

2025年の年間大賞に選ばれたのは、高市早苗首相の発言をもとにした「働いて働いて働いて働いて働いてまいります/女性首相」です。

発表日は2025年12月1日。正式名称は「現代用語の基礎知識」選・T&D保険グループ新語・流行語大賞で、第42回の開催にあたります。

高市氏は2025年10月4日の自民党総裁選で勝利し、選出直後の党所属議員向けのあいさつで、この言葉を発しました。

高市早苗首相の発言の由来と意味

発言が生まれた背景には、自民党の立て直しに向けて、党内の結束と全世代の総力結集を呼びかける意図がありました。

高市氏はあいさつの中で、所属議員に対して馬車馬のように働いてもらうと述べ、自分自身もワーク・ライフ・バランスという言葉を捨てると宣言。その直後に、5回繰り返す印象的な表現を使いました。

発言の核心は、首相になる可能性のある立場として、自らが国家運営に全力で取り組むという決意です。

一方、「ワーク・ライフ・バランスを捨てる」という部分は、長時間労働の是正や働き方改革が進められている社会状況と重なり、賛否を呼びました。

特に、政治家自身の決意表明と、一般の労働者に求められる働き方は別問題だという観点から、発言の受け止め方が分かれました。

5回繰り返した理由は?

2025年12月1日の授賞式では、高市首相本人が登壇し、発言の意図について説明しています。

「決して多くの国民の皆様に働きすぎを奨励するような意図はございません」 — 高市早苗首相(2025年12月1日、授賞式)

また、司会者から「働いて」を5回繰り返した理由を尋ねられると、高市氏は次のように回答しました。

「その場の雰囲気、大きな意味はございません」

つまり、5回という回数に特別な政治的意味や隠されたメッセージがあったわけではありません。

年間大賞の受賞後も、高市氏は長時間労働を推奨する意図はないと説明しました。言葉のインパクトだけでなく、発言者本人の説明まで確認すると、この受賞をより正確に理解できます。

なお、2026年11月現在、高市氏は第105代内閣総理大臣として在職しています。2025年の受賞時と現在の政治的立場を区別して振り返ることも大切です。

【2025年新語・流行語大賞トップ10】受賞語一覧と意味を解説

2025年のトップ10には、年間大賞を含めて10語が選ばれました。

特徴的なのは、政治家の発言だけでなく、SNSで広まったネットミーム、社会問題、文化的な出来事まで幅広く反映されていることです。

以下が2025年12月1日に発表された公式の受賞語一覧です。掲載順はランキング順位を示すものではありません。

2025年のトップ10一覧

受賞語 関係者・受賞者 意味・背景
働いて働いて働いて働いて働いてまいります/女性首相 高市早苗氏 総裁選勝利後の決意表明
トランプ関税 赤澤亮正氏 米国の関税政策と日米交渉
エッホエッホ うじたまい、うお座さん メンフクロウのヒナの写真から広がったミーム
緊急銃猟/クマ被害 田澤道弘氏 市街地などへのクマ出没と新制度
国宝(観た) 映画「国宝」製作委員会 映画の話題と鑑賞体験の広がり
古古古米 日本米穀商連合会 備蓄米の放出とコメ価格問題
戦後80年/昭和100年 保阪正康氏 戦後80年と昭和100年の節目
二季 立花義裕氏、滝川真央氏 春と秋が短くなる気候変化
ミャクミャク 大阪・関西万博公式キャラクター 2025年万博を象徴するキャラクター
オールドメディア 青山繁晴氏 従来型のマスメディアを指す表現

1.トランプ関税

「トランプ関税」とは、ドナルド・トランプ米大統領が進めた輸入関税政策を指す言葉です。

2025年は米国が各国からの輸入品に追加関税を課す方針を打ち出し、日本の自動車産業を含む幅広い業界に影響が及びました。

特に注目されたのが日米交渉です。

2025年7月22日に合意に至り、日本に対する相互関税は15%、自動車・自動車部品についても既存税率を含めて15%とする内容が示されました。

関税は、海外から輸入する商品に課される税金です。輸入企業の負担や販売価格、企業の収益、国際的な貿易関係にも影響します。

2025年のトランプ関税は、政治ニュースだけでなく、日本の製造業や消費者にも関係する経済用語として注目されました。

2.エッホエッホ

「エッホエッホ」の元ネタは、草の上を一生懸命走っているように見えるメンフクロウのヒナの写真です。

写真を撮影したのはオランダの写真家ハニー・ヘーレさん。写真そのものは2021年に撮影されたもので、2025年2月ごろに日本のSNSで大きく拡散しました。

その写真に「エッホエッホ」という擬音を付け、さらに「○○って伝えなきゃ」という文章を組み合わせる使い方が広まりました。

例えば、何かを知らせたいときや、急いで伝えたいことがあるときに、走るフクロウの姿と一緒に表現する使い方です。

その後、イラストや動画、企業公式アカウントによるパロディーにも広がりました。

要点は、2025年に撮影された写真ではないということです。写真の誕生と、日本でミームとして流行した時期は異なります。

3.緊急銃猟/クマ被害

「緊急銃猟」は、クマやイノシシが人の日常生活圏に出没した際、安全確保などの条件を満たしたうえで、市町村が委託した者などによる銃猟を可能にする制度です。

2025年にはクマの出没や人身被害が社会問題となり、従来の対応だけでは難しい状況への対策が求められました。

この制度は、2025年に成立した鳥獣保護管理法の改正によって設けられ、同年9月1日から運用が始まりました。

重要なのは、一般の人が自由に銃猟できる制度ではないという点です。市町村が実施主体となり、周囲の安全確保など一定の要件を満たす必要があります。

環境省も制度の概要や自治体向けガイドラインを公表しています。

4.国宝(観た)

「国宝(観た)」は、映画『国宝』の話題を反映した言葉です。

映画を鑑賞した人が、作品の感想や体験を共有する際の表現として注目されました。

単に映画のタイトルが話題になっただけではなく、「観た?」という会話が生まれるほど作品への関心が広がったことを象徴しています。

映画というエンターテインメントが、社会的な話題として言葉の賞に選ばれた点も特徴です。

5.古古古米

「古古古米」は、収穫から3年程度経過した米を指す呼び方です。

2025年のコメ価格高騰や備蓄米放出のニュースで、広く知られるようになりました。

特に話題になったのは、2021年産の備蓄米です。小泉進次郎農林水産大臣(当時)のもとで随意契約による放出が進められ、消費者が古い備蓄米を購入する機会が増えました。

なお、2020年産の米はさらに古い「古古古古米」と呼ばれます。

つまり、古古古米と古古古古米は同じ意味ではありません。収穫年度の違いによって呼び方が変わります。

6.戦後80年/昭和100年

2025年は、第二次世界大戦の終結から80年という節目でした。

同時に、昭和元年から数えて100年に当たる年でもあります。

「戦後80年」は戦争の記憶や平和について考える言葉であり、「昭和100年」は昭和という時代の歴史や文化を振り返る言葉です。

ノンフィクション作家の保阪正康氏が受賞者となり、歴史の継承というテーマが改めて注目されました。

7.二季

「二季」は、日本の気候が従来の春夏秋冬という四季から、夏と冬が際立つ状態に変化していることを表現した言葉です。

三重大学の立花義裕教授らが研究キーワードとして発信してきました。

地球温暖化の進行によって春と秋の期間が短くなり、長い夏と急激に訪れる冬が目立つという問題意識が込められています。

ただし、「二季」は気象学上、四季が正式に二つへ分類されたという意味ではありません。気候変動の実感を伝える表現です。

2025年の流行語大賞では、立花教授と大学院生の滝川真央氏が受賞しました。

8.ミャクミャク

「ミャクミャク」は、2025年大阪・関西万博の公式キャラクターです。

赤い部分は細胞、青い部分は水を表現しており、細胞と水が一つになって生まれた不思議な生き物という設定があります。

名前の由来は「脈々」。

人間のDNAや知恵、技術、歴史、文化などを未来へ脈々と受け継いでいくという願いが込められています。

発表当初は独特なデザインに驚く声もありましたが、万博の開催に伴って知名度が上昇。ぬいぐるみやキーホルダーなどの関連グッズも注目されました。

2025年を象徴するキャラクターとして、流行語大賞トップ10に選ばれています。

9.オールドメディア

「オールドメディア」は、テレビ、新聞、ラジオなど、従来型のマスメディアを指す表現です。

SNSや動画配信サービスなどの新しい情報発信手段と対比して使われます。

2025年は、政治や社会問題に関する情報をどの媒体から得るのか、報道機関の信頼性をどう判断するのかが話題になりました。

ただし、この言葉は単純に古い媒体という意味だけではありません。報道姿勢や情報の伝え方に対する批判的なニュアンスを伴う場合もあります。

受賞者は青山繁晴氏です。

【2025年の受賞語を比較】10語に共通する社会的背景とは?

2025年のトップ10を整理すると、政治、経済、社会問題、エンターテインメント、インターネット文化という複数の領域が交差しています。

特に興味深いのは、受賞語が単なる一時的なブームだけでなく、その年の生活や社会の変化を反映していることです。

受賞語と社会の関係

分野 関連する受賞語 社会的な意味
政治 働いて×5、オールドメディア 政治への関心、情報発信の変化
国際経済 トランプ関税 国際貿易と日本企業への影響
インターネット エッホエッホ SNSミームの拡散力
防災・安全 緊急銃猟/クマ被害 人と野生動物の共存問題
映画・文化 国宝(観た) 映画を通じた文化的な盛り上がり
食生活 古古古米 物価高と食料供給への関心
歴史 戦後80年/昭和100年 戦争の記憶と歴史の継承
環境 二季 気候変動と季節の変化
万博 ミャクミャク 大型イベントとキャラクター文化

この比較から分かるのは、2025年の流行語が一つのジャンルに偏っていないことです。

政治家の発言のようにニュースを通じて広まった言葉もあれば、SNSの画像から自然発生的に拡散した言葉もあります。

また、「古古古米」や「緊急銃猟」のように、生活に直接関係する制度や問題を表す専門的な言葉が一般にも浸透したことも特徴です。

【2024年・歴代年間大賞との違い】「ふてほど」から社会問題を映す言葉へ

2025年の流行語大賞を理解するには、前年の2024年や過去の年間大賞と比較するのが効果的です。

2024年の年間大賞は「ふてほど」

2024年の年間大賞は、TBS系ドラマ『不適切にもほどがある!』の略称である「ふてほど」でした。

阿部サダヲさんが演じる主人公が1986年から2024年にタイムスリップし、時代ごとの価値観やコンプライアンスの違いに直面するドラマです。

同年のトップ10には、次のような言葉が選ばれました。

- 裏金問題
- 界隈
- 初老ジャパン
- 新紙幣
- 50-50
- Bling-Bang-Bang-Born
- ホワイト案件
- 名言が残せなかった
- もうええでしょう

政治、スポーツ、音楽、ドラマ、社会問題など、2024年も多様な言葉が並びました。

近年の歴代年間大賞一覧

1991年から年間大賞という形式が設けられ、時代ごとの世相を反映した言葉が選ばれてきました。

近年の代表的な年間大賞を並べると、次のとおりです。

年 年間大賞 主な背景
2013年 今でしょ!・お・も・て・なし・じぇじぇじぇ・倍返し テレビ・ドラマ・社会現象
2017年 インスタ映え・忖度 SNSと政治
2019年 ONE TEAM ラグビーワールドカップ
2020年 3密 新型コロナウイルス感染症
2021年 リアル二刀流/ショータイム 大谷翔平選手
2022年 村神様 村上宗隆選手
2023年 アレ(A.R.E.) 阪神タイガース
2024年 ふてほど テレビドラマ
2025年 働いて働いて働いて働いて働いてまいります/女性首相 政治・社会

歴代の受賞語を見ると、スポーツ選手の活躍、テレビ番組の人気、政治的な出来事、社会全体の危機など、さまざまな分野が対象になっています。

2020年の「3密」は新型コロナウイルス感染症による生活の変化を象徴し、2021年から2023年はスポーツ関連の言葉が続きました。

2024年の「ふてほど」はドラマ発の言葉、2025年の「働いて×5」は政治家の発言です。

つまり、2025年はエンターテインメントの略称よりも、政治や社会の出来事を強く印象づける言葉が年間大賞に選ばれた年として位置づけられます。

なお、1984年から1990年までは新語部門と流行語部門の金賞という形式でした。現在と同じ年間大賞の仕組みと単純に比較できない点にも注意が必要です。

【新語・流行語大賞の選考基準】誰がどのように決める?

新語・流行語大賞は、単純なSNSの投稿数やインターネット上の人気投票で決まる賞ではありません。

主催する自由国民社は、1984年にこの賞を創設しました。『現代用語の基礎知識』に収録された用語をベースに、その年の世相を反映した言葉を選び、選考委員会がトップ10と年間大賞を決定します。

主催者が示す選考の基本的な考え方は、次のとおりです。

- 1年間に生まれた新語・流行語を対象とする
- 時代や社会の動きを反映していること
- 広く大衆の目・口・耳をにぎわせた表現であること
- その言葉に深く関わった人物や団体も顕彰すること

2025年は11月5日にノミネート30語が発表され、12月1日にトップ10と年間大賞が決まりました。

2025年から賞の名称も変更

もう一つ押さえておきたいのが、2025年からの名称変更です。

2004年以降は「ユーキャン新語・流行語大賞」という名称で親しまれてきましたが、2025年第42回からはT&D保険グループが特別協賛社となり、正式名称が変更されました。

賞の主催者である自由国民社や基本的な選考の枠組みが変わったわけではありません。

したがって、過去の「ユーキャン新語・流行語大賞」と2025年以降の「T&D保険グループ新語・流行語大賞」は、同じ賞の歴史として振り返ることができます。

【よくある質問】去年の流行語大賞に関するFAQ

Q1:2025年の流行語大賞の年間大賞は何ですか?

A1:高市早苗首相の発言「働いて働いて働いて働いて働いてまいります/女性首相」です。2025年12月1日に発表されました。

Q2:2025年の流行語大賞トップ10は何ですか?

A2:年間大賞を含む10語は、「働いて×5/女性首相」「トランプ関税」「エッホエッホ」「緊急銃猟/クマ被害」「国宝(観た)」「古古古米」「戦後80年/昭和100年」「二季」「ミャクミャク」「オールドメディア」です。

Q3:高市早苗首相はなぜ「働いて」を5回繰り返したのですか?

A3:2025年10月4日の自民党総裁選勝利後のあいさつで、国家運営に全力で取り組む決意を表明したためです。本人は授賞式で、5回繰り返したことについて「その場の雰囲気」と説明しています。

Q4:エッホエッホの元ネタは何ですか?

A4:オランダの写真家ハニー・ヘーレさんが撮影したメンフクロウのヒナの写真です。2025年2月ごろに日本のSNSで話題になりました。

Q5:古古古米とは何ですか?

A5:収穫から3年程度経過した米のことです。2025年には2021年産の政府備蓄米が放出されたことで、一般にも広く知られるようになりました。

Q6:2024年の流行語大賞は何でしたか?

A6:年間大賞は「ふてほど」です。TBS系ドラマ『不適切にもほどがある!』の略称として選ばれました。

Q7:新語・流行語大賞は人気投票で決まるのですか?

A7:いいえ。『現代用語の基礎知識』に収録された用語をベースにノミネート語を選び、選考委員会がトップ10と年間大賞を決定します。

まとめ:2025年の流行語大賞は日本社会の変化を映す10の言葉

2025年の年間大賞は、高市早苗首相の「働いて働いて働いて働いて働いてまいります/女性首相」でした。

トップ10には、トランプ関税、エッホエッホ、緊急銃猟、国宝、古古古米、戦後80年、二季、ミャクミャク、オールドメディアが選ばれています。

それぞれの言葉を振り返ると、2025年がどのような年だったのかが見えてきます。

- 政治: 高市首相の誕生と働き方をめぐる議論
- 経済: トランプ関税とコメ価格の問題
- 社会: クマ被害や気候変動への危機意識
- 文化: 映画『国宝』と大阪・関西万博
- ネット: エッホエッホなどSNS発の流行

2024年の「ふてほど」がドラマを通じて世相を映した言葉だったのに対し、2025年は政治や暮らしに直結する出来事が強く反映された年でした。

流行語大賞は、その年に何が話題になったかを知るだけでなく、当時の社会が何に関心を寄せ、何に疑問を抱いていたのかを振り返る手がかりにもなります。

2026年に改めて2025年の受賞語を見直すと、単なる言葉の流行ではなく、日本の政治、経済、文化、生活の変化を記録した年表としても興味深い結果になっています。

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トレンドリサーチャー 穂積 彩花
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