『進撃の巨人』The Final Season 完結編は、当初予定されていた一度の放送ではなく、前編・後編の2部構成で制作・放送されました。
前編は2023年3月、後編は同年11月に放送。アニメ第1期の開始から約10年を経て、長く続いた物語が最終局面を迎えました。
完結編の放送スケジュール
| 項目 | 放送情報 |
|---|---|
| 完結編前編 | 2023年3月3日(金)24時25分 |
| 前編の放送時間 | 1時間スペシャル |
| 完結編後編 | 2023年11月4日(土)24時 |
| 後編の放送時間 | 85分スペシャル |
| 放送局 | NHK総合 |
| 後編の配信開始 | 2023年11月5日(日)正午以降、順次 |
| 原作 | 諫山創『進撃の巨人』 |
| アニメーション制作 | MAPPA |
公式発表によると、前編は2023年3月3日深夜の24時25分から放送されました。後編は2023年11月4日24時からの放送で、約8か月の間隔を空けて物語が完結しています。
なお、深夜24時は翌日の午前0時に相当します。そのため、カレンダー上では11月5日になってから視聴した人もいますが、公式の放送告知日は11月4日です。
なぜ前編と後編に分かれたのか?
完結編が2部構成になった背景には、最終決戦の映像化に必要な制作規模があります。
前編では、エレンが地鳴らしを開始し、世界が未曾有の危機に直面するまでを描写。後編では、エレンを止めるために集まった仲間たちの最終決戦から、ミカサの決断、そして物語の後日談までを描いています。
前編と後編は独立した別作品ではありません。連続したひとつの物語として構成されています。
【ネタバレ解説】地鳴らしから終尾の巨人との最終決戦へ

完結編後編の物語を理解するうえで欠かせないのが、エレンが実行した「地鳴らし」です。
物語の序盤では、人類は巨大な壁の内側で暮らし、壁の外にいる巨人を脅威として認識していました。しかし、物語が進むにつれて明らかになったのは、壁の外にも人間社会が存在し、エルディア人とマーレ人を中心に複雑な歴史的対立が続いていたという事実です。
エレンは壁の外の世界を知った後、かつての仲間たちと袂を分かち、始祖の巨人の力を利用して地鳴らしを発動します。
地鳴らしの真相とは?
地鳴らしとは、壁の中に封じられていた無数の超大型巨人を解放し、世界を踏み潰す計画です。
エレンがこの行動に踏み切った理由は、単純な世界征服ではありません。
- パラディ島の人々を外の世界からの脅威から守りたい。
- 自分の仲間たちに生き残ってほしい。
- 巨人の力を巡る長い争いに終止符を打ちたい。
- 自分自身が求め続けてきた自由を実現したい。
しかし、これらの目的は必ずしも両立しません。
島の人々を守るために世界を破壊するという選択は、他者の自由と生命を奪う行為でもあります。自由を求めて戦ってきたエレンが、他人の自由を奪う側に回ったことが、作品終盤の大きな矛盾です。
終尾の巨人となったエレン
地鳴らしを発動したエレンは、始祖の巨人の力によって巨大な異形の姿へと変貌します。
これが最終決戦で描かれる「終尾の巨人」です。
その姿は従来の巨人とは大きく異なり、巨大な骨格が連なるような圧倒的な存在感を放っています。
ミカサ、アルミン、リヴァイ、ジャン、コニー、ライナー、アニ、ピークたちは、かつての仲間であるエレンを止めるために行動を共にします。
注目すべきなのは、かつて敵として戦っていたマーレ側の戦士たちも、同じ目的のために協力していることです。
彼らは過去の対立を完全に忘れたわけではありません。それでも、目の前で進行する大量虐殺を止めるため、共闘を選びました。
アルミンの最終決戦での役割
アルミンは最終決戦で、単なる仲間の一人ではなく、戦況を左右する重要な役割を担います。
持ち前の分析力と判断力を生かして仲間たちを支え、やがて超大型巨人の力も使ってエレンとの決戦に挑みます。
特に重要なのは、アルミンがエレンを単なる敵として処理するのではなく、最後まで彼の本心を理解しようとする点です。
エレンとアルミンの関係は、物語の初期から続く友情の象徴でもあります。
二人が最後に交わす対話は、作品全体が問い続けてきた自由、友情、犠牲というテーマを集約しています。
【最終回の結末】エレン・ミカサ・アルミンは最後にどうなった?
完結編後編で最も注目されるのは、エレンとミカサの関係に決着がつく場面です。
そして、その決断が2000年にわたって続いてきた巨人の歴史にも影響を与えます。
エレン・イェーガーの最後
エレンは最終的にミカサによって討たれます。
ミカサはエレンを愛する気持ちを抱きながらも、世界を破壊し続ける彼を止めるため、自らの手で決着をつけることを選びました。
終尾の巨人の内部にいるエレンのもとへ向かったミカサは、彼の首を切断します。そして、その最後の瞬間に別れの口づけをします。
この場面が強い印象を残すのは、単なる敵の討伐ではないからです。
ミカサにとってエレンは、幼少期から人生を共にしてきた大切な存在でした。彼を守りたいという気持ちと、彼を止めなければならないという現実。その相反する感情を抱えながら下した決断です。
一方、エレンの本心はアルミンとの「道」での対話を通じて明かされます。
エレンは仲間たちを英雄として残すことを考えていた一方、自分自身にも抑えられない破壊への衝動があったことを認めます。
ここで重要なのは、エレンの行動をすべて仲間のための自己犠牲として片付けられないことです。
彼は仲間を守ろうとする気持ちと、自分の自由への欲求、そして破壊衝動を抱えたまま最後まで進みました。
また、エレンとの対話では、地鳴らしによって人類の約80%が犠牲になったことも明らかになります。
ミカサ・アッカーマンの最終回
ミカサの結末を理解するうえで重要なのが、始祖ユミルとの関係です。
始祖ユミルは、かつてフリッツ王に従い続けた存在でした。そこには愛情、支配、執着が複雑に絡み合っています。
2000年もの長い時間、ユミルはその関係から解放されずにいました。
しかし、ミカサが愛するエレンを自らの手で止めるという選択をしたことで、ユミルは自分自身の執着を手放すきっかけを得ます。
ミカサはエレンを愛しているからこそ、彼の行為を受け入れることはできませんでした。
この選択が、ユミルの解放につながり、巨人の力が世界から消滅する結果をもたらします。
エレンを失った後、ミカサは彼の頭を故郷へ運び、思い出の木の下に埋葬します。
その後もマフラーを大切にし、エレンとの思い出を胸に生き続けます。
アルミン・アルレルトの結末
アルミンはエレンとの最後の対話を通じて、友人の本心を知ります。
エレンが世界に対して何をしたのか、なぜその道を選んだのか。アルミンは簡単に肯定できない現実と向き合うことになります。
その後、アルミンたちは生き残った仲間たちとともに、パラディ島と外の世界の和平を目指す立場になります。
重要なのは、巨人の力が消えたからといって、世界の問題がすべて解決したわけではないことです。
人間同士の憎しみや政治的対立は残っています。
アルミンの役割は、戦闘で勝利することだけではなく、異なる立場の人々の間に対話の道を作ることへと変化していきます。
巨人の力は完全に消滅したのか?
作中では、ミカサの決断をきっかけに始祖ユミルが解放され、巨人の力が消滅します。
巨人化していた人々も人間の姿に戻り、長く続いた巨人の歴史は終わりを迎えます。
ただし、エピローグでは人間同士の争いが再び発生する未来も描かれています。
エレンの墓がある木は長い年月を経て巨大に成長し、最後には一人の少年と犬がその木に近づいていきます。
この場面は、巨人の力がなくなった後も、争いや歴史の循環そのものは終わっていない可能性を示す象徴的な演出です。
【声優・キャスト一覧】MAPPAの制作陣と主題歌にも注目
完結編後編では、約10年間にわたってキャラクターを演じ続けてきた声優陣が、物語の最後を飾りました。
特にエレン、ミカサ、アルミンの幼なじみ3人を演じる声優の芝居は、最終回の感情を伝える重要な要素です。
主要キャラクターと担当声優
| キャラクター | 声優 | 最終決戦での関係・役割 |
|---|---|---|
| エレン・イェーガー | 梶裕貴 | 地鳴らしを発動する中心人物 |
| ミカサ・アッカーマン | 石川由依 | エレンとの最後の決断を担う |
| アルミン・アルレルト | 井上麻里奈 | 戦略と対話で仲間を支える |
| リヴァイ | 神谷浩史 | 調査兵団の兵士長 |
| ジャン・キルシュタイン | 谷山紀章 | 最終決戦に参加する仲間 |
| コニー・スプリンガー | 下野紘 | 調査兵団の仲間 |
| ライナー・ブラウン | 細谷佳正 | マーレ側から共闘する戦士 |
| アニ・レオンハート | 嶋村侑 | 最終決戦で仲間と協力する |
| ハンジ・ゾエ | 朴璐美 | 調査兵団の団長 |
| ジーク・イェーガー | 子安武人 | 獣の巨人の継承者 |
| ヒストリア・レイス | 三上枝織 | パラディ島の女王 |
| ファルコ・グライス | 花江夏樹 | 顎の巨人の継承者 |
| ガビ・ブラウン | 佐倉綾音 | マーレ側の戦士候補生 |
| ピーク・フィンガー | 沼倉愛美 | 車力の巨人の継承者 |
上記は公式スタッフ・キャスト情報に掲載された主要出演者です。
MAPPAによるアニメーション制作
The Final Seasonの制作を担当したのは、アニメーションスタジオのMAPPAです。
第1期から第3期まではWIT STUDIOが制作していましたが、第4期にあたるThe Final SeasonからMAPPAへと制作体制が移行しました。
完結編後編では、巨大な終尾の巨人の表現、立体機動装置による空中戦、複数の巨人が入り乱れる戦闘など、映像表現の難度が高い場面が続きます。
公式スタッフ情報では、林祐一郎が監督、瀬古浩司がシリーズ構成、岸友洋がキャラクターデザインを担当。音楽は澤野弘之とKOHTA YAMAMOTOが手掛けています。
原作者の諫山創も、完結編後編についてコメントを寄せています。
「また今回僕の希望で少しだけラストのネームを描き直させていただきました。」 — 原作者・諫山創(公式サイト掲載コメント)
このコメントは、アニメ版の結末が原作の単純な映像化ではないことを示す重要な情報です。
Linked Horizon「最後の巨人」とヒグチアイ「いってらっしゃい」
音楽面でも、完結編は特別な構成になっています。
ここで注意したいのは、後編のスペシャル放送と各話版では音楽の扱いが異なることです。
「二千年… 若しくは… 二万年後の君へ・・・」は後編の主題歌であり、「最後の巨人」は各話版のオープニング、「いってらっしゃい」は各話版のエンディングです。
同じ完結編でも、視聴形式によって音楽体験が変わります。
【全何話?】各話版と劇場版『THE LAST ATTACK』の違いを比較
『進撃の巨人』の最終回を探している読者が混乱しやすいのが、完結編の話数です。
テレビ放送では前編・後編の2本のスペシャル番組として放送されましたが、配信では7話に分割されています。
アニメ全94話の構成
| シリーズ | 話数 | 内容 |
|---|---|---|
| Season 1 | 第1~25話 | 壁内での巨人との戦い |
| Season 2 | 第26~37話 | 巨人の正体と壁の秘密 |
| Season 3 | 第38~59話 | 王政編・ウォール・マリア奪還 |
| Final Season Part 1 | 第60~75話 | マーレ編の始まり |
| Final Season Part 2 | 第76~87話 | 地鳴らしへ向かう展開 |
| 完結編前編 | 第88~90話 | 地鳴らしの発動と世界の危機 |
| 完結編後編 | 第91~94話 | 最終決戦と物語の結末 |
テレビシリーズは各話版の通し番号で全94話です。完結編の7話分は第88話から第94話に相当します。
完結編前編と後編の内容の違い
このように、前編は世界が破滅へ向かう過程、後編はその破滅を止めようとする人々の選択が中心です。
劇場版『THE LAST ATTACK』は何が違う?
2024年11月8日に公開されたのが、劇場版『進撃の巨人』完結編 THE LAST ATTACKです。
この作品は、完結編前編と後編を一本の映画として再構築したものです。
公式発表によると、本編カットのブラッシュアップに加え、5.1chサラウンド音響を採用。劇場公開時の発表では145分の長編映画として紹介されました。
テレビ版と劇場版の違いを整理すると、次のようになります。
| 比較項目 | テレビ版・配信版 | THE LAST ATTACK |
|---|---|---|
| 基本内容 | 完結編前編・後編 | 前後編を一本化 |
| 視聴形式 | 特番または全7話 | 映画 |
| 映像 | テレビ放送用 | 本編カットをブラッシュアップ |
| 音響 | テレビ・配信環境に依存 | 5.1chサラウンド |
| 主題歌 | 後編の主題歌を使用 | Linked Horizonの楽曲 |
| 上映・公開 | 2023年 | 2024年11月8日 |
なお、上映時間は資料によって表記に違いがあります。劇場公開決定時の公式発表は145分、公式作品紹介ページは144分、2026年発売のBlu-rayでは本編143分と記載されています。媒体ごとの表記を混同しないようにしたいところです。
劇場版は新しい続編ではありません。前後編を連続した一本の作品として楽しめることに加え、映像と音響のブラッシュアップが魅力です。
【2026年最新】完結編後編の配信サービス・現在の視聴方法
2026年11月現在、完結編後編を視聴する方法は、動画配信サービスとBlu-ray・DVDが中心です。
テレビアニメ版の配信サービス
公式の放送・配信情報ページに掲載されている主なサービスは次のとおりです。
- Lemino
- dアニメストア
- Netflix
- TELASA
- U-NEXT
- Amazon Prime Video
- DMM TV
- ABEMA
2023年の配信開始時には、各話版と前後編の形式がサービスによって異なる場合があると公式に案内されていました。
そのため、視聴する際は「完結編後編」と「完結編各話版」のどちらが提供されているかを確認するのがポイントです。
劇場版の見放題配信サービス
劇場版『THE LAST ATTACK』は、2025年9月9日正午から見放題配信が開始されました。
公式発表で配信開始対象として案内されたサービスは以下のとおりです。
- アニメタイムズ
- Lemino
- DMM TV
- dアニメストア
- バンダイチャンネル
- TELASA
- J:COM STREAM
- milplus
- Hulu
- U-NEXT
2026年時点では、各サービスの契約状況や配信権の変更によって、実際に視聴できる作品や提供条件が異なる場合があります。加入前に各サービスの作品ページで確認してください。
2026年1月には4K UHD Blu-rayも発売
配信以外で高画質の映像を楽しみたい人に向けて、2026年1月21日には『THE LAST ATTACK』の4K UHD Blu-rayが発売されました。
公式商品情報では、4K UHDとBlu-rayの3枚組セットが19,800円(税込)、DVD版が13,200円(税込)と案内されています。
4K UHD版にはドルビービジョンとドルビーアトモスに対応した本編を収録。加えて、映像特典として2024年1月にKアリーナ横浜で開催された「ATTACK FES」DAY2の「Attack 音 体感 Final」も収録されています。
視聴方法の選び方
- 手軽に最終回を見たい人:各話版または前後編の配信。
- 作品を一本の映画として楽しみたい人:THE LAST ATTACK。
- 映像・音響にこだわりたい人:4K UHD Blu-ray。
- オープニングとエンディングも含めて楽しみたい人:第88~94話の各話版。
【進撃の巨人完結編後編】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:進撃の巨人完結編後編の放送日はいつですか?
2023年11月4日(土)24時からNHK総合で放送されました。放送時間は85分のスペシャル番組です。
Q2:完結編後編は全何話ですか?
テレビ放送では1本の特別番組ですが、配信の各話版では第91話から第94話までの全4話です。前編の3話と合わせると、完結編全体で7話になります。
Q3:エレンは最後に死亡しますか?
はい。ミカサがエレンの首を切断し、最後の別れを告げます。その後、巨人の力は世界から消滅します。
Q4:ミカサとエレンは最後に結ばれますか?
二人が恋人として一緒に生きる結末にはなりません。ミカサはエレンを愛しながらも、彼を止める決断をします。その後もエレンとの思い出を大切にして生き続けます。
Q5:劇場版『THE LAST ATTACK』は完結編後編と同じ内容ですか?
基本的には完結編前編・後編を一本につないだ作品です。本編映像のブラッシュアップや5.1chサラウンド音響など、劇場向けの再構築が施されています。
Q6:2026年現在、完結編後編はどこで見られますか?
テレビアニメ版はNetflix、U-NEXT、Lemino、dアニメストアなどが公式配信情報に掲載されています。劇場版はHulu、DMM TV、U-NEXTなどで見放題配信開始が発表されています。現在の提供状況は各サービスで確認してください。
まとめ:【プロの結論】進撃の巨人完結編後編が残したもの
『進撃の巨人』The Final Season 完結編(後編)は、2023年11月4日にNHK総合で放送され、約10年にわたるテレビアニメの歴史に幕を下ろしました。
作品の中心にあるのは、エレンが発動した地鳴らしと、それを止めるために立ち上がったミカサ、アルミンたちの最後の戦いです。
エレンはミカサによって討たれ、始祖ユミルが解放されたことで巨人の力は消滅します。しかし、人間同士の争いが完全に終わったわけではありません。
ここに作品の本質があります。
『進撃の巨人』は、単に巨人を倒して平和を取り戻す物語ではありません。自由を求めることの意味、憎しみが次の憎しみを生む構造、愛する人を守るための選択、そして歴史を繰り返さない難しさを描いた作品です。
2026年に初めて視聴するなら、次の3つを基準に選ぶとよいでしょう。
1. 物語を順番に追いたい人:第1話から第94話までの各話版。
2. 最終決戦を映画として一気に楽しみたい人:劇場版『THE LAST ATTACK』。
3. 制作の集大成を高画質・高音質で楽しみたい人:4K UHD Blu-ray。
特に、原作を読んだ人にも注目してほしいのがアニメ版独自の演出です。諫山創の希望によるラストのネームの描き直しや、MAPPAによる映像表現、Linked Horizonとヒグチアイの楽曲が重なり、最終章ならではの余韻を生み出しています。
エレンの物語は終わりました。しかし、自由を求める人間の葛藤というテーマは、最終回のその先にも続いています。 それこそが、2026年になっても『進撃の巨人』の結末が語り継がれる理由です。