2021年のジブリ放送は、4月の春特集と8月の夏特集に分かれています。放送順に並べると、次の5作品です。
| 放送順 | 放送日 | 作品名 | 監督 | 放送時間 | 放送形式 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 4月2日(金) | ハウルの動く城 | 宮崎駿 | 21:00~23:29 | ノーカット |
| 2 | 4月9日(金) | ゲド戦記 | 宮崎吾朗 | 21:00~23:19 | 本編ノーカット |
| 3 | 8月13日(金) | もののけ姫 | 宮崎駿 | 21:00~23:44 | ノーカット |
| 4 | 8月20日(金) | 猫の恩返し | 森田宏幸 | 21:00~22:54 | 本編ノーカット |
| 5 | 8月27日(金) | 風立ちぬ | 宮崎駿 | 21:00~23:34 | ノーカット |
※放送時間は当時の日本テレビ公式番組情報に基づきます。
この一覧から分かるように、2021年は宮崎駿監督作品が3作、宮崎吾朗監督作品が1作、森田宏幸監督作品が1作という構成でした。
また、5作品すべてが金曜日の午後9時から放送されています。春は2週連続、夏は3週連続という明確な企画構成も特徴です。
【春のジブリ特集2021】ハウルの動く城とゲド戦記を2週連続放送
2021年3月5日、日本テレビは春のジブリ特集を発表しました。
企画名は「春の2週連続!スタジオジブリ」。4月からの新年度に合わせ、2作品を連続して編成しました。
4月2日:ハウルの動く城
2004年公開の『ハウルの動く城』は、宮崎駿監督が手がけたファンタジー作品です。
主人公は、魔女の呪いによって90歳の老婆の姿に変えられた18歳の少女ソフィー。美しい魔法使いハウルや、動く城で暮らす個性的な仲間たちとの交流を通じて、自分自身の生き方を見つめ直していきます。
主な声の出演者は以下のとおりです。
- ソフィー:倍賞千恵子
- ハウル:木村拓哉
- 荒地の魔女:美輪明宏
- マルクル:神木隆之介
- カルシファー:我修院達也
本作は、ベネチア国際映画祭での受賞やアカデミー賞ノミネートでも知られています。
2021年4月2日の放送は午後9時から午後11時29分まで。通常より35分拡大され、ノーカットで放送されました。
新しい番組タイトルとなった金曜ロードショーの最初の放送作品だった点も見逃せません。
4月9日:ゲド戦記
翌週の4月9日には、2006年公開の『ゲド戦記』が放送されました。
宮崎吾朗監督の長編アニメーション監督デビュー作で、原作はアーシュラ・K・ル=グウィンによる世界的なファンタジー文学です。
物語の中心となるのは、心に深い闇を抱えた少年アレンと、大賢人ゲドの旅です。その途中で出会う少女テルーとの交流を通じて、生きることや希望の意味が描かれます。
主な声の出演者は次のとおりです。
- アレン:岡田准一
- テルー:手嶌葵
- ゲド:菅原文太
- テナー:風吹ジュン
- クモ:田中裕子
手嶌葵が担当したテルーの歌声も、本作を印象づける重要な要素です。
放送は午後9時から午後11時19分まで。放送枠を25分拡大し、本編ノーカットで届けられました。
春の2作品を続けて放送した意味
『ハウルの動く城』と『ゲド戦記』は、いずれもファンタジーを基盤としながら、異なる監督の個性が表れた作品です。
前者では宮崎駿監督ならではの豊かな映像表現と人物描写、後者では宮崎吾朗監督による生と死、心の闇、希望をめぐる物語が展開されます。
同じスタジオジブリ作品でも、表現の方向性は一様ではありません。2週連続で視聴することで、監督ごとの作風の違いを比較できる編成でした。
【夏の3週連続ジブリ企画】もののけ姫・猫の恩返し・風立ちぬ
2021年7月16日、日本テレビとスタジオジブリは、夏の3週連続放送を発表しました。
企画タイトルは「3週連続 夏はジブリ」。
8月13日から27日まで、毎週金曜日に1作品ずつ放送する大型企画です。
8月13日:もののけ姫
<作品概要>
- 公開年:1997年
- 監督:宮崎駿
- 放送時間:21:00~23:44
- 放送形式:ノーカット
- 放送枠:50分拡大
夏企画の第1夜を飾ったのは、1997年公開の『もののけ姫』です。
主人公アシタカは、タタリ神となったイノシシを退治した際に呪いを受け、その原因と解決策を探す旅に出ます。
旅の途中で出会うのが、山犬に育てられた少女サン。そして、シシ神の森をめぐる人間と自然の対立に巻き込まれていきます。
本作の大きな魅力は、単純に人間を悪、自然を善として描いていないところです。
森を守ろうとするサンと、製鉄場を発展させようとするエボシ御前。それぞれに譲れない事情があり、物語は複雑な対立を描きます。
日本テレビの番組紹介でも、公開から24年を経た作品として、アシタカの生き方や作品に込められたメッセージが紹介されました。
放送枠は50分拡大され、午後11時44分までのノーカット放送となりました。
8月20日:猫の恩返し
<作品概要>
- 公開年:2002年
- 監督:森田宏幸
- 企画:宮崎駿
- 放送時間:21:00~22:54
- 放送形式:本編ノーカット
第2週は、2002年公開の『猫の恩返し』。
普通の女子高生ハルが、車に轢かれそうになった猫を助けたことをきっかけに、猫の国へ招待される物語です。
助けた猫は猫の国の王子様。思いがけない恩返しによって、ハルは人間の世界とは異なる不思議な出来事に巻き込まれていきます。
猫の国で自分を見失いかけるハルを救う存在が、猫の男爵バロンです。
本作の魅力は、壮大な歴史や社会問題を扱う作品とは異なる、軽快な冒険と青春ファンタジーの楽しさにあります。
主な声の出演者は以下のとおりです。
- 吉岡ハル:池脇千鶴
- バロン:袴田吉彦
- ルーン:山田孝之
- ひろみ:佐藤仁美
- ユキ:前田亜季
放送は午後9時から午後10時54分まで。こちらも本編ノーカットでした。
3作品の中では比較的コンパクトな放送時間で、家族でも楽しみやすい作品が中日に配置されていました。
8月27日:風立ちぬ
<作品概要>
- 公開年:2013年
- 監督:宮崎駿
- 放送時間:21:00~23:34
- 放送形式:ノーカット
- 放送枠:40分拡大
夏の企画を締めくくったのは、2013年公開の『風立ちぬ』です。
主人公のモデルとなったのは、実在した航空技術者の堀越二郎。
飛行機づくりへの情熱を持つ青年が、激動の時代を生きながら、夢と現実、友情、そして菜穂子との愛に向き合っていく物語です。
主な声の出演者は次のとおりです。
- 堀越二郎:庵野秀明
- 里見菜穂子:瀧本美織
- 本庄:西島秀俊
- 黒川:西村雅彦
- カプローニ:野村萬斎
主題歌は荒井由実の「ひこうき雲」。
宮崎駿監督が描く飛行機への憧れと、戦争へ向かう時代の厳しさが交差する作品です。
午後9時から午後11時34分まで、放送枠を40分拡大したノーカット放送でした。
なお、2021年7月16日の企画発表では、鈴木敏夫プロデューサーのコメントも紹介されています。夏のジブリ企画と同時期には、スタジオジブリ作品『アーヤと魔女』の劇場公開も予定されており、スタジオにとっても作品展開が重なる時期でした。
【ノーカット放送の真相】5作品すべてが完全ノーカットだった?
2021年の放送履歴を調べる際、特に注目したいのがノーカット表記です。
金曜ロードショーでは、作品によって「ノーカット放送」と「本編ノーカット放送」という表現が使い分けられています。
この違いは、放送内容を理解するうえで重要です。
2021年のノーカット放送を比較
『ハウルの動く城』『もののけ姫』『風立ちぬ』は、公式発表でノーカット放送と案内されました。
一方、『ゲド戦記』『猫の恩返し』は本編ノーカットと表記されています。
いずれも映画本編を途中でカットせずに放送する趣旨ですが、映画本編以外の告知映像や番組内要素まで含めた放送全体が同じ条件という意味ではありません。
放送枠が拡大された理由
通常の金曜ロードショーの基本枠は午後9時から午後10時54分までです。
しかし、映画本編をノーカットで放送する場合、作品の長さによっては通常枠に収まりません。
2021年の放送では、次のように放送時間が調整されました。
- ハウルの動く城:35分拡大
- ゲド戦記:25分拡大
- もののけ姫:50分拡大
- 猫の恩返し:通常の2時間枠内
- 風立ちぬ:40分拡大
とりわけ『もののけ姫』の50分拡大は、夏の企画の中でも目立つ編成でした。
ノーカット放送を楽しみにしていた視聴者にとって、作品ごとに放送枠を調整する編成は大きなポイントだったと考えられます。
【2021年の重要な変更点】金曜ロードSHOW!から金曜ロードショーへ
2021年の春特集には、もう一つ見逃せない出来事がありました。
それが番組名の変更です。
日本テレビの2021年3月5日の公式発表によると、新年度を迎える4月から、それまでの「金曜ロードSHOW!」を「金曜ロードショー」に変更することになりました。
新しい番組名での初回放送作品が、4月2日の『ハウルの動く城』です。
9年ぶりに復活した番組名
「金曜ロードショー」という名称は、2012年に「金曜ロードSHOW!」へ変更されていました。
その後、2021年4月に再び「金曜ロードショー」へ戻りました。
番組ロゴも初代のロゴをモチーフにしたデザインへ更新されています。
つまり、2021年4月2日の『ハウルの動く城』は、単なる春のジブリ作品の一つではありません。
番組の新しいスタートを飾る作品という意味も持っていました。
春の特集を振り返ると、番組の名称変更とジブリ作品の連続放送が同時に行われており、2021年の編成を象徴する出来事だったことが分かります。
【プロの結論】2021年のジブリ特集から分かる作品選びの特徴
2021年の5作品を改めて並べると、宮崎駿監督作品だけに偏らず、宮崎吾朗監督や森田宏幸監督の作品も含まれていることが分かります。
ここには、スタジオジブリの多様な作品世界を紹介する編成上の特徴があります。
春の『ハウルの動く城』『ゲド戦記』は、異なる監督によるファンタジー作品の組み合わせ。
夏の『もののけ姫』『猫の恩返し』『風立ちぬ』は、自然との共生、青春と冒険、夢と人生という異なるテーマを持つ3作品の連続放送でした。
2021年の5作品はどんな人におすすめ?
- 『ハウルの動く城』:恋愛や魔法、幻想的な世界観を楽しみたい人。
- 『ゲド戦記』:生きる意味や心の葛藤を描く物語に関心がある人。
- 『もののけ姫』:自然と人間の関係や複雑な社会問題を考えたい人。
- 『猫の恩返し』:明るい冒険やファンタジーを気軽に楽しみたい人。
- 『風立ちぬ』:夢を追うことや人生の選択、歴史を背景にした人間ドラマに関心がある人。
反対に、すべての作品に同じような冒険やファンタジーを期待すると、作品ごとの雰囲気の違いに戸惑う可能性があります。
2021年の放送作品を調べる際に注意したい誤解
特に注意したいのが、『アーヤと魔女』の扱いです。
2021年12月31日には、スタジオジブリの『アーヤと魔女』も地上波で放送されています。
ただし、この放送はNHK総合で午後3時5分から行われたもので、金曜ロードショーではありません。
そのため、2021年にテレビ放送されたジブリ作品全体と、金曜ロードショーで放送されたジブリ作品を混同してはいけません。
この区別をすれば、金曜ロードショーの2021年のジブリ作品は全5作という整理が正確になります。
【よくある質問】金曜ロードショーのジブリ2021年放送に関するFAQ
Q1:2021年に金曜ロードショーで放送されたジブリ作品は全部で何作?
A1:全部で5作品です。『ハウルの動く城』『ゲド戦記』『もののけ姫』『猫の恩返し』『風立ちぬ』が放送されました。
Q2:2021年の春のジブリ特集はいつ放送された?
A2:2021年4月2日に『ハウルの動く城』、4月9日に『ゲド戦記』が放送されました。2週連続の企画でした。
Q3:2021年の夏の3週連続ジブリの放送順は?
A3:8月13日『もののけ姫』、8月20日『猫の恩返し』、8月27日『風立ちぬ』の順番です。
Q4:2021年のジブリ作品はすべてノーカット放送だった?
A4:5作品とも映画本編をカットせずに放送する形式でした。公式表記は『ハウルの動く城』『もののけ姫』『風立ちぬ』がノーカット、『ゲド戦記』『猫の恩返し』が本編ノーカットです。
Q5:2021年12月31日の『アーヤと魔女』も金曜ロードショーで放送された?
A5:いいえ。2021年12月31日の放送局はNHK総合です。金曜ロードショーでの2021年のジブリ作品5作には含まれません。
まとめ:2021年の金曜ロードショーは春2作・夏3作の全5作品
2021年の金曜ロードショーでは、春に2作品、夏に3作品、合計5作品のスタジオジブリ映画が放送されました。
春は4月2日の『ハウルの動く城』と4月9日の『ゲド戦記』。夏は8月13日の『もののけ姫』、8月20日の『猫の恩返し』、8月27日の『風立ちぬ』という順番です。
また、4月には番組名が「金曜ロードSHOW!」から「金曜ロードショー」に変更され、『ハウルの動く城』が新タイトルでの初回作品となりました。
2026年に歴代のジブリ放送作品を振り返る際も、2021年は春と夏で異なるテーマの作品を楽しめた年として記憶しておきたいところです。
放送日を調べる場合は、春の2週連続企画と夏の3週連続企画を分けて整理すると、作品の順番や放送履歴を把握しやすくなります。
主な根拠資料: 日本テレビ「金曜ロードシネマクラブ」の2021年春・夏の番組発表、スタジオジブリ公式サイトの放送告知、NHK総合での『アーヤと魔女』再放送告知。