2026年10月15日、東宝の公式発表によって、2026-2028ワールドツアーの千尋役7人が明らかになりました。
今回の発表で注目したいのは、初演から出演している俳優だけでなく、過去の海外公演でアンダースタディやアンサンブルを経験した俳優、新たに参加する俳優も加わっていることです。
千尋役7人のプロフィールと出演歴
1.橋本環奈
2022年の世界初演から千尋を演じてきた主要キャストの一人です。初舞台で帝国劇場の主演を務めたことでも話題になりました。
2024年の国内再演や上海公演を経て、今回のワールドツアーにも続投。公式コメントでは、上海公演以来、再び作品の世界に戻れる喜びを語っています。
2.上白石萌音
橋本環奈とともに2022年の初演から千尋を演じてきた俳優です。
2023年には第30回読売演劇大賞の最優秀女優賞を受賞。舞台版の評価を語るうえでも欠かせない存在です。
2026年のソウル公演にも出演し、ワールドツアーでは再び千尋を演じます。
3.福地桃子
2024年の帝国劇場再演から参加したキャストです。
ロンドン公演をはじめ、上海、韓国など海外公演にも関わってきました。今回のワールドツアーでも続投が決定しています。
4.森莉那
今回の発表で特に注目したい俳優です。
森莉那は、これまでロンドン・上海・ソウルの公演で千尋のアンダースタディやスウィングとして作品に携わってきました。
東宝公式キャストページでは、海外公演で千尋を支えてきた経験についても紹介されています。
今回、アンダースタディから千尋役の正式キャスト7人の一人に名を連ねたことは、作品への参加歴という点でも大きな転機です。
5.井上和(乃木坂46)
乃木坂46のメンバーとして活動する井上和も千尋役に決定しました。
今回の舞台出演にあたっては、初めて舞台のオーディションを受けたことや、演出家ジョン・ケアードとのやり取りについて公式コメントで紹介しています。
アイドル活動とは異なる舞台表現への挑戦としても注目されます。
6.豊嶋花
豊嶋花も新たに千尋役へ加わります。
本人の公式発表では、本作が人生初の舞台出演になると紹介されています。映像作品で培ってきた演技経験を、大規模な舞台でどのように生かすのかが見どころです。
7.平澤宏々路
平澤宏々路も2026-2028年ツアーの千尋役に決定しました。
幼い頃からジブリ作品に親しんできたことを公式コメントで語っており、今回の出演を新たな挑戦として受け止めています。
7人それぞれが異なる経験を持っていることが、今回のキャスティングの特徴です。
2026年11月時点で発表されている配役
ここで押さえておきたいのが、千尋役7人の発表と、その他の役の発表は別だという点です。
東宝公式のキャストページには、千尋役7人が掲載されています。一方、各公演地の出演者については、決定次第案内するとされています。
つまり、ハク役に醍醐虎汰朗や増子敦貴、阿久津仁愛が出演することを、2026-2028年ツアー全体の確定情報として扱うことはできません。
この区別が、最新キャスト情報を調べる際の最も大切なポイントです。
【役別キャスト一覧】ハク・カオナシ・湯婆婆などの配役を比較

千尋以外の役についても、これまでの公演で多彩な俳優が出演してきました。
特に2026年1月から3月に開催された韓国・ソウル公演では、過去の日本公演でおなじみのキャストに加え、新しい出演者も参加しました。
ソウル公演の主要キャスト一覧
以下は、2026年のソウル公演で発表された配役です。
出典:醍醐虎汰朗公式サイト掲載のソウル公演キャスト情報、2025年10月20日付カンフェティの公演発表。2026-2028年ツアーの配役欄は、東宝公式ページで確認できる発表状況を示しています。
ハク役は醍醐虎汰朗・増子敦貴・阿久津仁愛
ハクは千尋を助ける重要人物であり、舞台版でも大きな存在感を持つ役です。
2026年のソウル公演では、次の3人が交互出演しました。
- 醍醐虎汰朗
- 増子敦貴(GENIC)
- 阿久津仁愛
阿久津仁愛はソウル公演から加わった新キャストです。
これまでのハク役を担ってきた俳優に新しい顔ぶれが加わり、配役の幅が広がりました。
ただし、阿久津仁愛を含む3人の出演が2027年以降の国内ツアーでも決まっているわけではありません。
カオナシ役は中川賢・澤村亮
ソウル公演のカオナシ役は中川賢と澤村亮です。
カオナシは、映画でも印象的なキャラクターですが、舞台では身体表現や動き、演出との組み合わせが重要になります。
2022年の初演では菅原小春と辻本知彦が担当しており、2026年のソウル公演では新たなキャスト構成となりました。
過去の公演と現在の配役を比較すると、作品の基本的な世界観を維持しながら、表現を担う俳優が変化していることが分かります。
湯婆婆・銭婆役は夏木マリ・羽野晶紀・高橋ひとみ
湯婆婆と銭婆は、一人の俳優が両方の役を担当する配役です。
ソウル公演では次の3人が出演しました。
- 夏木マリ
- 羽野晶紀
- 高橋ひとみ
夏木マリは、アニメ映画版で湯婆婆・銭婆の声を担当した俳優でもあります。2022年の舞台初演、2024年のロンドン公演に続き、2026年のソウル公演にも参加しました。
羽野晶紀は2024年公演への出演が発表され、高橋ひとみはソウル公演から加わったキャストです。
映画版と舞台版の両方で湯婆婆を表現してきた夏木マリの存在は、本作ならではの特徴といえます。
リン・千尋の母役は妃海風・華優希
ソウル公演では、リンと千尋の母を妃海風、華優希が担当しました。
リンは千尋が油屋で働き始めた際に関わる人物で、物語の進行を支える重要な役です。
妃海風と華優希は、2024年公演でも名前が確認できるキャストです。
なお、役名が「リン/千尋の母」とまとめられているのは、舞台版の配役上の表記です。別々の俳優がそれぞれの役だけを担当するという意味ではありません。
【ソウル公演との違い】2026年の韓国キャストと次期ツアーは別編成
2026年のキャスト情報を調べる読者が混乱しやすいのが、ソウル公演と2026-2028年ワールドツアーの関係です。
両者は同じ舞台作品ですが、発表時期も公演地もキャスト情報も異なります。
ソウル公演は2026年1月7日から3月22日まで開催
韓国・ソウル公演は、芸術の殿堂オペラハウスで上演されました。
- 公演開始:2026年1月7日
- 公演終了:2026年3月22日
- 会場:芸術の殿堂オペラハウス
- 主催:CJ ENM
千尋役は上白石萌音と川栄李奈の2人による交互出演でした。
また、ハク役には阿久津仁愛、湯婆婆・銭婆役には高橋ひとみが新たに加わりました。
東宝の公式公演紹介によると、ソウル公演は全94公演が完売し、盛況のうちに千秋楽を迎えています。
ソウル公演からワールドツアーへの変化
ソウル公演で千尋役のアンダースタディを務めた森莉那が、次期ワールドツアーでは千尋役7人の一人に選ばれたことは、今回のキャスト発表における注目点です。
また、次期ツアーでは井上和、豊嶋花、平澤宏々路も千尋役に加わっています。
つまり、ソウル公演の配役をそのまま次のツアーへ移行させるのではなく、新たな出演者を含むキャスト構成へと展開しているわけです。
特に注意したいのは、ソウル公演に出演した阿久津仁愛や高橋ひとみが、2026-2028年ツアーにも出演すると決まったわけではないことです。
ソウル公演のキャスト一覧は、2026年1〜3月の実績として見るのが正確です。
【歴代キャスト比較】2022年初演から2026年ワールドツアーまで
舞台『千と千尋の神隠し』は、2022年の帝国劇場での世界初演から、国内各地、ロンドン、上海、ソウルへと上演の場を広げてきました。
その過程で、キャストにも変化が生まれています。
2022年:橋本環奈・上白石萌音による世界初演
2022年の初演では、橋本環奈と上白石萌音が千尋をWキャストで担当しました。
ハク役は醍醐虎汰朗と三浦宏規、カオナシ役は菅原小春と辻本知彦。
湯婆婆・銭婆役には夏木マリと朴璐美が起用されました。
東宝創立90周年記念作品として制作され、第47回菊田一夫演劇大賞では舞台の上演関係者一同が受賞しています。
2024年:国内再演とロンドン公演
2024年は、作品の海外展開を象徴する年になりました。
千尋役には橋本環奈、上白石萌音、川栄李奈、福地桃子が参加。
ハク役には醍醐虎汰朗、三浦宏規、増子敦貴らが出演しました。
さらにロンドン・コロシアムでのウェストエンド公演を実施。東宝によると、135公演を上演し、約30万人を動員しました。
日本語による日本人キャストの公演が、海外の大規模劇場で成功したことは、本作の海外展開における大きな節目です。
2025年:上海公演で海外展開を継続
2025年7月・8月には上海文化広場で42公演を実施。
ロンドン公演で培った海外上演の経験を引き継ぎ、作品の国際的な展開が続きました。
2026年:ソウル公演と新しい千尋役の発表
2026年1月から3月にはソウル公演を開催。
そして10月15日には、2026-2028年ワールドツアーの千尋役7人が発表されました。
過去の出演経験を持つ俳優と新しいキャストが合流することで、舞台の新たな段階が始まります。
【2026-2028ワールドツアー日程】台北・東京・北米・ロンドンの公演予定
今回のワールドツアーは、2026年12月から2028年にかけて開催されます。
東宝公式の公演スケジュールによると、台北を皮切りに、日本国内の主要都市、カナダ、アメリカ、イギリスへと展開する計画です。
海外公演の日程
台北公演
2026年12月17日〜2027年1月31日
会場:国家戯劇院
トロント公演
2027年5月6日〜8月15日
会場:Princess of Wales Theatre
ロサンゼルス公演
2027年9月2日〜10月24日
会場:Ahmanson Theatre
ロンドン公演
2028年3月〜7月
会場:London Coliseum
日本国内公演の日程
国内公演は2027年3月から始まります。
- 東京:2027年3月〜5月/明治座
- 愛知:2027年6月/御園座
- 大阪:2027年6月〜7月/梅田芸術劇場メインホール
- 福岡:2027年7月〜8月/博多座
- 北海道:2027年8月/札幌文化芸術劇場 hitaru
東京公演は明治座での上演です。
これまで帝国劇場を中心に上演されてきた作品が、歴史ある明治座の舞台に移る点も注目されています。
なお、現時点で公表されている日程は主に月単位です。各会場の詳しい公演日、出演者の組み合わせ、チケット販売日などは、個別の公演情報を確認する必要があります。
ワールドツアーの注目要点はロサンゼルス初上演
今回のツアーで特に注目したいのが、トロントとロサンゼルスへの進出です。
東宝の公式発表では、ロサンゼルスでの東宝演劇作品の上演は、1973年のミュージカル『スカーレット』以来、54年ぶりと説明されています。
また、2028年にはロンドン・コロシアムへ再び戻ります。
2024年のロンドン公演から4年を経て、再度ウェストエンドで長期公演を実施する計画です。
海外公演でも日本生まれのカンパニーによる日本語上演を継続する点は、今回のツアーの大きな特徴です。
【東宝・ジョン・ケアード】舞台版が世界で評価される理由
キャストを理解するうえで、作品の制作背景も押さえておきたいところです。
舞台『千と千尋の神隠し』は、宮﨑駿監督の2001年公開映画を原作としています。
舞台版の翻案・演出を担当したのは、英国ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの名誉アソシエイト・ディレクター、ジョン・ケアードです。
ジョン・ケアードによる舞台化
ジョン・ケアードは、映画の世界観を舞台上で表現するために、翻案と演出を担当しました。
共同翻案には今井麻緒子が参加しています。
原作の物語をそのまま映像化するのではなく、舞台という空間に合わせて人物の動きや場面転換、パペットなどを活用している点が特徴です。
特に、カオナシや湯屋に登場する不思議な生き物たちを、俳優の身体表現や舞台装置と組み合わせて見せる演出は、映画版とは異なる魅力を生み出しています。
舞台美術とパペットが生む独自の世界
本作では、ジョン・ボウサーが美術を担当し、トビー・オリエがパペットデザインとディレクションを担っています。
音楽は久石譲のオリジナルスコアを基盤とし、音楽スーパーヴァイザーや編曲などのスタッフも参加しています。
東宝の公式発表によれば、2024年のロンドン公演では、英国の演劇賞であるWhatsOnStage Awardsの最優秀新作演劇賞を受賞しました。
また、ローレンス・オリヴィエ賞では美術、衣裳、音響など4部門にノミネートされています。
俳優の演技だけではなく、舞台全体を構成する技術と表現が国際的に評価されたことが分かります。
2026年時点で上演回数491回・観客動員90万人を突破
東宝の2026年ワールドツアー発表では、2022年の初演から2026年3月のソウル公演千秋楽までに、国内外での上演回数が491回、累計観客動員数が90万人を突破したと公表されています。
加えて、2026年12月の台北公演中には、通算500回、観客動員100万人を突破する見込みとしています。
この数字は、単に映画の人気を舞台へ移しただけでは説明できません。
長期間にわたって公演を続けられる舞台作品としての完成度、海外でも日本語上演を受け入れる観客層、そして多人数のキャストとスタッフによる公演体制が、作品の展開を支えています。
【プロの結論】キャスト情報を見極める3つのポイント
2026年の舞台『千と千尋の神隠し』を調べる際には、出演者の名前だけでなく、発表の対象となっている公演を確認が必要です。
特に次の3点を押さえておくと、情報の混同を避けられます。
1.千尋役7人の発表と全キャスト発表を混同しない
2026年10月15日に発表されたのは、ワールドツアーの千尋役7人です。
ハク、カオナシ、湯婆婆などの出演者まで全員が決定したという意味ではありません。
2.ソウル公演のキャストを次期ツアーにそのまま当てはめない
醍醐虎汰朗、増子敦貴、阿久津仁愛などのハク役は、2026年ソウル公演で確認できる配役です。
2027年以降の日本公演や北米公演でも同じ配役になるとは限りません。
3.交互出演と公演別キャストを確認する
本作では複数の俳優が同じ役を担当する交互出演が採用されてきました。
そのため、キャスト一覧に名前が掲載されていても、すべての公演に同じ俳優が出演するとは限りません。
観劇日が決まっている場合は、作品全体のキャスト一覧だけでなく、会場ごとの出演者発表と公演別の配役情報を確認するのが確実です。
【よくある質問】舞台『千と千尋の神隠し』キャストに関するFAQ
Q1:舞台『千と千尋の神隠し』の千尋役は誰ですか?
A1:2026-2028年ワールドツアーの千尋役は、橋本環奈、上白石萌音、福地桃子、森莉那、井上和、豊嶋花、平澤宏々路の7人です。2026年10月15日に発表されました。
Q2:ハク役は醍醐虎汰朗・増子敦貴・阿久津仁愛ですか?
A2:この3人は2026年のソウル公演でハク役を担当しました。ただし、2026-2028年ワールドツアーのハク役として発表されたわけではありません。
Q3:カオナシ役は誰ですか?
A3:2026年のソウル公演では中川賢と澤村亮が担当しました。次期ワールドツアーの配役は未発表です。
Q4:湯婆婆・銭婆役は夏木マリですか?
A4:夏木マリは2022年初演から湯婆婆・銭婆役を担当しています。2026年ソウル公演では羽野晶紀、高橋ひとみも同役に出演しました。2026-2028年ツアーの配役は別途発表待ちです。
Q5:ソウル公演の千尋役は誰でしたか?
A5:2026年1月7日から3月22日までのソウル公演では、上白石萌音と川栄李奈が交互に千尋を演じました。
Q6:2026-2028年ワールドツアーはいつから始まりますか?
A6:2026年12月17日に台北の国家戯劇院で開幕します。その後、2027年に東京、愛知、大阪、福岡、北海道、トロント、ロサンゼルスを巡り、2028年にはロンドン公演が予定されています。
Q7:2027年の日本公演で橋本環奈や上白石萌音を見られますか?
A7:2人ともワールドツアーの千尋役として発表されています。ただし、明治座を含む各会場の出演日や交互出演の詳細は、会場別の発表を確認する必要があります。
まとめ:舞台『千と千尋の神隠し』は2026年から新たなキャスト体制へ
2026年11月現在、舞台『千と千尋の神隠し』で最も大きなニュースは、2026-2028年ワールドツアーの千尋役7人が発表されたことです。
橋本環奈と上白石萌音という初演からの中心キャストに、福地桃子、森莉那、井上和、豊嶋花、平澤宏々路が加わり、新しい千尋像が生まれようとしています。
一方、ハク役の醍醐虎汰朗・増子敦貴・阿久津仁愛、カオナシ役の中川賢・澤村亮、湯婆婆・銭婆役の夏木マリ・羽野晶紀・高橋ひとみといった配役は、ソウル公演の実績として整理する必要があります。
今後の注目点は、2027年の明治座をはじめとする国内公演で、各キャストがどのように組み合わされるかです。
2022年の初演からロンドン、上海、ソウルへと成長してきた舞台は、2026年12月から再び世界へ向かいます。
最新情報を確認するときは、東宝の公式キャストページと公演スケジュールを基準にし、ソウル公演の出演者と次期ワールドツアーの出演者を分けて見ることが、正確なキャスト情報を把握する近道です。