「ジョン万」は、NHKが2026年4月9日に制作を発表した大河ドラマ第67作。主人公は、幕末から明治にかけて日本とアメリカを結ぶ役割を果たしたジョン万次郎こと中濱万次郎だ。
主演の山﨑賢人にとっては、これが大河ドラマ初出演となる。
主人公・ジョン万次郎(中濱万次郎)とは
人物の基本プロフィール
国立国会図書館の「近代日本人の肖像」によると、万次郎は1827年1月27日生まれ。14歳だった1841年に漁の途中で遭難し、無人島の鳥島に漂着した。
その後、アメリカの捕鯨船に救助されて渡米。船長のもとで教育を受け、英語や航海術などの知識を身につけていく。
帰国後は通訳や教育者として活躍し、幕末日本の国際交流に大きな足跡を残した人物だ。
山﨑賢人が主演に選ばれた理由
山﨑賢人は、映画「キングダム」シリーズや「ゴールデンカムイ」シリーズなど、大作映画で主演を務めてきた俳優だ。
今回の起用について、制作統括の家冨未央氏は、山﨑の演技に見られる純粋な反応や、周囲の俳優の魅力を生かす主演としての存在感を評価している。
特に注目したいのは、ジョン万次郎という人物との共通点だ。
万次郎は、見知らぬ土地や文化に出会い、そのたびに新しい知識を吸収していった人物。好奇心や驚きを自然に表現できる山﨑の演技が、主人公の人物像とどう重なるのかが見どころになる。
山﨑自身も2026年4月の会見で、次のように意欲を示した。
「知れば知るほど魅力的な人」
大河初出演で歴史上の実在人物を長期間演じることになるだけに、これまでの映画作品とは異なる俳優としての挑戦にも注目したい。
【ジョン万のあらすじ】漂流・アメリカ渡航・帰国後の人生を時系列で解説

「ジョン万」の物語の核になるのは、一人の漁師の少年が国境を越え、異国で学び、再び日本へ戻るまでの人生だ。
NHKが公表した作品概要では、19世紀の日米と太平洋を舞台に、命がけのサバイバルと遠く離れた人々との再会を描くとしている。
ここでは、史実に基づいて物語の背景を整理する。
1.14歳で遭難、鳥島への漂着
1841年、土佐の漁師だった14歳の万次郎は、仲間と漁に出た際に遭難する。
漂流の末にたどり着いたのは、太平洋に浮かぶ無人島・鳥島だった。
飲み水や食料が限られた環境で生き延びた万次郎たちは、約143日後、アメリカの捕鯨船ジョン・ハウランド号に救助される。
この出来事が、彼の人生を大きく変えることになった。
2.アメリカでの生活と新しい知識との出会い
救助された万次郎は、船長ウィリアム・ホイットフィールドの保護を受けてアメリカへ渡った。
当時の日本は鎖国体制下にあり、漂流民がそのまま日本へ戻ることは容易ではなかった。
アメリカでは英語だけでなく、数学、測量、航海術などを学んだ。捕鯨船での航海経験も積み、単なる漂流民ではなく、国際的な知識を持つ船乗りへと成長していく。
この時期に身につけた能力が、後の日本での活動につながっていく。
3.帰国を決意、日本への長い道のり
万次郎はアメリカでの生活を続ける一方、故郷への帰還を目指した。
1851年には琉球に上陸。その後、薩摩や長崎などで取り調べを受け、土佐へ戻った。
国立国会図書館の記録では、1852年に土佐へ帰郷したと整理されている。
帰国後は、アメリカで得た知識や経験が評価され、幕府や藩の関係者との交流を深めていった。
4.幕末の日本で通訳・教育者として活躍
帰国後の万次郎は、英語や航海術などの知識を生かして日本の近代化に関わっていく。
特に重要なのが1860年の日米修好通商条約批准使節団の渡米だ。
万次郎は咸臨丸に乗船し、通訳として航海に参加した。
また、帰国後には幕府の教育機関である開成所でも教えるなど、知識の普及に携わった。
「ジョン万」は単なる漂流冒険譚ではない。異文化で得た知識を日本に持ち帰り、新しい時代に生かした人物の成長物語でもある。
公式発表から読み取れるドラマの見どころ
現段階で公表されているあらすじから、特に注目したいのは次の3点だ。
- 漂流とサバイバル: 少年時代の遭難と、アメリカ船による救出。
- 異文化との出会い: アメリカでの教育、航海、異国の人々との交流。
- 帰国後の使命: 日本の国際化や近代化に関わる通訳・教育者としての活動。
なお、個々のエピソードの描写や物語の最終的な構成、登場人物の詳細は、今後の番組情報に注目したい。
【出演者・脚本・放送日】2028年大河ドラマの最新発表情報一覧
2026年10月31日時点で公表されている制作情報を整理した。
「ジョン万」基本情報
| 項目 | 発表内容 |
|---|---|
| 作品名 | ジョン万 |
| 作品番号 | 大河ドラマ第67作 |
| 放送開始 | 2028年1月予定 |
| 主演 | 山﨑賢人 |
| 主人公 | ジョン万次郎(中濱万次郎) |
| 脚本 | 藤本有紀 |
| 制作統括 | 家冨未央 |
| プロデューサー | 二見大輔 |
| 演出 | 保坂慶太、泉並敬眞、石川慶 |
| クランクイン予定 | 2027年初夏 |
脚本は藤本有紀!「平清盛」以来2作目の大河
代表的な担当作品は以下の通り。
- 2007年:連続テレビ小説「ちりとてちん」
- 2012年:大河ドラマ「平清盛」
- 2016年:時代劇「ちかえもん」
- 2021年:連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」
特に「カムカムエヴリバディ」は、世代を超えた人間関係と時代の変化を織り交ぜた作品として知られる。
「平清盛」では歴史上の人物を中心に壮大な時代劇を描き、「ちかえもん」では江戸時代の人物を独自の視点で表現した。
こうした経歴を踏まえると、「ジョン万」でも歴史的な出来事だけでなく、異文化の中で生きる人々の感情や価値観の違いが丁寧に描かれる可能性がある。
ジョン万のキャスト発表はどこまで進んだ?
2026年4月9日の制作発表で主演として公表されたのは山﨑賢人だ。
一方、他の主要キャストや、万次郎の家族、アメリカで出会う人物、歴史上の幕末関係者の配役については、現段階で発表された情報が限られている。
特に注目したいのは、次の人物だ。
- ホイットフィールド船長
- 万次郎とともに漂流した仲間
- アメリカで交流する人物
- 幕末の幕府関係者
- 勝海舟や福澤諭吉など、同時代の歴史人物
これらは今後のキャスト発表で注目される人物だが、現時点で出演が確定しているという意味ではない。
山﨑賢人以外の出演者については、正式発表を待つ段階と整理できる。
【2027年大河ドラマ「逆賊の幕臣」との関係】中浜万次郎が先行登場!
2028年の「ジョン万」を語るうえで見逃せないニュースが、2027年の大河ドラマ「逆賊の幕臣」との接点だ。
2026年10月30日、「逆賊の幕臣」の人物相関図が公開され、そこに「咸臨丸 通詞 中浜万次郎」という名前が掲載された。
つまり、2028年作品の主人公が、前年の大河ドラマにも歴史上の人物として登場することになった。
2027年「逆賊の幕臣」の基本情報
物語の主人公は、江戸幕府の幕臣・小栗忠順。
勝海舟のライバルとして知られ、日本の近代化を推し進めようとした人物だ。明治新政府から「逆賊」と見なされ、歴史の表舞台から姿を消した幕臣の生涯を描く。
2027年1月10日からNHKで放送される予定だ。
中浜万次郎はどんな役割で登場する?
今回の人物相関図で注目されたのは、万次郎の名前が「咸臨丸の通詞」として記載されていた点だ。
1860年、万次郎は咸臨丸に乗船し、日米修好通商条約批准使節団の渡米に関わった。
このとき小栗忠順は、別の船であるポーハタン号に乗って渡米している。
つまり、2人は同じ時代の日本を代表する人物でありながら、それぞれ異なる立場と船でアメリカへ渡ったという接点がある。
注目すべきは、両者がともに1827年生まれであることだ。
2027年と2028年の大河ドラマをつなぐ人物相関
| 関係する人物・作品 | 内容 | 2026年10月31日時点の状況 |
|---|---|---|
| 小栗忠順 | 2027年作の主人公 | 松坂桃李が演じる |
| 中浜万次郎 | 2027年作の相関図に登場 | 咸臨丸の通詞として記載 |
| 勝海舟 | 幕末の重要人物 | 大沢たかおが演じる |
| ジョン万 | 2028年作 | 山﨑賢人主演 |
| 藤本有紀 | 2028年作の脚本家 | 正式発表済み |
2027年版と2028年版で万次郎役は同じ俳優?
ここは混同しやすいポイントだ。
2027年の「逆賊の幕臣」の人物相関図には中浜万次郎の名前があるものの、10月30日の公開時点では、演じる俳優の名前は記載されていなかった。
2028年の「ジョン万」では、山﨑賢人が主人公の万次郎を演じることが決定している。
したがって、2027年版の万次郎役と2028年版の山﨑賢人が同一キャストになるかどうかは、まだ確定していない。
2作品で同じ人物を異なる俳優が演じるのか、それとも何らかの形で統一されるのか。制作側の今後の発表が待たれる。
【歴代大河ドラマとの比較】幕末作品が2年連続で続く意味
大河ドラマは、戦国時代や平安時代、幕末・明治など、さまざまな時代を題材にしてきた。
2027年の「逆賊の幕臣」と2028年の「ジョン万」は、いずれも幕末から明治への転換期に関係する人物を描く作品だ。
幕末を描いた代表的な歴代大河ドラマ
| 放送年 | 作品名 | 主人公・中心人物 |
|---|---|---|
| 1963年 | 花の生涯 | 井伊直弼 |
| 1967年 | 三姉妹 | 永井家の三姉妹 |
| 1968年 | 竜馬がゆく | 坂本龍馬 |
| 1974年 | 勝海舟 | 勝海舟 |
| 1998年 | 徳川慶喜 | 徳川慶喜 |
| 2004年 | 新選組! | 近藤勇 |
| 2008年 | 篤姫 | 篤姫 |
| 2010年 | 龍馬伝 | 坂本龍馬 |
| 2013年 | 八重の桜 | 新島八重 |
| 2018年 | 西郷どん | 西郷隆盛 |
| 2021年 | 青天を衝け | 渋沢栄一 |
| 2027年 | 逆賊の幕臣 | 小栗忠順 |
| 2028年 | ジョン万 | ジョン万次郎 |
今回の2作品が興味深い3つの理由
1.幕末を異なる立場から描く
「逆賊の幕臣」は江戸幕府の内部にいた小栗忠順が中心。一方の「ジョン万」は、海外で経験を積み、日本へ戻った万次郎が中心だ。
同じ時代でも、描かれる人物の立場が大きく異なる。
2.日本の近代化を複数の視点から理解できる
小栗忠順は幕府の政策や制度の近代化に関わった人物。万次郎は海外の言語・航海・文化に関する知識を日本に持ち帰った人物だ。
2作品を続けて見ることで、幕末の日本がどのように世界と向き合ったのか、複数の角度から理解できる。
3.歴史上の人物のつながりを楽しめる
勝海舟、福澤諭吉、ジョン万次郎、小栗忠順など、同時代に活躍した人物が登場する。
それぞれの作品で描かれる人物の関係や立場の違いを比較することも、連続した2年間の楽しみ方になる。
2026年の大河ドラマ情報も整理
2026年は第65作「豊臣兄弟!」が放送されている。
- 作品名:豊臣兄弟!
- 主演:仲野太賀
- 主人公:豊臣秀長
- 脚本:八津弘幸
2027年は第66作「逆賊の幕臣」、2028年は第67作「ジョン万」と続く。
この3作品を並べると、2026年は戦国、2027年は幕末の幕府内部、2028年は幕末から明治にかけての国際交流という、異なる歴史的テーマが展開されることになる。
【プロの結論】2028年「ジョン万」は何に注目して見るべきか
「ジョン万」の最大の魅力は、歴史上の偉人を単に成功者として描くのではなく、何も持たない少年が世界に出て、知識と経験を身につけていく過程にある。
特に注目したいのは、次の3つの視点だ。
① 冒険物語としての面白さ
漂流、無人島生活、アメリカへの渡航、異国での学習。万次郎の人生には、歴史ドラマでありながら冒険映画のような展開がある。
山﨑賢人が、この長い人生の変化をどう演じ分けるのかは大きな見どころだ。
② 国際交流を描く歴史ドラマとしての価値
万次郎の人生は、日本とアメリカの関係を理解するうえでも興味深い。
鎖国体制下の日本から異国へ渡り、言語や文化の違いを乗り越えた人物が、帰国後にどのような役割を果たしたのか。
現代の国際社会にも通じるテーマが含まれている。
③ 藤本有紀の脚本が描く人間ドラマ
藤本有紀は、これまでの作品で人物の心情や時代の変化を繊細に描いてきた。
万次郎の人生には、故郷との別れ、異国での生活、帰国後の立場など、さまざまな葛藤が存在する。
歴史上の出来事をどのように人間ドラマへ落とし込むのか。脚本面にも期待が集まる。
おすすめの予習方法は、ジョン万次郎の生涯を知ったうえで、2027年の「逆賊の幕臣」を先に視聴すること。
小栗忠順と万次郎の歴史的な接点を理解しておけば、2028年の「ジョン万」をより深く楽しめるはずだ。
【大河ドラマ再来年2028年】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:再来年2028年の大河ドラマは何ですか?
2028年のNHK大河ドラマは「ジョン万」です。大河ドラマ第67作で、ジョン万次郎こと中濱万次郎の生涯を描きます。
Q2:「ジョン万」の放送開始日はいつですか?
2028年1月放送開始予定です。具体的な初回放送日や最終回の日程については、今後のNHK発表が待たれます。
Q3:山﨑賢人は何役を演じますか?
ジョン万次郎こと中濱万次郎を演じます。山﨑賢人にとって初めての大河ドラマ出演です。
Q4:「ジョン万」の脚本家は誰ですか?
藤本有紀です。「ちりとてちん」「平清盛」「カムカムエヴリバディ」などを手がけています。
Q5:「ジョン万」のキャストは全員発表されていますか?
2026年10月31日時点で、主演の山﨑賢人が発表されています。その他の主要キャストについては、今後の正式発表に注目してください。
Q6:2027年の「逆賊の幕臣」にもジョン万次郎は登場しますか?
はい。2026年10月30日に公開された人物相関図に「咸臨丸 通詞 中浜万次郎」と記載されました。ただし、その役を演じる俳優は相関図公開時点で未発表です。
Q7:ジョン万次郎と中濱万次郎は別人ですか?
同一人物です。「ジョン万次郎」は広く知られる呼び名で、NHKの2028年作品発表では「中濱万次郎」と表記されています。国立国会図書館などでは「中浜万次郎」という表記も使用されています。
まとめ:2028年の大河ドラマ「ジョン万」は山﨑賢人主演の歴史大作
2028年のNHK大河ドラマ第67作は、山﨑賢人主演の「ジョン万」。2028年1月放送開始予定で、脚本は藤本有紀が担当する。
物語の主人公は、14歳で漂流し、アメリカで教育を受け、帰国後は通訳や教育者として日本の近代化に関わったジョン万次郎こと中濱万次郎だ。
加えて、2027年の「逆賊の幕臣」の人物相関図にも中浜万次郎の名前が登場したことで、2作品をまたぐ歴史的なつながりも生まれている。
2026年の「豊臣兄弟!」、2027年の「逆賊の幕臣」、2028年の「ジョン万」。それぞれ異なる時代と人物を描く大河ドラマの流れにも注目したい。
今後は追加キャスト、具体的な放送日、予告映像、物語の詳細な構成などが発表される可能性がある。山﨑賢人がどのようなジョン万次郎を演じるのか、続報が待たれる。