映画ドラえもんの興行収入を2026年11月1日時点の最新公表資料と過去の興行データから整理すると、通常の長編映画シリーズにおける歴代最高記録は、2018年公開の『のび太の宝島』が記録した53.7億円です。続く2019年の『のび太の月面探査記』は50.2億円、2025年の『のび太の絵世界物語』は46.1億円を記録しています。
一方、2026年2月27日に公開されたシリーズ第45作『新・のび太の海底鬼岩城』も好調なスタートを切りました。4月19日までの52日間で興行収入40億円を突破し、観客動員数は318万人を超えています。歴代最高の『のび太の宝島』にどこまで迫ったのか、そしてシリーズ全体の中でどのような実績を残したのかが注目されています。
【2026年最新】映画ドラえもんの興行収入は?海底鬼岩城の40億円突破を検証

2026年の最新作『映画ドラえもん 新・のび太の海底鬼岩城』は、1983年公開の『のび太の海底鬼岩城』を新たに描き直した作品です。
シリーズ45作目として2026年2月27日に公開され、監督は矢嶋哲生、脚本は村山功が担当しました。
テレビアニメ版や過去の劇場版に携わってきたスタッフが参加し、40年以上前の人気作品を現代の映像表現で再構成しています。
4月19日時点で興行収入40億円を突破
2026年4月20日、MANTANWEBは本作の興行成績について、公開から52日間で興行収入40億円、観客動員数318万人を突破したと報じました。
| 項目 | 実績 |
|---|---|
| 公開日 | 2026年2月27日 |
| 作品 | 新・のび太の海底鬼岩城 |
| シリーズ位置 | 第45作 |
| 集計期間 | 2月27日~4月19日 |
| 公開52日間の興行収入 | 40億円突破 |
| 観客動員数 | 318万人突破 |
| 監督 | 矢嶋哲生 |
| 脚本 | 村山功 |
この数字で注目したいのは、興行収入だけでなく観客動員数も300万人を超えている点です。
映画の興行収入はチケット販売額の合計であり、観客動員数は実際に映画館で鑑賞した人数を示します。両方を確認することで、作品の集客規模をより立体的に理解できます。
歴代最高の『のび太の宝島』との差は?
通常の長編シリーズで歴代1位となっている『のび太の宝島』は53.7億円です。
2026年作が40億円を突破した時点では、53.7億円との差は13.7億円未満でした。
また、2025年の『のび太の絵世界物語』は46.1億円です。こちらとの差も6.1億円未満となります。
ただし、40億円突破は4月19日時点の途中経過です。これを最終興行収入として扱うことはできません。
日本映画製作者連盟(映連)は毎年1月に前年の映画産業統計を公表しています。2026年作品の年間確定データは、次回の年次統計で確認することになります。
【歴代ランキング】映画ドラえもんの興行収入TOP作品を比較
映画ドラえもんの歴代興行収入を比較すると、上位には2016年以降の作品が多く並んでいます。
特に2018年の『のび太の宝島』と2019年の『のび太の月面探査記』は、シリーズで初めて50億円を超える大ヒットを記録しました。
以下は、通常の長編映画シリーズについて、最終興行収入が公表されている作品を中心に整理したランキングです。2026年作は公開途中の節目の数字であり、確定順位には含めていません。
通常長編シリーズの歴代興行収入ランキング
出典:日本映画製作者連盟、興行通信社の公表情報および各作品の興行成績報道。2026年作品は途中経過であり、確定順位ではありません。
1位『のび太の宝島』53.7億円
2018年3月公開の『のび太の宝島』は、通常の長編映画シリーズで歴代最高となる53.7億円を記録しました。
ロバート・ルイス・スティーヴンソンの名作『宝島』をモチーフに、のび太たちが宝探しの冒険を繰り広げる作品です。
主題歌には星野源の「ドラえもん」が起用されました。
映画の冒険性に加え、親子の関係を描いたストーリーも作品の大きな特徴です。子どもが楽しめる冒険映画でありながら、大人の観客にも訴求するテーマを持っていました。
44.3億円だった2017年の『南極カチコチ大冒険』から約9.4億円も数字を伸ばした点は、シリーズの興行史における大きな転換点です。
2位『のび太の月面探査記』50.2億円
2019年公開の『のび太の月面探査記』は50.2億円を記録しました。
脚本を担当したのは直木賞作家の辻村深月です。
月の裏側を舞台に、ひみつ道具を使って作った月面の世界と、そこに存在する未知の住人との出会いを描いています。
前作の53.7億円には届かなかったものの、2年連続で50億円を突破したことは重要です。
単発の大ヒットだけではなく、翌年にも同規模の観客を集められたことが、当時のシリーズの強さを示しています。
3位『のび太の絵世界物語』46.1億円
2025年公開の『のび太の絵世界物語』は46.1億円を記録しました。
2024年の『のび太の地球交響楽』の43.1億円を上回り、コロナ禍以降の作品としても高い成績を残しています。
日本映画製作者連盟が2026年1月に発表した2025年度の邦画興行収入上位作品にも掲載されており、興行成績が公的な業界統計でも確認できます。
50億円には届かなかったものの、40億円台後半という結果は、シリーズの安定した集客力を示すものです。
【全45作品】映画ドラえもんの歴代一覧と興行収入の推移
映画ドラえもんは1980年の第1作から2026年の第45作まで、長編シリーズとして45作品が公開されています。
その歴史を大きく分けると、大山のぶ代版を中心とする第1期と、水田わさび版を中心とする第2期に整理できます。
第1期:1980年~2004年の全25作品
1980年から2004年までは、次の25作品が公開されました。
1980年代
- 1980年:のび太の恐竜
- 1981年:のび太の宇宙開拓史
- 1982年:のび太の大魔境
- 1983年:のび太の海底鬼岩城
- 1984年:のび太の魔界大冒険
- 1985年:のび太の宇宙小戦争
- 1986年:のび太と鉄人兵団
- 1987年:のび太と竜の騎士
- 1988年:のび太のパラレル西遊記
- 1989年:のび太の日本誕生
1990年代
- 1990年:のび太とアニマル惑星
- 1991年:のび太のドラビアンナイト
- 1992年:のび太と雲の王国
- 1993年:のび太とブリキの迷宮
- 1994年:のび太と夢幻三剣士
- 1995年:のび太の創世日記
- 1996年:のび太と銀河超特急
- 1997年:のび太のねじ巻き都市冒険記
- 1998年:のび太の南海大冒険
- 1999年:のび太の宇宙漂流記
2000年~2004年
- 2000年:のび太の太陽王伝説
- 2001年:のび太と翼の勇者たち
- 2002年:のび太とロボット王国
- 2003年:のび太とふしぎ風使い
- 2004年:のび太のワンニャン時空伝
この時期の特徴は、長年にわたって春の映画公開が定着していたことです。
1989年の『のび太の日本誕生』は配給収入20.2億円を記録し、第1期の代表的なヒット作となりました。
第2期:2006年~2026年の全20作品
2005年のテレビアニメの声優陣一新を経て、2006年から新しい映画シリーズが始まりました。
- 2006年:のび太の恐竜2006
- 2007年:のび太の新魔界大冒険 ~7人の魔法使い~
- 2008年:のび太と緑の巨人伝
- 2009年:新・のび太の宇宙開拓史
- 2010年:のび太の人魚大海戦
- 2011年:新・のび太と鉄人兵団 ~はばたけ 天使たち~
- 2012年:のび太と奇跡の島 ~アニマルアドベンチャー~
- 2013年:のび太のひみつ道具博物館
- 2014年:新・のび太の大魔境 ~ペコと5人の探検隊~
- 2015年:のび太の宇宙英雄記
- 2016年:新・のび太の日本誕生
- 2017年:のび太の南極カチコチ大冒険
- 2018年:のび太の宝島
- 2019年:のび太の月面探査記
- 2020年:のび太の新恐竜
- 2022年:のび太の宇宙小戦争 2021
- 2023年:のび太と空の理想郷
- 2024年:のび太の地球交響楽
- 2025年:のび太の絵世界物語
- 2026年:新・のび太の海底鬼岩城
2021年は新作の劇場公開がなく、2022年に『のび太の宇宙小戦争 2021』が公開されました。
第2期では、過去作品のリメイクと完全オリジナル作品が共存しています。
特に2016年以降は40億円を超える作品が続出し、2018年と2019年には50億円を突破しました。
【数字の落とし穴】配給収入と興行収入の違いとは?
映画ドラえもんの歴代データを調べる際に、必ず理解しておきたいのが「配給収入」と「興行収入」の違いです。
この2つは似た言葉ですが、映画ビジネスにおける意味が異なります。
興行収入とは?
興行収入とは、映画館で販売されたチケットの売上総額を指します。
例えば、1,500円のチケットが10万枚販売された場合、単純計算で興行収入は1億5,000万円になります。
映画館でのチケット販売実績を基礎にした数字であり、一般的に映画のヒット規模を比較するときに使用されます。
配給収入とは?
配給収入は、映画館で発生した興行収入から映画館側の取り分などを差し引いた後、配給会社側に入る収入を指します。
つまり、両者は同じ売上を異なる段階で測定した数字です。
| 比較項目 | 興行収入 | 配給収入 |
|---|---|---|
| 意味 | 映画館でのチケット売上総額 | 配給会社側に入る収入 |
| 主な対象 | 映画館の興行実績 | 配給ビジネスの収入 |
| 映画館の取り分 | 含む | 含まない |
| 比較上の注意 | チケット価格の影響を受ける | 配給条件などの影響を受ける |
※この比較は概念上の整理です。配給収入を興行収入に換算する際の一律の係数はありません。
2000年を境に統計の基準が変わった
日本映画製作者連盟の統計では、1999年までは邦画の配給収入が公表され、2000年以降は興行収入による発表に切り替わりました。
国立国会図書館のレファレンス協同データベースでも、この統計上の変更が説明されています。
この変更は、映画ドラえもんの歴代ランキングを理解するうえで非常に重要です。
例えば、1983年公開の『のび太の海底鬼岩城』は、当時の配給収入を基準にした作品です。
一方、2026年の『新・のび太の海底鬼岩城』は興行収入で報じられています。
両作品の数字をそのまま並べて、2026年作が何倍の売上を記録したと判断することはできません。
昔の作品の数字が現在より小さく見えるからといって、単純に当時の人気が低かったと結論づけるのも適切ではないのです。
【番外編】STAND BY ME ドラえもんは歴代最高なのか?
映画ドラえもんの興行収入を調べると、もう一つ重要な作品が登場します。
それが2014年公開の『STAND BY ME ドラえもん』です。
本作は通常の長編シリーズとは異なり、シリーズ初の3DCGアニメーションとして制作された作品です。
国内興行収入は83.8億円。これは『のび太の宝島』の53.7億円を大きく上回る記録です。
この数字は続編『STAND BY ME ドラえもん 2』の公式サイトでも紹介されています。
なぜランキングによって1位が違うのか?
理由は、ランキングの集計対象が異なるためです。
- 通常の長編映画シリーズだけで比較:『のび太の宝島』53.7億円が1位。
- 3DCGの『STAND BY ME』も含めた国内映画作品全体で比較:『STAND BY ME ドラえもん』83.8億円が1位。
どちらかが間違っているわけではありません。
「ドラえもん映画の歴代最高興行収入」という検索キーワードには、この集計範囲の違いが隠れています。
なお、2020年公開の『STAND BY ME ドラえもん 2』も別作品として扱う必要があります。
興行収入だけで作品の評価は決められない
83.8億円という数字は非常に大きな実績ですが、興行収入は作品の芸術的評価やファンからの支持を直接数値化したものではありません。
上映規模、公開時期、宣伝、チケット価格、鑑賞スタイルなど、さまざまな要素が数字に影響します。
そのため、作品を選ぶときは興行収入ランキングだけでなく、ストーリーやテーマ、過去作品とのつながりも確認することが大切です。
【プロの結論】映画ドラえもんの興行収入推移から見える3つの特徴
45作品の歴史を振り返ると、単なる人気ランキングだけでは見えない興行上の特徴が浮かび上がります。
1. 2016年以降は40億円超えが目立つ
2016年の『新・のび太の日本誕生』が41.2億円を記録して以降、2017年の『南極カチコチ大冒険』、2018年の『宝島』、2019年の『月面探査記』と好成績が続きました。
2023年から2025年にかけても43.4億円、43.1億円、46.1億円と、40億円台の実績を維持しています。
2026年の『新・のび太の海底鬼岩城』も4月19日時点で40億円を突破しており、この水準を維持する集客力がうかがえます。
2. 親子三世代で楽しめるブランド力
映画ドラえもんの特徴は、子どもだけを対象とした作品ではないことです。
1980年代の作品を映画館で観た世代が、親となり、自分の子どもと一緒に新作を鑑賞するという循環が生まれています。
このような世代をまたぐ認知度は、毎年の新作公開を支える大きな要素と考えられます。
加えて、オリジナル作品だけでなく、過去の名作を現代的に再構成したリメイク作品もラインナップに加わっています。
2026年の『新・のび太の海底鬼岩城』は、その代表例です。
3. 興行収入の変化には時代背景も関係する
2020年の『のび太の新恐竜』は33.5億円、2022年の『のび太の宇宙小戦争 2021』は26.9億円でした。
その後、2023年には43.4億円まで回復しています。
この時期には新型コロナウイルス感染症の流行と映画公開スケジュールの変更がありました。
こうした外部環境も興行収入の推移を読み解くうえで欠かせません。
作品そのものの人気だけでなく、公開時期や映画館の営業環境、観客が映画館に足を運べる状況も考慮する必要があります。
【よくある質問】映画ドラえもんの興行収入に関するFAQ
Q1:映画ドラえもんの歴代最高興行収入は何億円ですか?
通常の長編映画シリーズでは、2018年公開の『のび太の宝島』が記録した53.7億円です。ただし、3DCG映画の『STAND BY ME ドラえもん』を含める場合は83.8億円が最高記録となります。
Q2:2026年最新作『新・のび太の海底鬼岩城』の興行収入はいくらですか?
2026年4月19日までの52日間で40億円を突破しました。観客動員数は318万人を突破しています。これは途中経過であり、最終的な興行収入とは異なります。
Q3:『のび太の宝島』と『のび太の月面探査記』はどちらが上ですか?
興行収入では『のび太の宝島』が53.7億円で、『のび太の月面探査記』の50.2億円を上回っています。差は3.5億円です。
Q4:昔のドラえもん映画の配給収入と現在の興行収入は比較できますか?
単純比較はできません。配給収入は映画館側の取り分などを差し引いた後の金額で、興行収入は映画館でのチケット売上総額です。1999年以前と2000年以降では統計の基準が異なります。
Q5:映画ドラえもんは全部で何作品ありますか?
2026年公開の『新・のび太の海底鬼岩城』までで、通常の長編映画シリーズは全45作品です。『STAND BY ME ドラえもん』などの3DCG作品は別枠で数えることがあります。
まとめ:映画ドラえもんの興行収入は2026年も40億円突破
2026年11月1日時点で確認できる映画ドラえもんの興行実績を整理すると、通常の長編シリーズの歴代最高は2018年の『のび太の宝島』が記録した53.7億円です。
2019年の『のび太の月面探査記』が50.2億円、2025年の『のび太の絵世界物語』が46.1億円と続き、シリーズの上位作品は40億円を大きく超えています。
そして2026年の『新・のび太の海底鬼岩城』も、4月19日時点で興行収入40億円、観客動員318万人を突破しました。
今回のデータから押さえておきたい要点は次の3つです。
- 通常の長編シリーズの最高記録は『のび太の宝島』の53.7億円。
- 2026年作は40億円を突破し、歴代上位に食い込む規模の集客を達成。
- 3DCG作品や旧作の配給収入を含める場合は、集計基準を分けて比較する必要がある。
映画ドラえもんの興行収入は、単なる作品の売上記録ではありません。45年以上にわたって世代を超えて親しまれてきたシリーズの歴史を映す数字でもあります。
今後注目したいのは、2026年作品の最終興行収入と、歴代トップの53.7億円にどこまで迫るかという点です。次回の日本映画製作者連盟による年間統計の発表も、シリーズの最新記録を確認する重要な機会となります。