2026年のMLBポストシーズンには、アメリカン・リーグ(AL)とナショナル・リーグ(NL)から各6球団、合計12球団が進出した。MLB公式が9月27日に公表した最終トーナメント表では、両リーグとも上位2シードがワイルドカードシリーズを免除され、地区シリーズから登場する構成となった。
2026年の最大の特徴は、ナ・リーグ第1シードのブルワーズがその優位性を生かして世界一まで駆け上がった一方、ア・リーグ第1シードのレイズはワールドシリーズで敗れたことだ。シード順位はあくまでレギュラーシーズンの成績と地区優勝によって決まるものであり、ポストシーズンでの勝利を保証するものではない。
アメリカン・リーグ(AL)のシード順位
- 第1シード:タンパベイ・レイズ(東地区優勝・地区シリーズから出場)
- 第2シード:クリーブランド・ガーディアンズ(中地区優勝・地区シリーズから出場)
- 第3シード:ヒューストン・アストロズ(西地区優勝)
- 第4シード:ニューヨーク・ヤンキース(ワイルドカード)
- 第5シード:ボストン・レッドソックス(ワイルドカード)
- 第6シード:シカゴ・ホワイトソックス(ワイルドカード)
ナショナル・リーグ(NL)のシード順位
- 第1シード:ミルウォーキー・ブルワーズ(中地区優勝・地区シリーズから出場)
- 第2シード:ロサンゼルス・ドジャース(西地区優勝・地区シリーズから出場)
- 第3シード:アトランタ・ブレーブス(東地区優勝)
- 第4シード:サンディエゴ・パドレス(ワイルドカード)
- 第5シード:シカゴ・カブス(ワイルドカード)
- 第6シード:フィラデルフィア・フィリーズ(ワイルドカード)
この12球団が2026年大会の出場チームだ。なお、MLB公式の最終ブラケットでは、地区優勝チームがワイルドカードチームより優先して第1~第3シードに配置されている。
全12球団の対戦経路と最終成績
出典:MLB公式「The playoff field is set! See the final bracket」「2026 Postseason Recap」。
【日本時間で完全整理】ワイルドカードシリーズ・地区シリーズの試合結果
2026年のワイルドカードシリーズは、米国東部時間の9月29日から10月1日に開催された。日本時間では9月30日から10月2日に相当する。
以下は米国東部時間の公式開催日を日本時間に換算した結果だ。スコアはすべて勝利チームを先に記載している。
ワイルドカードシリーズ組み合わせと結果
ア・リーグ
- ホワイトソックス vs. アストロズ
- 9月30日:ホワイトソックス 6-3 アストロズ
- 10月1日:ホワイトソックス 7-3 アストロズ
- 結果:ホワイトソックスが2勝0敗で突破
- ヤンキース vs. レッドソックス
- 9月30日:ヤンキース 9-0 レッドソックス
- 10月1日:ヤンキース 9-2 レッドソックス
- 結果:ヤンキースが2勝0敗で突破
ナ・リーグ
- ブレーブス vs. フィリーズ
- 9月30日:ブレーブス 5-3 フィリーズ
- 10月1日:フィリーズ 4-3 ブレーブス
- 10月2日:ブレーブス 6-2 フィリーズ
- 結果:ブレーブスが2勝1敗で突破
- パドレス vs. カブス
- 9月30日:パドレス 8-0 カブス
- 10月1日:パドレス 4-1 カブス
- 結果:パドレスが2勝0敗で突破
ア・リーグではホワイトソックスとヤンキースがいずれも2連勝。ナ・リーグではパドレスがカブスを完封を含む2連勝で退けた。ブレーブス対フィリーズだけが第3戦までもつれ込んでいる。
地区シリーズ(DS)の試合結果
地区シリーズは日本時間10月4日から11日にかけて行われた。ワイルドカードを突破した4球団が、シード上位の地区優勝チームに挑む構図となった。
ア・リーグ地区シリーズ
- レイズ vs. ヤンキース:レイズが3勝0敗で突破
- 10月4日:レイズ 1-0 ヤンキース
- 10月6日:レイズ 5-2 ヤンキース
- 10月8日:レイズ 4-3 ヤンキース
- ガーディアンズ vs. ホワイトソックス:ガーディアンズが3勝2敗で突破
- 10月4日:ホワイトソックス 3-0 ガーディアンズ
- 10月5日:ホワイトソックス 4-3 ガーディアンズ
- 10月8日:ガーディアンズ 9-3 ホワイトソックス
- 10月9日:ガーディアンズ 9-5 ホワイトソックス
- 10月11日:ガーディアンズ 2-0 ホワイトソックス
ガーディアンズは0勝2敗から3連勝。第5戦を2対0で制し、逆転でリーグ優勝決定シリーズへ進出した。ホワイトソックスはワイルドカードから連勝を重ねたものの、あと1勝のところで逆転を許した。
ナ・リーグ地区シリーズ
- ドジャース vs. ブレーブス:ドジャースが3勝1敗で突破
- 10月4日:ドジャース 5-3 ブレーブス
- 10月5日:ブレーブス 3-2 ドジャース
- 10月7日:ドジャース 3-1 ブレーブス
- 10月8日:ドジャース 4-1 ブレーブス
- ブルワーズ vs. パドレス:ブルワーズが3勝1敗で突破
- 10月4日:ブルワーズ 3-2 パドレス
- 10月5日:ブルワーズ 4-3 パドレス
- 10月7日:パドレス 4-3 ブルワーズ
- 10月8日:ブルワーズ 3-1 パドレス
ナ・リーグでは第1シードのブルワーズと第2シードのドジャースが順当に勝ち上がった。ブルワーズはパドレスに一度敗れたものの、第4戦を制してNLCSへ。ドジャースもブレーブスを3勝1敗で下し、連覇を目指す戦いを続けた。
なお、ここで重要なのは、地区シリーズの勝敗だけで次の対戦相手が決まるのではなく、当初のシードに沿って固定されたブラケットが維持される点だ。
【リーグ優勝決定シリーズ】ブルワーズがドジャースを4連勝で撃破
リーグ優勝決定シリーズ(LCS)は、ワールドシリーズ出場権を懸けた最終関門だ。2026年はア・リーグでレイズとガーディアンズ、ナ・リーグでブルワーズとドジャースが対戦した。
ア・リーグ優勝決定シリーズ:レイズが4勝2敗
レイズとガーディアンズの対決は、序盤から互いに主導権を奪い合う展開となった。ガーディアンズが第1戦を制したものの、レイズは第2戦で勝利し、シリーズを振り出しに戻した。
日本時間の試合結果
- 10月13日:ガーディアンズ 7-3 レイズ
- 10月14日:レイズ 3-1 ガーディアンズ
- 10月16日:ガーディアンズ 3-2 レイズ
- 10月18日:レイズ 7-3 ガーディアンズ
- 10月19日:レイズ 3-1 ガーディアンズ
- 10月20日:レイズ 7-3 ガーディアンズ
レイズは2勝2敗のタイから連勝し、最終的に4勝2敗でリーグ優勝を決めた。シリーズMVPにはフレディ・ペラルタが選ばれた。
レイズにとって大きかったのは、劣勢に立たされた後も打線が機能し続けたことだ。特に第4戦から第6戦までの3試合で得点力を発揮し、ガーディアンズの反撃を封じた。
ナ・リーグ優勝決定シリーズ:ブルワーズがドジャースをスイープ
2026年大会を象徴するシリーズが、ブルワーズ対ドジャースだった。前年までの実績から3連覇を狙うドジャースに対し、ブルワーズは投打で主導権を握り、4試合で決着をつけた。
日本時間の試合結果
- 10月12日:ブルワーズ 2-1 ドジャース
- 10月13日:ブルワーズ 7-4 ドジャース
- 10月15日:ブルワーズ 6-2 ドジャース
- 10月16日:ブルワーズ 6-4 ドジャース
4試合すべてでブルワーズが勝利。ドジャースは1勝もできず、0勝4敗でシーズンを終えた。
第1戦を接戦で落としたドジャースは、第2戦でもブルワーズの攻撃を止められず、第3戦、第4戦も連敗。シリーズを通じてブルワーズの勢いを覆せなかった。
NLCSのMVPにはジェイク・バウアーズが選出された。ブルワーズはドジャースを退け、44年ぶりとなるワールドシリーズ進出を決めた。
この結果、2026年のワールドシリーズは、ア・リーグ王者レイズとナ・リーグ王者ブルワーズの対決となった。
【ワールドシリーズ日程・結果】ブルワーズ対レイズは4勝1敗で決着
2026年のワールドシリーズは、10月23日から28日まで米国時間で開催された。日本時間では10月24日から29日に相当する。
レイズはア・リーグを勝ち抜いた勢いを持ち込んだが、ブルワーズは第1戦から3連勝。第4戦ではレイズが勝利してシリーズを1勝3敗としたものの、第5戦でブルワーズが勝ち切った。
ブルワーズ対レイズの全試合結果
- 10月24日・第1戦:ブルワーズ 3-2 レイズ
- 10月25日・第2戦:ブルワーズ 5-4 レイズ
- 10月27日・第3戦:ブルワーズ 10-1 レイズ
- 10月28日・第4戦:レイズ 4-3 ブルワーズ
- 10月29日・第5戦:ブルワーズ 4-1 レイズ
シリーズMVP
ウィリアム・コントレラス
優勝チーム
ミルウォーキー・ブルワーズ
第3戦ではブルワーズが5回に8得点を挙げ、10対1の大差で勝利した。シリーズの流れを大きく引き寄せた試合であり、レイズにとっては大きな痛手となった。
一方、第4戦ではレイズが4対3で競り勝ち、シリーズをもう1試合へつないだ。しかし、第5戦ではブルワーズが4対1で勝利。球団初のワールドシリーズ制覇を成し遂げた。
MLB公式の2026年ポストシーズン総括では、コントレラスがワールドシリーズMVPに選出されたことも紹介されている。長いシーズンの最後に、ブルワーズは球団史に残るタイトルを手にした。
【ドジャースの勝ち上がり】大谷翔平・山本由伸の2026年成績
日本のMLBファンにとって、2026年の注目ポイントの一つがドジャースの戦いだった。大谷翔平と山本由伸を擁するチームはナ・リーグ第2シードとして地区シリーズから登場。ワイルドカードを免除され、ワールドシリーズまで最短で進める立場にあった。
ドジャースの勝ち上がりと敗退まで
第1段階:地区シリーズでブレーブスを3勝1敗で撃破
ドジャースはブレーブスとの地区シリーズで、第1戦を5対3で勝利。第2戦は3対2で敗れたものの、第3戦を3対1、第4戦を4対1で制してシリーズ突破を決めた。
この段階では、ドジャースの投手陣と攻撃陣が機能し、ナ・リーグ優勝決定シリーズへの進出を果たしていた。
第2段階:ブルワーズとのNLCSで4連敗
しかし、ブルワーズとのNLCSでは状況が一変する。第1戦から第4戦まで連敗し、シリーズを0勝4敗で終えた。
地区シリーズを突破した勢いを持続できなかったことが、2026年のドジャースにとって大きな課題として残った。
大谷翔平の2026年ポストシーズン成績
MLB公式選手成績によると、大谷翔平の2026年ポストシーズン打撃成績は次のとおりだ。
大谷のレギュラーシーズン成績は打率.275、30本塁打、81打点、OPS.889だった。これと比較すると、ポストシーズンでは打率とOPSが低下している。
ただし、ポストシーズンは短期決戦であり、わずかな打席数の変動が数字に大きく影響する。26打数という母数を踏まえ、シーズン全体の打撃力と短期決戦の結果を分けて見る必要がある。
山本由伸の2026年ポストシーズン成績
山本は2試合に先発し、1勝0敗、防御率3.72、11奪三振を記録した。レギュラーシーズンでは28試合に先発して14勝9敗、防御率2.53、182奪三振という成績を残している。
ポストシーズンでは登板機会が限られたものの、地区シリーズではブレーブス相手に10奪三振の好投を見せた試合もあった。短期決戦での先発投手の役割を考えるうえで、見逃せない実績だ。
大谷の打撃成績と山本の投手成績を並べると、ドジャースが敗退したからといって、両選手の貢献を単純にチームの勝敗だけで評価することはできない。個人成績、対戦相手の強さ、登板機会、試合展開を合わせて見ることが大切だ。
【MLBポストシーズンの仕組み・進出条件】12球団のトーナメントはどう決まる?
MLBのプレーオフは、レギュラーシーズンの成績をもとに出場球団を決め、各リーグで勝ち抜いたチームがワールドシリーズで対戦する仕組みだ。
現在の12球団制は2022年に導入された。以前の10球団制から出場枠が拡大し、各リーグで地区優勝を逃した球団にもワイルドカードによる進出の道が設けられている。
進出条件は各リーグ6球団
アメリカン・リーグとナショナル・リーグから、それぞれ次の6球団が進出する。
- 各地区の優勝球団:3球団
- ワイルドカード獲得球団:3球団
- 合計:各リーグ6球団、MLB全体で12球団
ワイルドカードは、地区優勝以外の球団のうちレギュラーシーズン成績が上位のチームに与えられる進出枠だ。
シード順位の決定方法
各リーグのシードは、地区優勝チームを優先する。第1~第3シードは地区優勝球団の成績順、第4~第6シードはワイルドカード球団の成績順となる。
ここで注意したいのは、ワイルドカード球団の勝率が地区優勝球団より高くても、シード順位では地区優勝球団が優先されることだ。
2026年はアストロズがア・リーグ西地区を制し、第3シードとなった。ワイルドカードのヤンキースはレギュラーシーズンでより高い勝率を残していたが、第4シードに配置された。この違いはトーナメントを理解するうえで重要だ。
ラウンド別の試合方式
ワイルドカードシリーズは3試合制、地区シリーズは5試合制、リーグ優勝決定シリーズとワールドシリーズは7試合制だ。後半のラウンドほど、先発投手の起用やブルペンの運用、選手のコンディション管理が重要になる。
また、ワイルドカード終了後にシードを振り直すことはない。最初に決まったブラケットに沿って対戦が進むため、レギュラーシーズンの順位はポストシーズンでも大きな意味を持つ。
【プロの結論】2026年の結果から読み解くMLBトーナメントの重要ポイント
2026年のポストシーズンを振り返ると、特に注目したいのは、シード順位の優位性と短期決戦の難しさが同時に表れたことだ。
ブルワーズはナ・リーグ第1シードとして地区シリーズから登場し、パドレス、ドジャース、レイズを順番に撃破。最終的に球団初のワールドシリーズ制覇を達成した。
一方、ア・リーグ第1シードのレイズは地区シリーズでヤンキースを3連勝で退け、リーグ優勝も果たしたが、最後のワールドシリーズではブルワーズに敗れた。
この対照的な結果から、次の3点が読み取れる。
1.上位シードの最大のメリットは、ワイルドカードを回避できること
第1・第2シードは最初のラウンドを免除される。試合数を減らせるため、投手の登板間隔や選手の疲労管理で有利になる。ただし、休養期間が長くなることが必ずしも勝利につながるわけではない。
2.地区優勝とレギュラーシーズンの勝率は別の評価軸
2026年のアストロズは第3シードを獲得したが、ワイルドカードのヤンキースより勝率は低かった。地区優勝という条件がシード順位に優先されるため、レギュラーシーズンの勝敗数だけではトーナメントの配置を判断できない。
3.短期決戦ではチーム全体の選手層が結果を左右する
ドジャースは地区シリーズを突破したものの、ブルワーズとのNLCSでは4連敗した。レギュラーシーズンでの実績やスター選手の存在だけでは、シリーズ全体を勝ち抜けない。先発、救援、打線のつながりを含めた総合力が求められる。
2026年の優勝争いは、シード順位だけでチャンピオンを予測する難しさを改めて示した。トーナメント表を読む際は、単純な勝ち上がりだけでなく、各ラウンドでどの球団がどのような相手と対戦したかを確認することが、より深い試合分析につながる。
【ポストシーズントーナメント表】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年のMLBポストシーズン優勝チームはどこですか?
A1:ミルウォーキー・ブルワーズです。ワールドシリーズでタンパベイ・レイズを4勝1敗で破り、球団史上初の世界一に輝きました。
Q2:2026年のMLBポストシーズンには何球団が出場しましたか?
A2:合計12球団です。アメリカン・リーグとナショナル・リーグからそれぞれ6球団が進出しました。
Q3:ドジャースは2026年のポストシーズンでどこまで進みましたか?
A3:地区シリーズでブレーブスを3勝1敗で破りましたが、ナ・リーグ優勝決定シリーズでブルワーズに0勝4敗で敗退しました。
Q4:大谷翔平の2026年ポストシーズンの成績は?
A4:打撃成績は26打数5安打、打率.192、1本塁打、3打点、1盗塁、OPS.631でした。
Q5:山本由伸の2026年ポストシーズンの成績は?
A5:2試合に登板して1勝0敗、防御率3.72、9回2/3を投げて11奪三振、WHIP1.14を記録しました。
Q6:ワイルドカードシリーズは何勝すれば突破できますか?
A6:最大3試合のうち2勝すれば突破できます。1勝1敗になった場合は第3戦で決着します。
Q7:2026年のワールドシリーズでブルワーズとレイズは何対何でしたか?
A7:ブルワーズが4勝1敗でレイズを破りました。日本時間では10月24日、25日、27日、28日、29日に5試合が行われました。
まとめ:2026年MLBポストシーズンはブルワーズが頂点に到達
2026年のMLBポストシーズンは、ブルワーズがレイズを4勝1敗で下し、球団初のワールドシリーズ制覇を達成して幕を閉じた。
ア・リーグではレイズが優勝決定シリーズを制し、ナ・リーグではブルワーズがドジャースを4連勝で退けた。ドジャースは地区シリーズを突破したものの、ワールドシリーズ進出には届かなかった。
日本人選手では大谷翔平が打率.192、1本塁打、山本由伸が防御率3.72、11奪三振を記録。個人の成績とチームの最終結果を分けて振り返ることも、今大会を理解するうえで欠かせない。
2026年のトーナメント表を確認する際は、出場12球団のシード順位、ワイルドカードの組み合わせ、地区シリーズ、リーグ優勝決定シリーズ、そしてワールドシリーズの順に追うと、全体の勝ち上がりが把握しやすい。
今大会の結果は、レギュラーシーズンの順位が持つ価値と、短期決戦で何が起こるか分からないMLBの面白さを、改めて示すものとなった。
主な参照資料:MLB公式「2026 Postseason Recap」「Full 2026 postseason results and final bracket」「MLB's postseason format, explained」、MLB公式選手プロフィール・2026年成績。