青木さんの競技人生を語るうえで欠かせないのが、東京2020大会とパリ2024大会への連続出場です。女子100m平泳ぎの日本代表として2大会に出場しましたが、いずれも予選を突破できませんでした。
東京五輪は予選19位
2021年の東京五輪では、女子100m平泳ぎに出場。予選の記録は1分7秒29、19位でした。
国内では日本代表としての地位を確立していましたが、オリンピックの決勝進出には届きませんでした。地元開催の大会であっても、世界のトップ選手と競う難しさが表れた結果です。
パリ五輪も19位で予選敗退
2024年のパリ五輪では、再び女子100m平泳ぎに出場しました。記録は1分6秒98、19位。東京大会から再挑戦したものの、2大会連続で準決勝進出を逃しました。
ただし、パリ五輪出場そのものは、世界のトップレベルで競技を続けてきた証しです。東京からパリまでの4年間、日本代表としての選考を勝ち抜き、再びオリンピックの舞台に立ったことには大きな意味があります。
世界水泳2019年はメダルまで0.04秒の4位
青木さんの国際大会での代表的な実績は、2019年に韓国・光州で開催された世界水泳選手権です。女子100m平泳ぎで1分6秒40の4位に入りました。
日刊スポーツなどの報道によれば、銅メダルとの差はわずか0.04秒。表彰台まであと一歩という結果でした。五輪の予選敗退とは対照的に、世界選手権ではメダル争いに加わる力を示しています。
さらに2022年の世界水泳ブダペスト大会では同種目で5位。2023年の福岡大会でも準決勝に進出し、9位となっています。
また、2023年の杭州アジア大会では女子100m平泳ぎで金メダルを獲得。400mメドレーリレーでも優勝し、第2泳者として貢献しました。国際大会での実績は、五輪の順位だけでは測れません。
【日本記録を検証】100m平泳ぎ1分5秒19と50mの記録
青木さんの最大の競技的功績の一つが、女子100m平泳ぎの日本記録です。2022年3月2日、国際大会日本代表選手選考会で1分5秒19を記録しました。
この記録は、所属先のミズノが2025年9月の引退発表時にも日本記録として紹介しています。2026年のミズノ公式プロフィールでも自己ベストとして掲載されており、現在も破られていない記録です。
100m平泳ぎの1分5秒19はどれほどの記録なのか
100m平泳ぎは、前半のスピードだけでなく、後半の泳ぎの維持や水中での抵抗の少なさが結果を左右する種目です。
青木さんの1分5秒19は、2022年の日本代表選考会で優勝した際に生まれた記録です。単に国内大会で上位に入っただけでなく、日本の女子平泳ぎの競技水準を押し上げた記録として位置づけられます。
50m平泳ぎの30秒27は現在も日本記録なのか
ここには注意したいポイントがあります。
青木さんは2022年の国際大会日本代表選手選考会で、50m平泳ぎでも30秒27を記録しました。当時の日本新記録であり、ミズノのプロフィールにも自己ベストとして掲載されています。
しかし、50m平泳ぎの日本記録はその後更新されています。テレビ朝日の水泳記録ページでは、2025年7月30日時点の女子50m平泳ぎの日本記録は、鈴木聡美選手が2023年10月8日に記録した30秒10です。
したがって、2026年現在の整理は次のとおりです。
- 100m平泳ぎ:青木玲緒樹の1分5秒19が日本記録。
- 50m平泳ぎ:青木玲緒樹の30秒27は自己ベストであり、現在の日本記録ではない。
- 50m平泳ぎの日本記録:鈴木聡美の30秒10(確認できる2025年7月30日時点の記録)。
ミズノの選手プロフィールにある30秒27という記載と、現在の日本記録を混同しないことが大切です。過去に日本記録を樹立した選手であることと、現在もその種目の記録を保持していることは別の話です。
【2025年9月に現役引退】国民スポーツ大会が最後のレースになった経緯
2025年9月18日、ミズノ株式会社は青木玲緒樹さんの現役引退を正式に発表しました。
引退の節目となったのは、滋賀県草津市で開催された国民スポーツ大会です。青木さんは東京都代表として成年女子100m平泳ぎに出場しました。
最後の大会は成年女子100m平泳ぎで3位
2025年9月14日の国民スポーツ大会では、予選を1分8秒47で通過。決勝では1分7秒58で3位に入りました。
この大会が現役最後のレースとなり、4日後の9月18日に所属先から引退が発表されました。
引退の発表は突然のニュースとして受け止められましたが、本人は大会を最後に競技生活を終えることを決めていました。
引退理由は何だったのか
引退発表に際して、青木さんは3歳から27年間続けてきた水泳への感謝と、競技生活を終える決断についてコメントしています。
「大きな結果を残せなかったことは心残りもありますが」
これは、ミズノが公表した引退コメントの一部です。東京・パリ両五輪への出場や日本記録の樹立を成し遂げた一方、本人の中には、さらに大きな結果を残したかったという思いもあったことがうかがえます。
ただし、引退発表では特定のけがや病気、所属先とのトラブルなどが理由として説明されたわけではありません。本人が明らかにしたのは、国民スポーツ大会を最後に競技生活を終えるという決断と、これまで支えてくれた人々への感謝です。
18年間指導を受けた平井伯昌コーチへの感謝
本人の引退コメントで特に印象的なのが、恩師である平井伯昌コーチへの感謝です。
青木さんは平井コーチから18年間指導を受けたと明かし、水泳の技術だけでなく、困難に向き合う姿勢や日々の積み重ね、人とのつながりの大切さを学んだと振り返っています。
また、自身の競技人生について、指導者の期待に十分応えられなかったかもしれないという率直な思いも述べています。それでも、平井コーチのもとで水泳に取り組んだ時間を、何にも代えがたい経験として受け止めていました。
このコメントからは、記録や順位だけでは語れない27年間の競技人生と、指導者との深い信頼関係が伝わってきます。
引退は競技者としての終わりであると同時に、次の世代へ経験を伝える新しいスタートでもありました。
【プロの結論】青木玲緒樹の競技人生から分かる本当の評価
青木玲緒樹さんの競技人生を評価する際には、五輪の順位だけに注目するのではなく、複数の観点から見る必要があります。
第一に、日本記録の樹立です。100m平泳ぎの1分5秒19は、日本女子平泳ぎの歴史に残る成果です。国内のトップ選手として記録を残し、国際大会でも決勝に進出する実力を示しました。
第二に、長期にわたる競技継続です。3歳で水泳を始め、30歳までトップレベルの競技生活を続けたことは、技術だけでなく、長期間にわたる身体管理や精神面の強さを示しています。
第三に、競技経験の社会的な還元です。引退後に水泳教室やイベントで指導する活動は、トップ選手が持つ技術や経験を、一般のスイマーや子どもたちへ伝える取り組みとして意味があります。
特に平泳ぎは、キックのタイミング、身体の姿勢、水の抵抗を抑える動きなど、細かな技術が泳ぎの質に直結する種目です。世界のトップレベルで競ってきた経験を持つ青木さんの指導には、競技者ならではの実践的な知見が期待できます。
今後の活動を評価する際には、肩書きだけでなく、実際にどのような教室やイベントに参加しているか、指導対象が子どもなのか競技者なのか、どのような技術を伝えているかを見るとよいでしょう。
青木さんの価値は、日本記録保持者という過去の肩書きだけではありません。競技で培った技術を次の世代に伝えられることも、引退後の大きな役割です。
青木玲緒樹に関するよくある質問(FAQ)
Q1:青木玲緒樹の読み方は?
A1:青木玲緒樹は「あおき・れおな」と読みます。英語表記はREONA AOKIです。
Q2:青木玲緒樹は2026年現在、何をしている?
A2:2025年の現役引退後、ミズノスイムチームのコーチとして活動しています。水泳教室やイベントを通じて、平泳ぎの技術や水泳の楽しさを伝えています。
Q3:青木玲緒樹の100m平泳ぎの日本記録は?
A3:1分5秒19です。2022年3月2日の国際大会日本代表選手選考会で樹立した記録で、2026年現在も日本記録として掲載されています。
Q4:青木玲緒樹は東京五輪とパリ五輪で何位だった?
A4:東京五輪の女子100m平泳ぎは予選19位、パリ五輪も同種目で19位でした。いずれも決勝進出には届いていません。
Q5:青木玲緒樹が引退したのはいつ?
A5:2025年9月18日にミズノが正式発表しました。最後の大会は同月14日の国民スポーツ大会で、成年女子100m平泳ぎ3位という結果でした。
Q6:50m平泳ぎの日本記録も青木玲緒樹が持っている?
A6:青木さんの自己ベストは30秒27で、2022年に日本新記録を樹立しました。ただし、その後に記録は更新されており、2025年7月30日時点では鈴木聡美選手の30秒10が日本記録です。
Q7:青木玲緒樹の水泳教室やコーチとしての評判は?
A7:日本マスターズ水泳協会の紹介では、効率的な身体の使い方や洗練されたフォームの指導が評価されています。ニップンの教室レポートでも、平泳ぎのキックなどを具体的に指導した様子が紹介されています。
まとめ:青木玲緒樹は引退後も水泳界で活躍を続ける
青木玲緒樹さんは、2025年9月に27年間の競技生活に終止符を打ちました。東京五輪とパリ五輪への2大会連続出場、2019年世界水泳4位、2022年の100m平泳ぎ日本記録1分5秒19など、日本女子平泳ぎの歴史に残る実績を築いた選手です。
五輪では2大会とも予選敗退という結果でしたが、世界選手権での入賞やアジア大会での金メダル、日本記録の樹立は高く評価されるべき成果です。
2026年現在はミズノスイムチームのコーチとして、水泳教室やイベントで指導に取り組んでいます。選手時代に培った技術と経験を次の世代に伝えることが、引退後の新たなキャリアになっています。
青木玲緒樹さんの今後を追う際は、現役時代の記録だけでなく、コーチとしての活動実績にも注目したいところです。日本記録保持者から指導者へ。その歩みは、競技人生の先にも水泳との関わりが続いていくことを示しています。