全日本テニス選手権が国内最高峰の大会と呼ばれる理由の一つが、優勝者に授与される伝統ある優勝杯だ。
第101回大会でも、男子シングルスの優勝者には天皇杯、女子シングルスの優勝者には皇后杯が下賜される。
天皇杯・皇后杯はどの種目に授与される?
2026年の大会要項に記載された優勝杯は次の4種類。
- 男子シングルス:天皇杯
- 女子シングルス:皇后杯
- 男子ダブルス:摂政宮杯
- 女子ダブルス:秩父宮妃記念楯
天皇杯と皇后杯はシングルスの優勝者に授与される。ダブルスにもそれぞれ独自の優勝杯・記念楯が用意されており、4種目すべてで日本一を決める。
大会の賞金総額は2,064万円。男女それぞれ1,032万円が設定されている。
シングルスの優勝賞金は300万円、ダブルスは優勝ペアに50万円。準優勝はシングルス150万円、ダブルス25万円となっている(源泉税込)。
競技面では、男女シングルスは3セットマッチ。男女ダブルスは第1・第2セットをノーアドバンテージ方式で行い、1セットオールになった場合は10ポイント先取のマッチタイブレークで決着をつける。
1922年から続く全日本テニス選手権の歴史
日本テニス協会の公式年表によると、全日本選手権の歴史は1922年に始まった。
当初は男子のみの大会としてスタートし、1924年に女子種目が加わった。その後、戦争による中断などを経ながら、日本テニス界を代表する大会として発展してきた。
1947年には男子シングルスの優勝者に天皇杯が下賜されるようになり、大会の格式を象徴する存在となった。
また、1984年の第59回大会からは有明テニスの森公園での開催が定着。現在の有明は、日本テニスを象徴する競技会場の一つになっている。
第100回大会・2025年の優勝者
2025年は記念すべき第100回大会。男女シングルスと男女ダブルスで、それぞれ新たな優勝者が誕生した。
2025年の主要種目の優勝者
- 男子シングルス:田口涼太郎
- 女子シングルス:岡村恭香
- 男子ダブルス:田口涼太郎・野口政勝
- 女子ダブルス:小堀桃子・山﨑郁美
男子シングルス決勝では田口涼太郎が市川泰誠を6-4、7-5で破った。
田口は男子ダブルスでも野口政勝と組んで優勝。男子では2005年の岩渕聡以来、20年ぶりとなる単複2冠を達成した。
女子シングルスでは岡村恭香が清水綾乃との決勝を制して初優勝。女子ダブルスは小堀桃子・山﨑郁美組が松田美咲・細木咲良組を破った。
第100回大会は、単に記念大会として終わったのではない。田口の単複制覇や岡村の初優勝など、次の100年につながる新しい実績が刻まれた大会でもあった。
【チケット・放送・ライブ配信】2026年の観戦方法と料金
2026年11月3日時点では、チケット販売と放送・配信の情報に違いがある。
チケットは大会終盤の有明コロシアム開催分について一般販売が始まっている。一方、テレビ放送やライブ配信は実施予定が公表されているものの、詳細な視聴方法は今後の案内を待つ段階だ。
観戦チケットは12月18日~20日が対象
イープラスの販売情報によると、一般発売は2026年10月24日12時から開始されている。
販売対象は12月18日(金)から20日(日)までの3日間。8日間すべての試合がチケット販売対象になっているわけではない。
チケット料金一覧
| 席種 | 12月18日 | 12月19・20日 |
|---|---|---|
| VIP席・前売り | 12,000円 | 15,000円 |
| コートサイド席・前売り | 5,000円 | 5,000円 |
| 自由席・前売り | 2,000円 | 2,000円 |
| 車いす席・前売り | 4,000円 | 4,000円 |
| 小中学生・自由席 | 無料 | 無料 |
※当日料金は別設定。VIP席、車いす席などの利用条件は販売案内を確認してください。
12月18日は女子シングルス準決勝と男子シングルス準々決勝が行われる。19日は女子シングルス決勝、20日は男子シングルス決勝が予定されている。
当日料金は次の通り。
- 12月18日:VIP席12,500円、コートサイド席5,500円、自由席2,500円、車いす席4,500円
- 12月19日・20日:VIP席15,500円、コートサイド席5,500円、自由席2,500円、車いす席4,500円
小学生・中学生は自由席に限り無料。ただし、自由席が満席の場合は入場できない可能性がある。
VIP席には駐車券、プログラム、バックヤードツアー、弁当・ドリンク、専用休憩室、記念品などの特典が設定されている。
また、チケットを持っていればメインコート以外の試合も観戦できるが、インドアコートは観戦場所に制限があり、満員の場合は入場できない。複数コートの試合を見たい場合は、当日の会場案内も確認したい。
テレビ放送はNHK BS、ライブ配信も実施予定
放送・配信については、日本テニス協会の2026年本戦大会要項に重要な情報が記載されている。
NHK BSでのテレビ放映が予定されており、男女シングルス決勝が放送対象として示されている。
| 放送予定 | 対象種目 |
|---|---|
| 12月19日(土) | 女子シングルス決勝 |
| 12月20日(日) | 男子シングルス決勝 |
加えて、本戦ではライブ配信とライブスコアシステムの導入も予定されている。
ただし、11月3日時点で具体的な放送時間、配信サービス、配信対象コートなどの詳細は公表されていない。
観戦方法を整理すると、次のようになる。
- 現地観戦:12月18~20日のチケットを購入
- テレビ観戦:NHK BSの正式な番組情報を確認
- スマートフォン・パソコンでの観戦:大会公式のライブ配信案内を確認
- 試合結果の確認:大会公式のライブスコア導入予定
2025年の第100回大会では、NHK BS1と日本テニス協会公式YouTubeチャンネルでのライブ配信が実施された。しかし、前年の配信先が2026年もそのまま採用されるとは限らない。
特に、2026年の配信先を前年の実績だけで判断しないことが大切だ。
【会場・アクセス】有明コロシアムと宮崎会場への行き方
第101回大会では、予選と本戦で開催地が大きく異なる。
宮崎で予選を観戦する場合と、東京の有明で本戦を観戦する場合では、移動方法や宿泊計画も変わる。
本戦会場:有明コロシアム・有明テニスの森公園
本戦の会場は東京都江東区有明2-2-22に位置する、有明コロシアムと有明テニスの森公園インドアコートだ。
有明コロシアムは国内テニスの主要大会が開催されてきた施設で、屋根を備えたセンターコートとして知られる。
主なアクセス方法は次の通り。
- ゆりかもめ「有明駅」から徒歩約8分
- ゆりかもめ「有明テニスの森駅」から徒歩約8分
- りんかい線「国際展示場駅」から徒歩約8分
複数の駅からアクセスできるため、出発地に応じて路線を選びやすい。
観戦目的での公園駐車場利用はできないため、公共交通機関を使うのが基本だ。特に決勝日の12月19日・20日は来場者の集中が予想されるため、余裕を持って移動したい。
予選会場:ひなたTENNIS PARK MIYAZAKI
宮崎県の予選会場は、ひなた宮崎県総合運動公園内にあるひなたTENNIS PARK MIYAZAKI。
住所は宮崎県宮崎市大字熊野2206-1。ハードコートのグリーンセットが採用される。
宮崎県スポーツ施設協会が案内する交通手段は以下の通り。
- JR宮崎駅からJR日南線で木花駅または運動公園駅まで約20分
- JR宮崎駅からバスで運動公園前まで約35分
- 宮崎空港から車で約10分
- 宮崎ICから車で約10分
大会期間中は、宮崎駅やグリーンリッチホテル周辺から会場までシャトルバスを運行する予定となっている。
ただし、JTAの案内では運行時刻表は確定次第掲載とされており、青島からのシャトルバス運行予定はない。
宮崎で宿泊を伴う観戦を考えている場合は、宮崎駅周辺を拠点にするか、会場への移動時間を考慮して宿泊先を決めるとよい。
【歴代優勝者・過去の大会結果】第101回大会で注目したいポイント
全日本テニス選手権は、長い歴史の中で数多くの日本人トップ選手を輩出してきた。
近年の男子シングルスでは、田口涼太郎、今村昌倫、徳田廉大、今井慎太郎などが優勝者として名を連ねる。
女子シングルスでは、岡村恭香、石井さやか、加治遥、坂詰姫野などが歴代優勝者として記録されている。
2024年と2025年の主要種目の結果を比較すると、次のようになる。
| 種目 | 2024年優勝者 | 2025年優勝者 |
|---|---|---|
| 男子シングルス | 今村昌倫 | 田口涼太郎 |
| 女子シングルス | 石井さやか | 岡村恭香 |
| 男子ダブルス | 柚木武・渡邉聖太 | 田口涼太郎・野口政勝 |
| 女子ダブルス | 林恵里奈・森崎可南子 | 小堀桃子・山﨑郁美 |
2026年の第101回大会では、前回王者が連覇を目指すのか、新しい選手がタイトルを獲得するのかも見どころとなる。
ただし、2025年の優勝者が2026年大会に出場するかどうかは、選手選考と正式な出場者発表を待つ必要がある。
第101回大会で注目すべき3つの視点
1. 予選から勝ち上がる選手の勢い
ランキング上位者と予選通過者が本戦で対戦する構図は、トーナメントの醍醐味だ。予選を勝ち抜いた選手が連戦の経験を生かし、シード選手に挑む展開に注目したい。
2. 男女シングルスの新旧勢力の競争
国内大会での実績を持つベテランと、勢いのある若手が同じトーナメントに入ることで、世代を超えた対戦が生まれる可能性がある。
3. ダブルスの戦術とペアの完成度
シングルスとは異なり、ダブルスは2人の連携やポジショニング、サーブ・リターンの組み立てが勝敗を左右する。男子・女子ともに16組の本戦ドローとなるため、初戦からペア同士の駆け引きが見どころになる。
【よくある質問】全日本テニス選手権2026に関するFAQ
Q1:全日本テニス選手権2026はいつ開催されますか?
A1:第101回大会の本戦は、2026年12月13日(日)から20日(日)まで開催予定です。予選は11月28日から12月1日、東西予選は12月2日まで宮崎県で行われます。
Q2:全日本テニス選手権の予選会場はどこですか?
A2:宮崎県宮崎市のひなたTENNIS PARK MIYAZAKIです。通常予選と東日本・西日本の地域予選が同じ施設で開催されます。
Q3:2026年の出場選手やドローは発表されていますか?
A3:2026年11月3日時点では、日本テニス協会の出場予定選手ページに正式な選手リストは掲載されていません。選手選考会は11月17日13時以降の予定で、結果や選手リストは大会公式サイトで案内される予定です。
Q4:全日本テニス選手権のチケットはいくらですか?
A4:12月18日の前売りはVIP席12,000円、コートサイド席5,000円、自由席2,000円です。12月19日・20日はVIP席15,000円、コートサイド席5,000円、自由席2,000円。小中学生は自由席無料です。
Q5:テレビ放送やライブ配信はありますか?
A5:NHK BSでの放送が予定されており、男女シングルス決勝が対象として示されています。また、本戦のライブ配信とライブスコアの導入も予定されています。具体的な視聴方法や放送時間は追加発表を確認してください。
Q6:天皇杯と皇后杯は誰に授与されますか?
A6:男子シングルス優勝者に天皇杯、女子シングルス優勝者に皇后杯が授与されます。男女ダブルスにもそれぞれ別の優勝杯・記念楯が用意されています。
Q7:有明コロシアムへの最寄り駅はどこですか?
A7:りんかい線の国際展示場駅、ゆりかもめの有明駅・有明テニスの森駅が最寄り駅です。いずれも徒歩約8分でアクセスできます。
まとめ:全日本テニス選手権2026は次の100年への第一歩
第101回となる2026年の全日本テニス選手権は、11月末の宮崎予選から12月の有明本戦へと続く、日本テニス界の重要な大会だ。
今回の大会で押さえておきたい情報は次の通り。
- 予選:11月28日~12月1日、宮崎県のひなたTENNIS PARK MIYAZAKI
- 東西予選:11月28日~12月2日、同じく宮崎
- 本戦:12月13日~20日、有明コロシアム・有明テニスの森公園
- 種目:男子・女子シングルス、男子・女子ダブルス
- 賞金総額:2,064万円
- 放送・配信:NHK BS、ライブ配信、ライブスコアの導入予定
観戦を予定している人は、12月18日から20日のチケット販売情報を早めに確認したい。特に女子シングルス決勝と男子シングルス決勝は、それぞれ異なる日に開催されるため、見たい種目に合わせて日程を選ぶことが大切だ。
一方、選手の出場状況や組み合わせを重視する人は、11月17日以降の選手選考結果と大会公式のドロー発表が重要になる。
第100回大会で田口涼太郎や岡村恭香が歴史に名を刻んだように、第101回大会でも新たな日本一が誕生する可能性がある。
「Move Next 100 ― 次の100年を動かせ。」
このテーマを掲げる大会で、次の日本テニス界を担う選手が誰になるのか。宮崎の予選から有明の決勝まで、その競争の行方に注目したい。