2026年11月現在、横浜市長を務めているのは、10月18日の横浜市長選挙で初当選した原澤敦美(はらさわ・あつみ)氏です。第35代市長となった原澤氏は、慶應義塾大学理工学部から大学院へ進み、日本航空の航空整備士を経て弁護士になったという、地方自治体の首長としては異色の経歴を持っています。
加えて、川崎汽船や東横インなどでの社外役員経験、予備自衛官としての活動歴もあります。2026年10月の市長交代は、山中竹春前市長のパワーハラスメント問題による辞職を受けたものです。原澤氏はどのような人物なのか、出身大学や職歴、選挙結果、政策、横浜市の歴代女性市長との違いまで、2026年11月6日時点の情報を整理します。
【2026年最新】横浜市長・原澤敦美のプロフィールと就任までの経緯
2026年の横浜市長選挙を経て誕生した原澤敦美氏は、政治家としてのキャリアよりも、民間企業や法律実務の分野で経験を積んできた人物です。
横浜市の公式記者会見記録によると、原澤氏は2026年10月20日に第35代横浜市長に就任しました。選挙での勝利を受けて市役所に初登庁し、職員や市議会各会派への挨拶を行っています。
原澤敦美の基本プロフィール
- 氏名:原澤敦美(はらさわ・あつみ)
- 生年月日:1967年8月28日
- 2026年11月現在の年齢:59歳
- 出生地:東京都大田区
- 居住歴:3歳で横浜市に転居。磯子区・金沢区を中心に約50年間を横浜で過ごす
- 現職:第35代横浜市長
- 就任日:2026年10月20日
- 主な資格:弁護士、一等航空整備士
- その他の活動:予備自衛官(予備三等陸佐)
原澤氏の公式プロフィールでは、東京都大田区で生まれ、3歳のときに横浜へ引っ越したことが紹介されています。生まれた場所は東京ですが、本人の生活の基盤は長年にわたって横浜にありました。
この点は、横浜市長としての人物像を考えるうえでも興味深い部分です。横浜市内で長く暮らした経験を持ち、磯子区や金沢区など、地域ごとの特徴を意識した政策を掲げています。
なお、選挙時の届け出や報道では「原沢敦美」という表記も使われていますが、横浜市の就任会見や公式プロフィールでは「原澤敦美」と表記されています。
2026年10月18日の横浜市長選挙で初当選
原澤氏は2026年10月4日に告示された横浜市長選挙に無所属新人として立候補しました。10月18日の投開票では、7人の候補者による選挙戦を制しています。
選挙ドットコムなどが掲載した確定結果によると、原澤氏の得票数は552,207票、得票率39.49%でした。2位の福山敦士氏は230,418票で、両者の差は321,789票です。
投票率は45.56%で、前回を3.92ポイント上回りました。原澤氏は自民党、日本維新の会、国民民主党の地方組織から推薦を受け、公明党市議団から支持を受けていました。
当選後の10月20日、原澤氏は市長就任会見で、選挙で自分に投票しなかった市民の意見も聞きながら市政を進めたいという考えを示しました。幅広い市民の声を受け止める姿勢を、就任直後から打ち出した形です。
【学歴を解説】原澤敦美の出身大学は慶應義塾大学!早稲田大学法科大学院にも進学
原澤敦美氏の学歴で特に注目されるのが、理工系の大学・大学院と法律系の専門職大学院の両方で学んでいる点です。
理工学を学んだ後に航空整備士として働き、さらに法律を学び直して弁護士になった経歴は、一般的な政治家の学歴・職歴とは異なる特徴を持っています。
小学校は横浜国立大学教育学部附属横浜小学校
本人の公式プロフィールによると、原澤氏は横浜国立大学教育学部附属横浜小学校に在籍していました。
その後、東京都内の桜蔭中学校・桜蔭高等学校へ進学しています。桜蔭は難関大学への進学者を多く輩出している女子校として知られています。
慶應義塾大学理工学部応用化学科を卒業
高校卒業後は、慶應義塾大学理工学部の応用化学科に進学しました。
応用化学は、化学の基礎知識を材料、製造、エネルギーなどの実際の技術に応用する学問分野です。理論だけでなく、実験や技術的な課題解決を重視する領域でもあります。
大学卒業後は、同大学の大学院理工学研究科に進み、さらに専門性を深めています。
理工学の知識は、その後の日本航空での技術職にもつながる基礎となりました。航空機の整備には、機械や構造、材料、安全性などに関する幅広い理解が必要だからです。
早稲田大学法科大学院で法律を学び直す
原澤氏の経歴でもう一つ重要なのが、早稲田大学法科大学院への進学です。
日本航空での勤務を経た後、法律の専門教育を受け、2009年に弁護士登録を果たしました。
理工学系の学歴を持ちながら法曹資格を取得したことで、技術的な知識と法律的な判断力の両方を備えることになりました。
企業法務やコンプライアンス、リスク管理といった分野では、技術や事業の実態を理解したうえで法的な判断を下す能力が大切です。原澤氏の学歴は、その後のキャリアとのつながりが明確です。
【職歴・年表】日本航空の航空整備士から弁護士へ!原澤敦美の異色のキャリア
原澤敦美氏の経歴を理解するうえで欠かせないのが、日本航空での整備士経験です。大学院修了後、1992年に日本航空へ入社し、整備部門で2004年まで勤務しました。
その後、法律の勉強を始め、2009年に弁護士登録。企業法務や法律事務所での実務経験を積みながら、企業の社外役員なども務めるようになりました。
原澤敦美の主な経歴年表
本人の公式プロフィール、選挙ドットコムの候補者紹介、企業の役員略歴などを整理すると、主な転換点は次のとおりです。
| 時期 | 経歴・出来事 | 注目ポイント |
|---|---|---|
| 1967年 | 東京都大田区で誕生 | 3歳で横浜市へ転居 |
| 大学時代 | 慶應義塾大学理工学部応用化学科 | 理工系の専門知識を習得 |
| 大学院時代 | 慶應義塾大学大学院理工学研究科 | 理工学分野をさらに研究 |
| 1992年 | 日本航空株式会社に入社 | 整備部門で勤務開始 |
| 2004年 | 日本航空での勤務を終了 | 約12年間の航空整備士経験 |
| その後 | 早稲田大学法科大学院で学ぶ | 法律分野へキャリア転換 |
| 2009年 | 弁護士登録 | 司法修習地は横浜 |
| 2016年 | 法律事務所でパートナーとして活動 | 企業法務などの実務経験 |
| 2018年 | 予備自衛官として活動開始 | 予備三等陸佐 |
| 2019年以降 | 企業の社外監査役・社外取締役などを経験 | 企業統治や監査に携わる |
| 2026年10月18日 | 横浜市長選挙で初当選 | 552,207票を獲得 |
| 2026年10月20日 | 第35代横浜市長に就任 | 横浜市で2人目の女性市長 |
特に大きな転換点は、37歳ごろから法律の勉強を始めたことです。2026年10月20日の横浜市長就任会見でも、原澤氏は自らの過去を振り返り、航空整備士から法律の世界へ進んだ経験について説明しています。
この経歴は、単なる資格取得ではありません。すでに専門職として経験を積んでいた時期に、別の専門分野へ移る決断をしたことに意味があります。
日本航空の一等航空整備士という専門資格
原澤氏は、日本航空の整備部門で勤務する中で一等航空整備士の資格を取得しています。
一等航空整備士は、航空機の安全運航を支える高度な専門資格です。航空機の整備には、機体や装備品の状態を正確に把握し、厳格な基準に従って作業を進める能力が必要です。
本人の公式プロフィールでは、女性として国内で2人目の一等航空整備士だったと紹介されています。
また、2026年10月20日の就任会見では、航空整備士時代に経験したチームワークと安全管理を市役所の組織運営にも生かしたいと説明しました。
「チームワークで安全安心を築くということをずっとしてきました」
この発言からは、航空整備の現場で培った組織的な安全管理を、行政組織の運営にも応用しようとする姿勢が読み取れます。
【社外取締役・予備自衛官】弁護士以外にもある原澤敦美の専門的な活動歴
原澤氏の経歴は、航空整備士と弁護士だけではありません。企業の社外役員や公的な委員、予備自衛官など、複数の分野にまたがる活動歴があります。
川崎汽船・東横イン・ローソン銀行などの社外役員
本人の公式プロフィールには、次の企業での社外役員経験が掲載されています。
- 川崎汽船株式会社:社外監査役を経て社外取締役
- 株式会社東横イン:社外取締役
- 株式会社ローソン銀行:社外監査役
- リコーリース株式会社:社外取締役
企業の役員略歴によれば、川崎汽船では2019年に社外監査役に就任し、2025年には社外取締役となっています。ローソン銀行の社外監査役やリコーリースの社外取締役なども経験しています。
社外取締役や社外監査役は、企業の経営陣から一定の独立性を持ち、経営判断の妥当性や法令遵守、リスク管理などを監督する役割を担います。
原澤氏の場合、弁護士としての法律知識に加え、日本航空での事業会社勤務経験があるため、法律と企業経営の両方から組織を検証できる点が特徴です。
予備自衛官として2018年から活動
もう一つ特徴的なのが、2018年から予備自衛官として活動していることです。本人のプロフィールでは、階級は予備三等陸佐とされています。
予備自衛官は、平時には民間人として生活しながら、必要に応じて招集を受け、自衛官として任務に従事する制度です。
原澤氏の場合、企業法務や航空整備の仕事に加え、防衛・危機管理に関わる活動経験を持つことになります。
この経験は、市長として取り組む防災や危機管理政策を考える際にも注目される部分です。ただし、予備自衛官としての活動歴だけで、自治体の防災行政における実績が証明されるわけではありません。今後は具体的な政策の実行力が問われます。
東京都や首都高速道路の入札監視委員も経験
企業役員以外にも、東京都入札監視委員や首都高速道路株式会社の入札監視委員などを務めてきました。
入札監視は、公的な契約や調達における透明性、公平性を確保するための重要な仕組みです。
行政の調達や官民連携は、市民の税金を使う事業に直結します。法律、企業経営、入札監視という経験は、横浜市の公共事業や民間企業との協力関係を検証する際に生かせる可能性があります。
もっとも、市長としての責任は企業の社外役員とは異なります。市民全体に対する説明責任や、議会との調整、行政サービスの継続性など、より広い視点が必要になります。
【山中竹春前市長から交代】2026年横浜市長選挙と辞職の経緯
2026年の横浜市長選挙は、通常の任期満了に伴う選挙ではありません。山中竹春前市長が職員へのパワーハラスメントをめぐる問題で辞職したことに伴って実施されました。
山中竹春前市長の辞職に至るまで
問題が表面化したのは2026年1月です。当時の横浜市人事部長が、山中市長による不適切な言動について告発しました。
横浜市は3月から弁護士3人による第三者調査を開始。7月に公表された調査結果では、職員への複数の言動がパワーハラスメントに該当すると認定されました。
報道によれば、調査では「切腹だ」といった発言や、職員に対して日常的に怒鳴るなどの行為が取り上げられました。第三者調査会は、こうした言動について、通常の業務指導とは異なる問題があると判断しています。
山中氏は8月28日に辞職を正式に表明し、9月7日には横浜市会が辞職を全会一致で認めました。その後、山中氏は出直し選挙への立候補を表明し、前職として選挙に参加しました。
2026年横浜市長選挙の結果
10月18日に実施された選挙では、原澤氏を含む7人が立候補しました。最終的には原澤氏が最多得票を獲得し、山中前市長は3位となりました。
- 2026年1月:市幹部職員による山中市長の言動に関する告発
- 2026年3月:第三者調査が開始
- 2026年7月:第三者調査会が複数の言動をパワハラと認定
- 2026年8月28日:山中市長が辞職を表明
- 2026年9月7日:横浜市会が辞職に同意
- 2026年10月4日:横浜市長選挙告示
- 2026年10月18日:市長選挙投開票、原澤氏が初当選
- 2026年10月20日:原澤氏が第35代横浜市長に就任
今回の選挙では、単に次の市長を選ぶだけでなく、山中市政の継続を認めるかどうかも大きな争点になりました。原澤氏が前職を大きく上回る得票を獲得したことは、市政の刷新を求める有権者の判断を示す重要な結果です。
ただし、得票率は39.49%であり、有効投票の過半数を獲得したわけではありません。選挙結果を市民全体が一つの政策方針に賛成した証拠と解釈するのは適切ではなく、異なる立場の市民の声をどのように反映するかが今後の課題になります。
【評判と政策】原澤敦美の市政運営はどうなる?横浜市の今後の注目点
原澤氏に対する評価を考える際には、選挙での支持と、就任後の政策実行力を分けて見る必要があります。
2026年10月20日の就任会見では、原澤氏自身が政治経験も行政経験もないことを認めたうえで、民間企業や法律実務で培った知識を市政に生かす考えを示しました。
「軽い神輿」という批判に対する本人の説明
選挙戦では、自民党、日本維新の会、国民民主党、公明党市議団という複数の政党・会派から推薦や支持を受けたことから、一部の有権者による厳しい見方も報じられました。
10月20日の就任会見では、記者から「軽い神輿」という批判について質問されています。
これに対し原澤氏は、複数の政党から支援を受けることには、それぞれ異なる考え方を聞ける利点があると説明しました。また、社外取締役としての経験を踏まえ、自分の考えを必要な場面で発言する姿勢も強調しています。
「4党あれば4つの違う考え方があって」
これは本人が就任会見で説明した内容の一部です。
一方で、政治・行政経験の不足は実際に検証すべき課題です。約377万人規模の都市を運営するには、専門知識だけでなく、議会との交渉、予算編成、危機対応、区役所との連携など、多様な行政実務への理解が必要になります。
原澤敦美が掲げる主な政策
原澤氏の公式政策では、「くらしをまもる」「まちをそだてる」「みらいをひらく」という方向性のもと、12の政策が示されています。
なかでも、就任直後の会見や政策発表で具体性が見えてきた分野は次のとおりです。
- 防災・減災:老朽化した下水道や排水設備の更新、崖崩れ対策、避難所の環境改善。
- 職員の労働環境:ハラスメント防止条例の制定、相談・内部通報体制の整備。
- 子育て・教育:中学校全員給食の安全性や品質の改善、子育て支援の充実。
- 高齢者・障害者福祉:必要な人に必要な支援が届く仕組みづくり。
- 財政健全化:歳入と歳出の両面から財政を見直し、将来世代への負担を抑える。
- 地域活性化:横浜市18区それぞれの特性に合わせた地域政策。
- 観光振興:日帰り観光から宿泊を伴う滞在型観光への転換。
- GREEN×EXPO 2027:国際園芸博覧会の成功と開催後の経済効果につなげる。
最優先課題は防災と職員の職場環境
原澤氏が就任会見で特に早期に取り組みたいと述べたのが防災対策です。
具体的には、老朽化した下水道管の更新や排水能力の確認、土砂災害リスクがある場所の対策などを挙げています。
また、災害発生後の避難所についても、トイレ、キッチン、ベッドなどの環境を整え、市民が安心して生活できる場所にする考えを示しました。
横浜市は海沿いの市街地だけでなく、丘陵地や坂の多い住宅地も抱えています。地域によって災害リスクが異なるため、一律の対策ではなく、地域ごとの状況に応じた整備が大切です。
もう一つ重要なのが、市職員の労働環境です。前市長のパワーハラスメント問題を受け、原澤氏はハラスメント防止条例を制定する方針を示しました。
ただし、条例を作るだけでは職場の問題は解決しません。内部通報の仕組みや相談窓口、職員が安心して意見を述べられる組織風土を実際に整えられるかが問われます。
GREEN×EXPO 2027と横浜の経済基盤
2027年3月に横浜で開催される予定のGREEN×EXPO 2027も、新市長にとって大きな課題です。
原澤氏は、国や神奈川県などとの連携を通じて開催を成功させる考えを示しています。会場整備だけでなく、交通、観光、地域経済への波及効果も重要になります。
また、宿泊税の導入についても検討する考えを示しました。横浜を訪れる観光客に宿泊してもらい、ホテルや飲食店など市内の事業者に経済効果が広がる仕組みを目指しています。
ただし、宿泊税は旅行者の負担にもなるため、導入する場合は観光需要への影響や市民への還元方法を慎重に検討する必要があります。
林文子前々市長との比較|横浜市で2人目の女性市長
原澤氏は横浜市で2人目の女性市長です。初の女性市長となったのは、2009年に就任した林文子氏でした。
林氏はBMW東京の代表取締役社長、ダイエーの会長兼CEO、日産自動車の執行役員などを歴任した経営者出身です。一方、原澤氏は航空整備士、弁護士、企業の社外役員という経歴を持っています。
両者に共通するのは、政治家としての経験だけでなく、民間企業で培った実務能力を市政に持ち込もうとする点です。ただし、専門分野やキャリアの積み方には違いがあります。
林氏が営業・自動車産業・企業経営の経験を背景に市政を担ったのに対し、原澤氏は技術、安全管理、法律、企業統治を軸に市政運営を始めています。
女性市長という共通点だけで両者を同じタイプと考えるのではなく、それぞれの専門性と政策実績を比較することが大切です。
【横浜市長の経歴】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年現在の横浜市長は誰ですか?
A1:2026年11月現在の横浜市長は原澤敦美氏です。2026年10月18日の横浜市長選挙で初当選し、10月20日に第35代横浜市長に就任しました。
Q2:原澤敦美の出身大学はどこですか?
A2:慶應義塾大学理工学部応用化学科を卒業し、同大学大学院理工学研究科で学びました。その後、早稲田大学法科大学院を修了しています。
Q3:原澤敦美は日本航空で何をしていましたか?
A3:1992年から2004年まで日本航空の整備部門で勤務していました。一等航空整備士の資格を持ち、本人のプロフィールでは女性として国内2人目と紹介されています。
Q4:原澤敦美が弁護士になったのは何年ですか?
A4:2009年に弁護士登録をしています。司法修習地は横浜です。
Q5:原澤敦美は予備自衛官なのですか?
A5:はい。本人の公式プロフィールでは、2018年から予備自衛官として活動しており、階級は予備三等陸佐とされています。
Q6:横浜市初の女性市長ですか?
A6:初ではありません。初の女性市長は2009年に就任した林文子氏です。原澤敦美氏は横浜市で2人目の女性市長となります。
Q7:山中竹春前市長はなぜ辞職したのですか?
A7:職員への不適切な言動について、第三者調査会が複数のパワーハラスメントを認定したことが背景にあります。山中氏は2026年8月28日に辞職を表明し、9月7日に横浜市会が辞職を認めました。
まとめ:原澤敦美の経歴から見る横浜市政の今後
2026年11月現在、横浜市の新しい市政を担っている原澤敦美氏は、慶應義塾大学理工学部・大学院から日本航空の航空整備士へ進み、その後、早稲田大学法科大学院を経て弁護士になった人物です。
一等航空整備士、企業の社外取締役・社外監査役、予備自衛官という多様な経験は、一般的な政治家とは異なる強みです。特に、企業法務やリスク管理、組織運営に関する知識は、市役所のガバナンス改善に生かされる可能性があります。
一方で、政治・行政の経験がないことは、今後の市政運営において検証されるべき課題です。選挙での大差による勝利が、そのまま行政手腕の証明になるわけではありません。
今後の評価を左右する要点は、次の5つです。
- 職員が安心して働ける市役所を実現できるか。
- 防災や老朽化したインフラの更新を具体的に進められるか。
- 子育て世帯だけでなく、高齢者や障害者にも必要な支援を届けられるか。
- 財政健全化と行政サービスの充実を両立できるか。
- GREEN×EXPO 2027を成功させ、横浜の将来の経済成長につなげられるか。
横浜市長の経歴を調べる際は、学歴や職歴だけで人物を判断するのではなく、選挙公約、就任後の発言、実際の政策成果を継続して比較が必要です。
原澤敦美氏が民間企業で培った専門性を、約377万人が暮らす横浜市の行政運営にどこまで生かせるのか。2027年のGREEN×EXPOを控えた横浜市政の動向に、引き続き注目が集まります。