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コロナの味覚障害で食べやすいものは?冷たい麺類・卵豆腐から受診目安まで徹底解説

榊原 纱英 榊原 纱英 • 更新: • 公開: • 読了約 25 分
目次

新型コロナウイルスに感染した後、「何を食べても味がしない」「塩味が苦く感じる」「口の中に金属のような味が残る」といった味覚の変化に悩む人がいます。食事がおいしく感じられない状態が続くと、食欲が落ち、栄養不足や体重減少につながることもあるため、毎日の食事をどう工夫するかは大切な問題です。

コロナによる味覚障害があるときは、冷たいそうめんやうどん、卵豆腐、茶碗蒸し、ゼリーなど、口当たりがよく食べやすいものから試す方法があります。また、味がしない場合はだしのうま味や適度な酸味を利用し、苦味や金属味が気になる場合は塩分や醤油を控えるなど、症状に応じた調整も効果的です。2026年11月時点の公的資料や医療機関の情報をもとに、食事の具体例、味覚障害の仕組み、回復の見通し、受診する診療科まで詳しく解説します。

【まず試したい】コロナの味覚障害で食べやすいものおすすめ10選

味覚障害食べやすいものコロナ

味覚障害があるときは、普段好きだった料理でもおいしく感じられなくなることがあります。無理に通常の食事へ戻そうとするより、食感や温度、香り、口当たりを変えて、食べられるものを見つけることが先決です。

特におすすめしたいのは、冷たい麺類や卵料理、豆腐など、比較的のどごしがよく、味付けを調整しやすい食品です。

1.冷たいそうめん・うどん・そば

味覚障害や嗅覚障害があるときに試しやすいのが、冷たい麺類です。

そうめん、冷やしうどん、ざるそばなどは、温かい料理に比べて湯気や調理時の香りが気になりにくく、食欲が落ちているときにも口に運びやすい食品です。

おすすめの食べ方は次のとおりです。

  • そうめん:薄めのめんつゆに少量のすりおろし生姜を添える。
  • 冷やしうどん:大根おろしや刻み海苔を加える。
  • ざるそば:つゆの量を調整し、わさびや大葉を好みに応じて添える。
  • 冷やし中華:酸味のあるタレを少量ずつ試す。

ただし、醤油味や塩味が苦く感じる場合は、めんつゆを無理に使う必要はありません。昆布だしを薄く使ったり、具材を中心に食べたりする方法もあります。

麺類だけではたんぱく質が不足しやすいため、卵、豆腐、鶏ささみなどを組み合わせると栄養バランスを整えやすくなります。

2.卵豆腐・茶碗蒸し

味覚障害で苦味が強くなっている人に試してほしいのが、卵豆腐や茶碗蒸しです。

横須賀共済病院が紹介する味覚障害への食事の工夫でも、卵豆腐や茶碗蒸しは食べやすい食品として挙げられています。

卵豆腐は、なめらかな食感で口当たりがよく、冷やして食べることもできます。茶碗蒸しは卵からたんぱく質を摂取でき、具材を工夫すれば食事としての栄養価も高められます。

特におすすめの工夫は次のとおりです。

  • 卵豆腐は冷蔵庫から出して少し置き、冷たすぎない温度にする。
  • 茶碗蒸しは香りが気になる場合、少し冷ましてから食べる。
  • だしの香りが苦手な場合は、薄味のものを選ぶ。
  • 具材は柔らかい鶏肉や豆腐など、食べやすいものにする。

卵豆腐や茶碗蒸しであっても、だしの味が苦く感じる人はいます。食べにくいときは別の食品に切り替え、無理をしないことが大切です。

3.冷ややっこ・湯豆腐

豆腐は味付けを自由に変えられ、口当たりも柔らかいため、食欲が低下したときに便利な食品です。

醤油が苦く感じる場合は、醤油をかけずに食べる方法もあります。ごま、刻み海苔、大葉などを少量添えると、味以外の風味や食感も楽しめます。

冷たいものが食べやすい人は冷ややっこ、冷たい食品が苦手な人は湯豆腐を試すなど、体調に合わせて選びましょう。

4.おかゆ・雑炊

発熱後の体力低下や食欲不振が重なっている場合は、おかゆや雑炊も候補になります。

消化しやすい柔らかな食感で、水分も一緒に摂れるのが利点です。卵を加えたり、細かくした鶏肉を入れたりすると、エネルギーやたんぱく質を補いやすくなります。

ただし、温かいご飯のにおいが不快な場合は、少し冷ましてから食べてください。

5.ヨーグルト・プリン・ゼリー

食事を一度にたくさん食べられない場合は、ヨーグルト、プリン、ゼリーなどを間食に利用する方法があります。

冷たく、なめらかな食品は、口の中に残る不快な味が気になるときにも試しやすい選択肢です。

栄養不足が心配な場合は、たんぱく質を含むヨーグルトや栄養補助食品なども候補になります。糖分の多いゼリーだけに偏らないようにしましょう。

6.バナナ・りんご・柑橘類

果物は、食事が進まないときのビタミンや水分の補給に役立ちます。

バナナは柔らかく、りんごはすりおろすと食べやすくなります。柑橘類は酸味によって口の中がさっぱりする場合があります。

ただし、口内炎や口の中の刺激がある人は、レモンやオレンジなどの酸味が強い食品を避けてください。

7.ポタージュ・冷製スープ

じゃがいもやかぼちゃを使ったポタージュは、滑らかな口当たりで、食事量が減っているときにも取り入れやすい料理です。

温かいスープの香りが苦手なら、少し冷ましてから食べる方法があります。乳製品が苦手な場合は、野菜を使ったスープに変更するのもよいでしょう。

8.茶碗蒸し以外の柔らかい卵料理

卵焼きやスクランブルエッグなども、食べられる状態に応じて試せます。

特にスクランブルエッグは柔らかく仕上げやすく、牛乳やチーズを加えるとエネルギーやたんぱく質を補いやすくなります。

9.プリン状の栄養補助食品

食事量が大きく減っている人は、医療機関や薬局で取り扱う栄養補助食品を利用する方法もあります。

飲むタイプだけでなく、ゼリー状やプリン状の製品もあります。食べやすさだけでなく、エネルギーやたんぱく質の含有量も確認しましょう。

10.冷たいお寿司・酢の物

酢飯や酢の物は、酸味を感じやすい人に向いている場合があります。

ただし、酢の強さによっては口の中が刺激されるため、少量から試すことが大切です。感染直後で体調が不安定な場合は、生ものを無理に選ばず、加熱した食品を優先してください。

【原因と仕組み】コロナで味がしない・苦い・金属味になるのはなぜ?

コロナによる味覚障害には、味を感じる仕組みそのものの変化だけでなく、嗅覚の異常による風味の変化も関係しています。

「味がしない」という症状が同じでも、実際に起きている感覚の異常は人によって異なります。

味覚障害と嗅覚障害による風味障害の違い

人間が食べ物のおいしさを感じるときには、舌で感じる味覚だけでなく、鼻で感じる嗅覚、温度、食感などが組み合わさっています。

舌で感じる基本的な味は、甘味、塩味、酸味、苦味、うま味の5種類です。一方、食べ物をかんだときに鼻の奥へ抜ける香りも、風味を認識するうえで大きな役割を果たします。

米国国立聴覚・コミュニケーション障害研究所(NIDCD)は、味覚障害だと思っている人の中には、実際には嗅覚の問題を抱えている人も多いと説明しています。

例えば、鼻が詰まっていなくても、食べ物の香りをうまく感じられないと、料理全体の味が薄くなったように感じることがあります。

一方、舌の味を感じる機能そのものが低下している場合は、甘味や塩味など特定の味が分かりにくくなることがあります。

厚生労働省の「COVID-19診療の手引き 別冊 罹患後症状のマネジメント」でも、味覚障害には嗅覚障害に伴う風味障害が多いことが指摘されています。

コロナによる味覚障害の原因と仕組み

新型コロナウイルス感染症では、嗅覚や味覚に関わる感覚系に変化が生じることがあります。

嗅覚については、鼻の奥にある嗅上皮やその周辺の細胞に生じる炎症などが関係すると考えられています。味覚についても、味を受け取る細胞や神経経路、炎症反応など複数の要因が研究されています。

ただし、味覚障害の発生機序は完全には解明されていません。すべての患者に同じ仕組みで症状が起きるわけでもありません。

また、2026年時点では、感染後の味覚異常に対する特効薬が確立しているわけではありません。厚生労働省の2023年版診療の手引きでも、COVID-19による味覚障害に特化した治療法はないとされています。

何を食べても苦い・口の中が金属味になる理由

味覚障害は、単純に味が分からなくなる症状だけではありません。

代表的な症状には次のようなものがあります。

  • 味覚減退:食べ物の味が以前より薄く感じる。
  • 味覚消失:甘味や塩味などがほとんど分からなくなる。
  • 異味症:本来の味とは違う味に感じる。
  • 自発性異常味覚:何も食べていないのに苦味や甘味を感じる。
  • 悪味症:食べ物が不快な味に感じられる。

特に「何を食べても苦い」「水を飲んでも変な味がする」という場合は、食べ物の味が変化する異味症や、口の中に何もないのに味を感じる自発性異常味覚などが考えられます。

厚生労働省の診療の手引きでは、こうした症状もCOVID-19後の嗅覚・味覚症状として取り上げられています。

金属味についても、味覚の変化だけでなく、口腔内の状態、薬剤、歯周病など別の原因が関係している場合があります。症状が長引くときは、コロナ後遺症だけに原因を限定せず、診察を受けることが大切です。

【症状別に比較】味がしない・苦い・金属味がするときの食事と味付け

味覚障害の食事対策で重要なのは、すべての人に同じ味付けを勧めないことです。

味が分からない人にとって食べやすい料理が、苦味や金属味を感じる人にとっては不快になることもあります。自分の症状に合った調整が必要です。

症状別の食べ物・味付け早見表

症状 試したい食べ物・調味料 避けたい工夫・注意点
味がしない・薄い だし、梅、酢の物、カレー、香味野菜 濃い味にする前に、塩分制限の有無を確認する
何を食べても苦い 卵豆腐、茶碗蒸し、冷ややっこ、薄味の汁物 塩味や醤油味を控える
金属味がする 昆布だし、かつおだし、ごま、柑橘類 塩味を強くせず、酸味は少量から試す
甘く感じすぎる 薄いだし、酢の物、好みに合う香味野菜 砂糖やみりんを控える
においが不快 冷たい麺類、冷ややっこ、冷製スープ 湯気や調理時の強い香りを避ける
口の中が乾燥する 水分、スープ、ゼリー、口腔保湿用品 乾燥した食品ばかりに偏らない

この表は、厚生労働省の味覚障害に関する診療情報、横須賀共済病院の食事指導、国立がん研究センターの味覚変化への対応を参考に整理したものです。国立がん研究センターの食事指導は主にがん治療中の味覚変化を対象としていますが、だしや酸味、温度を利用する方法は、味覚の変化がある人の食事を考える際にも参考になります。

味がしないときは「だしのうま味」と酸味を利用する

食べ物の味が分かりにくい場合、単純に塩や醤油を増やすのではなく、うま味や酸味を組み合わせる方法があります。

国立がん研究センターは、味を感じにくい場合の工夫として、異なる種類のだしを利用することを紹介しています。

  • 昆布だし:グルタミン酸によるうま味を利用する。
  • かつおだし:イノシン酸によるうま味を利用する。
  • 干ししいたけのだし:グアニル酸によるうま味を利用する。

例えば、薄味のうどんに昆布だしを使う、豆腐にかつおだしを合わせる、野菜料理に少量の酢を加えるといった方法です。

酸味については、梅干し、レモン、酢の物、柑橘類などが候補になります。ただし、酸味が強すぎると口の中を刺激するため、少量から調整してください。

何を食べても苦いときは塩味・醤油味を控える

塩味や醤油味が苦味や金属味に変わって感じられる場合、いつもと同じ調味料を使い続ける必要はありません。

次のような方法を試してみましょう。

  • 醤油や塩の使用量を減らす。
  • 昆布やかつおのだしを利用する。
  • ごまや大葉などで風味を補う。
  • 少量のレモンや酢を加える。
  • 卵豆腐や茶碗蒸しなど、口当たりのよい食品を選ぶ。

横須賀共済病院も、塩味や醤油味が苦く感じる場合には、だしやごま、レモンなどを活用する方法を紹介しています。

ただし、酸味や香辛料が必ず合うわけではありません。食べた後に不快感が強くなる食品は避けましょう。

金属味がするときは食器や口直しも工夫する

口の中に金属のような味が残る場合は、食事の内容だけでなく、食べる前後の口腔環境も確認しましょう。

食事の前に水で口をすすぐ、食後に口を清潔にする、好みに合うガムや飴で口直しをするといった方法があります。

金属製のスプーンなどが不快に感じられる場合は、陶器や樹脂製の食器を試す方法もあります。

なお、口の中の苦味が長期間続く場合は、歯周病、口腔内の感染、薬剤の影響などが隠れている可能性もあります。食事の工夫だけで解決しようとしないことが重要です。

冷たいものと常温のものを食べ比べる

味覚障害では、料理の温度によって食べやすさが変わることがあります。

温かい料理のにおいが強く感じられる人には、冷たい麺類や冷ややっこなどが向いている場合があります。一方、味そのものを感じにくい人は、人肌程度の温度にしたほうが味を感じやすい場合もあります。

つまり、冷たいものが正解というわけではありません。冷たいそうめん、常温の卵豆腐、人肌程度のスープなどを少量ずつ試し、自分が食べやすい温度を見つけることがポイントです。

【回復を助ける生活習慣】口腔ケア・水分補給・亜鉛不足への対応

味覚障害の対策では、食事内容だけでなく、口の中の状態を整えることも大切です。

口が乾燥していたり、舌に汚れが付着していたりすると、味を感じにくくなることがあります。また、栄養不足や亜鉛不足などが味覚異常に関係しているケースもあります。

食事前後の口腔ケアを習慣にする

口の中を清潔に保つため、次のようなケアを心がけましょう。

  • 食後は歯を丁寧に磨く。
  • 就寝前にも歯磨きを行う。
  • 水やぬるま湯でこまめにうがいをする。
  • 舌は柔らかい歯ブラシなどで優しくケアする。
  • 口の中が乾燥するときは口腔保湿剤を活用する。

舌の表面には味を感じる味蕾があります。舌苔が気になるからといって、強くこすったり無理に削ったりすることは避けてください。

国立がん研究センターも、柔らかい歯ブラシを使った口腔ケアや、うがい、口腔保湿を味覚変化への対策として紹介しています。

味覚障害と亜鉛不足の関係

味覚障害の原因として見逃せないのが亜鉛不足です。

亜鉛は体内でさまざまな酵素や細胞の働きに関わる必須ミネラルで、味を感じる機能にも関係しています。

日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会は、味覚障害の原因の一つとして血清中の亜鉛不足を挙げています。

また、厚生労働省のCOVID-19診療の手引きでも、味覚障害の原因を調べる際には、亜鉛不足のほか、鉄欠乏性貧血、ビタミンB1・B12の不足、薬剤、口腔内の病気などを考慮するとしています。

亜鉛を含む食品には、次のようなものがあります。

  • 牡蠣
  • 牛肉
  • 豚レバー
  • うなぎ
  • 卵
  • チーズ

ただし、亜鉛不足が原因とは限りません。亜鉛を多く摂ればコロナ後遺症の味覚障害が治るという確立した根拠もありません。

サプリメントを自己判断で大量に摂取するのではなく、医療機関で血液検査などを受け、必要に応じて亜鉛製剤の処方や栄養指導を受けることが適切です。

水分とエネルギーを確保する

味がしない状態が続くと、食事そのものが負担になり、食べる量が減ってしまうことがあります。

そのような場合は、1日3食を無理に完食することにこだわらず、少量を複数回に分けて食べる方法もあります。

例えば、朝はヨーグルトとバナナ、昼は冷やしうどんと卵豆腐、夕方はプリン、夜は柔らかい雑炊といった組み合わせです。

水分も一度に大量に飲むのではなく、こまめに摂取しましょう。尿量の減少、強い口の渇き、立ちくらみなどがある場合は脱水にも注意が必要です。

食事量の減少や体重減少が続く場合は、医師や管理栄養士に相談してください。

【いつ治る?】コロナ後遺症の味覚障害と受診するタイミング

コロナによる味覚障害は、感染後の経過とともに改善する人が多い一方、数週間から数カ月以上続く人もいます。

症状が長引いている場合は、単に回復を待つだけでなく、原因を調べることが大切です。

コロナの味覚障害はいつ治る?

回復までの期間には個人差があります。

感染中や感染直後に味覚・嗅覚が低下し、その後数週間程度で改善するケースもあります。一方で、味がしない、食べ物が苦く感じるといった異常が長く残るケースも報告されています。

厚生労働省が2025年2月27日に改訂した罹患後症状に関するQ&Aでは、罹患後症状の多くは時間の経過とともに改善するものの、症状が残る人も一定程度いると説明しています。

WHOが示す罹患後症状(Long COVID)の定義では、感染後少なくとも2カ月以上症状が続き、通常は発症から3カ月経過した時点でも症状がみられ、ほかの病気では説明できない状態が対象になります。

なお、2カ月や3カ月という数字は罹患後症状の定義に関するものであり、受診をそこまで待つ必要があるという意味ではありません。

2026年現在も味覚障害はコロナ後遺症として残る?

2026年現在も、コロナ感染後の味覚・嗅覚異常は罹患後症状の一つとして扱われています。

一方、感染初期に流行した株と、その後のオミクロン系統では症状の現れ方に違いが報告されています。嗅覚・味覚の異常は初期の流行時と比べて少なくなったという研究もありますが、症状がなくなったわけではありません。

WHOの2025年2月のファクトシートでも、味覚の変化は罹患後症状の一つとして挙げられています。

また、2026年に公表された長期的な味覚障害の研究では、コロナ後に味覚異常を訴える人の中にも、味覚検査で確認できる異常の程度に違いがあることが示されています。症状の感じ方と検査結果が必ずしも一致するわけではない点も、診断の難しさの一つです。

したがって、「現在のコロナは味覚障害が起こらない」「味がしないのは必ず後遺症」といった単純な判断はできません。

味覚障害は何科を受診すればよい?

コロナ感染後の味覚障害が続く場合、まず相談したいのは耳鼻咽喉科、またはかかりつけ医です。

厚生労働省の診療の手引きでは、COVID-19の診断後2週間以上経過しても嗅覚・味覚の異常が続く場合、耳鼻咽喉科への受診が目安として示されています。

それぞれの診療科で相談できる内容は次のとおりです。

  • 耳鼻咽喉科:嗅覚・味覚の検査、鼻や口の状態の確認。
  • 内科・かかりつけ医:全身状態の確認、血液検査、亜鉛や鉄などの不足の確認。
  • 歯科:歯周病、舌炎、口内炎など口腔内の問題の確認。

味覚障害の原因には、亜鉛不足、薬剤の影響、口腔乾燥、口腔カンジダ症、貧血、糖尿病など、コロナ以外の要因もあります。

厚生労働省も、罹患後症状が続く場合は、まずかかりつけ医や地域の医療機関へ相談するよう案内しています。

早めに医療機関へ相談したい症状

次のような状態がある場合は、様子を見続けず医療機関に相談してください。

  • 味覚障害が2週間以上続いている。
  • 食事や水分が十分に摂れない。
  • 体重が減少している。
  • 口の中に痛みや炎症がある。
  • 苦味や金属味が強く、日常生活に支障が出ている。
  • 味覚障害に加えて、嗅覚異常やほかの症状も続いている。

水分が摂れない、尿が極端に少ない、意識がぼんやりするなど、脱水や全身状態の悪化が疑われる場合は、より早急な医療相談が必要です。

【よくある質問】コロナの味覚障害で食べやすいものに関するFAQ

Q1:コロナで味がしないとき、最初に食べるなら何がおすすめですか?
A1:冷たいそうめん、冷やしうどん、卵豆腐、茶碗蒸し、冷ややっこなどがおすすめです。口当たりがよく、温度や味付けを調整しやすい食品から試しましょう。食べられるものには個人差があるため、無理に食べる必要はありません。

Q2:何を食べても苦いときは、どうすればよいですか?
A2:まず醤油や塩などの塩味を控え、昆布やかつおのだしを利用してみましょう。卵豆腐や茶碗蒸しなども候補です。ごまや大葉などで風味を補う方法もあります。何も食べていないときにも苦味が続く場合は、耳鼻咽喉科などで相談してください。

Q3:コロナの味覚障害は何カ月で治りますか?
A3:回復期間には個人差があり、数週間程度で改善する人もいれば、数カ月以上続く人もいます。多くは時間の経過とともに改善しますが、長引く場合は耳鼻咽喉科やかかりつけ医に相談しましょう。2週間以上嗅覚・味覚の異常が続く場合は、厚生労働省の診療の手引きでも耳鼻咽喉科への受診が目安として示されています。

まとめ:味覚障害は食べやすいものを選び、症状が続けば早めに相談

コロナによる味覚障害では、味がしない、苦い、金属味がするなど、人によって症状が異なります。そのため、食事も一律に濃い味にするのではなく、現在の症状に合わせて調整することが大切です。

まず試したい食品は、冷たいそうめんやうどん、卵豆腐、茶碗蒸し、冷ややっこ、ヨーグルトなどです。食欲が低下している場合は、おかゆや雑炊、栄養補助食品なども利用し、エネルギーとたんぱく質を確保しましょう。

味がしない場合は、昆布・かつお・しいたけなどのだしや酸味を活用する方法があります。苦味や金属味が気になる場合は、塩味や醤油味を控え、口腔ケアや水分補給も心がけてください。

亜鉛不足も味覚障害の原因の一つですが、すべての症状が亜鉛不足によるものではありません。サプリメントを自己判断で増やすのではなく、必要に応じて血液検査などを受けることが大切です。

コロナ後遺症の味覚障害は改善するケースが多いものの、長期間続くこともあります。2週間以上症状が続く場合や、食事・水分が十分に摂れない場合は、耳鼻咽喉科やかかりつけ医に相談しましょう。

食事の目的は、以前と同じ味を無理に取り戻そうとすることではありません。今の自分が食べやすい食品を見つけ、必要な栄養と水分を確保しながら、回復を支えていくことです。

主な参考資料・情報源

  • 厚生労働省「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き 別冊 罹患後症状のマネジメント 第3.0版」(2023年10月)
  • 厚生労働省「新型コロナウイルス感染症の罹患後症状(いわゆる後遺症)に関するQ&A」(2025年2月27日改訂)
  • 世界保健機関(WHO)「Post COVID-19 condition(Long COVID)」(2025年2月26日)
  • 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会「耳鼻咽喉科・頭頸部外科が扱う代表的な病気:味覚異常」
  • 国立がん研究センター「がん情報サービス:味覚やにおいの変化」(2026年1月21日更新)
  • 横須賀共済病院「味覚障害への対処法」
  • 米国国立聴覚・コミュニケーション障害研究所(NIDCD)「Taste Disorders」
  • WHO「Post COVID-19 condition(Long COVID)Fact Sheet」(2025年)

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榊原 纱英
デジタルマーケター 榊原 纱英
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アイドル・グラビア担当として4年以上の取材経験。idol領域の公式発表・配信元の告知を一次情報として確認し、確認できない情報は記事に含めない方針です。

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