大学ラグビーの秋シーズンを盛り上げる「関東大学ラグビー対抗戦」。早稲田大学、明治大学、帝京大学、慶應義塾大学などの伝統校が激突する大会であり、全国大学ラグビーフットボール選手権大会への出場権にも直結する重要な公式戦です。
2026年度は11月に入り、Aグループでは明治大学が勝点30で首位、帝京大学が勝点29で追走する展開となりました。11月1日の帝京大学対早稲田大学では帝京大学が15対13で接戦を制し、明治大学も慶應義塾大学に48対26で勝利。優勝争いは残りの直接対決に注目が集まっています。一方、Bグループでは武蔵大学、明治学院大学、成蹊大学が上位を争っています。
この記事では、2026年11月4日時点の公式記録をもとに、関東大学対抗戦A・Bグループの参加大学、最新順位、試合結果、今後の日程を整理。対抗戦とリーグ戦の違いや順位決定方式、大学選手権への影響、テレビ放送・ネット配信の情報まで詳しく解説します。
【基本知識】ラグビーの対抗戦とは?リーグ戦との違いを解説
ラグビーの対抗戦とは、大学ラグビーにおける競技グループの一つです。特に全国的な注目度が高いのが、関東ラグビーフットボール協会が主管する「関東大学対抗戦」です。
早稲田大学、明治大学、慶應義塾大学、帝京大学などが所属し、秋季シーズンに各大学が総当たりで対戦します。単に優勝校を決めるだけでなく、伝統校同士の対戦、大学選手権への出場権、A・Bグループ間の昇降格など、複数の見どころがあります。
対抗戦とリーグ戦は何が違う?
関東の大学ラグビーには、大きく分けて「対抗戦グループ」と「リーグ戦グループ」が存在します。
両者は同じ関東ラグビーフットボール協会の管轄に属する大学ラグビーの競技体系ですが、成立の歴史や所属大学の枠組みが異なります。ラグビーの基本ルールが違うわけではありません。
早稲田大学や慶應義塾大学、明治大学などを中心に発展してきた対抗戦グループに対し、リーグ戦グループは1968年に独立した組織として発足しました。早稲田大学の研究論文でも、両グループの成立には大学間の対戦方式や大会運営をめぐる歴史的な経緯があったと整理されています。
また、対抗戦は当初から現在のような完全な総当たり方式だったわけではありません。1997年に総当たり方式へ移行したことも、現在の大会を理解するうえで押さえておきたいポイントです。
対抗戦とリーグ戦の比較
つまり、「対抗戦とリーグ戦はどちらが上なのか」という単純な序列で理解するのは正確ではありません。異なる歴史を持つ競技グループであり、それぞれの優勝争いや全国大学選手権での対戦に魅力があります。
【2026年度の参加大学】A・Bグループ全16校を一覧で紹介
2026年度の関東大学対抗戦は、Aグループ8大学、Bグループ8大学の合計16大学で構成されています。
Aグループには全国大学選手権でも上位進出を狙う強豪校が集まり、BグループではAグループ昇格を目指す大学が競い合っています。
Aグループの参加大学8校
Bグループの参加大学8校
2026年度のBグループは、以下の8大学です。
- 武蔵大学
- 明治学院大学
- 成蹊大学
- 東京大学
- 一橋大学
- 成城大学
- 上智大学
- 学習院大学
Bグループは、Aグループへの昇格を目指す大学にとって重要な舞台です。上位争いでは勝利数だけでなく、勝点やボーナスポイントの積み重ねが最終順位を左右します。
A・Bグループの入替戦とは?
対抗戦では、AグループとBグループの間で入替戦が行われます。2025年度に関東ラグビーフットボール協会が発表した方式では、Aグループ7位とBグループ2位、Aグループ8位とBグループ1位が対戦する仕組みでした。
そのため、Bグループの優勝争いは単なるグループ内の順位争いにとどまりません。Aグループ昇格という翌年度の競技環境を変えるチャンスにもつながっています。
【2026年度最新順位表】A・Bグループの勝点と成績
2026年11月4日時点の順位争いを確認します。Aグループは関東ラグビーフットボール協会の11月1日更新の星取表、Bグループは10月25日更新の公式星取表を基準にしています。
なお、試合消化数が大学によって異なるため、単純な勝利数だけでなく勝点にも注目してください。
関東大学対抗戦Aグループ順位表
出典:関東ラグビーフットボール協会公式星取表、2026年11月1日更新。勝点順。
注目は、明治大学と帝京大学がともに5戦全勝であることです。明治大学が勝点30で上回っていますが、その差はわずか1点。直接対決の結果次第では順位が入れ替わる可能性があります。
また、早稲田大学は帝京大学に敗れて1敗となったものの、勝点26で3位を維持しています。残る慶應義塾大学との対戦や明治大学との最終戦が、最終順位を左右します。
関東大学対抗戦Bグループ順位表
出典:関東ラグビーフットボール協会公式星取表、2026年10月25日更新。勝点順。
Bグループでは、武蔵大学が勝点24で先頭に立っています。明治学院大学と成蹊大学も全勝で勝点23。3大学が4戦全勝という状況です。
特に注目したいのは、明治学院大学と成蹊大学が11月8日に直接対決を控えていることです。両校は勝点で並んでおり、この試合の結果が昇格争いの構図を大きく変える可能性があります。
なお、同勝点の大学については、直接対決などの順位決定条件を適用する必要があります。未消化の直接対決が残っている場合、現段階で最終順位が確定したわけではありません。
大学ラグビーの順位決定方式とは?
2026年度の対抗戦A・Bグループでは、勝点制度を採用しています。単純に勝った試合数だけを数える方式ではありません。
勝点が同じ場合には、全試合の勝利数、当該チーム同士の勝点、当該チーム同士の得失点差、全試合の得失点差、総トライ数、トライ後のゴール数などの順番で順位を決定します。
この仕組みがあるため、大差で勝つことだけでなく、接戦で敗れた際にボーナスポイントを獲得することも重要です。試合終了間際の1トライやゴールが、シーズン終了時の順位に影響する場合もあります。
【2026最新日程・試合結果】11月以降の注目カードを整理
2026年度の関東大学対抗戦は9月に開幕し、12月まで各大学が総当たり戦を行います。11月4日時点では、Aグループで上位校同士の直接対決が続く重要な局面です。
Aグループの主な試合結果
ここまでの主な結果は次のとおりです。
- 9月12日:早稲田大学 69-0 日本体育大学
- 9月12日:明治大学 70-5 青山学院大学
- 9月12日:帝京大学 50-5 慶應義塾大学
- 9月27日:明治大学 99-12 日本体育大学
- 9月27日:帝京大学 48-20 筑波大学
- 10月11日:明治大学 39-21 筑波大学
- 10月11日:帝京大学 81-5 日本体育大学
- 10月25日:早稲田大学 29-5 筑波大学
- 10月25日:帝京大学 88-0 青山学院大学
- 11月1日:帝京大学 15-13 早稲田大学
- 11月1日:明治大学 48-26 慶應義塾大学
11月1日の2試合は、優勝争いの行方を占う重要な結果となりました。
帝京大学は早稲田大学との接戦を15対13で制し、全勝を維持。明治大学も慶應義塾大学に48対26で勝利し、首位の座を守っています。
一方、早稲田大学にとって帝京大学戦の敗戦は痛手でした。ただし、勝点26を獲得しており、今後の試合結果によっては上位でシーズンを終える可能性を残しています。
11月・12月のAグループ試合日程
Bグループの今後の日程
Bグループも11月8日から重要な試合が続きます。特に上位3大学の直接対決に注目してください。
- 11月8日(日)
- 13:00 一橋大学 vs 学習院大学
- 13:00 東京大学 vs 武蔵大学
- 14:00 成城大学 vs 上智大学
- 14:00 成蹊大学 vs 明治学院大学
- 11月22日(日)
- 11:00 武蔵大学 vs 成蹊大学
- 13:00 上智大学 vs 一橋大学
- 14:00 学習院大学 vs 成城大学
- 14:00 東京大学 vs 明治学院大学
- 12月6日(日)
- 11:00 学習院大学 vs 上智大学
- 13:00 成城大学 vs 一橋大学
- 13:00 東京大学 vs 成蹊大学
- 14:00 武蔵大学 vs 明治学院大学
12月6日の武蔵大学対明治学院大学は、Bグループの最終節を飾る上位対決です。関東ラグビーフットボール協会は10月30日、この試合のキックオフを13時から14時に変更すると発表しています。
【強豪4校を分析】早稲田・明治・帝京・慶應の2026年最新動向
関東大学対抗戦Aグループを語るうえで欠かせないのが、早稲田大学、明治大学、帝京大学、慶應義塾大学の4校です。それぞれ異なる伝統と競技上の強みを持ち、2026年度も大会の中心的存在となっています。
早稲田大学ラグビー部:帝京大学戦の敗戦から巻き返せるか
早稲田大学は2026年度、開幕から4連勝を記録しました。日本体育大学に69対0、立教大学に67対3、青山学院大学に78対0、筑波大学に29対5と勝利しています。
しかし、11月1日の帝京大学戦では13対15で惜敗。全勝を守ることはできませんでした。
現在は4勝1敗、勝点26で3位。今後の慶應義塾大学戦と明治大学戦は、最終順位を左右する大一番です。特に12月6日の早明戦は、大学ラグビーを象徴する伝統カードとして大きな注目を集めます。
明治大学ラグビー部:攻撃力を生かして首位を維持
明治大学は2026年度、開幕から5連勝。青山学院大学に70対5、日本体育大学に99対12、筑波大学に39対21、立教大学に50対14、慶應義塾大学に48対26と勝利しました。
5試合で306得点、失点78という数字は、攻撃力の高さを示しています。勝点30でAグループ首位に立ち、今後の帝京大学戦が最大の山場です。
11月22日に帝京大学を破れば、優勝に向けて大きな前進となります。12月6日の早稲田大学戦まで首位を守れるかが焦点です。
帝京大学ラグビー部:全勝を維持する強力な対抗馬
帝京大学も5戦全勝を維持しています。特に注目されたのが、11月1日の早稲田大学戦です。
接戦の末に15対13で勝利し、優勝争いにおける存在感を示しました。5試合で282得点、失点43という成績は、Aグループでも際立っています。
明治大学との11月22日の対戦は、2026年度の優勝争いを占う最重要カードの一つです。勝点では明治大学を1点下回っていますが、直接対決で勝利すれば逆転の可能性が広がります。
慶應義塾大学ラグビー部:伝統の早慶戦が重要な分岐点
慶應義塾大学は2026年度、5試合で3勝2敗、勝点19の4位です。
開幕戦では帝京大学に5対50で敗れたものの、青山学院大学戦や立教大学戦などで勝利。11月1日の明治大学戦では26対48で敗れました。
次の大きな注目カードは、11月23日の早慶戦です。早稲田大学と慶應義塾大学の対戦は、順位争いだけでなく、長い歴史を持つ大学ラグビーの伝統行事でもあります。
4大学の現状を数字で比較
11月4日時点の4大学の成績を整理すると、明治大学と帝京大学が優勝争いをリードし、早稲田大学と慶應義塾大学が追う構図です。
| 大学 | 勝敗 | 勝点 | 得点 | 失点 |
|---|---|---|---|---|
| 明治大学 | 5勝0敗 | 30 | 306 | 78 |
| 帝京大学 | 5勝0敗 | 29 | 282 | 43 |
| 早稲田大学 | 4勝1敗 | 26 | 256 | 23 |
| 慶應義塾大学 | 3勝2敗 | 19 | 178 | 153 |
出典:2026年度関東大学対抗戦の順位・試合結果。
この比較で興味深いのは、得点では明治大学、失点の少なさでは早稲田大学が目立つことです。一方、帝京大学は得点282、失点43と、攻守のバランスが非常に優れています。
順位表だけでは分からないチームの特徴を把握するには、勝点に加えて得点・失点、そして直接対決の結果を確認することが大切です。
【全国大学選手権・放送配信】対抗戦の結果は全国大会にどう影響する?
関東大学対抗戦の最終順位は、全国大学ラグビーフットボール選手権大会への出場にも直結します。Aグループの上位争いが特に注目される理由の一つです。
第63回全国大学ラグビーフットボール選手権大会
日本ラグビーフットボール協会は2026年10月22日、第63回全国大学ラグビーフットボール選手権大会の大会概要と日程を発表しました。
2026年度の大会には全国から14チームが出場します。各地区の代表と主要リーグの上位校が集まり、大学日本一を争います。
主な出場枠
- 関東大学対抗戦Aグループ:基本3校
- 関東大学リーグ戦1部:3校
- 関西大学Aリーグ:3校
- 九州学生ラグビーリーグ:1校
- 北海道・東北地区代表:1校
- 東海・北陸・中国・四国地区代表:1校
- 前年度の決勝進出校所属グループへの追加枠:2校
2026年度は前年度の決勝進出校がともに関東大学対抗戦Aグループ所属のため、同グループには基本の3枠に加えて2枠が設けられています。つまり、Aグループからは最大5校が出場する構成です。
このため、優勝争いだけでなく、4位・5位の順位争いにも大きな意味があります。
第63回大学選手権の日程
ラグビー対抗戦のテレビ放送・ネット配信予定
2026年度の関東大学対抗戦を視聴する方法として注目されるのが、J SPORTSとJ SPORTSオンデマンドです。
特に注目したい放送・配信予定は次のとおりです。
| 日付 | 対戦カード | 配信・放送 |
|---|---|---|
| 11月8日 | 立教大 vs 日本体育大 | オンデマンド |
| 11月8日 | 青山学院大 vs 筑波大 | オンデマンド |
| 11月22日 | 帝京大 vs 明治大 | 生放送・配信 |
| 11月23日 | 慶應大 vs 早稲田大 | 生放送・配信 |
| 12月5日 | 慶應大 vs 筑波大 | 生放送・配信 |
| 12月6日 | 早稲田大 vs 明治大 | 生放送・配信 |
12月6日の早稲田大学対明治大学は、テレビ放送とオンデマンド配信の両方で予定されています。
なお、放送とネット配信では対象試合や視聴条件が異なります。契約しているサービスや番組表によって視聴できる試合も変わるため、観戦前にはJ SPORTSの最新番組情報を確認してください。
【よくある質問】ラグビー対抗戦に関するFAQ
Q1:ラグビーの対抗戦とは何ですか?
A1:関東大学ラグビーにおける競技グループの一つです。2026年度はA・Bの2グループに各8大学が所属し、グループ内で総当たり戦を行っています。
Q2:関東大学対抗戦Aグループの2026年度首位はどこですか?
A2:2026年11月4日時点では明治大学です。5試合全勝で勝点30を獲得し、帝京大学を1点上回っています。
Q3:対抗戦AグループとBグループの違いは何ですか?
A3:所属する大学の競技グループが異なります。Aグループは上位カテゴリー、Bグループはその下位カテゴリーで、両グループ間には入替戦があります。
Q4:2026年度の対抗戦には何大学が参加していますか?
A4:Aグループ8大学、Bグループ8大学の合計16大学です。早稲田大学、明治大学、帝京大学、慶應義塾大学などはAグループに所属しています。
Q5:大学選手権には対抗戦から何校出場できますか?
A5:2026年度の第63回大会では、関東大学対抗戦Aグループの基本出場枠は3校です。前年度の決勝進出校の所属グループに設けられる追加枠が2校あるため、今大会はAグループから最大5校が出場する構成です。
Q6:ラグビー対抗戦はどこで視聴できますか?
A6:J SPORTSオンデマンドで関東大学対抗戦Aグループの全試合配信が予定されています。また、帝京大学対明治大学や早慶戦、早明戦などの注目カードはテレビ放送も予定されています。
Q7:2026年度の早明戦はいつ開催されますか?
A7:2026年12月6日(日)14時キックオフ予定です。会場はMUFGスタジアム(国立競技場)です。
まとめ:2026年のラグビー対抗戦は11月の直接対決が最大の見どころ
2026年度の関東大学ラグビー対抗戦は、Aグループで明治大学と帝京大学が首位を争い、早稲田大学と慶應義塾大学が追いかける展開になっています。
特に注目したいのは、11月22日の帝京大学対明治大学、11月23日の慶應義塾大学対早稲田大学、そして12月6日の早稲田大学対明治大学です。いずれも伝統と実力がぶつかる重要なカードであり、大学選手権を見据えた順位争いにも影響します。
Bグループでは武蔵大学、明治学院大学、成蹊大学が上位を争っています。11月8日と22日の直接対決を経て、12月6日の最終節でどの大学が昇格争いを制するのかも見逃せません。
【プロの結論】順位表だけでなく3つの視点で観戦する
2026年度の対抗戦をより深く楽しむなら、次の3点を意識してください。
1. 勝点とボーナスポイントを見る: 勝敗だけでは分からない順位争いの実態が見えてきます。
2. 直接対決を重視する: 明治大学対帝京大学、早慶戦、早明戦などは優勝争いの流れを変える可能性があります。
3. 大学選手権への出場枠を確認する: Aグループでは上位5校に出場機会があるため、優勝争いだけでなく4位・5位争いも重要です。
大学ラグビーの魅力は、単なる勝敗だけではありません。大学ごとに受け継がれてきた伝統、選手たちの4年間を懸けた戦い、そして全国の頂点を目指す競争があります。
2026年の関東大学対抗戦は、まだ順位が確定していません。11月の直接対決から12月の最終節、そして全国大学ラグビーフットボール選手権大会へ。各大学がどのような結果を残すのか、今後の試合に注目です。