本田圭佑選手の引退説を検証するうえで、最も確実な判断材料は、所属クラブの公式発表と実際の試合出場記録です。
2026年4月10日、FCジュロンは本田選手と2026/27シーズンの選手契約を締結することで合意したと発表しました。FCジュロンは、それまでアルビレックス新潟シンガポールとして活動していたクラブで、シンガポール・プレミアリーグに所属しています。
加えて、シンガポール・プレミアリーグの公式チーム情報にも、本田選手は背番号4のミッドフィールダーとして登録されています。引退した選手ではなく、現役選手としてチームに加わっていることが分かります。
2026年9月に約2年ぶりの公式戦復帰
本田選手がFCジュロンで初めて公式戦に出場したのは、2026年9月18日のホウガン・ユナイテッド戦です。
試合はジュロンが3-0で勝利。本田選手は後半36分から途中出場し、約2年ぶりにクラブチームの公式戦のピッチに立ちました。
2024年10月のブータン1部パロFCでのプレー以来となる公式戦復帰であり、40歳での新たな挑戦が本格的に始まった瞬間でした。
その後も出場を重ねています。
2026年10月30日のタンジョン・パガー戦では、5試合連続の途中出場を記録。後半35分からピッチに入り、試合は1-1の引き分けとなりました。
この出場記録を踏まえると、2026年10月末時点で引退したという情報は事実と一致しません。
【本田圭佑の引退理由の真相】W杯優勝への思いが現役続行を支える
では、なぜ本田圭佑選手は40歳になっても現役を続けるのでしょうか。
その答えを読み解く重要な発言が、2026年10月2日に東京都内で開催された「Global Sports Business Summit 2026」で飛び出しました。
オンラインでイベントに参加した本田選手は、自身のサッカー観と現役を続ける理由について説明しています。
サッカー人生の出発点はW杯優勝
本田選手が明かしたのは、一般的な選手とは少し異なるサッカーへの向き合い方です。
単に上手くなりたい、試合に勝ちたいという目標ではなく、最初からW杯で優勝することを大きな目標として、そこから逆算して自分のキャリアを考えてきたといいます。
2026年10月2日のイベントで語った内容は、次の一言に集約されます。
「サッカーから完全に離れることは、W杯への思いが強すぎて考えられなかった。」
FOOTBALL ZONEの報道によると、本田選手は選手としてプレーする一方、監督や指導者として歩んでいきたいという強いビジョンも明かしました。
ここで重要なのは、W杯への思いが単なる現役復帰の動機にとどまらないことです。
本田選手は2010年南アフリカ大会、2014年ブラジル大会、2018年ロシア大会と、3大会連続でW杯に出場しました。日本代表として3大会連続ゴールを記録した実績もあります。
世界最高峰の大会を選手として経験したからこそ、次は別の立場から世界一を目指すという発想につながっているのでしょう。
つまり、本人にとって現役引退はサッカー人生の終わりを意味するものではなく、競技への関わり方を変える選択肢の一つにすぎないと考えられます。
選手としてプレーすること自体が情熱
2026年8月22日、FCジュロンの加入会見で本田選手は、現役を続ける理由をさらに具体的に説明しました。
シンガポールの英字メディアChannel NewsAsia(CNA)の取材によると、本田選手は観客の前でプレーし、勝利を目指すことへの情熱を語っています。
加入の目的は、単に有名選手としてクラブの知名度を高めることではありません。
本田選手はFCジュロンをシンガポールリーグのトップクラブにしたいという目標を掲げ、リーグ優勝を目指しています。
この発言から見えるのは、現役続行の理由が複数重なっていることです。
- W杯優勝という長年の目標を持ち続けている。
- 観客の前でプレーし、勝利を目指すことが好きである。
- 40歳になっても新しいリーグで結果を残したい。
- 選手活動を通して将来の指導者としての経験も積みたい。
本田選手にとって、現役続行は過去の栄光にしがみつく行動ではありません。新しい環境で自分の可能性を試す挑戦でもあります。
【FCジュロン加入の経緯】なぜシンガポールで現役を続けるのか
本田圭佑選手の現役続行を象徴する出来事が、シンガポールのFCジュロンへの加入です。
日本や欧州の有名クラブではなく、なぜシンガポールを新天地に選んだのでしょうか。
2026年4月10日に加入を発表
FCジュロンは2026年4月10日、本田選手との2026/27シーズンの選手契約について発表しました。
この契約には、クラブの競技力向上だけでなく、シンガポールサッカー界全体の発展に貢献するという目的も含まれています。
クラブ側は、本田選手が世界各国のクラブで積み重ねてきた経験と、高い志を評価しました。
そして8月22日、ジュロン・イースト・スタジアムで加入会見とお披露目が行われました。
CNAの取材では、クラブの会長である是永大輔氏が、本田選手を獲得した理由について、経験や勝者のメンタリティー、プロ意識、選手として求める基準の高さを挙げています。
特に注目したいのは、クラブが本田選手の知名度だけを目的に獲得したわけではないと説明している点です。
チーム全体の意識やプロフェッショナリズムを高める役割も期待されています。
本田圭佑がFCジュロンで目指すもの
本田選手が加入会見で掲げた最大の目標は、シンガポール・プレミアリーグでの優勝です。
FCジュロンは旧アルビレックス新潟シンガポールとして長年リーグに参戦し、複数回の優勝経験を持つクラブです。
一方、直近シーズンは3位に終わっており、さらなる競争力の強化が求められていました。
本田選手は、強豪クラブであるライオン・シティ・セーラーズなどに勝てるチームをつくりたいという考えを示しています。
シンガポールを選んだ理由は、単純に出場機会を確保するためだけではなさそうです。
新しいクラブの成長に関わりながら、自分自身も優勝という具体的な結果を追いかけられる環境だったことが、大きな決め手になったと考えられます。
また、本田選手は日本とシンガポールを行き来しながら、投資家としての仕事も継続する生活スタイルについてCNAの取材で説明しています。競技とビジネスを並行できる点も、この挑戦の特徴です。
【本田圭佑の経歴・引退説を時系列で検証】噂と事実の関係
本田選手の引退説が生まれた背景には、長期の公式戦離脱、膝の手術、海外クラブとの契約が途切れた時期などがあります。
加えて、同姓同名のプロ野球選手が実際に引退したニュースもありました。
それぞれの出来事を整理すると、混同されやすい情報が見えてきます。
本田圭佑をめぐる主な出来事と関係者
| 時期 | 人物・組織 | 出来事・確認できる事実 |
|---|---|---|
| 2010~2018年 | 本田圭佑・日本代表 | 3大会連続でW杯に出場し、3大会連続ゴールを記録 |
| 2022年10月 | 本田圭佑・膝の手術 | 膝の手術を受け、競技復帰に向けたリハビリを経験 |
| 2024年10月 | パロFC(ブータン) | 短期契約で公式戦に出場。現役選手として再挑戦 |
| 2025年10月 | オリックス・本田圭佑投手 | サッカー選手とは別人のプロ野球選手が現役引退を発表 |
| 2026年4月10日 | FCジュロン | 2026/27シーズンからの選手加入を発表 |
| 2026年7月23日 | 日本サッカー協会 | 森保一監督の続投と、その後の大岩剛氏の就任を決定 |
| 2026年9月18日 | 本田圭佑・FCジュロン | 約2年ぶりにクラブ公式戦へ復帰 |
| 2026年10月2日 | 本田圭佑・宮本恒靖 | W杯への思いと将来の指導者像についてイベントで発言 |
| 2026年10月30日 | 本田圭佑・FCジュロン | 5試合連続で途中出場 |
オリックスの本田圭佑投手は別人
引退説を調べる際に注意したいのが、プロ野球選手との混同です。
2025年10月29日、オリックス・バファローズの本田圭佑投手が今季限りで現役を引退すると明らかにしました。
このニュースで取り上げられたのは、サッカー元日本代表の本田圭佑選手ではありません。
東北学院大学から2015年のドラフト6位で西武に入団し、2024年の現役ドラフトでオリックスへ移籍した右腕投手です。
スポーツ報知によると、プロ野球での通算成績は147試合登板、12勝21敗、32ホールド、防御率3.93でした。
その後は古巣の西武で打撃投手として活動する予定も報じられています。
同姓同名という珍しいケースですが、こちらの引退ニュースをサッカー選手の情報と取り違えると、検索結果に誤解が生じます。
引退したのはオリックスの本田圭佑投手であり、FCジュロンの本田圭佑選手ではありません。
この区別は、検索情報を見極めるうえで欠かせません。
【本田圭佑の膝の状態は?】ケガが引退理由という噂を検証
本田選手の引退説と結びつけられやすいもう一つの要素が、長年抱えてきた膝の問題です。
実際、これまで複数回のケガや手術を経験しており、選手としてのキャリアに影響を与えてきました。
2022年の手術と2023年の復帰への意欲
本田選手は2022年10月に膝の手術を受けています。
2023年12月、自身が発起人となった4v4の大会後に取材を受けた際には、膝の痛みについて「ほとんどない」と説明しました。
また、本当は2023年秋に選手復帰を目指していたものの、トレーニングで追い込みすぎて膝の状態が悪化し、予定どおりに復帰できなかったことも明かしています。
当時は選手を続けるだけでなく、監督という立場も選択肢として考えていたと報じられています。
2025年にも膝の負担を示唆
2025年5月には、膝に関する本人のSNS投稿が報じられました。
Qolyによると、本田選手はトレーニングで追い込むと膝に負担が出ることを示唆し、長年プレーを支えてきた膝への思いもつづっていました。
2011年には右膝の半月板損傷で長期離脱を経験し、2022年にも手術を受けています。
こうした経歴を考えると、身体的な負担が現役続行を判断するうえで大きな要素になっていることは間違いありません。
ただし、2026年10月現在、引退につながる新たな膝の故障が公式発表された事実はありません。
実際にFCジュロンで5試合連続途中出場を果たしていることも、現在の競技活動を示す材料です。
一方、試合に出場しているからといって、膝が完全に回復したと断定することもできません。
現状を正確に表すなら、過去に膝の手術や不調を経験しながら、コンディションと向き合って現役を続けている選手ということになります。
【指導者・監督への転身は?】宮本恒靖JFA会長との発言と4v4事業
本田選手の今後を考えるうえで、現役選手としての活動と同じくらい注目されるのが、指導者への転身です。
本人は2026年10月2日のイベントで、将来的に監督や指導者として歩みたいという強い希望を明らかにしました。
宮本恒靖会長に日本代表監督への思いを語る
同イベントには、日本サッカー協会(JFA)の宮本恒靖会長も参加していました。
本田選手は、W杯北中米大会後の日本代表監督人事が話題になった際、自身が監督に立候補したことを振り返っています。
そして宮本会長に対して、立候補した際に反応がなかったことを冗談交じりに話しました。
宮本会長も笑いを交えながら応じ、会場は和やかな雰囲気になったと報じられています。
一方、本田選手は日本の指導者が国際的に競争する力や、コーチングライセンス制度のあり方についても問題提起しました。
この発言は、単に日本代表監督のポストを希望しているという話にとどまりません。
選手として世界各国でプレーしてきた経験を、日本の指導者育成やサッカーの仕組みづくりに生かしたいという考えが背景にあります。
日本代表監督への就任は決まっている?
ここは誤解しやすいポイントです。
2026年7月23日、日本サッカー協会は日本代表監督について、森保一氏が2027年のAFCアジアカップ終了まで続投し、その後は大岩剛氏が2030年W杯を目指す代表チームを率いることを正式に発表しました。
つまり、2026年10月時点で本田選手の日本代表監督就任が決まっているわけではありません。
本人が将来の目標として立候補への意欲を示したことと、JFAが正式に監督として任命することは別の話です。
また、カンボジア代表では2018年から2023年までゼネラルマネジャー(GM)を務め、チームの強化に携わった経験があります。
CNAも、同国代表での活動を本田選手の指導者としての経験の一つとして紹介しています。
4v4事業で子どもたちの育成にも取り組む
本田選手は、現役選手と指導者という二つの方向だけでなく、サッカーの競技環境そのものを変える事業にも力を入れています。
その代表例が、自身の発案による4人制サッカー大会「4v4(フォーブイフォー)」です。
2023年に始まったこの取り組みは、育成年代の子どもたちを対象に、自分で考え、判断し、行動する力を育てることを目指しています。
2026年シーズンは4年目に入り、KDDIがメインパートナーに就任しました。
加えて、2026年8月にはシーズンを締めくくる「4v4 FINAL 2026-27 Supported by au」が発表されています。
- 開催日:2027年2月11日
- 会場:TOYOTA ARENA TOKYO
- 対象:U10・U12カテゴリー
- 内容:国内外の代表チームによる大会や本田選手率いるスペシャルチームの試合
公式大会情報では、本田選手自身が率いるスペシャルチームの参加も予定されています。
この事業の意義は、単なるサッカー大会の運営ではありません。
本田選手が現役時代に経験してきた世界基準の競争や、自分で判断することの重要性を、次世代の子どもたちに伝える仕組みでもあります。
選手としてプレーすることと、サッカーの未来をつくること。
この二つを同時に進めている点に、本田選手の現在の活動の特徴があります。
【本田圭佑の引退理由・現在に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:本田圭佑は2026年に引退したのですか?
2026年10月31日現在、引退していません。シンガポール・プレミアリーグのFCジュロンに所属し、10月30日の試合でも途中出場しています。
Q2:本田圭佑が引退しない理由は何ですか?
W杯優勝への強い思いと、観客の前でプレーして勝利を目指すことへの情熱が大きな理由です。本人は2026年10月2日のイベントで、W杯への思いが強く、サッカーから完全に離れることは考えられなかったと説明しました。
Q3:本田圭佑はFCジュロンにいつ加入しましたか?
2026年4月10日に2026/27シーズンからの加入が発表されました。同年8月22日に加入会見が行われ、9月18日のホウガン・ユナイテッド戦で公式戦に復帰しました。
Q4:本田圭佑の膝は完治したのでしょうか?
2022年に膝の手術を受け、2023年には痛みがほとんどないと説明していました。一方、2025年にもトレーニング時の膝への負担を示唆しています。2026年10月現在、完全に治癒したという医学的な発表はありません。
Q5:本田圭佑は日本代表監督になるのですか?
本人は日本代表監督を目指す意欲を公言しています。ただし、2026年7月にJFAは、森保一監督の後任として2027年のアジアカップ終了後に大岩剛氏が就任する方針を発表しています。本田選手の監督就任は決定していません。
Q6:オリックスの本田圭佑選手も引退したのですか?
はい。ただし、サッカーの本田圭佑選手とは別人です。2025年10月に引退を発表したのは、オリックスに所属していたプロ野球の本田圭佑投手です。
Q7:本田圭佑は現在、サッカー以外に何をしていますか?
スタートアップ企業への投資などの実業家活動に加え、育成年代向けの4人制サッカー大会「4v4」の企画・運営にも取り組んでいます。選手活動と事業活動を並行しています。
まとめ:本田圭佑は引退せず、W杯優勝と指導者への夢を追い続ける
2026年10月31日現在、本田圭佑選手は引退していません。
40歳を迎えた現在もFCジュロンに所属し、シンガポール・プレミアリーグで現役選手としてプレーしています。
今回の情報を整理すると、引退説が生まれた背景には、膝の手術や長期間の公式戦離脱、同姓同名のプロ野球選手の引退など、複数の要素がありました。
しかし、2026年4月のFCジュロン加入発表、9月の公式戦復帰、10月30日の5試合連続途中出場という実績が、現役続行を明確に示しています。
本田選手が現役を続ける根底にあるのは、W杯優勝への思いです。
そして、その夢は選手としてだけでなく、将来的に監督や指導者として日本サッカーに貢献するという目標にもつながっています。
4v4を通じた子どもたちの育成や、海外クラブでの挑戦も、その延長線上にある活動です。
本田圭佑の引退理由を探すよりも、なぜ40歳になっても挑戦を続けるのかに注目すると、現在の活動の意味が見えてきます。
今後の焦点は、FCジュロンでリーグ優勝という目標を達成できるか、そして現役選手としての経験をどのように指導者としてのキャリアにつなげていくかです。
引退はまだ発表されていません。本田圭佑の挑戦は、シンガポールのピッチから次のステージへと続いています。