近本は1軍に戻った後、すぐに以前の打撃成績を取り戻したわけではありません。
しかし、試合を重ねるごとに状態を上げ、8月から9月にかけて打撃成績が大きく向上しました。
2026年の月別打率から見る復調の過程
2026年の月別成績を見ると、復帰直後の7月と、その後の8月・9月では明確な変化があります。
| 月 | 試合数 | 打率 | 安打 | 本塁打 |
|---|---|---|---|---|
| 4月 | 20 | .275 | 22 | 0 |
| 7月 | 15 | .267 | 16 | 0 |
| 8月 | 25 | .321 | 35 | 3 |
| 9月 | 20 | .381 | 32 | 2 |
| 10月 | 6 | .304 | 7 | 0 |
出典:2026年シーズン月別打撃成績。5月・6月は1軍出場なし。
特に注目すべきは9月の打率.381です。
7月の復帰直後は打率.267でしたが、8月には.321まで上昇。さらに9月は20試合で32安打を放ち、打率.381という好成績を残しました。
この推移からは、復帰直後の試合勘を取り戻す期間を経て、夏場以降に本来の打撃を発揮していったことが読み取れます。
9・10月は打率.364で球団選定の月間最優秀選手に
近本の復調を象徴する出来事が、2026年10月15日に発表された球団選定の9・10月度月間最優秀選手への選出です。
阪神タイガース公式サイトによると、近本の9・10月の成績は次のとおりです。
試合
安打
本塁打
打点
打席121・打数107・得点16
この賞は、阪神球団が独自に選定した月間最優秀選手賞です。NPBが表彰するセ・リーグ公式の月間MVPとは区別する必要があります。
それでも、長期離脱を経験した選手がシーズン終盤にこれだけの数字を残したことは、復帰後の活躍を評価するうえで大きな材料です。
2026年シーズンの最終的な打撃成績
阪神タイガース公式選手プロフィールおよびNPBの個人年度別成績によると、近本の2026年レギュラーシーズン成績は以下のとおりです。
| 項目 | 2026年成績 |
|---|---|
| 試合数 | 90 |
| 打席数 | 414 |
| 打数 | 372 |
| 安打 | 114 |
| 打率 | .306 |
| 本塁打 | 5 |
| 打点 | 17 |
| 盗塁 | 12 |
| 出塁率 | .374 |
| 長打率 | .392 |
注目したいのは、90試合の出場で114安打を記録し、打率3割を超えたことです。
左手首骨折によって約2カ月半の離脱を経験したにもかかわらず、復帰後に安打を積み重ね、シーズン打率.306で終えました。
出場試合数が例年より少ない一方、打率は高水準を維持しています。
これは、単に試合へ戻ったというだけでなく、打撃面でも十分に戦力として機能したことを示す数字です。
【近本光司の現在の状態は?復帰後の完全復調とCSでの課題】
2026年11月3日時点で、近本の状態を判断するうえで重要なのが、9月から10月にかけての監督評価とクライマックスシリーズの出場状況です。
藤川監督が評価した9月以降のコンディション
2026年10月9日のクライマックスシリーズ共同記者会見で、藤川監督は近本をチームのキーマンに指名しました。
日刊スポーツの報道によると、藤川監督は近本が復帰してからチームの勢いが増したことや、中堅守備を含めた貢献を評価しています。
また、重要なのはコンディションについての評価です。
監督の説明では、7月に1軍復帰した直後から8月にかけては、まだ完全な状態ではありませんでした。一方、9月に入ると本来のコンディションを取り戻し、戦術面でも期待できる状態になったとされています。
このコメントは、7月11日の復帰をもって完全復活と判断するのではなく、8月、9月と段階的に状態が上がったことを裏付けています。
クライマックスシリーズでも1番・中堅として出場
阪神は2026年のセ・リーグ優勝チームとして、10月14日から横浜DeNAベイスターズとのクライマックスシリーズ・ファイナルステージに臨みました。
近本はこのシリーズでも1番打者として出場しています。
ただし、打撃面では厳しい結果も残りました。
スポーツナビの試合別成績によると、10月14日から17日までの4試合で、近本は17打数無安打でした。
これは見逃せない数字です。
9・10月の月間成績では打率.364を記録していたものの、短期決戦では安打が出ませんでした。
ただし、短期決戦の4試合だけでシーズン全体の復調を否定することもできません。レギュラーシーズンでの成績と、CSでの成績は分けて評価する必要があります。
11月3日時点での状態をどう見るべきか
現時点で確認できる実戦上の状況を整理すると、次のようになります。
- 7月11日に1軍復帰済み
- 8月に打率.321を記録
- 9月に打率.381を記録
- 9・10月度の球団選定月間最優秀選手に選出
- 10月14~17日のCSファイナルステージ4試合に出場
少なくとも10月17日まで1軍の公式戦に出場しており、左手首骨折による長期離脱から競技復帰した状態にあります。
一方、11月3日現在の最新の医学的な状態や、患部の詳細な検査結果については、球団から新たな情報が公表されたとは確認できません。
したがって、現在の状態を考える際には、実際の試合出場記録と打撃成績を基準にするのが適切です。
【プロの結論】復帰の評価は7月ではなく9月に注目
近本の2026年を振り返ると、重要な転換点は3つあります。
1. 4月26日: 死球による左手首骨折で戦線離脱。
2. 7月11日: 76日ぶりに1軍復帰。
3. 9月: 打率.381を記録し、本来の打撃状態を取り戻す。
特に注目したいのは、復帰直後の7月と、状態が上向いた9月を同じ基準で評価しないことです。
プロ野球では、故障から戻って試合に出られる状態と、シーズンを通して本来の能力を発揮できる状態には違いがあります。
近本の場合、7月11日は復帰の節目であり、9月はパフォーマンス回復を数字で示した節目だったと評価できます。
【近本光司の復帰に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:近本光司の1軍復帰はいつですか?
A1:2026年7月11日です。阪神対ヤクルト戦で「1番・中堅」として先発出場しました。4月26日の負傷から76日ぶりの1軍復帰でした。
Q2:近本光司の2軍実戦復帰はいつですか?
A2:2026年7月7日です。ファーム・リーグの広島戦に1番・DHで出場し、72日ぶりに実戦へ復帰しました。
Q3:近本光司が左手首を骨折した原因は何ですか?
A3:2026年4月26日の広島戦で、高太一投手が投じた151キロの直球が左手首付近に当たったためです。試合後に病院で左手首骨折と診断されました。
Q4:近本光司は復帰後に打率3割を達成しましたか?
A4:はい。2026年のレギュラーシーズン成績は90試合出場、114安打、打率.306でした。特に9月は打率.381と好調でした。
Q5:近本光司は2026年9・10月の月間MVPを獲得しましたか?
A5:阪神球団選定の9・10月度月間最優秀選手に選ばれています。この期間は26試合で39安打、打率.364を記録しました。NPBのセ・リーグ公式月間MVPとは別の表彰です。
まとめ:近本光司の復帰日は7月11日!2026年は復調を印象づけたシーズン
近本光司の2026年の復帰までの経緯を振り返ると、4月26日の左手首骨折から7月11日の1軍復帰まで、76日間のリハビリと段階的な実戦調整がありました。
最後に重要な日付と成績を整理します。
- 4月26日: 広島戦で高太一投手の死球を受け、左手首を骨折。
- 4月27日: 出場選手登録を抹消。
- 7月7日: 72日ぶりに2軍実戦復帰。
- 7月10日: 2軍戦で復帰後初安打。
- 7月11日: 76日ぶりに1軍復帰。
- 9月: 月間打率.381を記録。
- 10月15日: 球団選定の9・10月度月間最優秀選手に選出。
- 2026年レギュラーシーズン: 打率.306、114安打、5本塁打、12盗塁。
近本にとって2026年は、突然の故障による長期離脱と、そこからの復活を経験したシーズンでした。
1軍復帰を果たした7月11日だけでなく、9月以降に打率3割を超える活躍を見せたことも重要です。
阪神の攻撃を支える1番打者として、出塁、走塁、中堅守備のすべてが求められる近本光司。2027年シーズンに向けても、2026年の故障からの復帰と、その後のパフォーマンスは大きな注目材料となります。