品川駅の港南口から徒歩約5分。東京都港区港南にある「東京都中央卸売市場 食肉市場」は、全国から牛や豚が集まり、食肉の加工・検査・取引が行われる日本有数の食肉流通拠点です。一般には「品川の食肉市場」や「芝浦食肉市場」と呼ばれていますが、実際には芝浦と場と卸売市場が一体となった施設です。
「一般人でも中に入れるの?」「豚のせりを見学できる?」「お肉の情報館は予約が必要?」と疑問を持つ人も多いでしょう。2026年11月現在、個人でも無料・予約不要で見学できるのは、原則として市場センタービル6階の「お肉の情報館」です。一方、豚のせりを見学するには、事前に申し込む団体見学の制度を利用する必要があります。
- 一般人の個人見学:お肉の情報館のみ。平日10時~18時、入館無料・予約不要。
- 休館日:通常は土曜日・日曜日・祝日・年末年始。2026年は夏季に土曜の臨時開館も実施。
- 豚のせり見学:主に小・中・高校生の社会科見学を対象とする団体案内。事前申請が必要。
- アクセス:JR・京急品川駅の港南口から徒歩約5分。
- 市場の役割:芝浦と場での処理、衛生検査、枝肉の格付け、せりによる公正な価格形成を担う。
- 2025年の実績:約36万頭、約8万5,000トン、約1,528億円の取扱金額。
【結論】品川の食肉市場は一般人も見学できる?入場できる範囲を解説
最初に知っておきたいのは、食肉市場全体が一般開放されているわけではないという点です。
東京都中央卸売市場の公式見学案内では、個人で訪れる場合は「お肉の情報館」のみを見学できると案内されています。つまり、品川の食肉市場に一般人が入ること自体は可能ですが、実際に牛や豚を処理する施設や、業務用の取引現場を自由に歩けるわけではありません。
個人で入れる「お肉の情報館」の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 施設名 | お肉の情報館 |
| 所在地 | 東京都港区港南2-7-19 |
| 場所 | 食肉市場センタービル6階 |
| 開館時間 | 10:00~18:00 |
| 入館料 | 無料 |
| 個人見学の予約 | 不要 |
| 通常の休館日 | 土曜日・日曜日・祝日・年末年始 |
| 見学対象 | 一般個人 |
| 問い合わせ | 食肉市場管理課 03-5479-0651 |
見学できるのは、食肉市場の歴史や流通、衛生管理などを学べる展示施設です。
予約なしで訪問できるため、品川駅周辺で食に関する施設を見学したい人や、食肉流通について勉強したい学生にも利用しやすい場所です。
2026年は土曜日の臨時開館も実施
通常の休館日は土曜日・日曜日・祝日ですが、東京都中央卸売市場は2026年の夏休み期間に、特別な土曜開館を実施しました。
臨時開館日は次の2日間です。
- 2026年7月25日(土)10:00~18:00
- 2026年8月22日(土)10:00~18:00
この2日間には、牛や豚に関する資料の配布、映像上映、展示物の説明、記念品の配布なども行われました。
いずれも2026年11月現在は終了しています。土曜日が通常営業日に変更されたわけではないため、今後の臨時開館については東京都の公式発表を確認する必要があります。
豚のせり見学は個人でも申し込める?
豚のせりを見学したい場合は、個人で自由に見学する方法とは異なります。
東京都の市場見学案内によると、団体案内の対象は主に社会科見学を目的とする小学生・中学生・高校生の団体です。
申込方法は以下のとおりです。
1. 食肉市場管理課管理担当に電話して希望日程を調整する。
2. 見学希望日の2週間前までに申し込む。
3. 所定の市場見学申請書をFAXで提出する。
4. 市場側の受け入れ確認を経て見学する。
豚のせりを見学する場合の案内時間は、公式情報では13時30分から約30分です。
なお、一般の豚枝肉せりの通常開始時刻は13時とされていますが、繁忙期などには変更される場合があります。見学者向けの案内時間と実際の取引開始時刻は区別しておきましょう。
また、団体見学には2学級までという受け入れ上限があり、12月の繁忙期や市場業務の都合によっては断られることもあります。
個人旅行や大人だけのグループで、豚のせりを見学できると決めつけることはできません。公式に案内されている対象と条件を確認することが大切です。
【芝浦と場の役割】品川の食肉市場は何をする場所なのか
品川の食肉市場は、単に肉を販売する卸売施設ではありません。
東京都中央卸売市場の11市場のうち、唯一食肉を取り扱う市場であり、牛や豚を食肉として流通させるための重要な工程を担っています。
施設は大きく2つの機能で構成されています。
- 芝浦と場:牛や豚のと畜・解体を行い、枝肉や内臓などを生産する施設。
- 食肉市場:生産された枝肉などを卸売取引する施設。
この2つが同じ場所にあることで、処理から取引までの工程を連携して進められます。
芝浦と場の歴史は1936年にさかのぼる
東京都の公式資料によると、東京のと場の歴史は1867年に始まります。
中川屋嘉兵衛が、現在の白金付近にと場を設けたことが起源とされています。その後、明治2年には築地に公営のと場が開設されました。
しかし、当時は衛生面や流通経路の不透明さ、価格の不安定さなどが課題でした。
こうした問題を改善するため、東京市は1936年12月、現在の港区港南の場所に市営のと場と家畜市場を開設します。
加えて、1966年12月には中央卸売市場法に基づく食肉市場が開設されました。
当時、枝肉取引の公正性が問題視されていたことも背景にあり、せりによる透明性の高い取引を実現する仕組みが整えられました。
つまり、芝浦の食肉市場は、食肉を大量に供給するだけでなく、衛生管理と公正な価格形成を支える目的を持って発展してきた施設です。
東京の食肉流通を支える全国有数の拠点
東京都の公式市場紹介では、品川の食肉市場は全国の食肉市場の中でも最大規模の取扱高を持つ市場として紹介されています。
全国から国産の銘柄牛や銘柄豚が集まり、和牛については北海道から鹿児島まで幅広い産地から入荷があります。
市場で形成される取引価格は「建値」と呼ばれ、全国の食肉取引価格の目安にもなっています。
そのため、芝浦での取引は市場関係者だけでなく、生産者や食肉流通業者にも大きな意味を持っています。
【見学できる範囲とアクセス】お肉の情報館で何が分かる?
個人見学で中心となるのが、2002年12月に開設された「お肉の情報館」です。
食肉市場センタービルの6階に設けられており、食肉がどのように生産され、検査され、取引されて家庭に届くのかを学べる展示施設です。
お肉の情報館の展示内容
主な展示テーマは次のとおりです。
- 芝浦と場と東京食肉市場の歴史
- 牛や豚の肥育から出荷までの生産工程
- と畜・解体作業の流れ
- 食肉市場における取引の仕組み
- 食肉の衛生検査
- 食肉の歴史と人権
- 枝肉の格付けや肉の部位に関する知識
単に肉の種類や部位を紹介するだけの施設ではありません。
普段スーパーで購入する牛肉や豚肉が、農場からどのような工程を経て店頭に並ぶのかを理解できる内容になっています。
特に、食肉の衛生検査や市場取引の流れは、一般の消費者が普段目にする機会の少ないテーマです。
見学できない場所にも注意
一般個人が見学できるのは、基本的に情報館の展示スペースです。
次のような場所を自由に見学できるわけではありません。
- 牛や豚のと畜・解体作業場
- 業務用の冷蔵施設
- 市場関係者が利用する取引エリア
- 許可されていない場内施設
豚のせり場については、団体見学時に設けられた見学者専用スペースから案内を受ける仕組みです。
また、東京都の見学案内では、場内全面撮影禁止とされています。許可された場所以外への立ち入りも認められていません。
市場は観光施設ではなく、食肉を扱う衛生管理上重要な業務施設です。見学者にもルールの順守が大切です。
品川駅からのアクセス
お肉の情報館の所在地は、東京都港区港南2丁目7番19号です。
JR品川駅または京浜急行品川駅で下車し、港南口(東口)から向かいます。
- 最寄り駅:JR・京浜急行品川駅
- 出口:港南口(東口)
- 徒歩時間:約5分
- 建物:食肉市場センタービル6階
- 駐車場:見学者用駐車場なし
品川駅の港南口を出たら、駅前広場から市場方面へ進みます。市場の正門を目印にすると分かりやすいでしょう。
なお、東京食肉市場株式会社の案内では、同社の建物入口まで徒歩約3分とされています。お肉の情報館への訪問では、東京都の案内にある徒歩約5分を目安にしてください。
【食肉市場の取引の仕組み】農場から食卓までの流通を解説
品川の食肉市場を理解するうえで欠かせないのが、食肉の取引構造です。
スーパーに並ぶ肉は、最初から現在のようなパック商品として市場に運ばれてくるわけではありません。
基本的には、生産者から出荷された牛や豚がと畜場で処理され、検査と格付けを受けた後、枝肉の状態で取引されます。
枝肉とは何か
枝肉とは、牛や豚をと畜・解体し、内臓などを取り除いた後、骨付きの状態で左右に分割した肉のことです。
一般的にスーパーで販売されるロースやバラなどの部分肉とは異なり、食肉卸売市場での価格形成に使われる取引単位です。
公益社団法人日本食肉格付協会も、枝肉を食肉取引の基本となる品質評価の対象として位置付けています。
市場取引に関係する組織と役割
食肉市場では、東京都、卸売会社、衛生検査機関、格付け機関、仲卸業者などがそれぞれ異なる役割を担っています。
| 関係する組織・施設 | 主な役割 | 他の組織との関係 |
|---|---|---|
| 東京都中央卸売市場 | 市場の開設・管理 | 市場全体の運営基盤を担う |
| 芝浦と場 | 牛・豚のと畜・解体 | 枝肉や内臓などを生産する |
| 東京食肉市場株式会社 | 家畜の荷受け、枝肉の卸売 | 市場での販売・取引を担う |
| 東京都芝浦食肉衛生検査所 | 獣医師によると畜検査 | 食用に適するかを判断する |
| 日本食肉格付協会 | 枝肉の品質評価 | 全国共通の取引規格を適用する |
| 仲卸業者 | 枝肉の部分肉への加工・販売 | 精肉店やスーパーなどへ供給する |
このように、食肉市場は一つの会社だけで成り立っているのではありません。
行政による管理、衛生検査、品質評価、卸売取引、加工・販売という複数の機能が連携することで、食肉の安定供給が実現しています。
牛・豚が食卓に届くまでの10段階
東京食肉市場株式会社が公開している流通工程を整理すると、次のようになります。
1. 農場で牛や豚を肥育する。
2. 適正な時期に専用トラックで市場へ出荷する。
3. 生体検査・解体前検査を受ける。
4. 検査に合格した家畜をと畜・解体する。
5. 頭部・内臓・枝肉などの解体後検査を受ける。
6. 枝肉の格付けを行う。
7. 牛・豚専用のせり場で取引する。
8. 仲卸業者が枝肉を部分肉に加工する。
9. 精肉店やスーパーが小売用に加工・販売する。
10. 消費者の食卓に届く。
この流れで重要なのは、検査と取引が別々の機能であることです。
衛生検査は食用として安全かどうかを判断する工程であり、格付けは品質を評価して取引価格の基準をつくる工程です。
両者が組み合わさることで、消費者に届く食肉の安全性と流通の透明性が支えられています。
【食肉の衛生検査と枝肉格付け】安全性と品質はどう判断される?
食肉市場において、衛生管理は欠かせない機能です。
東京都の芝浦食肉衛生検査所では、と畜場法に基づき、獣医師である検査員が家畜を1頭ずつ検査しています。
食肉衛生検査は何を調べる?
検査は大きく分けて、生体検査、解体前検査、解体後検査に分かれます。
生体検査
家畜が生きている状態で、外観や歩き方などを確認します。家畜伝染病などが疑われる場合には、とさつが禁止されます。
解体前検査
血液検査を中心に異常の有無を確認します。異常が認められれば解体は認められません。
解体後検査
解体後の頭部、内臓、枝肉を対象に検査します。
具体的には、頭部の筋肉やリンパ節、心臓・肺・肝臓などの臓器、肉や脂肪、骨、関節などを確認します。
検査は肉眼による確認が基本ですが、判断が難しい場合には微生物学的・理化学的・病理学的な精密検査も行われます。
全身性の病気が見つかった場合は、肉や内臓などが廃棄されます。一部分だけが食用に適さない場合は、その部分が廃棄されます。
検査に合格した枝肉には検印が押され、食肉として出荷されます。
HACCPに基づく衛生管理
東京都中央卸売市場の公式資料によると、食肉市場では2018年度からHACCPに基づく衛生管理を開始しています。
HACCPは、食品の製造・加工工程で危害要因を分析し、重要な管理ポイントを継続的に監視する衛生管理の考え方です。
芝浦と場では、BSE対策やO157対策なども含めた衛生管理体制を整えています。
こうした管理は、単に検査の最後で問題がないか確認するだけではなく、食肉が生産・処理される各工程で衛生上のリスクを管理することにつながっています。
枝肉の格付けはどのように決まる?
衛生検査とは別に実施されるのが、枝肉の格付けです。
公益社団法人日本食肉格付協会の格付員が、全国共通の取引規格に基づいて品質を評価します。
牛と豚では評価方法が異なります。
牛の枝肉格付け
牛肉は、歩留等級と肉質等級の組み合わせで評価されます。
- 歩留等級:A・B・C
- 肉質等級:5・4・3・2・1
両者を組み合わせるため、合計15通りのランクがあります。
歩留等級は枝肉からどの程度の部分肉が取れるかを示す指標です。肉質等級は脂肪交雑、肉の色沢、締まり・きめ、脂肪の色沢と質などを評価します。
豚の枝肉格付け
豚肉は、次の5段階で評価されます。
- 極上
- 上
- 中
- 並
- 等外
重量、背脂肪の厚さ、外観、肉質などを基準に判定します。
ここで注意したいのは、格付けと衛生検査を混同しないことです。
格付けは品質を比較するための指標であり、衛生検査の合否とは別のものです。品質評価が高いことだけで衛生上の安全性が保証されるわけではありません。
この2つの仕組みが独立して機能している点が、食肉市場の流通構造を理解する要点です。
【2026年最新データ】品川の食肉市場の取扱高と市場規模
品川の食肉市場は、東京だけでなく全国の食肉流通にも影響を与える大規模市場です。
市場規模を把握するには、東京都中央卸売市場が公表する年次統計や月次統計を確認するのが確実です。
2025年の年間取扱実績
東京都中央卸売市場が公表した2025年の年間概況によると、食肉市場の取扱実績は次のとおりです。
| 項目 | 2025年の実績 |
|---|---|
| 総取扱頭数 | 約36万頭 |
| 総取扱重量 | 約8万5,000トン |
| 総取扱金額 | 約1,528億円 |
| 牛の取扱頭数 | 約13万8,000頭 |
| 牛の取扱重量 | 約6万6,000トン |
| 牛の取扱金額 | 約1,410億円 |
| 豚の取扱頭数 | 約22万6,000頭 |
| 豚の取扱重量 | 約1万9,000トン |
| 豚の取扱金額 | 約116億4,000万円 |
※東京都の2025年年間概況に基づく概数です。畜種別の数値は丸められているため、合計と総数は一致しない場合があります。
前年との比較では、全体の取扱頭数はおおむね同水準でした。
一方、重量は約0.4%減少し、取扱金額は約3.7%増加しています。
牛については、取扱重量が約0.9%減少した一方、取扱金額は約4.1%増加しました。
豚については、取扱頭数が約1.2%増加、重量が約1.4%増加したものの、取扱金額は約0.7%減少しています。
この数字から分かるのは、食肉市場の取扱金額が、単純な取扱頭数だけで決まるわけではないということです。
畜種ごとの需給、産地、品質、等級、取引価格などが複合的に影響します。
2026年の最新統計はどこまで公表されている?
2026年11月4日時点で、東京都中央卸売市場の市場統計情報ページでは、2026年9月分までの統計データが公表されています。
公表日は2026年10月20日です。
同ページでは、2026年10月分の統計データについて、2026年11月20日の公表予定と案内されています。
そのため、2026年の年間実績はまだ確定していません。
市場の最新動向を確認するときは、次の2種類のデータを分けて見る必要があります。
- 年間統計:1年間の取扱頭数・重量・金額を比較するためのデータ。
- 月次統計:直近の入荷状況や取引金額の変化を確認するためのデータ。
2025年の年間実績は、2026年に確認できる最新の通年比較資料として有用です。一方、2026年の市場動向を把握するには、9月までの月次データを合わせて見ることが重要です。
2025年の産地別データにも注目
2025年の東京都の年間概況では、牛は44都道府県から入荷がありました。
重量ベースでは千葉県、北海道、栃木県、茨城県、岩手県、群馬県、宮城県の順に上位を占め、この7道県で全体の約68%となっています。
豚は主に関東・東北の25都道県から入荷しました。
重量ベースの上位は群馬県、岩手県、茨城県、栃木県、千葉県で、この5県が約72%を占めています。
品川の食肉市場は、東京都内の消費需要だけでなく、全国の畜産生産地と消費地をつなぐ役割を担っています。
【食肉市場品川に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:品川の食肉市場には一般人でも自由に入れますか?
A1:個人の場合は、食肉市場センタービル6階にある「お肉の情報館」を見学できます。平日10時~18時で、入館無料・予約不要です。と畜施設やせり場などを自由に見学することはできません。
Q2:お肉の情報館は土曜日や日曜日も開館していますか?
A2:通常は土曜日・日曜日・祝日・年末年始が休館日です。2026年は7月25日と8月22日に臨時開館しましたが、通常の週末開館ではありません。
Q3:豚のせりは個人でも見学できますか?
A3:個人向けの通常見学では、豚のせり場には入れません。東京都が案内する団体見学は、主に社会科見学を目的とする小・中・高校生の団体が対象です。豚のせりの見学時間は13時30分から約30分です。
Q4:品川駅から食肉市場までは何分かかりますか?
A4:JRまたは京急品川駅の港南口から徒歩約5分です。住所は東京都港区港南2-7-19で、お肉の情報館は市場センタービルの6階にあります。
Q5:お肉の情報館ではどのようなことを学べますか?
A5:芝浦と場と食肉市場の歴史、牛や豚の生産工程、と畜・解体、食肉取引、衛生検査、枝肉の格付け、食肉の歴史と人権などを学べます。
Q6:食肉市場で一般客が肉を購入することはできますか?
A6:通常の市場取引は卸売を中心とする業務であり、お肉の情報館も小売店ではありません。一般客が見学のついでに枝肉や精肉を購入できる施設ではありません。市場まつりなど一般向けのイベントは別途開催されています。
まとめ:【プロの結論】品川の食肉市場を見学するなら目的を明確に
品川の食肉市場は、一般人でも見学できる施設です。ただし、見学できる場所と方法には明確な違いがあります。
個人で訪問するなら、まずは無料・予約不要の「お肉の情報館」を目的地にするのが基本です。開館時間は10時~18時で、通常の休館日は土曜日・日曜日・祝日・年末年始です。
豚のせりを見たい場合は、団体見学の制度を確認する必要があります。公式案内の対象は主に小・中・高校生の社会科見学団体で、2週間前までの電話調整とFAXによる申請が必要です。
一方、食肉市場の本質は、見学施設としての魅力だけではありません。
芝浦と場での処理、獣医師による衛生検査、日本食肉格付協会による品質評価、せりによる価格形成、仲卸業者による加工・販売という工程が連携し、全国の生産者と消費者を結び付けています。
2025年の取扱金額は約1,528億円。2026年も東京都中央卸売市場による月次統計が継続して公表されており、品川の食肉市場は食肉流通の重要拠点であり続けています。
訪問するなら、個人見学は情報館、せり見学は対象となる団体申請という区別を確認しましょう。施設の役割や衛生管理の仕組みまで理解すると、普段食べている牛肉や豚肉が食卓に届くまでの背景も、より具体的に見えてきます。
主な根拠資料:東京都中央卸売市場の市場見学案内・食肉市場紹介・2025年年間概況・2026年月次統計、東京都芝浦食肉衛生検査所のと畜検査資料、東京食肉市場株式会社の流通工程資料、日本食肉格付協会の格付基準。