佐藤弘道さんが2024年6月に発症したのは、脊髄に血液を供給する血管が詰まり、神経組織に障害が起こる「脊髄梗塞」です。
脳梗塞や心筋梗塞と同じく、血流が途絶えることで組織がダメージを受ける病気ですが、障害される場所が脳ではなく脊髄である点が異なります。
脊髄は、脳からの指令を手足に伝えたり、身体の感覚を脳に届けたりする重要な神経の通り道です。そのため、脊髄の血流が途絶えると、下半身の麻痺や感覚障害、排尿・排便機能の障害などが起こることがあります。
発症した2024年6月2日に何が起きたのか
読売テレビ「情報ライブ ミヤネ屋」の2024年9月のインタビューでは、佐藤さん本人が発症当日の状況を詳しく振り返っています。
発症の2日前には、テレビ番組の収録で筋トレを実演した後、背中に痛みを感じていました。本人は筋肉痛だと思っていたそうです。
そして6月2日の朝、鳥取県で開催される研修会に向かう準備をしていた際、左足にしびれが発生しました。
その後、羽田空港に到着する頃には腰回りの激しい痛みや吐き気が現れ、飛行機内でも症状が悪化。鳥取に到着して立ち上がろうとしたときには、下半身の感覚が失われていました。
本人の説明と報道を整理すると、発症の流れは次のとおりです。
- 6月2日早朝:左足にしびれを感じる。
- 自宅で転倒し、足に力が入らない状態になる。
- 空港到着後、腰回りに激しい痛みが発生。
- 飛行機内で症状が悪化する。
- 鳥取到着後、下半身が動かなくなり病院へ搬送される。
入院後は脊髄梗塞の疑いが告げられ、約2週間後に正式な診断を受けたと本人が説明しています。
なぜ病気を公表したのか?
病気を公表した理由についても、本人がインタビューで説明しています。
佐藤さんにはレギュラー番組があり、それまで長期間にわたって仕事を休まず出演していました。しかし、体調不良で2週続けて休むことになり、関係者や視聴者に事情を伝える必要が生じたため、所属事務所と相談して公表を決めたそうです。
2024年6月13日、直筆メッセージを通じて病名と下半身麻痺の状態を明らかにしました。
これは病状を隠していたという話ではなく、仕事への影響とファンへの説明を考えた本人の判断でした。
【発症理由の真相】佐藤弘道の脊髄梗塞はなぜ起きた?
検索されることが多いのが、「健康に気をつけていた佐藤弘道さんが、なぜ脊髄梗塞になったのか」という疑問です。
この点について、2024年10月4日放送のテレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」で、佐藤さん本人が詳しく説明しました。
発症原因は本人も特定できていない
佐藤さんは同番組で、検査を受けた結果について、血管や脳に異常が見つからず、血栓が生じた可能性も確認されなかったと説明しています。
原因についても、本人は「ほんとに原因不明」と話していました。
つまり、発症した事実と病名は明らかになっていますが、なぜ佐藤さんの脊髄に血流障害が起きたのかという根本原因は、本人の公表情報では特定されていません。
脊髄梗塞の一般的な原因と症状
医学的には、脊髄梗塞には複数の原因が考えられています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 血管の閉塞 | 脊髄に血液を送る血管の血流が途絶える |
| 血管の病気 | 動脈硬化や血管の炎症など |
| 大動脈の異常 | 大動脈解離などが関係する場合がある |
| 主な症状 | 背中の痛み、下半身の筋力低下、麻痺 |
| 感覚障害 | しびれ、温度や痛みを感じにくくなる |
| 自律神経への影響 | 排尿・排便機能に障害が起きる場合がある |
MSDマニュアルや埼玉医科大学の専門家による臨床解説でも、脊髄梗塞は脳梗塞と比較して発症頻度が低く、原因が明らかにならないケースもあると説明されています。
ここで注意したいのは、佐藤さんが飛行機内で症状を悪化させたからといって、飛行機への搭乗が発症原因だったと断定できないことです。
また、背中の痛みについても、専門家は脊髄梗塞の直前に見られる場合がある一方、必ずしも前兆とは限らないと説明しています。
【入院から退院まで】ひろみちお兄さんのリハビリ経過と回復の歩み
発症直後の佐藤さんは、へそから下が動かず、歩行もできない状態でした。
しかし、入院して間もなくリハビリを開始し、段階的に身体機能を取り戻していきました。
発症から2026年までの主な出来事
これまでの本人の公式ブログ、所属事務所の発表、報道を時系列で整理します。
2024年6月から始まった過酷なリハビリ
読売テレビのインタビューによると、佐藤さんは入院後3~4日目にはリハビリを始めていました。
最初から歩く練習ができたわけではありません。
当初は足の指先を動かすことから始まり、右足の上げ下げ、平行棒を使った訓練、歩行器による歩行練習へと進んでいきました。
本人は理学療法士や作業療法士の支援を受けながら、少しずつ身体を動かせる範囲を広げていきました。
入院中は筋力も大きく落ち、本人によると約1か月で体重が5kgほど減少したそうです。
それでも歩くことを目標に訓練を続けました。
2024年8月20日に退院を報告
大きな転機となったのが、2024年8月20日の退院発表です。
佐藤さんは自身のメッセージで、医療従事者や理学療法士、作業療法士への感謝とともに、歩けるまで回復して退院できたことを報告しました。
ただし、退院は完全回復を意味していません。
当時から下半身の麻痺や足のしびれが残り、一般的な歩き方には戻っていないと説明していました。
退院後も通院リハビリと自宅でのリハビリを続け、社会復帰を目指す方針でした。
【2026年現在の病状】下半身麻痺や歩行障害・排泄障害は残っている?
2026年現在の佐藤さんについて、最も重要なのは、歩けるようになったことと、病気が治ったことは同じではないという点です。
本人は2026年6月と10月に、発症後の身体の状態を改めて公表しています。
2026年6月:発症から丸2年の公式ブログ報告
2026年6月3日、佐藤さんは公式ブログ「Hiromitea time」に「脊髄梗塞を発症して、丸2年!」という記事を投稿しました。
そこで明かしたのは、発症直後の状態と、現在に至るまでの回復過程です。
本人によると、発症から約2か月で、よちよち歩きができるようになりました。その後もリハビリを続け、2026年には杖なしで歩けるようになっています。
一方、次のような機能は十分に戻っていません。
- 足を前後に交差させて進む継ぎ足歩行が難しい。
- 目を閉じて両足をそろえて立つことに不安がある。
- 身体のバランスを取ることが難しい。
- 発症前と同じ身体機能には戻っていない。
本人は、元の状態には戻れなくても、できることを見つけて増やしていくという考えを示しています。
2026年10月27日:病院での検査結果を報告
2026年10月27日、佐藤さんは自身の公式ブログとInstagramで、病院で検査を受けたことを報告しました。
本人の投稿では、検査について次のように説明しています。
検査をしましたが、特に悪くなっている所も無く安心しました。
その一方、脊髄梗塞については、次のように現在の状態を伝えています。
「脊髄梗塞」は一生治りません。
加えて、下半身麻痺、歩行障害、排泄障害などの後遺症が残っていることを改めて明かしました。
この投稿は10月27日付の本人の発信として、翌28日にTBS NEWS DIGやオリコンなどでも報じられています。
ここで押さえておきたいのは、検査で悪化が見つからなかったことと、後遺症がなくなったことは別だという点です。
現在の佐藤さんは、病状が悪化しているという報告ではなく、残された障害と付き合いながら生活と仕事を続けている状態です。
歩行障害と排泄障害はどのような状態なのか
2025年6月2日の公式ブログでは、発症から1年が経過した時点での身体の状態を、かなり具体的に説明していました。
特に、感覚障害と排泄機能への影響は、日常生活に直結する問題です。
| 後遺症 | 本人が公表した内容 |
|---|---|
| 下半身麻痺 | 左足を中心に思うように動かせない |
| 感覚障害 | 腰回りを触られても感覚が分からない |
| しびれ | 両足にしびれが続いている |
| 温度感覚の低下 | 入浴時に手でお湯の温度を確認する |
| 排尿障害 | 尿が出ているかどうかを感覚だけでは判断しにくい |
| 排便障害 | 排便の状態や量を目視で確認する必要がある |
これらは2025年の本人の具体的な報告です。2026年10月の投稿でも歩行障害や排泄障害が続いていることが確認できますが、個々の症状がどの程度変化したかまでは公表されていません。
【脊髄梗塞は治るのか】後遺症が残る理由とリハビリの意味
「脊髄梗塞は治るのか」という疑問には、病気そのものの回復と、身体機能の回復を分けて考える必要があります。
脊髄梗塞は完治できるのか
脊髄梗塞は、脊髄の血流が途絶えることで神経組織が損傷する病気です。
一度壊死した神経組織を元どおりに再生させる確立した治療法はありません。
米国国立神経疾患・脳卒中研究所(NINDS)も、脊髄梗塞には標準化された治療法がなく、原因への対応、症状に対する支持療法、リハビリテーションなどを中心に対応すると説明しています。
また、回復の程度は、損傷の重さや場所などによって異なり、機能が大きく改善する人もいれば、長期的な障害が残る人もいます。
つまり、次の2つは同じ意味ではありません。
- 病気そのものの完治: 損傷した神経組織が完全に元の状態に戻ること。
- 身体機能の回復: リハビリなどを通じて、歩行や日常生活の動作を改善すること。
佐藤さんの場合も、脊髄梗塞そのものが治ったわけではありません。しかし、発症当初は全く動かなかった下半身で、歩行できるまで機能を取り戻しました。
この経過は、病気が完治しなくても身体機能の改善が期待できる場合があることを示しています。
リハビリを続けることが重要な理由
脊髄梗塞のリハビリでは、残っている身体機能を活用しながら、生活に必要な動作を取り戻すことが目標になります。
主な取り組みには次のようなものがあります。
- 理学療法による筋力・歩行機能の訓練
- 作業療法による日常生活動作の改善
- バランス感覚や姿勢の訓練
- 排尿・排便機能への対応
- 自宅や職場で安全に生活するための環境調整
佐藤さんも、入院中の歩行訓練から退院後の自主トレーニングまで、長期的に取り組んできました。
ただし、リハビリの効果は患者ごとに異なります。佐藤さんの回復経過を、すべての脊髄梗塞患者に当てはめることはできません。
脊髄梗塞は指定難病なのか
もう一つ注目したいのが、指定難病をめぐる問題です。
佐藤さんは2026年6月の公式ブログで、脊髄梗塞が指定難病になっていないことに触れ、指定を目指す活動を始めたと報告しました。
指定難病とは、国が定める一定の要件を満たす疾病について、医療費助成などの制度を設けるための行政上の区分です。
そのため、指定難病に該当するかどうかと、医学的に治療が難しいかどうかは別の問題です。
佐藤さんの活動は、自身の経験を通じて、脊髄梗塞への理解を広げ、同じ病気を抱える人たちの支援につなげたいという思いにも結びついています。
【仕事復帰と現在の活動】2026年もテレビ・講演・体操指導で活躍
病気の公表当初、佐藤さんは芸能活動を一時休止し、療養に専念していました。
しかし、退院後は段階的に仕事へ復帰しています。
2026年11月現在、公式サイトではテレビ出演、ラジオ出演、講演会、親子体操イベントなどの活動が確認できます。
2026年の主なテレビ・ラジオ出演
公式サイトに掲載されている主な出演情報は次のとおりです。
| 時期 | 番組・活動 | 内容 |
|---|---|---|
| 2026年7月7日 | 日本テレビ「踊る!さんま御殿!!」 | テレビ出演 |
| 2026年7月 | NHKラジオ「さまよえるパパたち」 | 子育てをテーマにした出演 |
| 2026年8月14日 | TBSラジオ「林家たい平PLUS ON ACTIVE えがおで元気」 | ラジオ出演 |
| 2026年8月15日 | NHK「歌であえたら」 | テレビ出演 |
| 2026年9月 | RAB青森放送「1550ニュースレーダーWith」 | 「いっしょに体操」コーナー |
| 2026年9月 | 株式会社えがお | CM出演 |
テレビ出演だけでなく、子どもたちや保育・教育関係者に向けた活動も続けています。
親子体操や講演会への復帰
佐藤さんの公式サイトでは、2026年も全国各地の講演・セミナーや親子体操イベントの予定・実績が掲載されています。
例えば、次のような活動があります。
- 2026年9月20日:広島県北広島町で「ひろみちお兄さんの元祖親子体操」。
- 2026年10月17日・18日:山口県下関市で親子向けイベント。
- 2026年10月29日:川崎市保育研究大会の基調講演。
- 2026年11月15日予定:八戸市健康フェスタ2026。
- 2026年11月25日予定:コープふくしまの健康講座。
11月15日と25日の催しは、11月4日時点で公式サイトに掲載されている開催予定です。
医学博士としての研究・教育活動も継続
佐藤さんは、NHKの体操のお兄さんとしてだけでなく、医学博士としても活動しています。
2015年に弘前大学大学院医学研究科博士課程を修了し、博士(医学)を取得しました。
親子運動が育児ストレスや親子の心身の健康に及ぼす影響を研究テーマとしており、現在も大学での講義や研究活動に取り組んでいます。
公式プロフィールには、弘前大学の特別招聘教授などの役職も掲載されています。
こうした活動を見ると、現在の仕事復帰は、単にテレビに戻ったというだけではありません。
親子体操、健康づくり、保育士向けの研修、教育活動など、長年培ってきた専門性を生かした活動を継続しています。
一方、発症前と同じ身体能力に戻ったことを意味するわけではありません。本人も後遺症について発信しており、身体の状態と相談しながら仕事を続けていることが分かります。
【プロの結論】ひろみちお兄さんの病気から知っておきたい3つのこと
佐藤弘道さんの闘病と復帰を振り返ると、特に要点が3つあります。
1. 歩けるようになっても完治したとは限らない
2024年8月に退院し、2026年には杖なしで歩けるようになりました。しかし、歩行障害や排泄障害などは残っています。外見だけでは分かりにくい感覚障害や排泄機能の問題も、生活の質に大きく影響します。
2. 原因不明の発症もある
健康管理をしていても、すべての病気を防げるわけではありません。佐藤さん自身も、検査で原因を特定できなかったと説明しています。発症の理由を本人の生活習慣や飛行機への搭乗に結びつける根拠はありません。
3. 回復とは発症前の状態に戻ることだけではない
本人は2026年のブログで、元の状態には戻れなくても、できることを増やしていくという姿勢を示しました。杖なしで歩くこと、実技研修会に参加すること、仕事を続けることも、積み重ねてきた回復の成果です。
この3点は、脊髄梗塞に限らず、長期的なリハビリが必要な病気を理解するうえでも大切な視点です。
【ひろみちお兄さんの病気】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ひろみちお兄さんの病気は何ですか?
A1:佐藤弘道さんが2024年6月2日に発症した病気は脊髄梗塞です。脊髄に血液を供給する血管が詰まり、下半身麻痺や感覚障害などを引き起こしました。
Q2:佐藤弘道さんが脊髄梗塞になった原因は何ですか?
A2:本人は2024年10月のテレビ出演で、検査をしても原因が分からず、血栓が見つかった可能性もないと説明しています。2026年現在も、発症原因が特定されたという公表はありません。
Q3:ひろみちお兄さんは現在歩けるのですか?
A3:はい。2026年6月の公式ブログでは、杖なしで歩いていると報告しています。ただし、継ぎ足歩行やバランスの維持には問題が残っています。
Q4:下半身麻痺や排泄障害は治りましたか?
A4:2026年10月27日の本人の発信では、下半身麻痺、歩行障害、排泄障害などの後遺症が続いていると説明しています。
Q5:ひろみちお兄さんはいつ退院したのですか?
A5:2024年8月20日です。約2か月半の入院とリハビリを経て退院しました。ただし、退院後も通院や自宅でのリハビリを継続する必要がありました。
Q6:2026年現在、仕事には復帰していますか?
A6:はい。テレビやラジオへの出演、親子体操、講演会、指導者研修などの活動を再開しています。公式サイトにも2026年の出演・イベント情報が掲載されています。
Q7:脊髄梗塞は完全に治る病気ですか?
A7:損傷した神経組織を元どおりに戻す確立した治療法はありません。ただし、リハビリによって歩行や日常生活の機能が改善するケースはあります。回復の程度には個人差があります。
まとめ:ひろみちお兄さんは後遺症と向き合いながら活動を続けている
佐藤弘道さんが発症した脊髄梗塞は、2024年6月2日に突然起きた深刻な病気でした。一時はへそから下が完全に動かなくなり、歩行もできない状態に陥りました。
しかし、約2か月半の入院と懸命なリハビリを経て、2024年8月20日に退院。その後も訓練を続け、2026年には杖なしで歩けるまでに回復しています。
一方で、下半身麻痺や歩行障害、排泄障害などの後遺症は残っています。2026年10月27日の検査報告では、特に悪化した箇所はなかったものの、病気そのものは治っていないと本人が改めて説明しました。
現在はテレビ出演や親子体操、講演会などの仕事にも復帰し、自身の経験を発信しながら活動しています。
かつて全国の子どもたちに体を動かす楽しさを伝えてきた佐藤さん。今は自身の経験を通じて、健康であることや日常生活の何気ない動作の大切さも伝えています。
2026年現在のひろみちお兄さんは、病気を克服して発症前に戻ったのではなく、後遺症と向き合いながら新しい生活と仕事を築いている段階です。
その姿こそ、発症から約2年半を経た現在を理解するうえで、最も大切なポイントです。