遊楽舎の閉店は事実だが、2026年11月現在、ブランド全体が消滅したわけではない。正確には、2026年2月末に姫路花田店がいったん営業を終了し、その後、同店舗がリニューアルオープンしたという経緯だ。
さらに重要なのは、大阪のドンキ住之江公園店と姫路花田店では、閉店騒動後の営業状況が異なる点である。
姫路花田店は2026年7月18日に復活
兵庫県姫路市花田町上原田にある姫路花田店は、2月28日を最後に営業を終了した。
その後、店長は出資者を確保し、6月1日に公開したYouTube動画で店舗とチャンネルの再始動を発表。最終的に7月18日、姫路花田店はリニューアルオープンを迎えた。
オープン前には内装工事も検討されていたが、中東情勢の影響などによる接着剤や合板の不足、建築資材の価格高騰が発生。当初予定していた床や壁の張り替えをいったん断念し、エアコンなど必要な設備を整えて営業を再開する方向に変更された。J-CASTニュースが6月3日に報じている。
ドンキ住之江公園店は閉店していない
大阪府大阪市住之江区にあるドンキ住之江公園店については、姫路花田店とは異なる対応が取られた。
店長は2026年2月28日、姫路花田店の最終営業日に関する投稿で、ドンキ住之江公園店については契約上の事情から営業を継続すると説明している。
つまり、2月14日の閉店発表だけを見て、遊楽舎の全店舗が閉鎖されたと理解するのは正確ではない。
2026年11月現在の営業時間と店舗情報
遊楽舎の公式サイトには、両店舗の営業情報が掲載されている。加えて、10月末には各店舗の公式Xアカウントから営業や販売に関する投稿も確認できる。
姫路花田店については、ポケモンカードゲーム公式プレイヤーズクラブにも店舗情報が掲載され、2026年11月のイベント予定も確認できる。単に公式サイトに店舗名が残っているだけでなく、カードゲームイベントの開催予定も営業再開後の活動を裏付けている。
【閉店理由の真相】経営難とトモハッピー・flat-工房の批判騒動
遊楽舎の閉店理由を理解するには、経営上の問題と2026年2月に発生した動画騒動を分けて考える必要がある。
店長が当初説明したのは経営継続の難しさだった。しかし、後日公開された動画では、経営が改善する兆しもあったこと、そしてSNS上での批判や誹謗中傷によって顧客・視聴者との信頼関係が損なわれたことが、閉店判断の背景として語られている。
1. 以前から経営上の課題を抱えていた
遊楽舎はトレーディングカードの販売・買取に加え、ゲームコーナーなども運営してきた店舗だ。
しかし、店舗設備の改善や来店客向けの新しい企画には資金が必要になる。実際、2025年には店舗の階段の改修や新しい遊びの導入を目的としたクラウドファンディングを実施している。
2026年2月14日の閉店発表後、支援金について質問された店長は、経営継続が難しい状況を説明し、返金についても相談していると投稿した。スポニチは、この発言を含めて閉店発表の経緯を報じている。
2. 2026年2月10日の動画が騒動の発端に
騒動の発端となったのは、2026年2月10日にカードショップ「flat-工房」のYouTubeチャンネルで公開された動画だった。
出演したのは、flat-工房の須藤晃平氏と、カードショップ経営者として知られるトモハッピー氏。動画では遊楽舎の経営方針や店長の経営者としての資質について、かなり厳しい批判が展開された。
特に問題視されたのは、経営に対する意見だけでなく、店長の人格や商売人としての能力に踏み込んだ辛辣な表現だった。
この動画をきっかけに、遊楽舎の店長に対する批判がSNSやコメント欄で拡大。店長と動画出演者との間でも、Xを通じた意見の応酬が発生した。
ユーチュラの2026年2月13日、14日の報道では、店長が動画の内容に不快感を示し、批判や誹謗中傷が大量に届いている状況を説明していたことが伝えられている。
3. 店長は閉店を決断した理由を後日説明
2月14日、店長は公式Xで月末の閉店を発表した。
「流石に経営がもう無理です」
2026年2月14日の店長の投稿としてスポニチが報道。
ただし、この発言だけでは閉店に至った背景の全体像は分からない。
3月11日、店長は自身のYouTubeチャンネルで騒動について改めて説明した。その中では、2026年1~2月の収益は改善傾向にあり、経営に希望が見えていたとも語っている。
また、閉店を決めたのは批判動画の投稿者に対する単純な報復ではなく、店舗運営に必要な顧客や視聴者との信頼が失われたと感じたためだと説明した。
スポニチの報道によれば、店長は批判動画の影響で誹謗中傷が続いたことに強い精神的負担を感じていたという。トレーディングカードという信頼関係が重要な商品を扱ううえで、店舗を維持することが難しいと判断したのだ。
4. トモハッピーは謝罪、批判動画は非公開に
騒動後、トモハッピー氏は2026年2月16日までに自身のXで店長への謝罪を表明した。
また、問題となった動画は非公開にしたと説明している。
一方、店長は直接謝罪したいという申し入れを受けたものの、当時の感情や状況を考慮して対面を断ったと明かした。
ここで押さえておきたいのは、動画出演者側の謝罪があったことと、閉店の影響が解消されたことは別問題だという点だ。批判動画の非公開化だけで、店舗と顧客の関係や事業上の問題が元に戻るわけではない。
【関係者・時系列一覧】遊楽舎閉店から復活までの経緯
今回の騒動は、店長と同業者の対立だけでなく、ヒカルとの長年の関係、クラウドファンディングの支援者、出資者の協力など、複数の関係者が関わっている。
それぞれの立場と出来事を時系列で整理すると、閉店が決定した背景と復活に至った流れが分かりやすい。
関係者と遊楽舎の関係
閉店からリニューアルオープンまでの年表
この年表から分かるのは、2月の閉店が遊楽舎というブランドの完全終了を意味していなかったことだ。閉店後も店舗の引き継ぎや出資の可能性を探り、最終的に新しい運営体制での再始動に至っている。
【クラファン298万円問題】支援金の内訳と返金の経緯
遊楽舎の閉店騒動で、特に多くの関心を集めたのがクラウドファンディングの支援金だ。
閉店発表時には、2つの企画で合計298万1,000円を集めていたことが報じられた。支援者からすれば、店舗が閉店するなら集めたお金はどうなるのかという疑問が生じるのは自然なことだった。
2つのクラウドファンディングの内訳
ここで重要なのは、298万1,000円すべてが同じ状態で保管されていたわけではないことだ。
第1弾は階段の改修という目的に沿って工事が実施され、CAMPFIRE上でも完了報告が行われている。一方、第2弾の179万円はガチャガチャの導入を目的とした企画で、閉店発表後に返金を求める支援者への対応が問題となった。
返金受付は2026年5月31日まで
2026年4月22日、店長は公式Xでリニューアルオープンの発表と同時に、クラウドファンディングの返金手順を公開した。
案内された手続きは、支援したアカウントからCAMPFIREのメール機能を使い、振込先口座、口座名義人、返金希望の旨を送るというものだった。
受付期限は2026年5月31日。DMでは本人確認が難しいため、クラウドファンディングのプラットフォームを通じた手続きに限定された。
店長は、それまでDMでの問い合わせに返信していなかった理由についても説明した。支援者本人かどうかを確認できない問い合わせが多く、当時の精神状態では対応を続けることが難しかったという。また、正規の方法で連絡した支援者への返信が遅れたことについて謝罪している。
6月1日、支援金の使い道について新たな説明
その後、J-CASTニュースが2026年6月3日に報じたところによると、店長は6月1日の再始動動画で、支援者にメールで確認した結果、大半の人から「店長のやりたかったことに使ってほしい」という返答を受けたと説明した。
そのため、返金を希望しない支援者の分については、当初の目的だったガチャガチャの導入費用に充てる方針となった。
つまり、返金を希望する人と、当初の企画に使うことを望む人とで対応が分かれたことになる。
ただし、2026年11月3日時点で、返金希望者全員への振り込みが完了したことを示す集計資料や、返金総額を確認できる公表情報は見当たらない。したがって、298万1,000円が全額返金された、あるいは全額が新店舗に使われたという理解は正確ではない。
クラウドファンディングをめぐる信頼回復では、返金受付の告知だけでなく、個別の対応完了や資金の使途を支援者が確認できることも大切になる。
【ヒカルとの関係と店長の現在】遊楽舎ちゃんねるは活動再開
遊楽舎を語るうえで欠かせない存在がYouTuberのヒカルだ。店長はヒカルの動画に何度も出演し、独特の掛け合いとカードゲームに関する知識で人気を集めてきた。
そのため、閉店発表後にはヒカルがどのような対応をするのかにも注目が集まった。
ヒカルは閉店発表後すぐに店舗を訪問
2026年2月15日、ヒカルは自身のYouTubeチャンネルで遊楽舎を訪れ、店長と話し合ったことを報告した。
ヒカルは、店長が資金繰りについて相談できなかった背景に、金銭の話を持ち出すことで長年の関係が壊れてしまうのではないかという心配があったと説明。ヒカル自身も、東京での活動が増え、店長とのコミュニケーションが以前より減っていたと振り返っている。
また、2月28日の最終営業日にもヒカルが花を持って来店したことを店長が報告している。長年の共演関係が単なる動画上の付き合いではなかったことを感じさせる出来事だった。
ヒカルが復活資金を出したという事実はある?
ここは誤解されやすい部分だ。
ヒカルが閉店時に店長を支え、再起を応援したことは報道で確認できる。しかし、2026年6月のJ-CASTニュースによると、店舗復活について店長が説明したのは、新たな出資者が見つかったという内容だった。
その出資者がヒカル本人だったという公表は確認されていない。
したがって、ヒカルが遊楽舎を買収した、あるいは復活資金を全額負担したといった情報を確定事項として扱うことはできない。ヒカルの支援と、事業再建のための出資は区別する必要がある。
店長の現在は?店舗経営と動画制作を継続
店長は2026年3月11日の動画で、遊楽舎の復活に向けて取り組む意思を示した。
その後、4月15日にはXで店舗とYouTube活動の再開を宣言し、動画編集スタッフの募集も開始。6月1日には正式に活動再開を発表している。
復活後の遊楽舎ちゃんねるでは、これまで中心だったトレーディングカード業界の時事問題や批評を扱う動画から、カードゲームの対戦や企画動画などに軸足を移す方針が説明された。
J-CASTニュースによれば、店長は業界の時事ネタを扱う動画について、内容が悪口になりやすいことを理由に方針転換を考えたという。
実際、遊楽舎ちゃんねるでは7月18日のリニューアルオープン当日に新店舗の営業開始を伝える動画が公開された。その後もカードゲーム関連の動画や店舗の運営状況を発信している。
2026年10月25日には「ショピファイ始めました」などの動画も公開されており、店舗だけでなく通販やオンライン販売を含めた事業展開にも取り組んでいることが分かる。
【遊楽舎の評判と口コミ】再開後に注目したいポイント
遊楽舎の評判は、店長のキャラクターやカードの品ぞろえを評価する声と、閉店騒動やクラウドファンディングの対応に疑問を持つ声に分かれている。
ただし、店舗の口コミと、YouTubeやSNS上の騒動に対する反応は、同じ評価として扱うべきではない。
店舗の口コミでは店長の接客や商品知識に言及
エキテンなどの口コミでは、カードの査定が丁寧だったこと、店長の人柄、遊戯王などのカードの品ぞろえ、ゲームコーナーの楽しさを評価する投稿が確認できる。
一方、店舗のスペースや雰囲気については、雑多な印象を持ったという感想もある。
Yahoo!マップにも口コミが掲載されているが、これらは主に2022~2023年の投稿であり、リニューアル後の店舗評価を直接示すものではない。エキテンにも過去の投稿が中心で、件数は限られている。
ネット上では復活を歓迎する声と厳しい意見が共存
2026年4月に復活を宣言した際には、ファンから再開を喜ぶ声が寄せられた一方、クラウドファンディングの返金対応が先ではないかという批判も報じられた。
さらに7月18日のリニューアルオープン直前には、店長が騒動の相手に法的措置を取らない理由などを説明する動画を公開。これに対しても、店長の責任の捉え方や発信内容について厳しい意見が寄せられたとユーチュラが報じている。
こうした反応を見ると、店舗が営業を再開したことと、ネット上での評価や信頼が完全に回復したことは同じではない。
再開後の遊楽舎を評価するための3つの判断基準
これから遊楽舎を利用したい人や、応援を続けたい人は、次の3点を確認するとよい。
店舗サービスの実態
カードの在庫、買取価格、査定の説明、スタッフの接客など、実際の店舗利用に関わる部分を確認する。
クラウドファンディングの清算状況
返金希望者への対応や、当初の目的に沿った資金使用がどこまで進んでいるかを確認する。
YouTubeと店舗運営の継続性
動画の更新だけでなく、営業時間、イベント開催、買取・販売の案内が継続しているかを見る。
一度の炎上や一つの口コミだけで店舗のすべてを評価するのではなく、実際の営業内容と継続的な運営状況を見て判断することが大切だ。
【遊楽舎閉店】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:遊楽舎は2026年に本当に閉店したのですか?
A1:はい。姫路花田店は2026年2月末に閉店しました。ただし、7月18日にリニューアルオープンしています。ドンキ住之江公園店は2月の閉店騒動後も営業を継続しました。
Q2:遊楽舎の閉店理由は何ですか?
A2:店長は経営上の問題に加え、トモハッピー氏とflat-工房の動画を発端とした批判や誹謗中傷、顧客・視聴者との信頼関係の悪化を説明しています。単純に赤字だけが原因だったわけではありません。
Q3:遊楽舎姫路花田店はいつ再オープンしましたか?
A3:2026年7月18日にリニューアルオープンしました。所在地は兵庫県姫路市花田町上原田2-1、ビッグエムワン2Fです。
Q4:ドンキ住之江公園店も閉店したのですか?
A4:いいえ。店長は2026年2月28日の投稿で、契約上の事情から営業を継続すると説明しています。公式サイトにも店舗情報が掲載されています。
Q5:クラウドファンディングの298万円は返金されたのですか?
A5:2企画の合計支援額は298万1,000円です。第1弾の階段改修は工事完了が報告され、第2弾のガチャガチャ企画については2026年5月31日まで返金希望を受け付けました。6月の店長の説明では、大半の支援者が当初の目的に使うことを希望したとされています。全返金希望者への振り込み完了を示す公表資料は確認できません。
Q6:ヒカルは遊楽舎の復活資金を出したのですか?
A6:ヒカルは閉店時に店長を訪問して支援を表明しましたが、復活資金の出資者として公式に発表された事実は確認できません。店長は新たな出資者が見つかったと説明しています。
Q7:遊楽舎ちゃんねるは現在も活動していますか?
A7:はい。2026年6月1日に活動再開を発表し、店舗のリニューアルオープン後も動画投稿を続けています。10月にも新しい動画が公開されています。
まとめ:遊楽舎は閉店から復活へ、今後は信頼回復が焦点
遊楽舎の2026年の閉店騒動は、単なるカードショップの経営難にとどまらず、YouTubeでの発信、同業者との関係、SNS上の批判、クラウドファンディングの資金管理など、複数の問題が重なった出来事だった。
姫路花田店は2026年2月末に閉店したものの、新たな出資者の協力を得て7月18日にリニューアルオープン。ドンキ住之江公園店も営業を継続し、遊楽舎ちゃんねるも活動を再開している。
一方、298万1,000円のクラウドファンディングについては、2つの企画の目的と清算状況を分けて理解する必要がある。返金受付や支援者の意向をめぐる説明は行われたが、返金の全件完了を示す情報まで公表されているわけではない。
【プロの結論】遊楽舎復活の本当の意味
今回の出来事から見えてくるのは、知名度と実店舗の経営力は必ずしも一致しないという現実だ。
ヒカルとの共演によって全国的な知名度を獲得した遊楽舎は、動画を通じて遠方のファンを店舗に呼び込むことに成功してきた。しかし、視聴者からの支持が、そのまま安定した売上や事業継続の保証になるわけではない。
また、SNSでの批判が実店舗の営業や顧客との信頼関係に影響することも、今回の騒動で浮き彫りになった。
今後の遊楽舎に求められるのは、YouTubeの話題性だけに依存しない店舗運営、支援者に対する透明性の高い説明、そしてカードショップとしてのサービス品質を積み重ねていくことだろう。
2026年11月現在、遊楽舎は閉店した店舗ではなく、再始動した店舗として営業を続けている。 その復活が本当の意味で成功したかどうかは、今後の営業実績と顧客からの信頼回復によって評価されていくことになる。