『ターミネーター』シリーズは、続編やリブートによって時間軸が複雑になっている。
そのため、公開順に見れば必ず物語が一本につながるわけではない。
映画シリーズ全6作品の公開順
| 公開年 | 作品名 | 物語上の位置づけ |
|---|---|---|
| 1984年 | ターミネーター | シリーズ第1作。サラとT-800の戦い |
| 1991年 | ターミネーター2 | ジョンを守るT-800と審判の日の阻止 |
| 2003年 | ターミネーター3 | 『T2』から続く別の続編ルート |
| 2009年 | ターミネーター4 | 審判の日後の未来を描く |
| 2015年 | ターミネーター:新起動/ジェニシス | 時間軸を再構成したリブート作品 |
| 2019年 | ターミネーター:ニュー・フェイト | 『T2』から直接続く別ルート |
初めて見る人におすすめの順番
この3作品を続けて見ると、サラの変化やT-800の存在意義、ジョンの死がもたらす衝撃を理解しやすい。
『ターミネーター3』『ターミネーター4』『ジェニシス』も、それぞれ独立した作品として楽しめる。ただし、『ニュー・フェイト』の物語を理解するために必須ではない。
重要なのは、シリーズ全体に一つだけの絶対的な時系列があるわけではないこと。
『ニュー・フェイト』を楽しむなら、『ターミネーター』から『T2』を経て本作を見るルートが最も自然だ。
【評価・評判】ニュー・フェイトは面白い?つまらない?
本作の評価は、シリーズの原点回帰を歓迎する意見と、過去作に比べて新鮮味が足りないという意見に分かれる。
2026年11月時点で参照できる映画評価サイトの掲載数値を整理すると、次のようになる。
| 評価サイト | 評価 | 評価の見方 |
|---|---|---|
| Rotten Tomatoes | 批評家70% | 351件の批評レビュー |
| Rotten Tomatoes | 観客82% | 1万件以上の認証済み評価 |
| Metacritic | 54/100 | 51件の批評レビュー |
| Metacritic | 4.0/10 | ユーザースコア |
| 映画.com | 3.4/5 | 661件の評価 |
※評価サイトの数値は集計方法や更新によって変動する。
高く評価されるポイント
1. リンダ・ハミルトンの復帰
サラ・コナーの再登場は、本作の大きな魅力だ。
『ターミネーター2』から長い年月を経たサラは、かつての母親という役割を超え、独立した戦士として描かれている。
2. REV-9の新しい戦闘スタイル
液体金属と内骨格を分離できるREV-9は、過去作の敵とは異なる視覚的な迫力を生み出した。
アクション映画としての見どころが多く、追跡劇や戦闘シーンのテンポも速い。
3. 女性主人公への世代交代
サラ、グレース、ダニーという3人の女性が物語の中心にいる。
かつてサラが未来の人類を救う存在だったように、今度はダニーが未来を担う。この構造はシリーズの新しい方向性を示している。
批判されやすいポイント
一方、評価が伸び悩む理由もある。
- 『T2』のストーリーや演出を思わせる展開が多い。
- 過去作のファンにとって、ジョンの死が受け入れにくい。
- 新しい設定が登場する一方、基本構造は従来の作品に近い。
- アクションの連続が多く、人物の心理描写が物足りないと感じる人もいる。
Rotten Tomatoesの批評家向け評価でも、過去の続編作品より改善した一方、シリーズ最高傑作の迫力には届かないという趣旨の総評が掲載されている。
興行面では成功したのか
Box Office Mojoの集計では、世界興行収入は約2億6,112万ドル。制作予算は約1億8,500万ドルとされている。
興行収入だけを見ると制作予算を上回っているが、映画の興行成績には宣伝費や劇場側の取り分なども関係する。
そのため、世界興行収入が制作予算を超えたことだけで、商業的な成功を判断することはできない。
作品としては、往年のファンを呼び戻す狙いと、新しい観客に向けた世代交代の両方を目指した大作だった。
どんな人におすすめできる作品?
【よくある質問】ターミネーター:ニュー・フェイトに関するFAQ
Q1:『ニュー・フェイト』は『ターミネーター2』の続編ですか?
A1:はい。ジェームズ・キャメロンが製作に参加し、『T2』から直接続く物語として制作されています。『ターミネーター3』『4』『新起動/ジェニシス』の出来事は、本作の物語の直接的な続編関係には含まれません。
Q2:REV-9の正体は何ですか?
A2:未来の人工知能リージョンが送り込んだ最新型ターミネーターです。液体金属の外装と金属製の内骨格を分離できるため、二つのユニットのように同時に行動できます。
Q3:グレースはターミネーターですか?
A3:違います。人間の身体に機械的な強化を施した未来の兵士です。通常の人間を超える身体能力を持ちますが、戦闘による身体への負担もあります。
Q4:ダニーはジョン・コナーの母親ですか?
A4:いいえ。ダニー自身が未来の人類抵抗軍を率いる指導者です。ジョンに代わる人類の希望として描かれています。
Q5:T-800のカールは『ターミネーター2』に登場した機体と同じですか?
A5:別の機体です。本作のカールは、1998年にジョンを殺害したT-800で、その後、人間社会で生活するようになりました。
Q6:『ニュー・フェイト』の日本語吹き替え声優は誰ですか?
A6:主要キャラクターでは、T-800役が玄田哲章、サラ役が戸田恵子、グレース役が坂本真綾、REV-9役が小松史法、ダニー役が高垣彩陽、ディエゴ役が伊東健人です。
Q7:上映時間と日本公開日はいつですか?
A7:日本公開日は2019年11月8日。日本の作品情報では上映時間129分、劇場公開時のレーティングはPG12です。
まとめ:『ニュー・フェイト』はT2の伝説をどう引き継いだのか
『ターミネーター:ニュー・フェイト』は、シリーズの原点に立ち返りながら、新しい人類の危機と主人公の世代交代を描いた作品だ。
本作を理解するうえで、特に押さえておきたい要点は3つある。
1. 『T2』から直接続く物語であること。 スカイネットを阻止した後も、人類と人工知能の戦いは終わっていなかった。
2. ダニーが新しい人類の指導者であること。 ジョン・コナーからダニーへと、未来を担う人物が変化した。
3. カールとグレースの犠牲が物語の核心であること。 過去の過ち、使命、自己犠牲というシリーズのテーマが受け継がれている。
【プロの結論】
本作を単に「T-800と新型ターミネーターが戦う映画」として見ると、その本質を見落としてしまう。
注目すべきなのは、機械と人間の境界、そして未来は本当に変えられるのかというシリーズ共通の問いだ。
サラは過去に未来を変えようとし、ジョンを失った後も戦い続けた。グレースは未来から過去へ戻り、ダニーを守った。そしてカールは、機械でありながら自分の意思で最後の選択をする。
こうした人物のつながりを理解すると、ラストシーンの意味も大きく変わる。
2026年に初めて見るなら、まず『ターミネーター』と『ターミネーター2』を見てから本作へ進むのがおすすめだ。 シリーズの歴史を知ったうえで鑑賞すれば、サラの再登場、カールの変化、ダニーが担う未来の重みを、より深く味わえる。
主な情報源:20世紀スタジオ公式作品情報・商品情報、Paramount Pictures公式作品情報、映画.com、吹替キングダム、アニメイトタイムズ、Rotten Tomatoes、Metacritic、Box Office Mojo。