ランドセルは誰が買うのが一般的なのか。父方・母方の祖父母が購入するのか、それとも両親が自分たちで用意するのか。小学校入学を控えた家庭では、購入費用の負担をめぐって悩むケースも少なくありません。
2026年のランドセル購入者調査では、ランドセル工業会の調査で祖父母が52.4%、両親が44.2%という結果が公表されました。一方、フットマークの2026年調査では、最終支払い者は親が55.1%、祖父母が42.3%となっています。数字だけを見ると正反対の結果ですが、調査対象や調査目的、集計条件が異なるため、単純に比較することはできません。
【2026年最新】ランドセルは誰が買う?祖父母52.4%・両親44.2%の実態
2026年に小学校へ入学する子どものランドセル購入費用について、日本鞄協会ランドセル工業会が実施した調査では、祖父母が費用を負担する家庭が両親を上回りました。
2026年3月21日に公表された「ランドセル購入に関する調査2026年」は、2026年4月に小学校へ進学する児童がいる20~69歳の男女を対象に実施されたものです。新品のランドセルを購入した1,500人が回答しています。調査期間は2026年2月2日から9日までです。
東京新聞が2026年5月に報じた同調査の結果によると、祖父母の負担割合は合計52.4%、両親は44.2%でした。祖父母からランドセルを入学祝いとして贈る習慣が、現在も根強く残っていることが分かります。
ランドセル購入者の割合を比較
2026年に公表された2つの調査結果を整理すると、次のようになります。
| 調査項目 | ランドセル工業会 | フットマーク |
|---|---|---|
| 調査年 | 2026年 | 2026年 |
| 調査対象 | 新入学児童の新品購入者 | 小学1年生の保護者 |
| 回答者数 | 1,500人 | 1,200人 |
| 祖父母の負担割合 | 52.4% | 42.3% |
| 両親・親の負担割合 | 44.2% | 55.1% |
| 調査の特徴 | ランドセル購入全般 | 布製ランドセルの認知度など |
出典は、ランドセル工業会「ランドセル購入に関する調査2026年」と、フットマーク「布製ランドセルの認知度に関する調査2026」です。
なぜ調査によって結果が違うのか
注目したいのは、両方の調査が2026年に行われているにもかかわらず、購入費用の負担割合が異なる点です。
ランドセル工業会の調査は、新しくランドセルを購入した家庭を対象にした購入実態調査です。一方、フットマークの調査は、小学1年生の保護者1,200人を対象にした布製ランドセルの認知度調査であり、その調査項目の一つとして最終支払い者を尋ねています。
つまり、調査の主目的や対象者の抽出条件が異なります。加えて、工業会は父方・母方の祖父母を分けて集計しているのに対し、フットマークは祖父母と親という区分で公表しています。
このため、52.4%と42.3%のどちらか一方を、すべての家庭に当てはまる唯一の正解として扱うことはできません。
両調査から読み取れるのは、祖父母がランドセル代を負担する家庭が依然として多い一方、親自身が購入する家庭も過半数に達する調査結果があるという実態です。
【祖父母が買う理由】ランドセルが入学祝いとして選ばれる背景
ランドセルを祖父母が購入する家庭が多いのは、単なる金銭的な援助だけが理由ではありません。小学校入学という人生の節目を祝う贈り物として、ランドセルに特別な意味を感じる人が多いことも背景にあります。
1.孫の小学校入学を形にして祝いたい
小学校入学は、子どもが新しい生活を始める大きな節目です。祖父母にとっても、孫の成長を実感する機会になります。
ランドセルは6年間にわたって使う学用品です。毎日背負って通学する姿を想像しながら選べるため、記念に残る入学祝いとして適しています。
2026年3月にNEXERとララちゃんランドセルが実施した「祖父母から孫へ贈るランドセルギフトと絆に関する調査」では、孫のいる男女153人にアンケートを実施しました。
ランドセルを贈る意味として最も多かった回答は「孫への応援の気持ち」で52.3%。続いて「成長の節目を祝う象徴」が39.2%でした。
また、孫と一緒にランドセルを選ぶ時間については、50.3%が「孫の成長を実感できる時間」と回答しています。
この結果からも、ランドセルの購入は単なる物品の購入ではなく、孫の新生活を応援する家族行事として受け止められていることがうかがえます。ただし、この調査は153人を対象にしたもので、全国の祖父母全体の意識をそのまま示すものではありません。
2.入学準備にかかる経済的負担を軽くしたい
小学校入学前には、ランドセルだけでなく、文房具、上履き、体操服、学用品など、さまざまな準備が必要です。
ランドセル工業会の2026年調査では、ランドセルの平均購入金額は6万2,034円でした。前年から1,200円以上上昇し、6万5,000円以上の商品を選んだ家庭も46.0%に達しています。
この金額は家計にとって決して小さなものではありません。祖父母が購入費用を負担することで、親世代の入学準備にかかる出費を軽減できるという側面もあります。
3.孫と一緒に選ぶ体験そのものに価値がある
2026年のNEXER・ララちゃんランドセルの調査では、祖父母がランドセルを贈る際に最も大切にしたいこととして、「本人の希望(色・デザイン)」が46.4%で最多となりました。
また、6年間の修理保証が安心材料になると回答した人は合計78.4%です。
高価な贈り物だからこそ、孫が気に入ったものを長く使ってほしいという気持ちが表れています。
祖父母が費用を負担し、親子と一緒に店舗を訪れて商品を選ぶ方法なら、贈る側と使う側の双方が納得しやすくなります。
【父方・母方どちらが買う?】2026年の負担割合と決まりの有無
祖父母がランドセルを購入するとして、次に悩みやすいのが父方と母方のどちらにお願いするかという問題です。
結論からいえば、父方の祖父母が買うべき、母方の祖父母が買うべきという全国共通の決まりはありません。家庭ごとの考え方や、祖父母との関係性によって異なります。
父方と母方の祖父母の購入割合
2026年のランドセル工業会調査の内訳を紹介した資料によると、購入費用を負担した割合は次のとおりです。
| 費用負担者 | 割合 | 位置づけ |
|---|---|---|
| 父方の祖父母 | 27.9% | 祖父母の負担の一部 |
| 母方の祖父母 | 24.5% | 祖父母の負担の一部 |
| 両親 | 44.2% | 親自身による購入 |
| その他・不明 | 3.4% | その他の負担 |
父方と母方を合計すると52.4%です。父方が27.9%、母方が24.5%で、差は3.4ポイントにとどまっています。
この数字から、父方が必ず購入する、あるいは母方が優先されるという慣習が全国的に定着しているとは判断できません。
父方の祖父母が買う家庭も母方の祖父母が買う家庭もある
家庭によっては、母方の祖父母が孫と会う機会が多く、ランドセル選びを申し出ることがあります。一方、父方の祖父母が入学祝いを用意したいと考える家庭もあります。
どちらの祖父母が購入するかは、親世代が一方的に決める問題ではありません。両家の気持ちを尊重しながら、家庭の事情に合わせて決めることが大切です。
特に注意したいのは、両家がそれぞれランドセルを購入しようとしてしまうケースです。ランドセルは基本的に1人につき1つあれば足りるため、購入前に両家へ連絡しておくと安心です。
【誰が選ぶ?】ランドセルの購入者と最終決定者は別に考える
ランドセル選びで意外と見落とされるのが、「誰がお金を払うか」と「誰が商品を決めるか」は別の問題だという点です。
祖父母が購入費用を出す場合でも、実際に使う子どもと、その生活をよく理解している親が中心になって選ぶ方法があります。
子どもが最終決定する家庭も多い
フットマークの2026年調査では、ランドセルの最終決定者が「子ども自身」である割合は83.3%でした。
また、ランドセル工業会の調査では、購入した商品の決め手として「子どもの好きな色だった」が52.5%で最多となっています。
これらの数字からは、ランドセル選びにおいて子どもの意向が大きな役割を担っていることが分かります。
親子で選ぶときに確認したいポイント
子どもが気に入った色やデザインを優先することは大切ですが、6年間使用する学用品である以上、親が確認すべき点もあります。
- 重さ:子どもの体格に合い、無理なく背負えるか。
- 背負いやすさ:肩ベルトや背あてが体に合っているか。
- 収納力:教科書やタブレット、水筒などを収納できるか。
- 耐久性:6年間の使用に耐えられるつくりか。
- 保証:故障や破損時の修理対応があるか。
- 予算:購入費用を誰がどこまで負担するか。
2026年のフットマーク調査では、布製ランドセルの認知率が55.7%に達しました。選択肢が広がるなか、子どもの好みだけでなく、軽さや使いやすさを含めて比較することも必要です。
おすすめなのは、親が予算や機能面の条件を整理し、その範囲内で子どもが気に入った商品を選ぶ方法です。祖父母が購入する場合も、最初に親子で候補を絞ってから一緒に選ぶと、贈る側と使う側の双方が納得しやすくなります。
【祖父母と揉めない方法】ランドセル購入前に家族で決める5つのこと
ランドセルの購入をめぐるトラブルは、費用負担そのものよりも、家族間の認識の違いから生じることがあります。
「買ってあげたい」という祖父母の気持ちと、「子どもに好きなものを選ばせたい」という親の希望が食い違うこともあります。お互いの善意を大切にするためには、購入前の話し合いが欠かせません。
1.最初に両家の祖父母へ購入予定を確認する
最初に行いたいのは、父方と母方の両方にランドセルを購入する予定があるか確認することです。
一方の祖父母がすでに購入を決めていたとしても、もう一方の祖父母も同じ気持ちでいる可能性があります。親が間に入って早めに情報を共有すれば、二重購入や気まずい断り方を避けられます。
2.購入予算を先に決める
ランドセル工業会の2026年調査では、平均購入金額は6万2,034円でした。ただし、家庭によって希望する価格帯は異なります。
最初に予算の上限を決めておけば、祖父母が想定している金額と親子が希望する商品の価格が大きく食い違うことを防げます。
例えば、祖父母が5万円までの負担を考えている場合、予算を超えた分は親が負担するなど、事前に決めておくとスムーズです。
3.費用を出す人と商品を選ぶ人を分ける
祖父母がお金を出す場合でも、必ずしも祖父母が商品を選ぶ必要はありません。
親子が候補を選び、祖父母が費用を負担する形も十分に考えられます。祖父母が一緒に買いに行きたい場合は、候補を絞ったうえで店舗に同行してもらう方法もあります。
大切なのは、費用を負担することが商品の決定権を持つことと同じではないと、家族全員が理解しておくことです。
4.両家が購入を希望したら別の入学祝いを提案する
父方・母方の両方がランドセルを買いたいと申し出た場合は、どちらか一方だけを選ぶ必要はありません。
例えば、次のような方法があります。
- 一方の祖父母がランドセルを購入し、もう一方が学習机を贈る。
- 両家の祖父母がランドセル代を半分ずつ負担する。
- 一方がランドセルを購入し、もう一方が文房具や通学用品を用意する。
- ランドセルは親が購入し、両家からは入学祝いとして現金や商品券を贈ってもらう。
どの方法を選ぶかに正解はありません。両家が公平だと感じられる形を相談することが大切です。
5.祖父母には感謝を伝えながら希望を説明する
祖父母から購入を申し出てもらった場合、親としてはありがたい反面、ブランドやデザインの希望が合わないこともあります。
その場合は、購入そのものを否定するのではなく、子どもの希望や体格に合った商品を選びたいことを伝えるとよいでしょう。
例えば、「ランドセルを贈ってくれる気持ちはとてもうれしい。子どもが6年間使うものなので、まず一緒に背負ってみて、本人に合うものを選びたい」と説明すれば、贈る側の気持ちも尊重できます。
【プロの結論】ランドセル代の折半はあり?家族全員が納得する負担方法
ランドセル代を父方・母方の祖父母で折半する方法や、祖父母と両親が一部ずつ負担する方法もあります。
2026年の平均購入価格6万2,034円を基準に考えると、両家の祖父母が半分ずつ負担する場合は、それぞれ約3万1,017円です。
親も含めて3者で均等に負担するなら、1者あたり約2万678円となります。もちろん、これは平均購入価格を単純に分けた計算例であり、実際の負担割合に決まりはありません。
ランドセル代の負担方法と向いている家庭
- 祖父母が全額負担:入学祝いとして贈りたい祖父母がいて、親子もその申し出に納得している家庭。
- 両親が全額負担:自分たちの予算と方針で自由に選びたい家庭。
- 父方・母方で折半:両家ともランドセルを贈りたい気持ちがあり、公平にお祝いしたい家庭。
- 親と祖父母で折半:親も購入に参加したい一方、祖父母からの援助も受けたい家庭。
- 祖父母が定額を援助:祖父母が予算の範囲で支援し、商品選びや不足分の支払いを親が担当する家庭。
費用負担で最も大切なのは金額よりも事前の合意
ランドセルは、誰が買ったかを家族間で競うためのものではありません。小学校生活を始める子どもを応援するための学用品です。
祖父母が全額を負担する家庭もあれば、両親が購入する家庭、両家で費用を分ける家庭もあります。どの方法であっても、家族が納得していれば問題ありません。
また、費用を負担した人が必ず最終的な商品を決める必要もありません。子どもの希望、親の機能面の判断、祖父母の贈りたい気持ちをうまく組み合わせることが、満足度の高いランドセル選びにつながります。
【ランドセルを誰が買うか】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ランドセルは祖父母と両親のどちらが買うのが一般的ですか?
A1:2026年のランドセル工業会調査では、祖父母が52.4%、両親が44.2%でした。一方、フットマークの調査では親55.1%、祖父母42.3%です。調査条件によって結果は異なりますが、祖父母が購入する家庭も、両親が購入する家庭も多くあります。
Q2:ランドセルは父方と母方のどちらの祖父母が買うべきですか?
A2:全国共通の決まりはありません。2026年の工業会調査では父方27.9%、母方24.5%でした。どちらか一方に決める必要はなく、両家で相談して決める方法や折半する方法もあります。
Q3:ランドセル代を両家の祖父母で折半しても問題ありませんか?
A3:問題ありません。両家ともランドセルを贈りたい場合は、費用を半分ずつ負担する方法もあります。平均購入価格6万2,034円を基準にすれば、それぞれ約3万1,017円です。負担割合は家庭の事情に合わせて決めましょう。
Q4:祖父母がお金を出す場合、ランドセルを選ぶのも祖父母ですか?
A4:必ずしもそうではありません。祖父母が費用を負担し、親子が商品を選ぶ家庭もあります。子どもの好みや体格、使いやすさを確認してから購入すると安心です。
Q5:両家の祖父母がランドセルを買いたいと言ったらどうすればよいですか?
A5:一方にランドセルをお願いし、もう一方には学習机や通学用品など別の入学祝いをお願いする方法があります。また、両家でランドセル代を折半する方法もあります。親が間に入って早めに相談することが大切です。
Q6:親がランドセルを購入する割合はどのくらいですか?
A6:ランドセル工業会の2026年調査では44.2%、フットマークの2026年調査では55.1%です。調査対象や集計方法が異なるため、どちらかの割合だけで全国の家庭の実態を断定することはできません。
Q7:ランドセルは入学祝いとして祖父母にお願いしてもよいですか?
A7:お願いすること自体に問題はありません。ただし、祖父母にも予算や希望があるため、最初に購入の意思を確認するのがおすすめです。商品選びは親子で行いたいことも併せて伝えておくと、話し合いがスムーズになります。
まとめ:ランドセルは誰が買ってもよい。大切なのは家族全員の納得
2026年のランドセル購入費用に関する調査では、ランドセル工業会が祖父母52.4%、両親44.2%という結果を公表しました。一方、フットマークの調査では親55.1%、祖父母42.3%となっており、調査によって違いが見られます。
父方・母方の祖父母についても、父方27.9%、母方24.5%と大きな差はありません。どちらが購入するべきという決まりはなく、両家で費用を折半する方法や、親が一部を負担する方法も選べます。
また、購入費用を負担する人とランドセルを選ぶ人は必ずしも同じではありません。子どもの好みを尊重しながら、親が使いやすさや体への負担を確認し、祖父母が入学祝いとして応援する形も理想的です。
失敗しないための要点は、購入前に予算、負担者、選ぶ人を決めておくこと。父方・母方の両家にも早めに相談し、誰か一方に負担や不満が集中しないように配慮しましょう。
ランドセルを誰が買うかよりも、子どもが気に入ったランドセルを背負って、安心して小学校生活をスタートできること。それこそが、家族全員にとって最も大切なゴールです。
主な参照資料・調査報道
- ランドセル工業会「ランドセル購入に関する調査2026年」
- 東京新聞「2027年入学 ランドセル事情」(2026年5月)
- フットマーク「布製ランドセルの認知度に関する調査2026」
- NEXER・ララちゃんランドセル「祖父母から孫へ贈るランドセルギフトと絆に関する調査」
- セイバン「ランドセルは誰が買うもの?父方・母方どちらの祖父母?」