2026年11月現在、ダルビッシュ有のサンディエゴ・パドレスとの契約上の年俸は1500万ドル(約23億7000万円)です。しかし、2026年の実際の給与支払い状況は通常のシーズンとは大きく異なります。2025年に右肘の手術を受けたダルビッシュは、2026年3月に制限リスト入り。球団との合意に基づき、チームから離れてリハビリを進める選択をしたため、2026年分の年俸は支払われていません。
さらに注目したいのが、2027年と2028年にもそれぞれ1400万ドルの契約が残っている点です。2023年に結んだ6年総額1億800万ドルの大型契約は現在も有効であり、契約解除や引退が正式に決まったわけではありません。日本ハム時代からMLBまでの年俸推移、生涯年俸、他の日本人メジャーリーガーとの比較を整理すると、契約上の金額と実際に受け取る金額の違いが見えてきます。
【2026年最新】ダルビッシュ有の年俸は1500万ドル!日本円では約23億7000万円
ダルビッシュ有の2026年の年俸は、契約上1500万ドルです。2026年11月2日の為替レートを参考に1ドル=157.9円で換算すると、約23億6850万円になります。
ただし、この数字は契約に記載された年俸であり、実際に2026年に受け取った金額ではありません。ここを混同すると、ダルビッシュの現在の収入状況を正しく理解できなくなります。
2026年の年俸と実際の給与支払いは別問題
MLB公式サイトの2026年3月26日の報道によると、ダルビッシュはシーズン開幕前に制限リスト(Restricted List)へ登録されました。
制限リストに登録された選手は球団との契約関係が維持される一方、通常の負傷者リスト(IL)に登録された選手とは異なり、給与を受け取る義務が球団にありません。
つまり、ダルビッシュには2026年分の1500万ドルという契約上の年俸が設定されているものの、制限リスト入りによって、その年の給与は支払われない扱いになっています。
これは単純な減俸や契約金の消滅ではありません。契約が残っていることと、当該シーズンに給与が支払われることは別の問題なのです。
日本円換算で見る2026年の契約額
2026年11月2日の為替レートを基準にした換算額は次のとおりです。
- 2026年の契約年俸1500万ドル:約23億6850万円
- 2027年の契約年俸1400万ドル:約22億1060万円
- 2028年の契約年俸1400万ドル:約22億1060万円
- 2023年の6年契約総額1億800万ドル:約170億5320万円
これらは税金や代理人手数料などを差し引く前の契約額を、一定の為替レートで換算した参考値です。実際の円換算額は為替相場によって変わります。
特に2026年は、約23億7000万円という大きな契約年俸が設定されていても、実際の給与支払いがゼロという特殊な状況にあります。
【契約内容を解説】パドレスとの6年総額1億800万ドルの内訳
ダルビッシュがサンディエゴ・パドレスと結んだ契約は、2023年2月に発表された6年総額1億800万ドルの契約です。契約期間は2023年から2028年までとなっています。
MLB公式サイトは2023年2月10日、この契約について報道。ダルビッシュは本来、2023年シーズン終了後にフリーエージェントとなる予定でしたが、新契約によってパドレスとの関係を2028年まで延長しました。
6年間の年俸と契約金
契約の内訳は、契約金600万ドルと年度別の基本年俸によって構成されています。
- 2023年:2400万ドル+契約金600万ドル
- 2024年:1500万ドル
- 2025年:2000万ドル
- 2026年:1500万ドル
- 2027年:1400万ドル
- 2028年:1400万ドル
契約金600万ドルを含めると、総額は1億800万ドルです。2023年には年俸と契約金を合わせて3000万ドルを受け取る契約となっていました。
2028年には、2023年から2027年までのサイ・ヤング賞受賞に応じて年俸が増額される条項も設けられています。また、契約には完全なトレード拒否権が含まれています。
なぜ6年という長期契約になったのか
契約締結当時のダルビッシュは、2022年シーズンに30試合へ先発登板し、16勝8敗、防御率3.10、197奪三振という成績を残していました。
加えて、ナショナルリーグのサイ・ヤング賞投票でも過去に2位となった実績があり、長年にわたるMLBでの安定した実績が評価されていました。
パドレスにとっても、先発ローテーションの中心を長期間確保できるメリットがあります。一方、30代後半の選手と2028年まで契約することは、年齢や故障リスクを抱える投資でもありました。
2025年の右肘の故障と2026年の制限リスト入りによって、この長期契約は当初の想定とは異なる局面を迎えています。
【2025年の右肘手術】制限リスト入りと給与未払いに至った経緯
2026年の年俸問題を理解するには、2025年から続く右肘の故障と、その後のリハビリ方針を確認する必要があります。
2025年10月末に右肘の手術を実施
MLB公式サイトの2025年11月4日の報道によると、ダルビッシュは右肘の屈筋腱の修復と、内側側副靱帯(UCL)へのインターナルブレースの装着を伴う手術を受けました。
手術はキース・マイスタ―医師が担当。復帰まで12〜15か月を要する見通しが示され、2026年シーズンの全休が決まりました。
2025年シーズンは15試合に先発し、5勝5敗、防御率5.38。肘の炎症によって約3か月間離脱した時期もあり、コンディション面で厳しいシーズンとなっていました。
2026年3月に制限リスト入りした理由
2026年3月25日から26日にかけて、ダルビッシュはパドレスの制限リストに登録されました。
通常であれば、負傷者リストに登録して球団の管理下でリハビリを続ける選択肢もあります。この場合、契約に基づく給与を受け取ることができます。
しかし、ダルビッシュは球団と話し合ったうえで、チームから離れて自分のペースで回復を進める道を選択しました。
パドレスのA・J・プレラーGMによる説明では、本人が家族と過ごす時間を確保しながら、球団の日常的な練習スケジュールに縛られずリハビリを進める意向だったことが背景にあります。
この選択によって、ダルビッシュは2026年の1500万ドルを受け取らない状態になりました。球団側にとっても、給与負担を抑えながら40人枠を活用できるという側面があります。
2026年8月にはブルペン投球を再開
2026年8月26日、MLB公式サイトの担当記者AJ・カッセルによる報道では、ダルビッシュがペトコ・パークでブルペン投球を行ったことが伝えられました。
このときは、手術後2度目となる本格的なブルペンセッションでした。本人も投球後に回復状況への手応えを示しており、リハビリが前進している様子が報じられています。
ただし、ブルペン投球の再開は現役復帰の確約ではありません。2026年中の公式戦登板は見込まれておらず、2027年以降に復帰できるかどうかも、本人の回復状況と意思に左右されます。
ここで押さえておきたいのは、制限リスト入りが契約解除を意味するわけではないという点です。給与の支払いが止まっていても、パドレスとの契約関係は維持されています。
【歴代年俸推移】日本ハム時代からMLBまでの収入を年表で整理
ダルビッシュの年俸は、北海道日本ハムファイターズ時代に急上昇し、2012年のMLB移籍を機にドル建ての大型契約へと変化しました。
ここではNPB時代の推定年俸と、MLBの契約上の基本年俸を分けて整理します。MLBの金額は契約上の年度別金額であり、2020年の短縮シーズンや2026年の制限リスト入りによる実際の受給額の変動は別途考慮する必要があります。
ダルビッシュ有の年俸推移・契約年表
| 時期・年度 | 所属・契約 | 年俸・主な出来事 |
|---|---|---|
| 2004年 | 北海道日本ハム | 契約金1億円、出来高5000万円。翌2005年からプロ入り。 |
| 2005年 | 北海道日本ハム | 推定1500万円 |
| 2006年 | 北海道日本ハム | 推定3000万円 |
| 2007年 | 北海道日本ハム | 推定7200万円 |
| 2008年 | 北海道日本ハム | 推定2億円 |
| 2009年 | 北海道日本ハム | 推定2億7000万円 |
| 2010年 | 北海道日本ハム | 推定3億3000万円 |
| 2011年 | 北海道日本ハム | 推定5億円。NPB最後のシーズン。 |
| 2012〜2017年 | テキサス・レンジャーズ | 6年総額5600万ドル。年俸550万〜1100万ドル。 |
| 2018〜2022年 | シカゴ・カブスなど | 旧契約は6年総額1億2600万ドル。2023年の最終年は新契約に置き換え。 |
| 2023年 | サンディエゴ・パドレス | 年俸2400万ドル+契約金600万ドル |
| 2024年 | サンディエゴ・パドレス | 年俸1500万ドル |
| 2025年 | サンディエゴ・パドレス | 年俸2000万ドル。シーズン後に右肘手術。 |
| 2026年 | サンディエゴ・パドレス | 契約年俸1500万ドル。制限リスト入りにより給与支払いなし。 |
| 2027年 | サンディエゴ・パドレス | 契約年俸1400万ドル |
| 2028年 | サンディエゴ・パドレス | 契約年俸1400万ドル。サイ・ヤング賞関連の増額条項あり。 |
日本ハム時代の年俸は、公開されている選手年俸データベースの推定値です。MLB時代の契約額は、MLB公式発表や契約情報を扱うデータベースをもとに整理しています。
年俸が急上昇した転換点は2007年と2012年
NPB時代の大きな転換点は2007年です。前年の3000万円から7200万円へ増額し、さらに2008年には2億円に到達しました。
その後も日本ハムのエースとして活躍を続け、2011年には推定年俸5億円を記録しています。7年間の日本での推定年俸総額は14億1700万円です。
2012年のレンジャーズ移籍では、6年総額5600万ドルという大型契約を獲得。ポスティング制度による移籍で、当時の日本人投手の市場価値を示す契約となりました。
2018年にはカブスと6年総額1億2600万ドルの契約を締結。さらに2023年にはパドレスとの新たな6年契約へ移行し、MLBでの長期的なキャリアを築きました。
【生涯年俸はいくら?】MLB通算契約額と日本人選手との比較
ダルビッシュの生涯年俸を考える際には、日本での推定年俸、MLBでの契約額、契約金、実際の給与支払いを分けて考える必要があります。
MLBでの契約額は総額約2億7200万ドル規模
年度の重複を除いて契約を整理すると、MLBでの名目契約額は次のようになります。
- レンジャーズ時代:5600万ドル
- カブス時代:2018〜2022年の年度別基本給合計約1億800万ドル
- パドレス時代:2023〜2028年の6年総額1億800万ドル
合計すると、MLBでの契約上の金額は約2億7200万ドルです。ただし、カブスとの旧契約は最終年の2023年がパドレスとの新契約に置き換わっています。旧契約の1億2600万ドルと新契約の1億800万ドルをそのまま足すと、同じ年度を二重計上することになります。
また、2020年は新型コロナウイルスの影響による短縮シーズンで、給与も試合数に応じて調整されました。2026年は制限リスト入りによって給与が支払われていません。
したがって、約2億7200万ドルはキャリア全体の名目契約額を整理した数字であり、実際に受け取った現金や税引き後の資産額を示すものではありません。
日本人メジャーリーガーの2026年年俸比較
2026年の日本人選手の年俸を比較すると、選手ごとに契約形態や支払い方法が異なることが分かります。
- 大谷翔平:契約上の平均年俸7000万ドル。2026年の実際の年間支払い額は200万ドル。
- 山本由伸:契約上の平均年俸約2708万ドル。2026年の年俸は1200万ドル。
- 今永昇太:2026年の年俸は約2202万5000ドル。
- 菊池雄星:2026年の年俸は約2100万ドル。
- 鈴木誠也:2026年の年俸は約1900万ドル。
- ダルビッシュ有:契約上の年俸は1500万ドル。ただし2026年の給与支払いは0ドル。
この比較で注意したいのは、大谷の7000万ドルが契約上の平均年俸であり、2026年に実際に受け取る金額とは異なることです。同じように、ダルビッシュの1500万ドルも契約上の金額であって、2026年の実受給額ではありません。
2026年の年俸データを公開する野球年俸ナビも、契約上の平均年俸と実際の年間支払い額を区別しています。単純なランキングだけで選手の収入を比較すると、後払い契約や制限リストによる違いを見落とす可能性があります。
プロの結論:生涯年俸と実際の資産は同じではない
ダルビッシュのように長期の大型契約を結んだ選手の場合、契約総額は非常に大きくなります。しかし、その数字がそのまま銀行口座に入るわけではありません。
実際の受取額には、シーズン短縮による給与調整、契約金、後払い、制限リスト入り、税金、代理人報酬など複数の要素が関係します。
特に2026年のダルビッシュは、1500万ドルという契約年俸が存在する一方で、給与が支払われないという特殊なケースです。年俸ランキングを見る場合は、必ず「契約上の年俸」「平均年俸」「実際の支払い額」のどの数字なのかを確認が必要です。
【契約解除の噂を検証】引退説と2027年以降の現役復帰の可能性
2026年に入ってから、ダルビッシュの引退や契約解除をめぐる話題が取り上げられることがありました。しかし、制限リスト入りと契約解除はまったく異なる制度です。
引退報道が出たものの、現役続行を断念したわけではない
2025年の手術後、引退を検討しているという報道が出ました。しかし、ダルビッシュ本人はリハビリに取り組む意向を示し、投球が可能になれば競技復帰を目指す姿勢を発信しています。
2026年8月26日のMLB公式サイトの報道でも、本人が現役続行について最終判断を下していないことが伝えられました。リハビリを続けながら、将来の選択肢を見極めている段階です。
契約解除ではなく、2028年まで契約関係が継続
2026年11月3日時点で、ダルビッシュとパドレスの6年契約が解除されたという公式発表はありません。
制限リスト入りによってチームの通常活動から離れ、給与支払いが止まっている状態ですが、契約上の保有権は球団側に残っています。
したがって、「パドレスとの契約を解除された」「1500万ドルの契約そのものが消滅した」といった理解は正確ではありません。
2027年・2028年の契約額はどうなる?
現時点で契約に記載されている残りの年度別年俸は、2027年が1400万ドル、2028年も1400万ドルです。
2年間の基本年俸を合計すると2800万ドル。1ドル=157.9円で換算すれば、約44億2120万円に相当します。
ただし、これらは今後の契約上の金額です。実際に給与が支払われるかどうかは、現役続行の意思、契約の状態、今後の球団との協議などによって変わる可能性があります。
2026年8月にブルペン投球を再開したことは明るい材料ですが、実戦復帰の時期は確定していません。2027年のシーズンに向けて、右肘の回復と本人の判断が最大の注目点となります。
【ダルビッシュ有の年俸】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ダルビッシュ有の2026年の年俸はいくらですか?
A1:契約上の年俸は1500万ドル(約23億7000万円)です。ただし、2026年3月の制限リスト入りにより、2026年分の給与は支払われていません。
Q2:ダルビッシュ有の2027年と2028年の年俸はいくらですか?
A2:2027年、2028年ともに1400万ドルです。2年間の基本年俸は合計2800万ドルとなります。2028年にはサイ・ヤング賞に関連した増額条項もあります。
Q3:ダルビッシュ有はパドレスとの契約を解除されたのですか?
A3:いいえ。制限リスト入りによって給与の支払いが停止されていますが、契約解除とは異なります。契約期間は2028年まで残っています。
Q4:ダルビッシュ有の生涯年俸はいくらですか?
A4:日本ハム時代の推定年俸総額は14億1700万円です。MLBでは、年度の重複を除いた名目契約額が約2億7200万ドル規模になります。ただし、これらは実際の受取額や税引き後の資産とは異なります。
Q5:ダルビッシュ有は2027年に復帰できますか?
A5:復帰の可能性はあります。2026年8月にはブルペン投球を再開していますが、実戦復帰の時期や現役続行については確定していません。
まとめ:ダルビッシュ有の年俸は契約額と実受給額を分けて考える
ダルビッシュ有の2026年の年俸は、パドレスとの契約上では1500万ドルです。しかし、2025年の右肘手術と2026年3月の制限リスト入りによって、2026年分の給与は支払われていません。
一方、2023年に締結した6年総額1億800万ドルの契約は2028年まで続いており、2027年と2028年には各1400万ドルの年俸が設定されています。契約解除が決まったわけではなく、今後の焦点は右肘の回復と本人の現役続行の判断です。
日本ハム時代に推定年俸5億円へ到達し、MLBでもレンジャーズ、ドジャース、カブス、パドレスと渡り歩いて大型契約を獲得してきたダルビッシュ。そのキャリアは日本人投手の年俸史を語るうえでも重要な存在です。
今後のニュースを追う際には、次の3点を確認すると状況を正しく把握できます。
- 契約上の年俸と実際の給与支払いが一致しているか。
- 制限リストからの変更や球団との契約上の動きがあるか。
- リハビリの進展だけでなく、本人が実戦復帰を正式に決断したか。
2027年以降の復帰が実現すれば、残された契約期間で再びメジャーのマウンドに立つ可能性があります。2026年は給与面でも競技面でも大きな転換点となりました。ダルビッシュの次の決断は、契約の行方だけでなく、長年にわたって第一線で活躍してきた投手のキャリアを考えるうえでも注目されます。
主な事実確認資料: MLB公式サイトの契約発表・手術報道・制限リスト登録・2026年8月のリハビリ報道、契約情報データベース、2026年の日本人MLB選手年俸資料、日本ハム時代の推定年俸資料を参照しています。