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【意味を解説】ネットde真実とは?どんな人に使われる言葉なのか

相沢 隼人 相沢 隼人 • 更新: • 公開: • 読了約 29 分
目次

「ネットde真実」は、インターネットで見つけた情報を根拠に、世の中の隠された真実を知ったと思い込む態度を皮肉る言葉です。

単にインターネットをよく利用する人や、新聞・テレビよりネットニュースを好む人を指すわけではありません。

問題視されるのは、情報の信頼性を確かめないまま、自分が見つけた情報だけを正しいと信じ込む姿勢です。

ネットde真実に当てはまりやすい5つの特徴

代表的な特徴を整理すると、次のようになります。

1. マスメディアを全面否定する: テレビや新聞はすべて嘘で、ネットだけが真実を伝えていると考える。
2. 情報源を確認しない: 出典や発信者が不明なSNS投稿、まとめサイト、動画をそのまま信用する。
3. 自分に都合のよい情報を選ぶ: 自分の政治的な立場や価値観に合う情報ばかり集める。
4. 反対意見を受け付けない: 根拠を示されても、相手を「洗脳されている」「マスコミに騙されている」と決めつける。
5. ネットで知った情報を絶対視する: 一つの投稿や動画を見ただけで、社会問題の全体像を理解したと思い込む。

特に注意したいのは、情報の内容そのものよりも、情報を受け取るときの姿勢に問題があるという点です。

例えば、テレビの報道に疑問を持つこと自体は健全な行動です。報道機関にも誤報や取材不足、編集上の偏りが生じる可能性があります。

しかし、テレビの報道を疑う一方で、匿名アカウントの投稿や出典不明の動画は無条件に信じるのであれば、情報を検証する基準が一貫していません。

ネットde真実の本質は、ネットを信じることではなく、ネットで見つけた情報を検証せずに真実と決めつけることにあります。

ネットde真実おじさんとは?

「ネットde真実おじさん」は、ネットde真実という言葉から派生した表現です。

主に、ネット上の政治情報や社会問題に関する投稿を熱心に信じ、テレビや新聞を一括して否定する中高年男性を揶揄するときに使われます。

ただし、実際に中高年男性だけがこうした行動を取るという意味ではありません。

若年層でも、特定のインフルエンサーや動画配信者の発言を無条件に信頼し、異なる見解を拒絶するケースは考えられます。

年齢や性別で判断するより、次のような行動に注目する方が適切です。

- 情報源を確認せずに他人へ情報を広める。
- 自分の信じる発信者だけを正しいと認定する。
- 反証が出ても内容を確認しようとしない。
- 事実と個人的な意見を区別できない。

この言葉は侮蔑的なニュアンスを含むため、実際の会話で人に直接使うと、相手を不必要に刺激することもあります。

情報の問題点を指摘するのであれば、人物を決めつけるより、具体的な発言や根拠の不足を指摘する方が建設的です。

【元ネタ・由来】ネットde真実はいつから使われている?

ネットde真実

「ネットde真実」の由来は、インターネットを通じて、それまで知らなかった社会の裏側や政治的な情報を知ったと主張する態度を皮肉った表現にあります。

特定の漫画、アニメ、テレビ番組、著名人の発言から生まれた言葉というより、インターネット文化の中で広まったネットスラングとして理解するのが自然です。

「ネットで真実を知った」という表現が背景にある

言葉の構造は比較的シンプルです。

- ネット:インターネット上の情報
- de:場所や手段を表す助詞「で」をアルファベットで表記したもの
- 真実:隠されていた事実や本当の情報

つまり、「ネットで真実を知った」という意味合いを短く、皮肉を込めて表現しています。

背景には、テレビや新聞が十分に取り上げない情報をインターネットで発見し、それを既存メディアの報道よりも正しいと考える人々の存在があります。

2012年8月20日公開のネット用語辞典にも、この言葉の意味が掲載されています。同辞典では、インターネットにより世の中の真実を知ったと思い込むことや、そのような人物を茶化す表現として解説されています。

元ネタは2ちゃんねるなのか?

元ネタとして名前が挙がりやすいのが、かつての匿名掲示板「2ちゃんねる」です。

をはじめとする匿名掲示板や、その投稿を紹介するまとめサイトでは、マスメディアへの不信感や政治的な主張をめぐる議論が盛んに行われてきました。

その文化圏で使われていた「ネットで真実を知った」という態度への批判が、このスラングの普及に関係していると考えられます。

ただし、最初に使った人物や最初の投稿、正確な発生日を特定できる確かな記録は確認されていません。

したがって、2ちゃんねるが言葉の背景にあるネット文化の一つであることと、2ちゃんねるが言葉の発祥地だと断定することは区別する必要があります。

ネットde真実の使い方と例文

この言葉は、主にSNSや掲示板で、根拠の乏しい情報を盲信する態度を指摘するときに使われます。

実際の使用場面をイメージできるよう、例文を紹介します。

例文1:政治・選挙の話題

「テレビは全部嘘で、YouTubeで見た話だけが正しいというのは、ちょっとネットde真実になっていない?」

例文2:ニュースに関する議論

「その情報、元の記事を確認した?まとめサイトだけで判断するとネットde真実になりかねないよ」

例文3:SNSでの情報拡散

「出典のない画像を見て、すぐに大手メディアの隠蔽だと決めつけるのは危険だと思う」

例文4:掲示板での批判

「ネットの情報を全部信じて、反対意見を一切聞かないのはネットde真実そのものだ」

例文5:日常会話

「ネットで調べるのはいいけど、一つのサイトだけで本当だと思い込まない方がいいよ」

このように、特定の情報を信じていること自体より、情報の確認を怠っている態度を指摘する言葉として使われます。

関連するネットスラング一覧

ネットde真実と一緒に覚えておきたい言葉も整理しておきましょう。

ネットスラング 意味・使われ方
情弱 情報を十分に持たない人を揶揄する表現
情報強者 情報収集や判断に優れていると自認する人
オールドメディア テレビ・新聞などの従来型マスメディアを指す表現
エコーチェンバー 同じ意見が反復され、考えが強化される現象
フィルターバブル アルゴリズムによって似た情報が優先的に表示される状態
確証バイアス 自分の考えに合う情報を優先して受け入れる心理的傾向
デマ 根拠のない情報や事実と異なる情報
フェイクニュース ニュースの形式を装った偽情報などを指す表現
切り抜き 動画や発言の一部分だけを抜き出して紹介すること

これらはすべて同じ意味ではありません。

例えば、エコーチェンバーやフィルターバブルは情報環境の構造を説明する概念であり、情弱やネットde真実は人や行動を批判する際に使われる表現です。

言葉の違いを理解すると、ネット上の議論で何が問題視されているのかを整理しやすくなります。

【社会的背景】なぜネットde真実が広がる?マスメディア不信とSNSの構造

ネットde真実という言葉が長く使われている背景には、単なるネットユーザーの知識不足では説明できない社会的な要因があります。

大きな要点は、マスメディアへの不信感、SNSの情報推薦機能、そして人間の心理的な偏りです。

1. マスメディア不信がネット情報への依存を強める

テレビや新聞に対する不信感には、さまざまな背景があります。

例えば、次のような不満です。

- 報道するニュースの選び方に偏りがある。
- 重要な問題を十分に追及していない。
- 政治家や企業に対する報道姿勢が一貫していない。
- テレビの限られた放送時間では背景まで理解できない。
- 報道機関が間違いを認めるまでに時間がかかる。

こうした問題意識から、従来型メディア以外の情報源を探す人が増えること自体は不自然ではありません。

インターネットには、専門家の解説、行政資料、現場の映像、当事者の証言など、従来の報道では見つけにくかった情報もあります。

問題は、その情報源が多様化したことではありません。

情報源が増えたのに、情報を検証する習慣が追いついていないことが大きな課題です。

2. SNSのアルゴリズムが似た意見を集める

SNSでは、利用者の閲覧履歴や反応などをもとに、興味を持ちそうな投稿や動画が表示されます。

この仕組みは便利ですが、特定の考え方に偏った情報環境を生み出すことがあります。

例えば、ある政治家を支持する動画を何本も視聴すると、同じ政治家を評価する動画や、反対勢力を批判する動画が次々と表示される場合があります。

その結果、利用者は自分の意見と同じ情報を繰り返し目にするようになります。

この現象に関連する概念が次の2つです。

エコーチェンバー

同じような意見を持つ人々の間で情報が反復され、考え方が強化される現象です。

フィルターバブル

検索エンジンやSNSのアルゴリズムによって、利用者の関心に近い情報が優先的に表示され、異なる意見に触れる機会が減る現象です。

日本ファクトチェックセンターの解説でも、2024年の兵庫県知事選をめぐる情報環境について、アルゴリズムや確証バイアスが特定の政治的な物語を強化する仕組みが指摘されています。

3. 人間には自分の信じたい情報を優先する心理がある

ネットde真実を理解するうえで欠かせないのが、確証バイアスです。

確証バイアスとは、自分がすでに持っている考えや信念に合う情報を優先的に集め、反対する情報を軽視してしまう心理的傾向です。

例えば、ある報道機関を信用していない人が、その報道機関を批判するSNS投稿を見たとします。

その投稿に具体的な証拠がなくても、もともとの不信感と一致するため、正しいと感じてしまうことがあります。

反対に、その投稿に誤りがあると指摘する記事が出ても、指摘した報道機関自体を信用していなければ、内容を読む前に否定してしまう可能性があります。

このような心理は、特定の政治的立場や年代に限定されるものではありません。

誰でも、自分の好きな情報や信じたい情報に引き寄せられる可能性があります。

【兵庫県知事選の事例】ネットde真実とSNS情報の関係を検証

2024年11月の兵庫県知事選から考える情報リテラシー

ネットde真実という言葉が広く話題になった出来事の一つが、2024年11月17日に投開票された兵庫県知事選挙です。

この選挙では、失職した前職の斎藤元彦氏が再選を果たしました。

選挙戦では、テレビや新聞などの従来型メディアと、XやYouTubeなどのSNS・動画メディアの間で、情報の伝え方や評価をめぐる対立が目立ちました。

投票の参考情報源でSNS・動画サイトがトップに

日本ファクトチェックセンターが紹介したNHKの出口調査によると、投票の際に最も参考にした情報源としてSNS・動画サイトを挙げた人は30%でした。

新聞とテレビはいずれも24%で、SNS・動画サイトが上回っています。

また、SNS・動画サイトを参考にしたと答えた人の70%以上が斎藤氏に投票したと報じられています。

この結果は、SNSが選挙における有力な情報源になったことを示しています。

一方、SNSを参考にした人がすべて偽情報を信じていたという意味ではありません。

SNSには、候補者本人の発信、政策解説、演説の映像、報道機関のニュース、第三者の意見など、異なる性質の情報が混在しているからです。

選挙をめぐる主な言説とファクトチェック結果

この選挙では、候補者に関するさまざまな主張がSNSで拡散しました。

特に重要なのは、印象的な言葉や数字が、元の資料から離れて独り歩きしたケースです。

以下に、日本ファクトチェックセンターが公表した検証内容を整理します。

検証対象 確認された内容 検証上の評価 2024年11月17日の知事選 SNS・動画サイト30%、新聞24%、テレビ24%が投票時の参考情報源として挙げられた SNSの存在感が大きかった 斎藤氏の公約実現率98.8% 本人が説明したのは173項目中171項目について「一定達成、着手した」という内容 すべての公約が実現したという意味ではなく、不正確 斎藤氏はパワハラをしていない 県職員約9,700人を対象としたアンケートで、140人が目撃・経験したと回答したほか、本人も厳しい叱責などを認めていた 「パワハラをしていない」という主張は根拠不明 稲村氏が当選すると外国人の地方参政権が成立する 本人は公約に掲げておらず、自身でも否定していた 誤り

出典:日本ファクトチェックセンターによる兵庫県知事選の解説・検証記事(2024年11月18日)。

この表から分かるのは、SNSで広がる情報には、事実を正確に伝えているものだけでなく、数字の意味を変えたり、根拠が不十分な主張を断定的に伝えたりするものもあるということです。

なぜ兵庫県知事選ではSNSの情報が広がったのか

選挙期間中には、斎藤氏を批判する報道と、それを否定するSNS上の発信が対立する構図が生まれました。

日本ファクトチェックセンターの2024年11月18日の解説では、選挙期間中のテレビ・新聞には公平性への配慮や紙面・放送時間の制約があり、候補者について深く掘り下げる情報を十分に提供しにくい事情があったと説明されています。

一方、YouTubeでは長時間の動画や演説映像を配信でき、利用者自身が情報を選べるという特徴がありました。

また、選挙期間中には立花孝志氏が自身のYouTubeチャンネルで66本の動画を公開し、その一部が短い動画に再編集されて拡散したことも報告されています。

こうした情報流通の変化は、ネットde真実という言葉が注目された背景の一つです。

ただし、ここで重要なのは、SNSを利用した有権者全体を一括して批判しないことです。

従来の報道を疑う人にも、正当な問題意識や独自に情報を調べようとする姿勢があります。

批判されるべきなのは、SNSを利用したことではなく、情報の正確性を検証せずに事実として扱うことです。

【2026年最新】ネットde真実の実態は?総務省のICTリテラシー調査

2026年7月公表

ネットde真実の問題を考える際には、実際にどれほど多くの人が偽情報に接触し、信じたり拡散したりしているのかも重要です。

2026年7月14日、総務省は「ICTリテラシー実態調査」の結果を公表しました。

この調査は、全国47都道府県の15歳以上の男女5,640人を対象に、2026年5月8日から13日までインターネット上で実施されたものです。

2026年の調査で明らかになった8つの数字

特に注目したいのが、ICTリテラシーテストの結果です。

5問すべてに正解した人は5.6%だった一方、全問不正解だった人は39.5%に上りました。

加えて、偽・誤情報を拡散した経験がある人では、全問不正解の割合が48.9%でした。拡散経験がない人の24.7%と比較すると、約2倍の差があります。

この結果は、ICTリテラシーと偽・誤情報の拡散行動との間に一定の関連があることを示しています。ただし、この調査だけでリテラシー不足が拡散の直接的な原因だと証明されたわけではありません。

自分は情報を見抜けると思っている人ほど注意が必要

もう一つ興味深いのは、自分自身の情報リテラシーに対する評価です。

調査では、83.0%が自分のICTリテラシーを平均的または平均以上と認識していました。

しかし、実際のテストでは全問正解が5.6%にとどまっています。

特にディープフェイクを「自分は見破ることができる」と回答した人では、テスト全問不正解の割合が61.5%でした。

これは、偽情報を見破れるという自信と、実際に情報を正確に判断できる能力が必ずしも一致しないことを示唆しています。

ネットde真実という言葉を考えるうえでも、要点です。

自分は情報強者だと思っている人でも、情報の出所や裏付けを確認する習慣がなければ、偽情報に影響される可能性があります。

2025年の調査と比較して見える課題

参考として、2025年5月に公表された総務省のICTリテラシー実態調査では、偽・誤情報に接触した人の25.5%が何らかの手段で拡散したと回答しています。

2026年調査の20.3%とは数字が異なりますが、調査対象や質問・集計条件が同一とは限らないため、単純に改善したと判断することはできません。

2026年の結果で注目したいのは、偽情報に注意しようという意識がある一方で、具体的な行動に移せていない人が65.8%いることです。

つまり、情報リテラシーの必要性を理解することと、日常的に実践することの間には、まだ大きな隔たりがあります。

【実践編】ネット情報を鵜呑みにしない!ファクトチェックの方法とフェイクニュースの見分け方

ネットde真実にならないために、専門的な知識や特別なツールが必ずしも必要なわけではありません。

日常的な情報収集の中で、いくつかの確認作業を習慣化するだけでも、誤情報に巻き込まれるリスクを減らせます。

政府広報オンラインや内閣官房の偽情報対策資料でも、情報源の確認、複数の情報との比較、画像・動画の検証、発信意図の確認などが推奨されています。

方法1:最初に情報の発信元を確認する

SNSで気になる情報を見つけたら、最初に発信元を確認します。

チェックする要点は次のとおりです。

- 投稿者の氏名や所属は明らかか。
- 専門的な内容を説明できる立場にあるか。
- 元になった資料や報道を提示しているか。
- 過去の投稿に誤情報や極端な主張が多くないか。
- 特定の商品や政治的主張を売り込む目的がないか。

フォロワー数が多いことや、認証マークが付いていることだけで情報の正確性が保証されるわけではありません。

匿名アカウントであっても正しい情報を伝えることはありますが、重要な主張ほど一次資料まで確認する必要があります。

方法2:一次情報と複数の報道を比較する

ファクトチェックで特に有効なのが、一次情報を確認することです。

一次情報とは、出来事や発表の元となる資料を指します。

例えば、次のようなものがあります。

情報の種類 確認したい一次情報
政治・選挙 選挙管理委員会の公表資料、候補者の公約
法律・制度 法令本文、行政機関の公式発表
経済 企業の決算資料、官公庁の統計
医療・健康 公的機関の資料、研究論文
災害 自治体、気象庁、消防などの発表

ニュース記事だけで判断せず、できるだけ元資料に当たることが大切です。

また、一つの報道機関だけでなく、複数の報道機関が同じ出来事をどう伝えているかも確認しましょう。

複数のメディアが同じ情報を報じていても、全社が同じ発表資料だけを参照している場合があります。

そのため、記事の数だけでなく、根拠となる資料や取材先が独立しているかどうかも重要です。

方法3:画像検索で写真や動画の使い回しを調べる

フェイクニュースでは、実際に撮影された画像を別の出来事に結び付ける手法が使われることがあります。

例えば、過去の災害映像を最新の地震の映像として紹介するケースです。

確認するときは、次の方法が役立ちます。

1. 画像や動画のスクリーンショットを用意する。
2. Googleレンズなどで画像検索する。
3. 同じ画像が過去に掲載されていないか確認する。
4. 最初に公開された日時や場所を調べる。
5. 画像の内容と投稿文が一致しているか確認する。

画像そのものが本物でも、説明文が間違っている可能性があります。

また、2026年は生成AIによって実在しない人物や出来事を描いた画像・動画も作成できます。

見た目のリアルさだけを根拠に信じないことが重要です。

方法4:数字やグラフの出典を確認する

SNSでは、インパクトのある数字やグラフが注目を集めることがあります。

しかし、数字が掲載されているからといって、その主張が正しいとは限りません。

確認したいのは次の項目です。

- 調査を実施した機関はどこか。
- 調査対象は何人か。
- 調査期間はいつか。
- 質問文はどのような内容か。
- 回答者全体と特定の回答者の割合を混同していないか。
- 比較対象の条件は同じか。

例えば、兵庫県知事選の公約実現率98.8%という数字は、着手した項目を含む説明から「実現率」として表現されたことが問題になりました。

数字そのものだけでなく、数字が何を意味しているかまで確認する必要があります。

方法5:情報を発信する動機を考える

偽情報を見分けるうえでは、発信者が何を目的としているのかも重要です。

考えられる動機には、次のようなものがあります。

- 政治的な支持を集めたい。
- 特定の人物や企業の評判を落としたい。
- 広告収入や閲覧数を増やしたい。
- 商品やサービスを販売したい。
- 注目を集めてフォロワーを増やしたい。
- 面白半分で他人を騙したい。

ただし、発信者に利益があるからといって、情報が必ず間違っているわけではありません。

あくまでも情報を慎重に確認するための判断材料として使いましょう。

方法6:ファクトチェック団体の検証結果を調べる

すでに広まっている情報であれば、専門のファクトチェック団体が検証している可能性があります。

代表的な確認先として、次の組織があります。





ファクトチェックでは、情報を単純に「正しい」「間違い」の二択で処理するとは限りません。

一部が正しいもの、重要な条件が抜けているもの、根拠が不十分なもの、現段階では確認できないものなど、複数の評価があります。

そのため、判定結果だけでなく、検証の根拠や参照資料まで読むことが大切です。

情報を拡散する前の30秒チェック

最後に、日常生活で使える簡単なチェックリストを紹介します。

{@body const checks = ["投稿者・発信元が明らかになっている","元になった資料や情報源を確認した","投稿された日付と出来事の発生日を確認した","別の報道機関や公的機関の情報と比較した","画像・動画が別の出来事から流用されていないか確認した","自分の考えに都合がよいから信じていないか考えた","真偽が不明な場合は拡散しないと決めた"]}
{@body const [done,setDone] = DIL.useState()}

{#each checks as item,i}
setDone(old=>v?[...old,i]:old.filter(x=>x!==i))}>{item}
{/each}



一つでも確認できない項目があれば、拡散をいったん保留するのがおすすめです。


【プロの結論】ネットde真実にならないために必要な情報との向き合い方

ネットde真実という言葉は、インターネットの情報を盲信する姿勢への批判から生まれました。

しかし、2026年の情報環境を考えると、この問題を単純に「ネットを信じる人が悪い」という話にしてしまうのは適切ではありません。

テレビにも新聞にもSNSにも、正確な情報と不正確な情報が存在します。

重要なのは、どの媒体を利用するかではなく、どのような根拠で情報を判断するかです。

ネット情報を信頼できるか判断する3つの基準

1. 情報源が明確であること

誰が、いつ、どのような根拠で発信したのかを確認できる情報は、検証しやすくなります。

2. 反対意見や異なる資料にも目を通すこと

自分の考えと異なる情報に触れることで、見落としていた事実や条件に気付ける場合があります。

3. 分からないことを分からないまま保留できること

情報を見た直後に白黒をつける必要はありません。一次資料が見つからない場合や、専門家の間で見解が分かれている場合には、判断を保留することも合理的です。

特に政治や社会問題では、確認できる事実と、それをどう評価するかという意見を区別する必要があります。

情報を疑うことと、すべてを否定することは違います。

そして、マスメディアを疑うことと、ネット上の情報を無条件に信じることも違います。

本当の情報リテラシーとは、自分が信じたい情報に対しても、同じ厳しさで根拠を確認できる能力です。

ネットde真実に関するよくある質問(FAQ)

Q1:ネットde真実とはどういう意味ですか?

A1:ネット上で見つけた情報を無批判に信じ、それこそが世の中の真実だと思い込む態度や人物を揶揄するネットスラングです。

Q2:ネットde真実の元ネタは2ちゃんねるですか?

A2:2ちゃんねるなどの匿名掲示板文化との関連が指摘されていますが、最初の投稿や発祥者は特定されていません。2012年にはネット用語辞典に掲載されています。

Q3:ネットde真実おじさんとは何ですか?

A3:ネット上の政治情報や社会問題に関する主張を無条件に信じ、テレビや新聞を一括して否定する人を揶揄する表現です。年齢や性別によって決まるものではありません。

Q4:ネットde真実は悪口ですか?

A4:基本的には批判や皮肉を込めた表現です。相手の情報収集能力や判断姿勢を否定するニュアンスがあるため、直接使う場合には注意が必要です。

Q5:ネットde真実と情報強者の違いは何ですか?

A5:情報強者は情報収集や活用に優れている人を指す表現です。一方、ネットde真実は情報を十分に検証せず、ネット上の情報を真実として信じ込む姿勢を批判する言葉です。

Q6:SNSの情報は信用しない方がよいのでしょうか?

A6:一律に信用しない必要はありません。SNSには有益な一次情報や専門家の解説もあります。発信者、出典、日時、他の情報源との一致を確認して判断することが大切です。

Q7:フェイクニュースとネットde真実は同じ意味ですか?

A7:違います。フェイクニュースは偽のニュースや虚偽の情報を指す言葉で、ネットde真実はネット上の情報を無批判に信じる人や態度を揶揄する言葉です。

Q8:2026年現在、ネットde真実を防ぐには何が有効ですか?

A8:一次情報の確認、複数の情報源との比較、画像検索、ファクトチェック団体の検証結果の確認が有効です。真偽が分からない情報は、安易に拡散しないことも重要です。

まとめ:ネットde真実の本質は情報を疑う力にある

「ネットde真実」は、ネットで得た情報を唯一の真実と考え、十分な検証をせずに信じ込む姿勢を揶揄するネットスラングです。掲示板文化の中で知られるようになり、SNSが政治や社会問題の主要な情報源になったことで、改めて注目されるようになりました。

2024年の兵庫県知事選や2026年の総務省ICTリテラシー実態調査からも、SNSの情報流通と偽・誤情報への対策が大きな課題になっていることが分かります。

ただし、ネットを利用することも、マスメディアに疑問を持つことも、決して悪いことではありません。大切なのは、情報源を一つに限定せず、事実と意見を分け、根拠を確認する姿勢です。

情報があふれる2026年だからこそ、誰かの主張をそのまま信じるのではなく、自分自身で確かめる習慣を身に付けたいところです。

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相沢 隼人

アニメ・漫画担当として6年以上の取材経験。anime領域の公式発表・配信元の告知を一次情報として確認し、確認できない情報は記事に含めない方針です。

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