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神戸イルミネーション2021を総整理!メヤメヤとルミナリエ代替企画の全貌

氷室 美冬 氷室 美冬 • 更新: • 公開: • 読了約 18 分
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2021年の冬、神戸の街はどのようなイルミネーションで彩られたのでしょうか。神戸を代表する冬の祭典「神戸ルミナリエ」は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて2年連続の開催中止となりました。しかし、神戸の冬から光のイベントが消えたわけではありません。

メリケンパークでは、頭上にレーザーで海面を描き出す新感覚のイルミネーション「メヤメヤ」が開催。加えて、神戸ルミナリエの歴代作品を市内7カ所に分散展示する「ロソーネまちなかミュージアム」も実施されました。2026年に改めて振り返ると、2021年は従来の大規模な光の祭典から、街を歩きながら光と震災の記憶に触れるスタイルへと変化した節目の年でした。

【まず結論】神戸イルミネーション2021では何が楽しめた?2つの主要イベントを解説

神戸イルミネーション2021

2021年の神戸イルミネーションを理解するうえで押さえておきたいのが、「メヤメヤ」と「ロソーネまちなかミュージアム」という2つの企画です。

どちらも12月に実施されましたが、目的や演出、開催場所は異なります。

メリケンパークを海底に変える「メヤメヤ」

「メヤメヤ」は、神戸市が主催したメリケンパークのイルミネーションイベントです。来場者の頭上にレーザーで海面を表現し、広場全体を海底に見立てるという独創的な演出が特徴でした。

一般的なイルミネーションのように、光るオブジェや電飾を眺めるだけではありません。光と音響、音楽を組み合わせ、来場者自身が幻想的な空間の中を歩く体験型のイベントとして企画されました。

開催期間は2021年12月17日から26日まで。毎日18時から21時まで実施され、入場料は無料でした。

歴代ルミナリエの作品を街なかで楽しむ「ロソーネまちなかミュージアム」

もう一つの中心的な企画が、神戸ルミナリエの代替事業として実施された「ロソーネまちなかミュージアム」です。

こちらは、過去の神戸ルミナリエで使用された円形の光の装飾「ロソーネ」を、神戸市内7カ所に分散して展示する企画でした。

展示されたのは、歴代作品を再現した合計9基のロソーネです。東遊園地や南京町、三宮センター街、メリケンパークなど、普段の買い物や散策で訪れる場所が展示会場になりました。

また、過去のルミナリエ作品を振り返るパネル展示やデジタルスタンプラリーも実施。大規模な会場に人を集めるのではなく、街全体を巡ってもらう形式が採用されました。

【開催中止の真相】神戸ルミナリエが2021年も開催されなかった理由

神戸ルミナリエは、1995年12月に初めて開催された光の祭典です。阪神・淡路大震災の犠牲者への鎮魂と、神戸の復興・再生への願いを込めて始まりました。

震災の記憶を次の世代へ伝える行事として定着し、毎年12月には全国から多くの来場者が集まっていました。

2021年6月22日に2年連続の中止を発表

神戸ルミナリエ組織委員会は、2021年6月22日、同年の開催を中止すると発表しました。

2020年に続く2年連続の中止です。1995年から続いてきた神戸ルミナリエにとって、新型コロナウイルスの感染拡大は、従来の開催方法を根本から見直さなければならない大きな問題となりました。

中止理由は感染リスクとイタリアからの資材・職人の問題

神戸新聞の報道によると、2019年の神戸ルミナリエには約347万人が来場していました。例年のように多くの人が集まるイベントでは、会場だけでなく周辺道路や交通機関、駅周辺にも混雑が広がります。

開催規模を縮小したとしても、来場者の密集や密接を十分に防ぐことは難しいと判断されました。

加えて、作品制作の体制にも問題がありました。神戸ルミナリエはイタリアの芸術家や職人が関わる光の装飾を特徴としており、作品の資材もイタリアから調達していました。

当時は、設営を担当するイタリア人職人約10人の日本への入国見通しが立たず、資材の発注にも影響が出ていました。夏前に発注する必要がある一方、発注後に中止すれば多額のキャンセル費用が発生します。

こうした感染対策、海外からの制作体制、経済的リスクが重なり、組織委員会は早い段階で中止を決定しました。

2020年と2021年では代替イベントの形式も違った

2020年の代替事業では、東遊園地に光の聖堂「カッサ・アルモニカ」が展示されました。神戸新聞によると、約2万5,000人が訪れています。

一方、2021年は東遊園地が改修工事中だったこともあり、前年と同じ形式での展示は困難でした。そのため、市内7カ所にロソーネを分散させる方式が採用されました。

つまり、2021年の代替イベントは単にルミナリエの規模を小さくしたものではありません。感染対策と震災の記憶の継承を両立させるため、街なかに展示を広げる新しい試みだったのです。

【日程・開催場所・料金一覧】神戸イルミネーション2021のイベント比較

2021年の神戸イルミネーションを調べる際に、特に混同しやすいのが「メヤメヤ」と「ロソーネまちなかミュージアム」の開催期間です。

両イベントは同じ12月に開催されましたが、実施期間は連続しており、会場や点灯時間も異なります。

項目 ロソーネまちなかミュージアム メヤメヤ
開催期間 2021年12月3日~12月12日 2021年12月17日~12月26日
開催場所 神戸市内7カ所 メリケンパーク
点灯時間 日没頃~21時頃 18時~21時
料金 街なかの屋外展示 無料
主な内容 歴代のロソーネ9基とパネル展示 レーザー・照明・音響・音楽による演出
主催・実施主体 神戸ルミナリエ組織委員会など 神戸市
イベントの目的 震災の記憶とルミナリエの歴史の継承 港の夜間景観と冬のにぎわいの創出

特に注目したいのは、メヤメヤの点灯時間が18時から21時までと明確に設定されていた点です。仕事帰りや夕食前後にも立ち寄りやすい時間帯でした。

一方、ロソーネまちなかミュージアムは日没頃から21時頃までの点灯で、街を歩きながら複数の作品を鑑賞するスタイルでした。混雑状況によって予定より早く消灯する場合も設けられていました。

【最大の見どころ】メヤメヤのレーザー演出とメリケンパークの幻想的な夜景

神戸イルミネーション2021の中でも、視覚的なインパクトが大きかったのがメリケンパークの「メヤメヤ」です。

従来の電飾を並べるイルミネーションとは異なり、広場の上空に光を投影することで、港町の景観そのものを演出空間へと変化させました。

頭上のレーザーで海面を表現する新感覚の仕掛け

メヤメヤの最大の特徴は、来場者の頭上にレーザーを照射して海面を表現する演出です。

地上の広場は海底に見立てられ、訪れた人はまるで海の中を歩いているような感覚を楽しめる仕組みでした。

「メヤメヤ」という名称は、メリケンパークの「メ」と、夜を表す「ヤ」を組み合わせた造語です。光のイルミネーションが多くの人に広がるようにという願いも込められています。

照明・音響・音楽が一体となった空間演出

神戸経済ニュースの開催初日の報道では、メヤメヤは照明器具だけでなく、レーザーや音響、音楽を組み合わせた演出として紹介されています。

また、神戸海洋博物館のモニュメントも普段の白いライトアップとは異なる色彩で照らされ、サンゴを思わせる幻想的な景観が生まれました。

レーザーをより見えやすくするため、スモークも使用されました。光の筋が空間に浮かび上がることで、海底を思わせる雰囲気を強める狙いがありました。

天候によって演出の見え方が変わる点も特徴

一方、屋外でレーザーとスモークを使う演出には、天候の影響もありました。

神戸経済ニュースによると、初日の2021年12月18日は風が強く、スモークが流されてしまったため、想定していたほどレーザーによる海面表現が目立たなかったといいます。

このエピソードは、メヤメヤが単純な電飾展示ではなく、風や空気の状態まで演出の見え方に関係するイベントだったことを示しています。

なお、メリケンパークには神戸ポートタワーや神戸海洋博物館、BE KOBEモニュメントなどもあります。周辺の夜景と合わせて楽しめる点も、この会場ならではの魅力でした。

【歴代の光の装飾】ロソーネまちなかミュージアムの7会場と9作品

神戸ルミナリエの代替イベントとして、震災の記憶をより直接的に伝えたのが「ロソーネまちなかミュージアム」です。

メヤメヤが新しい夜間景観の体験を提供するイベントだったのに対し、こちらは神戸ルミナリエが積み重ねてきた歴史を振り返る企画でした。

ロソーネとは?イタリア語で「バラ窓」を意味する装飾

ロソーネとは、イタリア語で「バラ窓」を意味する円形の光の装飾です。

神戸ルミナリエでは、旧居留地などに設置されるアーチ型の作品「ガレリア」の最終地点に配置され、来場者が光の回廊を進んだ先で目にする象徴的な作品でした。

直径は約3メートル。普段は高い位置に設置されていたため、近くから細部まで見る機会は限られていました。

2021年の展示では、こうした作品を市内各所に分散させることで、従来とは異なる距離感で鑑賞できるようになりました。

ロソーネが展示された神戸市内7カ所

神戸観光局が公表した開催概要によると、ロソーネの展示場所は次の7カ所です。

  • 神戸朝日ビル:旧居留地周辺で作品を楽しめる展示スポット。
  • 神戸ポートミュージアム南側緑地:ウォーターフロントの景観と一緒に鑑賞できる場所。
  • 三宮センター街:神戸の中心的な商業エリアに設置。
  • 南京町:中華街の街並みと光の装飾を楽しめるスポット。
  • 東遊園地:神戸ルミナリエの歴史と震災の記憶を感じられる重要な会場。
  • 元町通1丁目・HITODE交差点:元町エリアの街なか展示スポット。
  • メリケンパーク:港の夜景と歴代作品を一緒に楽しめる会場。

この7カ所に展示された作品は合計9基です。1会場に複数の作品が設置された場所もありました。

初代1995年の作品「希望」も東遊園地に登場

特に象徴的だったのが、東遊園地に展示された1995年の初代ロソーネです。

神戸ルミナリエの第1回で使用された作品を再現し、「希望」と名付けられた装飾が展示されました。

東遊園地は、神戸ルミナリエにとって震災の犠牲者への追悼と復興への願いを象徴する場所です。初回の作品を再び街に灯すことには、単なる懐古的な意味以上のものがありました。

また、東遊園地の工事用囲いには1995年の第1回から2019年の第25回までのポスターが掲出され、過去の開催を振り返る展示も行われました。

パネル展示とデジタルスタンプラリーも実施

ロソーネの実物展示に加え、歴代作品やルミナリエの歴史を紹介するパネル展示も設置されました。

展示場所はロソーネの7会場に加え、三宮中央通り、北野町広場、元町商店街の元町1番街商店街インフォメーションです。

加えて、神戸観光局が活用していたスマートフォンアプリ「Spot Tour」を通じて、非接触型のデジタルスタンプラリーも実施されました。

全10スポットを巡ってスタンプを集め、アンケートに回答すると、抽選でルミナリエ限定グッズなどが当たる仕組みでした。

一つの会場に滞在するのではなく、三宮から元町、ウォーターフロントへと街を巡る仕掛けになっていた点も特徴です。

【アクセス・回り方】メリケンパークと市内展示スポットへの行き方

2021年当時、メヤメヤとロソーネまちなかミュージアムは、いずれも神戸市中央区を中心に開催されました。

ただし、メヤメヤはメリケンパークに会場が集中していた一方、ロソーネは市内7カ所に分散していたため、アクセスや回り方には違いがありました。

メリケンパークへのアクセス

メヤメヤの会場だったメリケンパークは、神戸市中央区波止場町に位置しています。

神戸港を代表する観光スポットが集まるエリアで、公共交通機関を利用してアクセスできます。

  • 神戸市営地下鉄海岸線・みなと元町駅:出口2から徒歩約8分。
  • JR神戸線・元町駅:東口から徒歩約10分。
  • 阪神本線・元町駅:東口から徒歩約10分。
  • 阪急神戸線・花隈駅:東口から徒歩約12分。

神戸港「U」パークマネジメント共同事業体の公式アクセス案内でも、これらのルートが紹介されています。

ロソーネは三宮・元町エリアを中心に巡るのがおすすめ

ロソーネまちなかミュージアムは7カ所に分散していたため、徒歩と公共交通機関を組み合わせる回り方が適していました。

三宮センター街や神戸朝日ビル、東遊園地、南京町、元町エリアなどを組み合わせれば、買い物や食事と一緒に歴代作品を楽しめる構成でした。

また、神戸ポートミュージアム南側緑地とメリケンパークは港に近い展示スポットです。市街地の散策とウォーターフロントの夜景を組み合わせることで、神戸らしい冬の街歩きを楽しめました。

2026年に振り返ると、メヤメヤは神戸の夜間観光の転換点だった

神戸市が公表した2025年度の神戸ライトフェスティバル事業関連資料によると、メリケンパークでは2021年度から2023年度まで、照明と音楽によるエリア一体型の演出を中心としたライトフェスティバル「メヤメヤ」が実施されました。

その後、2024年度には名称とコンセプトを一新し、ドローンショーを中心とする「神戸ハイカラクリスマス」が開催されています。

この経緯を見ると、2021年のメヤメヤは単発の代替イベントにとどまらず、メリケンパークの冬の夜間景観を育てる取り組みの出発点だったことが分かります。

一方、ロソーネまちなかミュージアムは、震災の記憶とルミナリエの歴史を街なかで継承する取り組みでした。

2021年の神戸イルミネーションは、光の演出を楽しむ観光イベントと、震災の記憶を伝える追悼行事という、異なる役割を持つ企画が並行して展開された点に大きな意味がありました。

【神戸イルミネーション2021】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:2021年の神戸ルミナリエは開催されましたか?
A1:開催されていません。神戸ルミナリエ組織委員会は2021年6月22日に、2020年に続く2年連続の開催中止を発表しました。新型コロナウイルスの感染拡大防止や、イタリアからの資材調達、職人の入国見通しなどが主な理由です。

Q2:メヤメヤ2021の開催日程・点灯時間・入場料は?
A2:2021年12月17日(金)から12月26日(日)まで、メリケンパークで開催されました。点灯時間は18時~21時で、入場料は無料でした。

Q3:ロソーネまちなかミュージアムはどこで開催されましたか?
A3:2021年12月3日(金)から12月12日(日)まで、神戸朝日ビル、神戸ポートミュージアム南側緑地、三宮センター街、南京町、東遊園地、元町通1丁目のHITODE交差点、メリケンパークの7カ所で開催されました。点灯時間は日没頃から21時頃まででした。

まとめ:神戸イルミネーション2021は光の演出と震災の記憶をつないだ冬だった

2021年の神戸イルミネーションは、神戸ルミナリエが2年連続で中止となる中、2つの異なる企画によって冬の街を彩りました。

メリケンパークの「メヤメヤ」は、頭上にレーザーで海面を表現する新感覚の演出が見どころでした。2021年12月17日から26日まで、18時~21時の時間帯に無料で楽しめるイベントとして開催されました。

一方、「ロソーネまちなかミュージアム」は、12月3日から12日まで、歴代のロソーネ9基を神戸市内7カ所に展示。1995年の初代作品を含む光の装飾を通じて、阪神・淡路大震災の記憶と神戸ルミナリエの歴史を伝えました。

2026年の視点から振り返れば、2021年は単にルミナリエが中止になった年ではありません。メリケンパークでは新たな夜間観光の可能性が生まれ、街なかでは歴代作品を分散展示することで、神戸の記憶を共有する新しい方法が試されました。

従来の光の回廊を楽しみたい人にとっては物足りなさもあった可能性があります。しかし、海底を歩くような没入型の演出を楽しみたい人にはメヤメヤ、神戸ルミナリエの歴史や震災復興への思いに触れたい人にはロソーネまちなかミュージアムという、それぞれ異なる魅力がありました。

神戸のイルミネーションを理解するうえでは、光の美しさだけでなく、その背景にある街の歴史や復興への願いにも目を向けることが大切です。2021年の2つのイベントは、そのことを改めて感じさせる冬の取り組みでした。






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