「珍走団(ちんそうだん)」とは、一般に暴走族を揶揄する目的で使われる俗称です。「暴走族」という呼び方が持つ威圧感や格好よさを崩し、迷惑行為をする集団をあえて滑稽に表現した言葉として、インターネットやテレビ、警察の広報活動などを通じて知られるようになりました。
2026年現在、暴走族は昭和期のピークと比べて大幅に減少しています。しかし、問題そのものがなくなったわけではありません。内閣府が公表した令和8年版交通安全白書によると、2025年末時点で警察が把握している暴走族は全国153グループ・5,485人です。前年より構成員数は減った一方、グループ数は増加しており、違法行為への取り締まりも続いています。珍走団という言葉の意味から、旧車會との違い、歴史、最新統計、法律上の罰則まで詳しく解説します。
【基本知識】珍走団とは?意味と由来、暴走族と呼ばれない理由

珍走団とは暴走族を揶揄する俗称
珍走団とは、バイクや自動車による集団暴走、蛇行運転、爆音走行などを行う暴走族を、皮肉や嘲笑を込めて呼ぶ言葉です。
読み方は「ちんそうだん」。暴走族の「暴走」という言葉を「珍走」に置き換えることで、本人たちが誇示する勇ましさや威圧感を否定し、滑稽な印象を与える狙いがあります。
この言葉には、単に迷惑行為をする集団を指すだけでなく、暴走族文化を格好いいものとして扱わないという社会的なメッセージも含まれています。
なお、珍走団は警察庁が定めた正式な分類でも、法律上の犯罪集団の名称でもありません。警察や行政の公的資料では、基本的に「暴走族」という言葉が使用されています。
珍走団の意味と由来は?いつから使われているのか
珍走団という言葉の発祥については、2001年ごろの深夜ラジオ番組で暴走族に代わる表現として提案されたという説や、インターネット掲示板を通じて広まったという説があります。
共通しているのは、暴走族という名称が持つ不良文化への憧れや威圧的なイメージを弱め、あえて格好悪い呼び方に変えるという発想です。
2003年4月には、福岡県警西署と福岡市内の自治体が共同で制作した暴走族追放ポスターに「最近は珍走団って言うらしいよ」というコピーが採用されました。
2003年4月22日付の自動車専門ニュース「レスポンス」の報道によると、このポスターは暴走族の活動を格好いいものとして見せないため、逮捕されたメンバーへの聞き取り調査などを参考に制作されたものです。
従来のように頭ごなしに暴走族を批判するのではなく、若者の感覚に合わせて「時代遅れ」「格好悪い」と伝える広報戦略だった点が特徴です。
この事例からも、珍走団という言葉は単なるネットスラングにとどまらず、暴走族への社会的な評価を変えようとする啓発活動にも取り入れられたことが分かります。
珍走団と呼ばれる理由は「格好よさ」を否定するため
暴走族という言葉には、かつての若者文化や反社会的な反抗精神、仲間意識、独特のファッションなどが結び付いていました。
特攻服や派手な改造車、団体名を記した旗などは、集団の存在感を示すための象徴でもありました。
しかし、周辺住民から見れば、深夜の爆音や信号無視、危険な集団走行は生活環境や交通安全を脅かす迷惑行為です。
そこで、暴走族を必要以上に格好よく見せないための表現として、珍走団という呼び方が広まっていきました。
重要なのは、この呼称が行為そのものを評価するための言葉であって、バイク好きや旧型車の愛好家全体を指すものではないという点です。
【徹底比較】珍走団と暴走族・旧車會の違いとは?
珍走団と暴走族の違い
珍走団と暴走族は、基本的に同じ対象を指しています。違いは、言葉の性格と使用される場面です。
「暴走族」は警察や行政、報道機関などでも使われる一般的な名称です。一方、「珍走団」は暴走族を揶揄するニュアンスが強い俗称であり、公式な分類ではありません。
そのため、警察の統計で珍走団の人数が何人いるのかを調べても、独立した統計項目は存在しません。珍走団に該当する集団の規模を知るには、警察が把握する暴走族のグループ数や人員を確認する必要があります。
珍走団と旧車會の違い
旧車會(きゅうしゃかい)は、主として旧型のバイクや自動車を愛好する人たちが集まるグループを指します。暴走族OBが中心となって結成した集団もありますが、すべての旧車會が違法行為を行っているわけではありません。
一方、警察が問題視しているのは、旧型車を使った集団走行の中で、著しい騒音や危険な運転などの違法行為を行うケースです。
千葉県警察の説明でも、旧車會員には旧型車の愛好家から違法行為を行う者まで幅広い層が存在するとされています。また、暴走族に該当しないものの、一般通行車両や周辺住民に大きな迷惑を与える行為を行う集団は、違法行為を敢行する旧車會として区別されています。
つまり、旧車會という名称だけで暴走族と同一視することはできません。判断の基準になるのは、乗っている車両の年代や外観だけではなく、実際の走行方法や違法行為の有無です。
3つの呼称の違いを一覧で整理
| 比較項目 | 珍走団 | 暴走族 | 旧車會 |
|---|---|---|---|
| 言葉の性格 | 揶揄的な俗称 | 一般的・公的な名称 | 旧型車愛好グループの呼称 |
| 主な対象 | 暴走族と呼ばれる集団 | 集団暴走や違法競走を行う集団 | 旧型バイク・自動車の愛好家など |
| 法的な分類 | なし | 警察による実態把握の対象 | 違法行為を行う者は別途把握・取り締まり |
| 主な特徴 | 暴走族への皮肉を込めた呼び方 | 共同危険行為や違法競走など | 旧型車の保有・走行・交流など |
| 社会的な評価 | 批判・嘲笑のニュアンス | 危険運転や迷惑行為への批判 | 愛好活動と違法行為を区別する必要がある |
この3つを混同しないことが大切です。珍走団は呼び方、暴走族は警察などが使用する集団の分類、旧車會は旧型車を中心としたグループの呼称という違いがあります。
【歴史と経緯】珍走団につながる暴走族文化はどう生まれた?
1950年代:カミナリ族の登場
日本の暴走族文化の前史は、1950年代に登場した「カミナリ族」にさかのぼります。
警察白書によると、昭和30年ごろからスピードやスリルを求めてオートバイを乗り回す若者たちが現れ、カミナリ族と呼ばれるようになりました。
当時は、消音器を改造したオートバイで大きな騒音を発しながら走る行為が問題視されていました。二輪車の普及とともに、こうした走行スタイルも各地に広がっていきます。
1970年代:暴走族という名称が定着
1970年代に入ると、オートバイだけでなく四輪車を使う若者も増え、集団走行の規模や行動範囲が拡大しました。
急発進、急転回、ジグザグ運転、信号無視など、一般交通に大きな危険を及ぼす行為が社会問題化します。グループ同士の対立や群衆を巻き込む騒動も発生し、カミナリ族とは異なる社会問題として「暴走族」という名称が定着しました。
1978年には道路交通法に共同危険行為等の禁止規定が設けられ、集団で危険な走行をする行為そのものへの取り締まりが強化されました。
1980年代:暴走族文化が全国的な社会問題に
1980年代は、暴走族の人数が歴史的なピークを迎えた時代です。
法務省の犯罪白書などで確認できる統計では、構成員数は1982年に全国で4万2,510人に達しました。現在の数と比べると、当時の規模がいかに大きかったかが分かります。
この時代には、特攻服、独特の当て字、団旗、改造バイクや改造車など、暴走族独自の文化が形成されました。仲間同士の結束やグループの勢力を誇示するため、遠方への集団走行やグループ間の対立も問題になりました。
1990年代以降:取り締まり強化と文化の変化
1990年代に入ると、暴走族への社会的な批判が強まり、警察による取り締まりや地域社会の追放運動も進みました。
1989年には、神奈川県の片瀬江ノ島駅前で暴走族を注意した新聞社の論説委員が暴行を受けて死亡する事件も発生しました。この事件などをきっかけに、全国的な暴走族追放の機運が高まったことが、TBS NEWS DIGのアーカイブ記事でも紹介されています。
加えて、少子化や若者のバイク離れ、二輪免許取得者の減少など、暴走族文化を取り巻く環境も変化しました。
一方、かつて暴走族に所属していた成人の一部は旧車會などの集団に移行し、旧型車を中心とした集団走行という形で問題が継続するようになりました。
暴走族の衰退は単に人数が減ったというだけではなく、若者文化の変化、交通規制、警察の取り締まり、地域社会の意識変化が重なった結果と考えられます。
【2026年最新データ】暴走族の人数・グループ数はどう変化した?
2025年末の警察把握数は153グループ・5,485人
2026年11月時点で確認できる最新の年末統計は、内閣府の令和8年版交通安全白書に掲載された2025年末のデータです。
警察庁資料を基にした同白書によると、2025年末時点で全国の警察が把握している暴走族は153グループ・5,485人でした。
2024年末の144グループ・5,880人と比較すると、構成員数は395人減少しています。一方で、グループ数は9グループ増加しました。
この数字から読み取れるのは、暴走族全体の人数が減っている一方、把握される集団の数は増えているということです。人数の減少だけを見て、暴走族問題が完全に解消したと判断することはできません。
2021年から2025年までの推移
以下は、令和8年版交通安全白書に掲載された警察庁資料から、暴走族と旧車會のグループ数・人員、道路交通法および道路運送車両法違反の検挙人員を整理したものです。
| 統計項目 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | 2025年 |
|---|---|---|---|---|---|
| 暴走族グループ数 | 124 | 121 | 137 | 144 | 153 |
| 暴走族人員 | 5,838人 | 5,770人 | 5,850人 | 5,880人 | 5,485人 |
| 旧車會グループ数 | 499 | 491 | 425 | 391 | 399 |
| 旧車會人員 | 5,648人 | 5,888人 | 5,351人 | 5,194人 | 5,392人 |
| 暴走族の検挙人員 | 6,189人 | 6,375人 | 6,512人 | 6,098人 | 7,021人 |
| 旧車會の検挙人員 | 798人 | 663人 | 870人 | 1,273人 | 1,887人 |
※旧車會の人員は、警察が違法行為を敢行する者として把握した数です。旧車會に所属するすべての愛好家の総数ではありません。検挙人員は各年の道路交通法・道路運送車両法違反に関する数値であり、年末時点の構成員数とは別の統計です。
人数は減少しても、グループ数と検挙人員には注意が必要
2025年の統計で注目したいのは、構成員数と検挙人員の動きが異なることです。
暴走族の構成員数は前年の5,880人から5,485人へ減少しましたが、グループ数は144から153へ増えました。
また、暴走族の検挙人員は2024年の6,098人から2025年には7,021人に増加しています。旧車會の検挙人員も1,273人から1,887人へ増えました。
暴走族と旧車會を合わせた2025年の検挙人員は8,908人です。前年の7,371人から1,537人増加しており、警察による取り締まりが引き続き行われていることを示しています。
ただし、検挙人員の増加を、そのまま集団の人数が増えた証拠と解釈することはできません。違反行為の発生状況や捜査・取り締まりの強化など、複数の要因が関係するためです。
また、旧車會のグループ数は2021年の499から2025年には399へ減少していますが、把握人員は5,648人から5,392人と比較的小幅な変化にとどまっています。グループ数と人員数は必ずしも同じ動きをするわけではありません。
2026年の暴走族の実態を把握するには、人数だけでなく、グループ数、検挙状況、集団走行の実態を合わせて確認する必要があります。
【法律と取り締まり】共同危険行為・道路交通法違反の罰則とは?
道路交通法第68条の共同危険行為等の禁止
暴走族の取り締まりで重要になるのが、道路交通法第68条の「共同危険行為等の禁止」です。
同条は、2人以上の自動車または原動機付自転車の運転者が、道路上で2台以上の車両を連ねて通行させたり並進させたりする際、共同して著しく交通の危険を生じさせる行為、または著しく他人に迷惑を及ぼす行為を禁止しています。
具体的には、集団で道路いっぱいに広がる走行、蛇行運転、信号無視などを伴う危険な集団走行が問題となります。
重要なのは、複数台で走ること自体が直ちに共同危険行為になるわけではないという点です。条文が定める危険性や迷惑性などの要件を満たすかどうかが判断されます。
共同危険行為の罰則は2年以下の拘禁刑または50万円以下の罰金
道路交通法第68条に違反した場合、同法第117条の3に基づき、2年以下の拘禁刑または50万円以下の罰金が科される可能性があります。
2025年6月から刑法上の懲役・禁錮が拘禁刑に一本化されたため、2026年現在の法令表記では「懲役」ではなく「拘禁刑」が使用されています。
また、共同危険行為には刑事罰だけでなく、運転免許に関する行政処分も関係します。警察の案内では、共同危険行為等禁止違反の違反点数は25点とされており、免許取消しにつながる重大な違反です。
騒音運転や不正改造車も取り締まりの対象
暴走族への取り締まりは、共同危険行為だけに限られません。
警察は、道路交通法上の騒音運転、消音器の不備、整備不良、不正改造などについても取り締まりを実施しています。
代表的な問題行為には、次のようなものがあります。
- 消音器の切断・取り外し:マフラーの機能を損なう改造によって排気音を異常に大きくする行為。
- 騒音運転:必要以上の空ぶかしなどによって周囲に著しい騒音を発生させる行為。
- 整備不良:保安基準に適合しない状態の車両を運転する行為。
- 車両の不正改造:車体から車輪を大きくはみ出させるなど、安全基準に適合しない改造。
- 無免許運転など:運転資格や車両の使用に関する法令に違反する行為。
内閣府の令和8年版交通安全白書では、警察が暴走行為に使用された車両の押収を進め、集団と車両を分離する対策を実施していることも報告されています。不正改造を助長する行為については、背後関係者への責任追及も行われています。
警察は取り締まりだけでなく離脱支援も実施
暴走族対策は、違反者を検挙するだけではありません。
警察は家庭、学校、保護司、地域の関係団体などと連携し、暴走族への加入を防ぐ活動や、既存メンバーの離脱支援にも取り組んでいます。
少年院や保護観察の対象となった暴走族関係者についても、交友関係の改善や組織からの離脱を促す指導などが行われています。
こうした対策は、目の前の違反を取り締まるだけでなく、新たな加入者を減らし、集団の再形成を防ぐという長期的な目的を持っています。
【現在の実態と社会的評価】珍走団は消えたのか?騒音問題は続いている?
暴走族は昭和のピークから大幅に減少
2025年末の暴走族人員5,485人を、1982年のピークである4万2,510人と比較すると、約87%減少した計算になります。
この数字は、暴走族がかつてのような大規模な若者文化ではなくなったことを示しています。
背景には、警察による取り締まりの強化、道路交通法の改正、暴走族追放運動、少子化、若者の価値観の変化などがあります。
また、以前のように集団で目立つことを目的とした行動だけでなく、少人数での走行やグループに所属しない形の活動も警察の把握対象となっています。
そのため、街中で大規模な集団を見かける機会が減ったことと、暴走族に関係する違法行為がなくなったことは同じではありません。
2026年も問題になる騒音と不正改造車
暴走族や違法行為を行う旧車會に対する苦情の中で、特に大きな問題となるのが騒音です。
深夜や早朝に発生する大きな排気音は、沿道住民の睡眠を妨げるだけでなく、子どもや高齢者、体調を崩している人などにも負担を与えます。
加えて、集団で道路を占有するような走行や蛇行運転は、一般車両や歩行者を巻き込む交通事故につながる危険性があります。
不正改造車についても、単に音が大きいという問題にとどまりません。車両の安全性や周囲の交通への影響という観点からも、警察や関係機関が対策を続けています。
2026年現在の交通安全白書でも、暴走族は都市部を中心に地域住民や道路利用者に迷惑を及ぼす存在として位置付けられており、共同危険行為、騒音関係違反、不正改造に関する取り締まりが推進されています。
珍走団という言葉に対する社会的評価
珍走団という呼称が支持される背景には、暴走族の行為を必要以上に格好よく見せたくないという社会的な感覚があります。
特に、騒音や交通妨害などの被害を受ける住民にとって、暴走族は単なる若者文化ではなく、日常生活の安全や平穏を脅かす存在です。
一方、珍走団という表現は侮蔑的なニュアンスを含むため、報道や行政の正式な説明に使用するには適していません。公的な情報を調べる場合は「暴走族」「旧車會」「共同危険行為」などの用語を使うほうが正確です。
また、旧型バイクを大切に維持している人や、交通ルールを守ってツーリングを楽しむ人まで、珍走団や暴走族と同じ扱いにするのは適切ではありません。
旧車會についても、愛好活動と違法行為は分けて考える必要があります。外見や車両の改造だけで一律に判断するのではなく、実際にどのような行為を行っているかが重要です。
【プロの結論】人数の減少だけで暴走族問題を判断してはいけない
2026年の統計から見えてくる要点は、暴走族の構成員数が減少している一方で、グループ数や検挙人員には異なる動きが見られることです。
特に2025年は、暴走族の人員が前年より減ったにもかかわらず、グループ数と検挙人員は増加しました。旧車會についても検挙人員が増えています。
これは、単純に「暴走族は昔より減ったから問題ない」と評価できないことを示しています。
暴走族問題を正確に理解するためには、次の3つの視点が欠かせません。
- 人数と組織数を分けて見る:構成員数が減少しても、グループ数や集団活動が同じ割合で減少するとは限らない。
- 愛好活動と違法行為を区別する:旧型車の所有やツーリング自体を暴走行為と同一視しない。
- 検挙人員と実際の構成員数を混同しない:検挙人員は違反の取り締まり状況を示す数値であり、集団の総人数とは異なる。
珍走団という言葉は、暴走族のイメージを変えるために生まれた表現ですが、社会問題の実態を理解するには、言葉の面白さだけでなく、公的統計や法律、地域住民への影響に目を向ける必要があります。
【疑問を解消】珍走団に関するよくある質問(FAQ)
Q1:珍走団とは何ですか?暴走族と同じ意味ですか?
A1:珍走団は暴走族を揶揄する俗称です。基本的に同じ対象を指しますが、警察や行政の正式な分類ではありません。公的な統計では「暴走族」という名称が使用されています。
Q2:珍走団という言葉はいつから使われていますか?
A2:2001年ごろから深夜ラジオやインターネットなどを通じて広まったとされます。2003年4月には福岡県警西署の暴走族追放ポスターにも採用され、広く知られるきっかけになりました。
Q3:珍走団と旧車會は何が違いますか?
A3:珍走団は暴走族を揶揄する呼称で、旧車會は旧型のバイクや自動車を愛好するグループの呼称です。旧車會には合法的な愛好活動を行う人もいるため、すべてを暴走族と同一視することはできません。
Q4:2025年末時点で暴走族は何人いますか?
A4:内閣府の令和8年版交通安全白書によると、2025年末時点で警察が把握している暴走族は153グループ・5,485人です。2024年末と比較すると、人員は395人減少し、グループ数は9増加しました。
Q5:2026年現在も暴走族は存在しますか?
A5:存在します。2026年に公表された最新の年末統計である2025年末の警察把握数は5,485人です。大規模な集団暴走は減少していますが、共同危険行為や騒音運転、不正改造などへの取り締まりは続いています。
Q6:暴走族の共同危険行為にはどのような罰則がありますか?
A6:道路交通法第68条に違反する共同危険行為には、同法第117条の3により2年以下の拘禁刑または50万円以下の罰金が定められています。運転免許についても重大な行政処分の対象となります。
Q7:旧型バイクで集団ツーリングをすると暴走族になりますか?
A7:旧型バイクで複数人がツーリングをするだけで暴走族になるわけではありません。交通ルールを守った通常の走行と、道路交通法に違反する危険な集団走行は明確に区別されます。
まとめ:珍走団の正体と2026年の暴走族問題を正しく理解する
珍走団とは、暴走族を格好悪く表現するために広まった揶揄的な俗称です。2000年代初頭にインターネットやメディアで知られるようになり、2003年には福岡県警の広報活動にも取り入れられました。
暴走族文化は1950年代のカミナリ族を起点とし、1970年代から1980年代にかけて大きく発展しました。1982年には構成員数が4万2,510人に達しましたが、2025年末には警察把握数が5,485人まで減少しています。
ただし、2025年末の統計ではグループ数が153に増加し、暴走族と旧車會を合わせた検挙人員も8,908人に達しました。人数の減少だけでは、現在の問題を十分に説明できません。
共同危険行為、騒音運転、不正改造車などへの取り締まりは2026年も続いています。旧車會についても、合法的な旧型車の愛好活動と違法行為を区別した対応が大切です。
珍走団という言葉の背景には、暴走族を格好いい存在として扱わず、危険な行為や地域社会への迷惑を正面から捉えようとする意識があります。2026年の現状を理解するうえでは、呼称の由来だけでなく、最新の警察統計、法律、交通安全への影響を総合的に見ることが大切です。