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【ランキングの集計方法】CM出演社数・出演本数・放送秒数は何が違う?

榊原 纱英 榊原 纱英 • 更新: • 公開: • 読了約 10 分
目次

CMランキングを正確に理解するには、3つの指標を区別する必要がある。

1. CM起用社数:何社の広告に出演したか

CM起用社数は、調査期間中にタレントが出演したテレビCMの企業数を集計する指標だ。

例えば、ある俳優が食品会社、飲料会社、金融会社、不動産会社のCMに出演していれば、原則として4社となる。

ただし、同じ企業のCMに複数のバージョンで出演していても、企業数は基本的に1社として扱われる。

ニホンモニターの場合は、契約期間の長さではなく、調査期間内に実際にCMが放送されたかどうかが判断基準となる。

2. CM出演本数・放送回数:何回テレビに流れたか

CM出演本数や放送回数は、実際にテレビでCMが放送された回数を見る指標だ。

例えば、同じ15秒のCMが1,000回放送されれば、放送回数は1,000回となる。

エム・データが発表した2026年上半期のTV-CM放送回数ランキングでは、今田美桜が13,000回を超える放送回数を記録し、総合1位となった。

これは、CM起用社数の順位とは別の評価軸である。

3. CM放送秒数:どれだけ長くテレビに登場したか

CM放送秒数は、タレントが出演するCMの放送時間を合計したものだ。

例えば、15秒のCMが1,000回放送された場合、合計は15,000秒となる。

30秒のCMが同じ回数放送されれば、合計30,000秒になる。

そのため、放送回数が同じでも、CMの長さによって露出秒数は変わる。

加えて、複数企業のCMに出演している場合は、それぞれの放送時間が積み重なる。

ただし、露出秒数は実際に視聴者が画面を見ていた時間や、広告を見た人数を示すものではない。あくまでテレビCMの放送量を測る指標だ。

ランキングを見るときの判断基準

知りたいこと 確認する指標
多くの企業から起用されている人 CM起用社数
テレビCMに何度登場しているか CM放送回数
テレビで流れる広告の時間が長い人 CM露出秒数
1か月で急激に露出が増えた人 前月比の露出増加

調査対象の地域や放送局にも注意したい。

今回のニホンモニターとビデオリサーチの主要ランキングは、東京地区・関東地区の民放5局を対象としている。全国のテレビ局、BS、CS、インターネット広告をすべて含めた順位ではない。

【歴代CM出演ランキング】2025年から2026年にかけて何が変わった?

cm出演ランキング

2026年のランキングをさらに理解するには、前年の年間実績との比較も欠かせない。

2025年は川口春奈が起用社数、今田美桜が露出秒数で首位

ビデオリサーチの2025年通期確定版では、CM起用社数1位は川口春奈で25社。2022年から4年連続の首位となった。

一方、CM露出タレントランキングでは今田美桜が初の年間1位を獲得している。

今田美桜の年間CM露出秒数は290,915秒。前年の13位から大きく順位を上げた。

つまり、2025年の段階ですでに、起用社数では川口春奈、露出秒数では今田美桜という構図が生まれていた。

ニホンモニターでも川口春奈が年間3連覇

ニホンモニターが2025年12月2日に発表した年間ランキングでも、川口春奈が21社で単独首位を獲得した。

2位は芦田愛菜の20社。賀来賢人が17社、今田美桜と大谷翔平が15社で続いている。

同社の集計では川口春奈が年間王者3連覇を達成した。

一方、2025年上半期は芦田愛菜が19社で首位、川口春奈が18社で2位だった。

上半期と年間で順位が入れ替わったことからも、CMランキングは固定された人気投票ではなく、期間中の広告出稿状況によって変わることが分かる。

2026年は新しい顔ぶれも台頭

2026年上半期のニホンモニター調査では、従来の上位常連に加えて新しいタレントの躍進も見られた。

特に目立ったのが次の人物・グループだ。

- 堂安律:前年の年間1社から2026年上半期8社へ増加。
- 畑芽育:2026年上半期8社に起用。
- MAHINA(HANA):2026年上半期7社に起用。
- 津田篤宏(ダイアン):7社に起用。
- 寺西拓人(timelesz):5社に起用。

スポーツ選手、若手俳優、音楽グループ、お笑いタレントと、ジャンルを超えた起用が広がっている。

CM市場では、長く安定して起用されるベテランだけでなく、新しいファン層を持つタレントも広告主から選ばれている。

【プロの結論】CM出演社数が多いタレントに共通する広告価値とは?

2026年の各調査を横断すると、CM出演ランキングの上位に入るための要素は一つではない。

大きく分けると、次の4つが考えられる。

1. 幅広い世代に認知されていること

川口春奈、芦田愛菜、綾瀬はるかなどは、異なるジャンルの企業のCMに登場している。商品を知らない人にもタレントの顔や名前を通じて広告を認識してもらえる点は、広告主にとって大きな利点となる。

2. 商品・サービスのイメージと結び付けやすいこと

金融、食品、日用品、自動車、通信など、業界によって広告で伝えたい内容は違う。

タレントの持つイメージと企業のブランド戦略が合致すれば、異なる分野の広告に起用される可能性が広がる。

3. 継続的に広告キャンペーンを展開できること

CMは一度制作して終わりではない。新商品、季節キャンペーン、企業イメージの刷新など、継続的な広告展開が行われる。

そのため、起用社数だけでなく、一定期間にどれだけCMが放送されているかも重要になる。

4. 新しい視聴者層への訴求力があること

大谷翔平のような世界的なスポーツ選手や、HANAのMAHINAのような新世代のアーティストは、従来の俳優中心の広告市場とは異なる層への訴求力を持つ。

企業が新しい消費者層との接点を求める場合、こうしたタレントの存在感が起用につながる。

CMランキングを正しく評価する3つの視点

読者がランキングを比較するときは、次の判断基準を押さえておきたい。

- 広告主からの支持を知りたい人:起用社数ランキングを優先する。
- テレビでの存在感を知りたい人:露出秒数ランキングを優先する。
- CMの放送頻度を知りたい人:放送回数ランキングを確認する。

反対に、異なる調査会社の数字を混ぜて「日本で最もCMに出演しているタレントは誰か」と断定する見方はおすすめできない。

調査期間、地域、企業の数え方、放送回数と秒数の違いを確認して初めて、ランキングの本当の意味が見えてくる。

【2026年CM出演ランキング】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:2026年のCM起用社数ランキングで1位なのは誰?

ニホンモニターの2026年上半期調査では、川口春奈が17社で1位。ビデオリサーチの同期間の調査では24社で1位となっている。調査機関によって集計結果が異なるため、発表元も確認する必要がある。

Q2:2026年9月のCM露出ランキングで1位なのは誰?

ビデオリサーチの2026年9月版では妻夫木聡が1位。2位は今田美桜、3位は吉岡里帆だった。前月からの露出増加を見る急上昇部門では吉岡里帆が首位となっている。

Q3:CM起用社数とCM露出秒数はどちらが人気の指標として優れている?

目的によって異なる。起用社数は多くの企業から広告出演を求められていることを示し、露出秒数はテレビCMでの放送量を示す。タレントの広告価値を総合的に理解するには、両方を確認するのが適切だ。

まとめ:2026年のCMランキングは起用社数と露出量の両方で見る

2026年のCM出演ランキングを整理すると、次の結果が重要になる。

- ニホンモニター上半期:川口春奈が17社で1位。
- ビデオリサーチ上半期:川口春奈が24社で起用社数1位、今田美桜が露出秒数1位。
- エム・データ上半期:川口春奈が18社で会社数1位、今田美桜が放送回数1位。
- ビデオリサーチ9月:妻夫木聡がCM露出1位、今田美桜が2位、吉岡里帆が3位。

2025年から続く川口春奈の安定した企業起用、今田美桜の圧倒的なテレビ露出、大谷翔平のスポーツ界を代表する広告需要、そして妻夫木聡の9月の露出首位。それぞれが異なる強みを示している。

なお、2026年11月4日時点では、2026年の年間確定ランキングはまだ発表されていない。 下半期の放送実績が加わることで、年間の起用社数と露出秒数の順位は変わる可能性がある。

今後の年間ランキングでは、川口春奈が首位を維持するのか、今田美桜が露出と起用社数の両方でトップに立つのか、大谷翔平や新世代タレントがどこまで順位を伸ばすのかが注目される。

2026年のCM業界を正しく読み解くなら、単なる出演社数の順位だけでなく、実際の放送量と集計方法まで確認することが大切だ。

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デジタルマーケター 榊原 纱英
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アイドル・グラビア担当として4年以上の取材経験。idol領域の公式発表・配信元の告知を一次情報として確認し、確認できない情報は記事に含めない方針です。

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