2026年11月現在、石田スイの漫画を読むなら、まず押さえておきたいのが代表作『東京喰種トーキョーグール』と、その続編『東京喰種トーキョーグール:re』、そして現在も連載が続く『超人X』の3作品だ。『東京喰種』シリーズは全30巻で完結している一方、『超人X』は2026年9月17日に最新刊となる17巻が発売され、物語は新たな局面に入っている。
石田スイは、緻密な人物描写、独創的なキャラクターデザイン、独特の色彩感覚を持つ漫画家として知られる。さらに『東京喰種 [JACK]』『東京喰種 [JOKER]』といった関連作品や、ゲーム『ジャックジャンヌ』から派生した『PUPPET』『PARSLEY』『DUCKWEED』などの短編も手掛けている。2021年の石田スイ展の公式告知では、『東京喰種』シリーズの全世界累計発行部数が4,700万部を突破したことも紹介された。
この記事では、2026年11月時点の作品一覧、完結・連載中の区分、各作品の特徴、関連短編の位置づけを整理する。初めて読む人にも、既刊を読み返したいファンにも役立つよう、作品ごとのおすすめの読む順番まで解説する。
【1】石田スイとは?代表作と漫画家としてのキャリア

石田スイは福岡県出身の漫画家。代表作は『東京喰種トーキョーグール』で、集英社の『週刊ヤングジャンプ』を中心に作品を発表してきた。
漫画家として広く知られるきっかけになったのが、2011年に始まった『東京喰種』の連載だ。人間と、人間を捕食する存在である喰種の対立を描きながら、単純な善悪では割り切れない人物の葛藤や孤独を物語の中心に据えた。
2014年には続編『東京喰種トーキョーグール:re』がスタートし、2018年まで連載。シリーズを通じて、主人公・金木研を取り巻く世界と人物関係を大きく展開させた。
その後、石田スイは漫画以外の分野にも活動を広げる。2019年に発表された『ジャックジャンヌ』では、原作・キャラクターデザインを担当し、シナリオにも参加。ブロッコリーとの共同プロジェクトとして、2021年3月18日にNintendo Switch用ゲームが発売された。
2021年5月には『となりのヤングジャンプ』で『超人X』の連載を開始。『東京喰種』とは異なる世界観で、新たな異能バトル作品に取り組んでいる。
このキャリアで注目したいのは、作品ごとにジャンルや舞台を変えながらも、人物の内面を物語の中心に置く姿勢が共通している点だ。
【2】石田スイの漫画作品一覧2026年最新|完結・連載中を比較
2026年11月時点で、石田スイの漫画作品を整理すると、大きく分けて『東京喰種』シリーズ、『超人X』、『ジャックジャンヌ』関連漫画、短編・番外編に分類できる。
特に注意したいのは、漫画として独立した単行本になっている作品と、別作品の単行本に収録されている読み切りが混在していることだ。
| 作品名 | 巻数・刊行状況 | 完結・連載状況 | 作品の特徴 |
|---|---|---|---|
| 東京喰種トーキョーグール | 全14巻 | 完結 | 金木研を主人公とするダークファンタジー |
| 東京喰種トーキョーグール:re | 全16巻 | 完結 | 佐々木琲世とクインクス班を中心に描く続編 |
| 東京喰種 [JACK] | 電子版1冊 | 完結 | 若き日の有馬貴将と富良太志の物語 |
| 東京喰種 [JOKER] | :re 3巻に収録 | 読み切り | 東京喰種シリーズの番外編 |
| 超人X | 既刊17巻 | 連載中 | 超人たちの異能力バトル |
| ジャックジャンヌ FOLIAGE ~アンバー・オニキス~ | 全1巻 | 刊行済み | ジャックジャンヌの前日譚・関連短編 |
| PUPPET・PARSLEY・PECKER | FOLIAGEに収録 | 短編 | ユニヴェール歌劇学校を舞台とする物語 |
| DUCKWEED | 雑誌掲載の前後編 | 読み切り | ジャックジャンヌの関連エピソード |
完結している作品
『東京喰種』は全14巻、『東京喰種:re』は全16巻。両作品を合わせた全30巻が、金木研を中心とする物語の本編となる。
どちらも連載は終了しており、2026年現在、新たな本編の連載が続いているわけではない。
現在も連載中の作品
『超人X』は2021年5月10日に『となりのヤングジャンプ』で連載が始まった作品。2026年11月時点では17巻まで刊行されている。
関連短編・番外編
『JACK』『JOKER』は東京喰種シリーズに属する関連作品。一方、『PUPPET』『PARSLEY』『DUCKWEED』は『ジャックジャンヌ』の世界を広げる短編だ。
同じ石田スイ作品でも、物語のつながりや読むべき順番は異なる。作品を選ぶ際には、この区分を理解しておきたい。
【3】代表作『東京喰種』『東京喰種:re』の違いと魅力
東京喰種トーキョーグール|全14巻
『東京喰種トーキョーグール』は、石田スイの代表作であり、漫画家としての知名度を確立した作品だ。
物語の主人公は、ごく普通の大学生だった金木研。ある事故をきっかけに人間と喰種の性質を併せ持つ存在となり、それまで当たり前だと思っていた日常が一変する。
人間の姿をしながら人間を食べる喰種と、喰種を取り締まる組織CCG。両者の対立を軸に、金木が自分の存在や生き方を模索していく。
本作の魅力は、敵と味方を単純に区別できない構造にある。
喰種には喰種の事情があり、人間側にもそれぞれの正義がある。誰かにとっての正義が、別の誰かにとっては残酷な選択になる。
この価値観の衝突が、作品全体に緊張感を生み出している。
集英社の公式書誌情報では、単行本14巻が2014年10月17日に発売されている。シリーズの出発点として、まず1巻から順番に読むのがおすすめだ。
東京喰種トーキョーグール:re|全16巻
『東京喰種:re』は、前作の続編にあたる作品。2014年から2018年まで『週刊ヤングジャンプ』で連載された。
物語の中心となるのは、CCGの捜査官・佐々木琲世と、彼が率いるクインクス班だ。
前作を読んだ人にとっては、登場人物の変化や過去とのつながりが大きな見どころになる。
一方、初めて読む人には、人物関係や世界観を十分に理解しにくい部分がある。前作の結末を知っていることを前提とした展開も多いため、基本的には『東京喰種』から読むべきだ。
単行本は全16巻。最終16巻は2018年7月19日に発売された。
2作品を比較すると何が違う?
| 比較項目 | 東京喰種 | 東京喰種:re |
|---|---|---|
| 主人公 | 金木研 | 佐々木琲世を中心に展開 |
| 物語の中心 | 人間と喰種の対立 | CCG、クインクス、喰種社会の変化 |
| 巻数 | 全14巻 | 全16巻 |
| 連載期間 | 2011~2014年 | 2014~2018年 |
| 読む順番 | 最初に読む作品 | 東京喰種の後 |
| 状況 | 完結 | 完結 |
2作品を通して読むと、単なる続編というよりも、登場人物たちの選択が積み重なって世界そのものを変えていく長編作品として楽しめる。
【4】超人Xはどんな漫画?最新刊17巻の発売日と連載状況
『超人X』は、石田スイが『東京喰種』シリーズの後に手掛けたオリジナル漫画だ。
2021年5月10日に『となりのヤングジャンプ』で連載が始まり、同年10月には『週刊ヤングジャンプ』にも掲載された。
物語の特徴と主人公
物語の舞台は、異能力を持つ「超人」が存在する世界。
主人公は黒原トキオと東アヅマ。飛行機事故をきっかけに超人の存在を知った2人は、自分たちの運命を左右する出来事に巻き込まれていく。
本作では、特殊能力を持つことが必ずしも幸福につながらないという問題が描かれる。
能力の強さだけでなく、その力を持った人物が何を望み、何のために行動するのかという内面が重要になっている。
『東京喰種』が人間と喰種の境界を描いた作品だとすれば、『超人X』は普通の人間と超人の境界、そして力を持つことの意味を掘り下げる作品として読める。
超人X最新刊17巻の発売情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | 超人X 17 |
| 著者 | 石田スイ |
| 発売日 | 2026年9月17日 |
| 出版社 | 集英社 |
| レーベル | ヤングジャンプコミックス |
| 定価 | 880円(税込) |
| ページ数 | 204ページ |
| ISBN | 978-4-08-894356-5 |
| 状況 | 連載中 |
17巻では、七州全土を巻き込む「IIゲルタ」との戦いが続く。各地で防衛戦が展開されるなか、七州連合軍は若手キーパーの育成を急ぐことになる。
また、ヤマトからヒゴへ向かう列車に乗っていたアルル・シャントと聲森レトリックが、刃倶の攻撃を受ける展開も描かれている。
17巻は新章の展開を追ううえで重要な巻だ。公式の作品情報でも17巻が刊行済みであることが確認でき、11月現在も完結発表はされていない。
東京喰種と超人Xはつながっている?
両作品は同じ作者による作品だが、物語の舞台や登場人物は異なる。
『超人X』は『東京喰種』の続編でも、同じ世界を舞台にした公式スピンオフでもない。
そのため、東京喰種を読んでいない人でも1巻から問題なく楽しめる。
【5】JACK・JOKER・DUCKWEED・PUPPETとは?関連短編を整理
石田スイの作品を網羅したい人が迷いやすいのが、単行本の本編以外に発表された短編や番外編だ。
これらは刊行形式や物語の位置づけが異なるため、混同しないように整理しておきたい。
東京喰種 [JACK]|有馬貴将の過去を描く番外編
『東京喰種 [JACK]』は、東京喰種シリーズの過去を描いた番外編。
物語の中心となるのは、若き日の有馬貴将と富良太志だ。
東京13区で発生する喰種による捕食事件を追うなかで、2人が出会うきっかけが描かれる。
本編では圧倒的な実力を持つ捜査官として登場する有馬の、若い頃の姿を知ることができる点が大きな魅力だ。
集英社から電子版が2013年10月18日に発売されている。
本編の補足として読む価値が高く、特に有馬貴将という人物に興味がある読者におすすめしたい。
東京喰種 [JOKER]|独立した単行本ではない
『東京喰種 [JOKER]』は、2014年に発表された読み切り作品。
ここで注意したいのが、JACKとは刊行形式が異なる点だ。
『JOKER』は独立した単行本として読む作品ではなく、集英社の『東京喰種トーキョーグール:re』3巻に番外編として収録されている。
実際に集英社の公式書誌情報でも、同巻の目次に「番外編[JOKER]」の記載がある。
そのため、JOKERを探している人は、まず『東京喰種:re』3巻を確認するとよい。
ジャックジャンヌ FOLIAGE ~アンバー・オニキス~
『ジャックジャンヌ FOLIAGE ~アンバー・オニキス~』は、ゲーム『ジャックジャンヌ』の世界観を広げる漫画作品。
2025年4月17日に集英社から発売された。
本作の舞台は、男女両方の役を男子だけで演じる歌劇を学ぶユニヴェール歌劇学校。
クォーツ、オニキス、ロードナイト、アンバーという4つのクラスが登場し、舞台に立つことを目指す人物たちの成長や葛藤が描かれる。
収録されている主な作品は次のとおり。
- PUPPET: 2022年7月22日に公開された特別読み切り。ロードナイトの77期生・御法川基絃を中心に描く。
- PARSLEY: ユニヴェール歌劇学校を舞台にした関連短編。
- PECKER: 単行本に収録された描き下ろし作品。
単行本は全204ページ、880円(税込)。ゲーム本編の物語を別の角度から楽しみたい人に向いている。
DUCKWEED|2025年に掲載された新作読み切り
『DUCKWEED』も『ジャックジャンヌ』関連作品だ。
2025年4月18日発売の『ウルトラジャンプ』5月号に前編が掲載され、後編は同年5月19日発売の6月号に掲載された。
物語では、ユニヴェール歌劇学校の77期生・御法川基絃を中心に、ゲーム本編では描かれなかった人物たちのエピソードが展開する。
ここで押さえたいのは、DUCKWEEDとFOLIAGEを同じものとして扱わないことだ。
FOLIAGEの公式書誌情報に記載されている収録作品はPUPPET、PARSLEY、PECKER。DUCKWEEDは2025年に『ウルトラジャンプ』で前後編として掲載された別のエピソードである。
ジャックジャンヌは漫画?ゲーム?
『ジャックジャンヌ』そのものは漫画ではなく、Nintendo Switch向けの少年歌劇シミュレーションゲームだ。
石田スイは原作・キャラクターデザインを担当し、シナリオは十和田シンと共同で手掛けている。
したがって、作品一覧を整理するときは、ゲーム本編と漫画版の関連短編を分けて考えると分かりやすい。
【6】石田スイ漫画の読む順番と評判・人気ランキングの考え方
初めて石田スイの漫画を読む場合、作品の発表順だけを追うよりも、物語のつながりと自分の興味に合わせて選ぶのがおすすめだ。
東京喰種シリーズのおすすめの読む順番
最もおすすめしたい順番は以下のとおり。
第1段階:東京喰種トーキョーグール1~14巻
金木研の物語と喰種の世界観を理解するため、まず本編を最初から読む。
第2段階:東京喰種 [JACK]
本編を読み終えた後に、若き日の有馬貴将を描いた番外編を読む。過去のエピソードを知ることで、関連人物への理解が深まる。
第3段階:東京喰種トーキョーグール:re 1~16巻
前作から続く人物関係や世界の変化を追う。JOKERは3巻に収録されているため、別途探して購入する必要はない。
この順番なら、物語の流れを自然に追いながら、番外編も楽しめる。
なお、時系列順に読みたい場合はJACKを最初に読む方法もある。ただし、初読では本編を先に読んだほうが人物の背景や番外編の意味を理解しやすい。
超人Xは1巻から読むべき?
『超人X』は独立した作品なので、1巻から順番に読むのが基本。
東京喰種シリーズの知識は必要ない。17巻まで刊行されているため、まとめて読みたい人は既刊を揃えてから進める方法もある。
ジャックジャンヌ関連作のおすすめの順番
『ジャックジャンヌ』をすでにプレイしている人は、FOLIAGEから読むと登場人物や学校の世界観をさらに楽しめる。
ゲーム未プレイの場合でも、漫画単体の人物関係や舞台設定を楽しむことはできる。ただし、ゲーム本編の背景を知っているほうが、キャラクターの細かな関係性を理解しやすい。
DUCKWEEDやPUPPETなどの短編は、東京喰種シリーズの読了状況とは関係なく読むことができる。
石田スイ漫画の人気・評判はどう見るべき?
作品の人気を考えるうえで、最も分かりやすい実績が『東京喰種』シリーズの累計発行部数だ。
2021年の石田スイ展の公式告知では、全世界累計4,700万部を突破した作品として紹介されている。漫画だけでなくアニメ、実写映画、ゲームなどに展開されたことも、代表作としての認知度を支える要素だ。
作品を比較すると、次のような特徴がある。
| 作品 | 評価されやすいポイント | 向いている読者 |
|---|---|---|
| 東京喰種 | 心理描写、世界観、キャラクターの葛藤 | 重厚なダークファンタジーが好きな人 |
| 東京喰種:re | 前作からの伏線、人物関係の変化 | 長編ストーリーを楽しみたい人 |
| 超人X | 独創的な能力設定、キャラクターの成長 | 新しい異能バトルを読みたい人 |
| JACK | 有馬貴将の過去と人物背景 | 東京喰種のファン |
| FOLIAGE | 歌劇学校の人物関係と舞台設定 | ジャックジャンヌのファン |
石田スイ作品の評価で注目したいのは、絵の美しさだけではない。
人物の表情や身体の動き、コマの余白、場面の切り替えなどを通して、言葉にされない感情を伝える演出が特徴的だ。
一方、暗い展開や複雑な人間関係、独特の世界観が苦手な読者には、作品によって好みが分かれる可能性もある。
人気ランキングを確認するときは、レビューサイトの点数だけで判断せず、発行部数、刊行状況、作品のジャンル、実際の読みやすさを分けて見ることが大切だ。
【7】石田スイ漫画に関するよくある質問(FAQ)
Q1:石田スイの代表作は何ですか?
A1:代表作は『東京喰種トーキョーグール』と、その続編『東京喰種トーキョーグール:re』です。現在の連載作品では『超人X』も重要な作品として挙げられます。
Q2:東京喰種は全部で何巻ありますか?
A2:『東京喰種』が全14巻、『東京喰種:re』が全16巻です。合わせて全30巻で完結しています。
Q3:超人Xの最新刊は何巻ですか?
A3:2026年11月4日時点では17巻が最新刊です。2026年9月17日に集英社から発売され、価格は880円(税込)です。作品は連載中です。
Q4:東京喰種JACKとJOKERはどちらから読むべきですか?
A4:JACKは東京喰種本編を読んだ後に読むのがおすすめです。JOKERは『東京喰種:re』3巻に収録されているため、その巻で読むとよいでしょう。
Q5:PUPPETやDUCKWEEDは東京喰種の関連作品ですか?
A5:いいえ。どちらも『ジャックジャンヌ』の世界観に関連する短編です。東京喰種シリーズとは別の作品世界です。
Q6:石田スイの漫画はどれから読むのがおすすめですか?
A6:初めて読むなら『東京喰種』1巻がおすすめです。完結済みの長編を一気に楽しめます。連載中の新作から読みたい人は『超人X』1巻から始めても問題ありません。
まとめ:石田スイ作品は読む目的に合わせて選ぶのが正解
2026年11月現在、石田スイの漫画を代表するのは、全30巻で完結した『東京喰種』シリーズと、既刊17巻で連載中の『超人X』だ。
さらに『東京喰種 [JACK]』『東京喰種 [JOKER]』といった番外編、『ジャックジャンヌ FOLIAGE』に収録されたPUPPETやPARSLEY、2025年に掲載されたDUCKWEEDなど、関連作品にも幅広い魅力がある。
初めて読む人には、まず『東京喰種』から『東京喰種:re』へ進む順番をおすすめしたい。石田スイの人物描写や世界観をじっくり楽しめる。
新しい作品を追いかけたいなら『超人X』、ゲームの世界観やキャラクターをさらに知りたいなら『ジャックジャンヌ』関連作が適している。
作品選びで大切なのは、単純な人気順位よりも、完結済みの長編を読みたいのか、現在進行中の物語を追いたいのか、短編で世界観を広げたいのかを明確にすることだ。
『東京喰種』で確立された独特の表現から『超人X』の新たな物語まで、石田スイの漫画作品は、それぞれ異なる入り口から楽しめるラインアップとなっている。