堺正章が孫悟空を演じたテレビドラマ『西遊記』は、1978年10月1日に日本テレビ系で放送が始まった昭和を代表する冒険ドラマです。夏目雅子の三蔵法師、西田敏行の猪八戒、岸部シロー(現・岸部四郎)の沙悟浄という個性豊かな出演陣に加え、ゴダイゴの「モンキー・マジック」「ガンダーラ」が作品を象徴する楽曲となりました。第1シリーズは1979年4月1日まで放送され、全26話で構成されています。
その後、1979年には続編『西遊記II』も制作され、堺正章と夏目雅子らが引き続き出演。猪八戒役が西田敏行から左とん平に交代するなど、シリーズならではの変化もありました。2026年にはゴダイゴの結成50周年イベントで堺正章が登場し、再び『西遊記』の音楽と孫悟空の姿が話題になっています。放送記録、キャスト、制作背景、続編との違い、現在の評価まで整理します。
【放送記録を確認】堺正章が孫悟空を演じたのはいつ?1978年版は全26話

堺正章主演の『西遊記』がスタートしたのは、1978年10月1日(日曜日)です。日本テレビ開局25周年記念番組として企画された作品で、毎週日曜日の20時台に放送されました。
日本テレビ公式通販のDVD-BOX商品情報では、放送期間は1978年10月1日から1979年4月1日まで、全26話と記録されています。放送ライブラリーにも第1話「石猿誕生す」の放送記録が残っており、初回放送日時は1978年10月1日20時です。
1978年版『西遊記』の基本情報
- 作品名:西遊記
- 放送開始:1978年10月1日
- 放送終了:1979年4月1日
- 放送局:日本テレビ系列
- 放送時間:日曜日20時~20時54分
- 話数:全26話
- 主演:堺正章
- 制作:日本テレビ、国際放映
- 特撮協力:円谷プロダクション
- 音楽:ミッキー吉野
物語は、石から生まれた孫悟空の誕生から始まります。天界で大暴れした悟空が釈迦如来によって封じられ、その後、三蔵法師と出会い、猪八戒、沙悟浄らとともに天竺を目指す旅へ出発するという展開です。
単なる中国古典の映像化ではありません。妖怪との戦い、仲間同士の掛け合い、コミカルな場面、時には切ない人間ドラマを織り交ぜた日本独自のエンターテインメントとして構成されました。
放送期間については、全26話の本編と総集編などの放送回数を混同した情報も見られます。日本テレビのDVD公式商品情報とビデオリサーチの最終回記録はいずれも1979年4月1日を示しており、全26話という整理が適切です。
【歴代キャスト一覧】夏目雅子・西田敏行・岸部四郎との共演が名作を生んだ
1978年版『西遊記』の大きな魅力は、主役の堺正章だけでなく、三蔵法師一行を演じた俳優たちの絶妙な組み合わせにあります。
堺正章:軽妙さと迫力を兼ね備えた孫悟空
主人公の孫悟空を演じたのは堺正章です。
当時すでに歌手、俳優、タレントとして幅広く活躍していた堺正章は、身体能力を生かしたアクションと、持ち前のコミカルな表現力で孫悟空を演じました。
悟空は、強大な妖力を持つ一方で、感情の起伏が激しく、仲間を思いやる一面も持つキャラクターです。堺正章の演技は、いたずら好きな猿の軽快さと、仲間を守る頼もしさを同時に表現していました。
夏目雅子:三蔵法師という役柄を印象づけた存在
三蔵法師を演じたのは夏目雅子です。
男性僧侶である三蔵法師を女性俳優が演じるという配役は、当時の視聴者に強い印象を残しました。夏目雅子の凛とした美しさ、清らかな雰囲気、厳しさと優しさを兼ね備えた演技は、作品の中心的な魅力となっています。
堺正章の活発な悟空と、夏目雅子の落ち着いた三蔵法師。この対照的な組み合わせが、一行の関係性を際立たせました。
西田敏行:人間味あふれる猪八戒
猪八戒を演じたのは西田敏行です。
食いしん坊で少し怠け者、それでいて情に厚い猪八戒というキャラクターに、西田敏行の豊かな表現力がよく合っていました。
堺正章の孫悟空との掛け合いは、作品のコメディー要素を支える重要な部分です。緊張感のある妖怪との戦いの合間に、視聴者を笑わせる存在でもありました。
岸部シロー:独特の存在感を放つ沙悟浄
沙悟浄を演じたのは岸部シローです。後に岸部四郎として知られる人物で、当時の番組クレジットでは「岸部シロー」と表記されています。
悟空や八戒とは異なる独特の存在感を持ち、三蔵一行のバランスを取る役割を担いました。個性の異なる4人が一緒に旅をすることで、単独の冒険物語にはない面白さが生まれています。
主要キャストと役柄の関係一覧
| 登場人物 | 出演者 | 役柄・作品内での特徴 | 続編での変化 |
|---|---|---|---|
| 孫悟空 | 堺正章 | 如意棒を操る主人公。行動力とユーモアを備える。 | 引き続き主演 |
| 三蔵法師 | 夏目雅子 | 天竺を目指す一行の師匠。慈悲深く芯の強い人物。 | 引き続き出演 |
| 猪八戒 | 西田敏行 | 食いしん坊で人情味のある仲間。 | 左とん平に交代 |
| 沙悟浄 | 岸部シロー | 一行を支える個性的な仲間。 | 引き続き出演 |
| 玉竜 | 藤村俊二 | 三蔵法師が乗る白馬に関係する人物。 | 人間体として登場 |
| 釈迦如来 | 高峰三枝子 | 悟空の運命や物語の展開に関わる存在。 | 続編にも登場 |
| ナレーター | 芥川隆行 | 物語の進行を支える語り手。 | 続投 |
この配役は、日本テレビ公式DVDの商品情報や放送ライブラリーの記録でも確認できます。特に、堺正章、夏目雅子、西田敏行、岸部シローという4人の組み合わせは、1978年版を象徴するキャスティングです。
【制作の経緯】なぜ1978年に壮大な西遊記が作られたのか?
1978年版『西遊記』は、日本テレビの開局25周年記念番組として企画されました。制作には日本テレビと国際放映が参加し、特撮面では円谷プロダクションも協力しています。
制作当時の1978年は、日中平和友好条約が調印された年でもありました。中国の古典文学を日本のテレビドラマとして紹介するには、文化的にも象徴的なタイミングだったといえます。
中国ロケと特撮を組み合わせた映像表現
本作の見どころの一つが、当時としては大規模なロケーション撮影と特撮です。
日本テレビ公式のDVD商品説明でも、画期的なロケや特撮、ミニチュアなどを活用した演出が作品の特徴として紹介されています。中国の壮大な風景を思わせる映像と、妖怪や神仙が登場する幻想的な場面を組み合わせることで、テレビドラマとしてのスケールを追求しました。
堺正章は2025年8月、MBSの番組『ごぶごぶ』で当時の制作規模について振り返っています。中国ロケなどを含めて相当な費用がかかり、現在の金額に換算すれば約30億円規模ではないかという見方を示しました。これは堺自身の回想による推測ですが、作品に投入された規模感を伝えるエピソードです。
実際の撮影現場には苦労もあった
2024年4月のテレビ出演では、堺正章が撮影当時のエピソードを紹介しています。
中国風の風景を再現するため、神奈川県御殿場の自衛隊演習場でも撮影が行われました。ヘリコプターの離着陸が頻繁にある場所だったため、画面に機体が映り込まないタイミングを見計らって撮影を進めていたといいます。
壮大な冒険物語の裏側には、ロケ地の環境に合わせて撮影方法を工夫するスタッフや出演者の苦労がありました。
脚本面でも、佐々木守、ジェームス三木、布施博一、古田求ら複数の脚本家が参加。中国古典の基本的な物語構造を生かしながら、日本のテレビドラマとして楽しめる独自のエピソードが作られました。
【主題歌の秘密】ゴダイゴの「モンキー・マジック」と「ガンダーラ」が大ヒット
『西遊記』を語るうえで欠かせないのが、ロックバンド・ゴダイゴによる音楽です。
オープニングで流れる「モンキー・マジック」と、エンディングを彩った「ガンダーラ」は、ドラマの人気とともに広く知られるようになりました。
「モンキー・マジック」は作品の冒険性を象徴
「モンキー・マジック」は、英語の歌詞と躍動感のあるサウンドが印象的な楽曲です。
孫悟空の自由奔放さ、妖怪との戦い、天竺を目指す旅のスケール感を音楽で表現し、オープニングから視聴者を作品の世界へ引き込みました。
当時の日本のテレビドラマでは、主題歌に海外のロック音楽を思わせるサウンドを取り入れることは新鮮でした。ゴダイゴの音楽性と映像の冒険活劇が組み合わさったことも、本作の独自性につながっています。
「ガンダーラ」は旅の目的地への憧れを表現
エンディングテーマの「ガンダーラ」は、理想郷を思わせる世界への憧れを感じさせる楽曲です。
激しいアクションが中心となる本編とは対照的に、静かで壮大な余韻を残すメロディーが特徴です。天竺を目指す一行の旅路とも重なり、作品の世界観を音楽面から補強しました。
ゴダイゴと『西遊記』の関係
日本コロムビアの公式アーティストプロフィールによると、ゴダイゴは1976年にデビュー。1978年には『西遊記』のエンディングテーマ「ガンダーラ」と主題歌「モンキー・マジック」を担当し、翌年の『西遊記II』では「ホーリー&ブライト」がエンディングテーマに採用されました。
同社が紹介するサウンドトラックアルバム『西遊記』には、「モンキー・マジック」と「ガンダーラ」のほか、劇中音楽も収録されています。このアルバムはオリコンのアルバムチャートで1位を獲得した作品として紹介されています。
ドラマの人気が音楽のヒットにつながり、音楽のヒットがドラマの認知をさらに高める。両者が相乗効果を生み出した好例です。
【西遊記IIと徹底比較】1978年版から何が変わった?キャストと音楽の違い
1978年版の人気を受けて制作された続編が、1979年11月11日から1980年5月4日まで放送された『西遊記II』です。こちらも全26話で、堺正章が引き続き孫悟空を演じています。
最も大きな違いは猪八戒役の交代
最も分かりやすい変更点は猪八戒役です。
第1シリーズでは西田敏行が演じていましたが、『西遊記II』では左とん平が担当しました。堺正章、夏目雅子、岸部シローという中心メンバーは継続しながら、八戒役の交代によって一行の掛け合いにも変化が生まれています。
玉竜役の藤村俊二も重要な変更点
続編では藤村俊二が玉竜役として登場します。三蔵法師の愛馬に関係するキャラクターが人間体としても登場することで、物語の演出や一行のやり取りに新たな要素が加わりました。
2作品の比較一覧
- 第1シリーズ:1978年10月1日~1979年4月1日、全26話。
- 第2シリーズ:1979年11月11日~1980年5月4日、全26話。
- 共通点:堺正章、夏目雅子、岸部シローが続投。
- 主な変更点:猪八戒役が西田敏行から左とん平へ交代。
- 音楽面:ゴダイゴが引き続き関わり、「ホーリー&ブライト」が第2シリーズのエンディングを担当。
『西遊記II』は第1シリーズの単純な再放送や番外編ではなく、人気を受けて制作された独立した続編です。日本テレビの公式DVD商品情報にも、第1シリーズの好評を受けて制作された続編と記載されています。
初めて視聴するなら、まず1978年版から見るのがおすすめです。主要人物の関係性や物語の出発点を理解してから続編を見ることで、キャストの交代や作品の変化をより楽しめます。
【堺正章版の評判と2026年最新情報】半世紀近く愛される理由とは
1978年版『西遊記』が高く評価される理由は、豪華キャストや主題歌だけではありません。コメディー、アクション、特撮、冒険という異なる要素を、日曜夜のテレビドラマとして一つにまとめた点にあります。
最終回の世帯視聴率は27.4%
ビデオリサーチが公表する関東地区のドラマ高世帯視聴率番組ランキングでは、『西遊記』の最終回が1979年4月1日に27.4%を記録しています。
これは同社のコメディー部門の高世帯視聴率ランキングにも掲載されている数字です。最終回まで多くの視聴者を引きつけたことを示す客観的な記録といえます。
また、放送後もHDリマスター版の制作やDVD化が行われ、2023年には琉球朝日放送でも再放送されました。ファミリー劇場もHDリマスター版として作品を紹介しており、映像作品としての再評価が続いています。
2026年10月、堺正章がゴダイゴの50周年イベントに登場
2026年の大きな話題となったのが、10月10日に東京・SGCホール有明で開催された「Godiego FEST 2026」です。
ゴダイゴの結成50周年を祝う特別イベントに堺正章がゲスト出演しました。1978年版『西遊記』で孫悟空を演じた堺正章と、主題歌・劇中音楽を通じて作品を支えたゴダイゴが、再び同じステージに立ったのです。
スポニチアネックスの報道によると、堺正章は「ガンダーラ」の演奏中に登場し、ゴダイゴのメンバーとともに歌唱しました。その際、番組と楽曲の関係を振り返り、次のように感謝を伝えています。
「この曲でどれだけ番組が救われたか」
加えて、イベント終盤には「モンキー・マジック」を出演者たちと合唱。堺正章は銅鑼を鳴らし、孫悟空を象徴する如意棒を披露しました。
この出来事が示しているのは、単なる懐かしさだけではありません。テレビドラマと音楽が一体となって作り上げた作品が、出演者とミュージシャン双方のキャリアに長く残る財産になっているということです。
2026年現在の作品情報と視聴方法
2026年11月時点でも、日本テレビ公式通販には1978年版のDVD-BOX商品情報が掲載されています。第1シリーズのDVD-BOXは全26話を収録するシリーズとして販売案内があり、続編『西遊記II』のDVD-BOXも商品情報が確認できます。
また、ファミリー劇場ではHDリマスター版の作品情報が掲載されています。再放送や配信は時期によって変更されるため、視聴前には放送局や各サービスの最新番組情報を確認するのが確実です。
2026年のGodiego FESTでの共演は、作品そのものの新シリーズ発表とは異なります。しかし、堺正章が孫悟空を演じた記憶とゴダイゴの音楽が、現在も強い結びつきを保っていることを改めて印象づけました。
【よくある質問】西遊記と堺正章に関するFAQ
Q1:堺正章が孫悟空を演じた『西遊記』は何年の作品ですか?
A1:1978年の日本テレビ系ドラマです。1978年10月1日に放送が始まり、1979年4月1日まで全26話が放送されました。
Q2:1978年版『西遊記』の三蔵法師は誰が演じましたか?
A2:夏目雅子です。男性僧侶である三蔵法師を女性俳優が演じたことも、作品を象徴する特徴の一つでした。
Q3:西田敏行は『西遊記』で何役でしたか?
A3:猪八戒役です。1978年版では西田敏行が演じ、続編の『西遊記II』では左とん平に交代しました。
Q4:『西遊記』の主題歌は何ですか?
A4:ゴダイゴの「モンキー・マジック」がオープニングテーマ、「ガンダーラ」がエンディングテーマです。続編『西遊記II』では「ホーリー&ブライト」がエンディングテーマに採用されました。
Q5:『西遊記II』でも堺正章は出演していますか?
A5:出演しています。堺正章は引き続き孫悟空を演じ、夏目雅子と岸部シローも続投しました。猪八戒役だけは西田敏行から左とん平に変更されています。
Q6:1978年版『西遊記』は2026年でも視聴できますか?
A6:日本テレビ公式通販にはDVD-BOXの商品情報があり、ファミリー劇場にもHDリマスター版の作品情報が掲載されています。テレビ再放送や動画配信の取り扱いは変動するため、最新の番組表・サービス情報を確認してください。
まとめ:堺正章の西遊記は昭和テレビドラマを代表する名作
堺正章が孫悟空を演じた1978年版『西遊記』は、1978年10月1日から1979年4月1日まで全26話が放送された日本テレビの記念碑的な作品です。
夏目雅子の三蔵法師、西田敏行の猪八戒、岸部シローの沙悟浄という豪華な配役に、円谷プロダクションの特撮、壮大なロケーション撮影、ゴダイゴの「モンキー・マジック」「ガンダーラ」が加わり、唯一無二の冒険ドラマが完成しました。
続編『西遊記II』では左とん平が猪八戒を演じるなどの変化がありながら、堺正章を中心とする作品の魅力は引き継がれています。
そして2026年10月のGodiego FEST 2026での堺正章の出演は、作品と音楽が今なお人々の記憶に残っていることを象徴する出来事でした。
これから初めて見る人には、1978年版の第1話から順番に視聴する方法がおすすめです。すでに作品を知っている人にとっても、放送記録やキャストの変遷、ゴダイゴとの関係を改めて確認すると、新しい発見があります。
半世紀近い時間を経ても色あせない堺正章の孫悟空。その魅力は、俳優の個性、制作陣の挑戦、そして音楽の力が一体となったところにあります。
主な事実確認資料
- 日本テレビ公式通販「西遊記」DVD-BOX・「西遊記II」DVD-BOX
- 放送ライブラリー「西遊記〔1〕石猿誕生す」
- ビデオリサーチ「ドラマ高世帯視聴率番組」
- 日本コロムビア「ゴダイゴ」公式プロフィール・ディスコグラフィ
- スポニチアネックス(2026年10月11日、Godiego FEST 2026報道)
- ENCOUNT(2025年8月2日、堺正章の制作秘話)
- RBB TODAY(2024年4月1日、撮影エピソード)