2026年5月10日に行われた女子団体決勝は、日本対中国。最終スコアは日本2対3中国だった。
中国は女子団体の世界タイトルを通算24回目獲得。日本は中国から2勝を挙げ、優勝まであと1勝に迫ったものの、最後の2試合を落として銀メダルに終わった。
テレビ東京卓球NEWSの大会記録によると、日本が銀メダルを獲得するのは6大会連続。中国との実力差が縮まる場面を見せながらも、最後の勝負どころで中国の選手層の厚さが結果に表れた。
2026年女子団体の最終順位
| 順位 | 国・地域 | 結果 |
|---|---|---|
| 金メダル | 中国 | 24回目の優勝 |
| 銀メダル | 日本 | 6大会連続の準優勝 |
| 銅メダル | ドイツ | ベスト4 |
| 銅メダル | ルーマニア | ベスト4 |
日本は準決勝でドイツを3対0で破り、決勝に進出。中国もルーマニアを3対0で下しており、両国が順当に頂点を懸けた舞台に立った。
日本女子代表の決勝までの勝ち上がり
日本はシードチームとしてステージ1Aから登場した。
- 5月2日:日本 3対0 イングランド
- 5月2日:日本 3対1 フランス
- 5月3日:日本 3対0 ドイツ
- 5月5日:日本 3対0 クロアチア
- 5月6日:日本 3対0 ルクセンブルク
- 5月8日:日本 3対0 ウクライナ
- 5月9日:日本 3対0 ドイツ
- 5月10日:日本 2対3 中国
グループステージから準決勝まで安定した勝利を積み重ねた日本。特に決勝トーナメントでは、クロアチア、ルクセンブルク、ウクライナ、ドイツを相手に一度もチームマッチを落とさなかった。
中国との決勝が、今大会で日本にとって最も厳しい戦いとなった。
【女子卓球決勝・日本対中国】張本美和と橋本帆乃香が勝利した一方、最後は中国が逆転
2026年の決勝で最大の見どころとなったのは、日本が先に2勝を挙げたことだ。
中国は世界ランキング上位の選手をそろえた強豪チーム。日本にとっては、単に個々の試合で勝つだけでなく、5試合制の中で3勝を先に確保する必要があった。
実際の対戦結果を振り返る。
決勝5試合の結果
| 試合 | 対戦カード | スコア | 勝者 |
|---|---|---|---|
| 第1試合 | 張本美和-王曼昱 | 3-2 | 日本 |
| 第2試合 | 早田ひな-孫穎莎 | 0-3 | 中国 |
| 第3試合 | 橋本帆乃香-蒯曼 | 3-1 | 日本 |
| 第4試合 | 張本美和-孫穎莎 | 0-3 | 中国 |
| 第5試合 | 早田ひな-王曼昱 | 0-3 | 中国 |
日本が2勝、中国が3勝。団体戦は中国の優勝となった。
張本美和:王曼昱から初勝利を挙げる
決勝の先陣を切ったのは張本美和だった。
相手は中国の王曼昱。張本は第1ゲームを11対4、第2ゲームを11対9で連取し、試合を優位に進めた。
王曼昱も第3、第4ゲームを取り返したが、最終第5ゲームでは張本が再び主導権を握り、11対4で勝利した。
この勝利には大きな意味があった。
国際卓球連盟(ITTF)の大会レポートによれば、張本は王曼昱との過去11回の対戦で勝利がなかった。今回の決勝で初めて壁を破ったことになる。
世界のトップ選手を相手に、大舞台で結果を出した張本のパフォーマンスは、日本にとって大きな収穫だった。
早田ひな:孫穎莎の攻撃力に苦戦
第2試合の早田ひなは、中国の孫穎莎と対戦した。
孫は世界トップクラスの攻撃力とラリーの安定感を持つ選手。早田は左利きの強みを生かして応戦したが、7対11、7対11、8対11でストレート負けを喫した。
さらに第4試合でも張本が孫と対戦したが、2対11、4対11、6対11で敗戦。
この2試合が中国の逆転につながった。
日本が中国に勝つためには、孫穎莎を中心とする強力な選手をどのように攻略するかが大きな課題として残った。
橋本帆乃香:カットマンの持ち味を発揮
第3試合で存在感を発揮したのが橋本帆乃香だ。
対戦相手は中国の蒯曼。橋本はカットマンとしての持ち味を生かし、相手の攻撃のタイミングを崩しながら得点を重ねた。
試合は11対6、5対11、11対6、11対8。ゲームカウント3対1で橋本が勝利した。
ITTFも、橋本の重い下回転と変化をつけたボールによる戦術を高く評価している。
特に注目したいのは、橋本が世界選手権の女子団体で初出場ながら、中国の主力選手から勝利を挙げた点だ。
張本の勝利に続き、橋本も中国から1勝を獲得。日本の優勝への期待を大きく高める試合となった。
最終第5試合:王曼昱が早田ひなを破る
第4試合で孫穎莎が張本に勝利し、団体スコアは2対2に戻った。
勝負を決める第5試合は早田ひな対王曼昱。
早田にとって厳しい相手だった。テレビ東京卓球NEWSの試合レポートによれば、早田は王との過去5回の対戦で勝利がなかった。
第1ゲームから王の強力なドライブに押され、早田は7対11でゲームを落とす。第2ゲームも7対11。第3ゲームでは粘りを見せたものの、5対11で敗れた。
結果はストレート負け。
日本は2勝を挙げながらも、最後の2試合を中国に連取され、準優勝となった。
ただし、張本が王曼昱を破り、橋本が蒯曼を破ったことは、次の国際大会につながる重要な結果だった。
【日本女子卓球代表メンバー】張本美和・早田ひな・橋本帆乃香ら5人の役割
2026年ロンドン大会の日本女子代表は、5人で構成された。
大会の選手登録情報によると、メンバーは次のとおり。
1. 張本美和
2. 早田ひな
3. 橋本帆乃香
4. 面手凛
5. 長﨑美柚
今回のチーム編成では、攻撃力に優れた選手だけでなく、守備や変化を得意とする選手も起用された。相手の戦術に応じて出場選手を組み替えられることが、日本の強みだった。
日本・中国の主要選手と大会での役割
| 選手 | 所属チーム | 大会での主な役割・結果 |
|---|---|---|
| 張本美和 | 日本 | 王曼昱に勝利。決勝で2試合出場 |
| 早田ひな | 日本 | 決勝の第2・第5試合に出場 |
| 橋本帆乃香 | 日本 | 蒯曼に勝利。カットマンとして活躍 |
| 面手凛 | 日本 | 代表登録選手。グループ戦に出場 |
| 長﨑美柚 | 日本 | 代表登録選手。イングランド戦で勝利 |
| 王曼昱 | 中国 | 張本に敗れるも、最終戦で早田に勝利 |
| 孫穎莎 | 中国 | 早田と張本を破り、2勝を獲得 |
| 蒯曼 | 中国 | 橋本に敗れる |
この一覧から分かるのは、日本が5人それぞれの特徴を生かしてチームを構成していたことだ。中国もまた、王曼昱、孫穎莎、蒯曼という異なる特徴を持つ選手を組み合わせていた。
張本美和:日本のエースとして中国に挑む
張本美和は今大会の日本を代表する中心選手だった。
ロンドン大会の代表選考時点で、世界ランキング上位20人に入る実力を持ち、チームの先陣を任される存在となっていた。
決勝では王曼昱から初勝利を挙げた一方、孫穎莎には敗れた。中国の異なるタイプのトップ選手と対戦した経験は、今後の成長を考えるうえでも大きい。
早田ひな:経験を生かしたチームの柱
早田ひなは国際大会での経験が豊富な日本の主力選手。
左利きの攻撃型選手として、相手のバックハンド側やミドルを狙うプレーに特徴がある。
今大会では決勝で孫穎莎と王曼昱という中国のトップ選手と対戦した。結果こそ2敗だったが、こうした対戦経験は今後の国際大会でも重要になる。
橋本帆乃香:カットマンとして中国攻略の可能性を示す
橋本帆乃香は守備型のカットマン。
相手の強打を受け止め、回転量や球質を変えながらミスを誘うスタイルを得意とする。
決勝では蒯曼を破り、異なる戦型への対応力を示した。日本が中国の攻撃型選手に対抗するうえで、橋本のような特殊な戦型を持つ選手は重要な存在だ。
面手凛・長﨑美柚:チームを支える選手層
面手凛はフランス戦やクロアチア戦など、グループ戦・序盤の試合で出場機会を得た。
長﨑美柚もイングランド戦で勝利を挙げている。
団体戦は決勝に出る3人だけで成立するものではない。長い大会日程を戦うには、控えを含めた選手層が必要だ。今回の日本代表は5人の登録メンバーで大会を戦い抜いた。
【女子卓球世界選手権2026の日程と64チーム制】試合方式を分かりやすく解説
2026年のロンドン大会は、世界卓球選手権の100周年記念大会として開催された。
大会期間は2026年4月28日から5月10日までの13日間。開催地はイギリス・ロンドンで、2つの会場が使用された。
- Copper Box Arena
- OVO Arena Wembley
男女それぞれ64チームが参加する大規模な大会であり、従来の大会方式から参加枠が拡大したことも特徴だった。
2026年ロンドン大会の日程
| 日程 | ステージ | 会場・内容 |
|---|---|---|
| 4月28日~5月1日 | ステージ1B | Copper Box Arena・グループ戦 |
| 5月2日~3日 | ステージ1A | OVO Arena Wembley・上位シード戦 |
| 5月4日~9日 | ステージ2 | OVO Arena Wembley・決勝トーナメント |
| 5月10日 | 決勝 | 男女の世界一決定戦 |
日本女子は上位シードチームに含まれたため、ステージ1Bではなくステージ1Aから登場した。
一方、ランキング下位のチームはステージ1Bでグループ戦を戦い、決勝トーナメントへの出場権を争った。
女子64チーム制の仕組み
今回の女子団体戦は、64チームを次のように分けて実施された。
ステージ1Bでは、4チームによる総当たり戦が行われる。各組1位の14チームと、2位チームのうち成績上位6チームは直接決勝トーナメントに進出する。
残り8チームの2位チームは予備ラウンドを戦い、勝ち上がった4チームが加わる。
これによってステージ1Bから24チームが進出し、ステージ1Aの8チームと合わせて32チームで決勝トーナメントが始まる。
団体戦の試合方式は5試合制
女子団体戦は、最大5試合を行い、先に3勝したチームが勝利する方式だ。
対戦順は次のとおり。
1. A選手対X選手
2. B選手対Y選手
3. C選手対Z選手
4. A選手対Y選手
5. B選手対X選手
4試合目と5試合目は、必要な場合に実施される。
加えて、個々のシングルスは5ゲームマッチで、先に3ゲームを取った選手が勝つ。各ゲームは11点制で、10対10になった場合は2点差がつくまで続く。
この方式では、エースが1勝してもチームの勝利は保証されない。選手の配置、相性、試合順の組み立てが結果を左右する。
2026年決勝で日本が張本と橋本の2勝を得ながら優勝できなかったのも、団体戦ならではの難しさを示している。
【コルビヨンカップの歴史】女子卓球世界選手権の歴代優勝国と中国の強さ
女子団体世界選手権の優勝チームに贈られるのが、コルビヨンカップ(Corbillon Cup)だ。
このトロフィーは、フランス卓球協会の元会長マルセル・コルビヨン氏によって1933年に寄贈された。女子団体競技が世界選手権に導入された1934年大会から授与されている。
最初の優勝国はドイツだった。現在授与されているトロフィーは、第二次世界大戦中に所在不明となったオリジナルに代わり、1949年にドイツ卓球連盟が制作したレプリカである。
女子団体世界選手権の歴代優勝国
2024年大会までの優勝回数を基準に、2026年大会の中国の優勝を加えると、主要な優勝国の実績は次のようになる。
- 中国:24回
- 日本:8回
- ルーマニア:5回
- チェコスロバキア:3回
- イングランド:2回
- ドイツ:2回
- アメリカ:2回
- 韓国:1回
- 統一コリア:1回
- シンガポール:1回
- ソビエト連邦:1回
中国は1965年に初優勝を果たして以降、女子団体で圧倒的な成績を残してきた。
日本も1952年に初優勝し、1950年代から1970年代にかけて8回の世界タイトルを獲得している。
一方、2010年にはシンガポールが中国を破って優勝。1991年には南北統一コリアが金メダルを獲得するなど、中国以外の国にも歴史的な優勝がある。
中国女子卓球が24回目の優勝を達成した意味
2026年の中国優勝は、単なるタイトル防衛ではない。
世界卓球100周年という節目の大会で、女子団体の通算優勝回数を24回に伸ばした。
特筆すべきは、決勝で日本に先行されながらも逆転したことだ。
張本美和と橋本帆乃香に敗れた中国だったが、孫穎莎が2勝を挙げ、最後は王曼昱が早田ひなを破った。
つまり中国の強さは、1人のエースに依存するものではない。複数のトップ選手が、それぞれの役割を果たせることが大きな強みになっている。
ITTFは今回の優勝を中国女子にとって通算24回目の世界タイトルと位置づけている。
【プロの結論】日本女子卓球が準優勝から世界一を目指すための課題
2026年ロンドン大会の日本女子代表には、明確な成果があった。
それは、中国から2勝を挙げたことだ。
これまで中国との決勝では、個々の試合で実力を発揮しても、チーム全体として勝ち切ることが難しかった。
しかし今回は張本美和が王曼昱を破り、橋本帆乃香が蒯曼を破った。
この2勝は、今後の日本女子卓球にとって重要な材料になる。
課題1:中国のトップ2に対する勝ち筋
今回の決勝では孫穎莎が2勝、王曼昱が1勝を挙げた。
特に孫穎莎は早田と張本の両選手を破り、中国の優勝を支えた。
日本が今後、中国を上回るためには、孫穎莎のような選手に対する戦術の引き出しを増やす必要がある。
一度の勝利だけでなく、異なる大会や対戦状況でも勝てる再現性が問われる。
課題2:異なる戦型を生かしたチーム編成
今回の橋本帆乃香の勝利は、チーム編成の面でも注目に値する。
中国のように攻撃力の高い選手がそろうチームに対して、カットマンという異なる戦型は大きな武器になる。
代表選手を選ぶ際には、世界ランキングだけでなく、相手との相性や試合順も考慮する必要がある。
ロンドン大会の日本代表には、張本美和、早田ひな、橋本帆乃香という特徴の異なる主力がそろっていた。
課題3:代表選手層の厚さ
Table Tennis Englandの代表発表記事では、日本は世界ランキング上位20人に入る選手を複数抱えながら、伊藤美誠や大藤沙月を選出しないチーム編成が注目された。
これは、代表選考の競争が激しくなっていることも示している。
一方の中国は代表発表時点で女子世界ランキング上位4人を擁し、上位8人のうち5人が代表に入っていた。
この選手層の差は、長期間の団体戦で大きな意味を持つ。
日本女子卓球を評価するときの3つの判断基準
2026年大会の結果を正しく評価するなら、メダルの色だけで判断するべきではない。
- 中国との直接対決: 王曼昱や孫穎莎といったトップ選手から何勝できたか。
- チーム全体の安定感: グループ戦から決勝まで、複数の選手が安定した成績を残せたか。
- 戦術の多様性: 攻撃型だけでなく、カットマンなど異なる戦型を組み合わせられたか。
日本は今大会で中国に2勝した。これは決して小さな成果ではない。
準優勝という結果の裏側には、世界の頂点に近づくための具体的な手応えと、最後の1勝を取るための課題が残されている。
【女子卓球世界選手権に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:女子卓球世界選手権2026の優勝国はどこですか?
中国です。2026年5月10日の女子団体決勝で日本を3対2で破り、コルビヨンカップを通算24回目獲得しました。
Q2:2026年大会で日本女子は何位でしたか?
準優勝です。張本美和、早田ひな、橋本帆乃香らが出場し、中国との決勝で2対3と敗れました。6大会連続の銀メダルとなりました。
Q3:女子卓球世界選手権2026はいつ開催されましたか?
2026年4月28日から5月10日まで、イギリス・ロンドンで開催されました。会場はCopper Box ArenaとOVO Arena Wembleyです。
Q4:女子団体世界選手権の試合方式は?
1チーム最大5試合のシングルスを行い、先に3勝したチームが勝利します。個々の試合は5ゲームマッチで、先に3ゲームを取った選手が勝ちます。
Q5:2026年大会の日本女子代表メンバーは誰ですか?
張本美和、早田ひな、橋本帆乃香、面手凛、長﨑美柚の5人です。
Q6:コルビヨンカップとは何ですか?
女子団体世界選手権の優勝チームに贈られるトロフィーです。1934年に初めて授与され、2026年大会では中国が24回目の優勝を達成しました。
Q7:女子卓球世界選手権2026は個人戦ですか?
今回のロンドン大会は団体戦です。男女それぞれ64チームが参加し、国・地域別の代表チームが優勝を争いました。個人のシングルス世界選手権とは競技形式が異なります。
まとめ:女子卓球世界選手権2026は日本の成長と中国の底力を示した大会
2026年の女子卓球世界選手権ロンドン大会は、中国が日本を3対2で破り、通算24回目の世界タイトルを獲得した。
日本は張本美和が王曼昱を破り、橋本帆乃香も蒯曼から勝利。早田ひなを含めた主力選手が世界の頂点を争ったが、孫穎莎の2勝と王曼昱の最終戦勝利によって、惜しくも準優勝となった。
大会の要点は次の3つだ。
- 中国がコルビヨンカップ24回目の優勝を達成した。
- 日本は6大会連続の銀メダルを獲得した。
- 64チーム制の100周年大会で、日本は中国に2勝する実力を示した。
日本女子卓球にとって、今回の準優勝は単なる敗北ではない。張本美和の中国トップ選手からの初勝利、橋本帆乃香のカットマンとしての活躍は、今後の国際大会につながる成果だ。
中国の牙城を崩すには、個々の選手の成長に加え、チーム全体で勝ち切る力が求められる。
ロンドン大会は、中国の強さを改めて証明すると同時に、日本女子卓球が世界一に手を届かせる可能性を示した大会だった。