2026年のバレーボールネーションズリーグ(VNL)女子大会は、7月26日にマカオで決勝を迎え、トルコ女子代表がブラジル女子代表をセットカウント3-1で破って優勝しました。準優勝はブラジル、3位はイタリア。日本女子代表は予選ラウンドを8勝4敗で終え、決勝ラウンドの準々決勝でブラジルに敗れ、最終順位は7位となりました。
今大会を振り返るうえで押さえたいのは、予選順位と大会最終順位の違いです。日本は予選6位から最終7位となり、開催国中国は予選9位ながら最終4位に入りました。JVA(日本バレーボール協会)、TBS、FIVB・Volleyball Worldの大会記録をもとに、全試合のスコア、順位の変動、決勝の勝敗、MVPまで整理します。
2026年女子ネーションズリーグの最終順位は、トルコ、ブラジル、イタリアが表彰台を占めました。
日本は7位。決勝ラウンドに進出した8チームのうち、準々決勝で敗退した4チームの順位は予選ラウンドの成績を反映して決まりました。
女子最終順位の上位8チームは次のとおりです。
1位:トルコ(優勝)
2位:ブラジル(準優勝)
3位:イタリア
4位:中国
5位:アメリカ
6位:カナダ
7位:日本
8位:オランダ
9位はポーランド、10位はチェコ、11位はセルビア、12位はドイツでした。
JVAの大会結果とVolleyball Worldの最終順位は、トルコ優勝、日本7位という結果で一致しています。
日本が7位になった理由
日本は予選ラウンドで6位に入り、決勝ラウンドへの出場権を獲得しました。しかし、7月22日の準々決勝でブラジルに1-3で敗れています。
準々決勝で敗れたチームは5~8位に振り分けられます。この際、予選ラウンドの順位が反映されるため、予選1位だったアメリカが5位、予選5位のカナダが6位、予選6位の日本が7位、予選7位のオランダが8位となりました。
つまり、日本の7位は予選で7位だったという意味ではありません。予選6位から決勝ラウンドに進出し、準々決勝敗退によって最終7位になったというのが正確な経緯です。
【女子予選ラウンド順位表】日本は8勝4敗で6位
予選ラウンドには18か国が参加し、各チームが12試合を戦いました。
日本は8勝4敗、勝ち点21で6位。アメリカとイタリアが10勝2敗で1位、2位となり、ブラジルとトルコが続きました。
以下はVolleyball Worldが公表した予選順位と最終順位を照合した一覧です。
出典:FIVB・Volleyball Worldの女子予選順位および最終順位。勝ち点は予選ラウンドの数字。
順位表で注目したい中国の4位
予選順位と最終順位の関係で、特に注目したいのが開催国の中国です。
中国は予選ラウンドを6勝6敗、勝ち点19の9位で終えました。しかし、2026年大会では開催国に決勝ラウンドへの出場枠が保証されていたため、予選上位7チームとともに決勝ラウンドへ進出しています。
その後、準々決勝でアメリカを3-2で破り、準決勝にも進出。最終的に4位となりました。
これは予選順位をそのまま最終順位に当てはめてはいけない理由の一つです。
【女子日本代表の全試合スコア】予選12試合と準々決勝を完全整理
日本女子代表は、6月から7月にかけて予選ラウンド12試合を戦いました。
結果は8勝4敗。最終週の大阪大会ではブラジル、タイ、トルコ、ポーランドと対戦し、地元開催の試合でも存在感を示しました。
以下では、各セットの得点を日本側から先に記載します。
第1週:6月4日~8日
開催地はカナダ・ケベックシティ。日本は4試合を戦い、3勝1敗でした。
- 6月4日:日本 3-1 フランス(23-25、25-12、25-22、25-13)
- 6月6日:日本 3-1 ウクライナ(25-20、16-25、25-16、25-20)
- 6月7日:日本 3-0 ドイツ(25-20、25-15、26-24)
- 6月8日:日本 3-2 カナダ(29-27、25-20、23-25、28-30、15-12)
初戦のフランス戦を勝ち切り、ウクライナ、ドイツにも連勝。カナダとの最終戦ではフルセットにもつれ込みましたが、最終セットを15-12で制しました。
特にカナダ戦は、第4セットを28-30で落とした後、第5セットで立て直した試合です。接戦を勝利につなげた点で、第1週の重要な結果でした。
第2週:6月17日~21日
フィリピン・マニラを中心とする第2週では、4試合で2勝2敗となりました。
- 6月17日:日本 3-2 セルビア(20-25、26-24、18-25、32-30、15-7)
- 6月19日:日本 3-0 チェコ(25-15、25-23、27-25)
- 6月20日:日本 1-3 ドミニカ共和国(25-17、20-25、26-28、23-25)
- 6月21日:日本 0-3 イタリア(21-25、23-25、18-25)
この週の大きな見どころは、セルビアとのフルセットの戦いです。
第4セットは32-30という大接戦になりました。日本はこのセットを取り切ると、第5セットを15-7で奪い、勝利を収めています。
一方、ドミニカ共和国戦では第1セットを取ったものの、その後3セットを連取されました。イタリア戦もストレート負けとなり、強豪との対戦で課題が残りました。
第3週:7月8日~12日
第3週は日本・大阪で開催されました。日本にとって予選ラウンド最後の4試合であり、決勝ラウンド進出を決める重要な期間です。
- 7月8日:日本 1-3 ブラジル(20-25、25-19、19-25、23-25)
- 7月9日:日本 3-1 タイ(25-15、25-21、22-25、25-22)
- 7月11日:日本 1-3 トルコ(22-25、25-22、22-25、22-25)
- 7月12日:日本 3-2 ポーランド(20-25、14-25、25-19、25-21、15-13)
ブラジルとトルコには敗れた一方、タイとポーランドには勝利しました。
ポーランド戦では第1、第2セットを連取され、後がない状況から3セットを取り返しています。第5セットは15-13。最後まで競り合う展開を制したことで、予選ラウンドを8勝4敗で締めくくりました。
この大阪大会の結果が、日本の決勝ラウンド進出を支える重要な材料になりました。
決勝ラウンド:7月22日・準々決勝
- 7月22日:日本 1-3 ブラジル(26-24、22-25、16-25、20-25)
日本は第1セットを26-24で先取しました。しかし、第2セット以降はブラジルに主導権を握られ、逆転負けとなりました。
この試合をもって日本の2026年大会は終了。予選の8勝4敗に準々決勝の敗戦を加え、最終順位は7位で確定しました。
【女子決勝ラウンド結果】7月26日の決勝でトルコがブラジルを撃破
2026年の女子決勝ラウンドは、7月22日から26日まで中国・マカオで開催されました。
予選を突破した8チームが準々決勝から戦い、準決勝、3位決定戦、決勝へと進むノックアウト方式です。
7月22日・23日:準々決勝
準々決勝の結果は以下のとおりです。
- イタリア 3-0 オランダ
- ブラジル 3-1 日本
- トルコ 3-1 カナダ
- 中国 3-2 アメリカ
注目されたのは中国対アメリカです。予選1位のアメリカが開催国中国にフルセットで敗れ、準決勝進出を逃しました。
中国はこの勝利でベスト4入り。開催国としての出場権を生かし、メダル争いに加わりました。
7月25日:準決勝
準決勝ではブラジルとトルコが勝利しました。
- ブラジル 3-2 イタリア
- トルコ 3-0 中国
ブラジルはイタリアとの接戦を制し、決勝進出を決めました。一方のトルコは中国にストレート勝ち。決勝の舞台でブラジルと対戦することになりました。
7月26日:3位決定戦
3位決定戦ではイタリアが中国を3-1で破りました。
これにより、イタリアが銅メダルを獲得。中国は4位となりました。
7月26日:女子決勝・トルコ対ブラジル
ブラジルは第1セットを25-23で先取しましたが、トルコが第2セットを取り返し、続く第3、第4セットも連取しました。
第3セットは26-24という接戦。第4セットもブラジルが一時リードを奪う展開でしたが、トルコが終盤に再び主導権を握りました。
トルコが逆転で3-1の勝利を収め、2023年以来となる2度目のVNL女子優勝を達成しました。
【トルコ女子代表が優勝した理由】メリッサ・バルガスがMVPに選出
トルコ優勝の中心的存在となったのが、オポジットのメリッサ・バルガスです。
Volleyball Worldの公式大会レポートによると、バルガスは大会MVPに選出されただけでなく、7月26日の決勝でも両チーム最多となる33得点を記録しました。
内訳はアタック27点、サービスエース3点、ブロック3点。VNL決勝における男女を通じた個人最多得点記録となりました。
トルコとブラジルの決勝を数字で比較
決勝では、両チームの攻撃力に大きな差があったわけではありません。
公式レポートでは、アタックの成功数は両チームとも61本、サービスエースも7本ずつでした。
一方、注目すべき違いはミスの数です。
- トルコのミス:12
- ブラジルのミス:17
- ブロック得点:トルコ14、ブラジル13
トルコはブラジルよりミスを5本少なく抑え、ブロックでもわずかに上回りました。
バルガスの33得点という個人記録はもちろん大きな成果ですが、決勝の勝敗を考えるうえでは、チーム全体のミス管理も見逃せません。
ブラジルは第1セットを奪い、攻撃面でも互角の数字を残しました。それでも、接戦となった第3、第4セットを取り切ったのはトルコでした。
ブラジルは準優勝、イタリアは3位
ブラジルは2026年大会で準優勝となりました。Volleyball Worldによれば、ブラジルはこれでVNL通算5度目の銀メダル。悲願の初優勝には届きませんでした。
イタリアは中国との3位決定戦を制して銅メダルを獲得しています。
最終的な表彰台は次の組み合わせです。
- 金メダル:トルコ
- 銀メダル:ブラジル
- 銅メダル:イタリア
個人賞のMVPには、優勝国トルコのバルガスが選ばれました。
【プロの結論】日本7位はどう評価すべき?2026年大会から見える課題
日本女子代表の最終7位は、予選ラウンドの成績だけで評価すると実態を見誤ります。
予選では8勝4敗で6位。18チーム中6番目の成績で決勝ラウンドに進出し、準々決勝でブラジルと対戦するところまで勝ち上がりました。
一方、ブラジル戦では第1セットを取った後に3セットを連取されました。強豪国とのノックアウト方式の試合では、序盤のリードを維持するだけでなく、相手が戦術を修正した後にどう対応するかが問われます。
2026年大会で見えた日本代表の評価ポイント
1. 予選での安定感
8勝4敗という成績は、18チーム中6位に相当します。フランス、ウクライナ、ドイツ、カナダなどとの試合で勝利を重ね、決勝ラウンドへの切符を獲得しました。
2. フルセットの勝負強さ
カナダ、セルビア、ポーランドとの試合では、最終セットまで持ち込んだ接戦を制しました。特にポーランド戦は0-2からの逆転勝利であり、粘り強さを示した一戦です。
3. 上位国との対戦での対応力
ブラジルには予選と準々決勝の両方で敗れ、トルコ、イタリアにも黒星を喫しました。予選を勝ち抜く力と、優勝候補を相手に勝ち切る力は別の課題として捉える必要があります。
ネットで混同されやすい3つのポイント
- 日本は予選7位だった?
違います。予選は6位、最終順位が7位です。
- 中国は予選9位なのに、なぜ4位?
開催国枠で決勝ラウンドに進出し、準々決勝と準決勝を勝ち上がったためです。
- ブラジルは優勝した?
違います。ブラジルは準優勝で、優勝したのはトルコです。
この3点を整理すると、2026年大会の順位と試合結果を正しく理解できます。
【バレーボールネーションズリーグ2026女子結果】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:バレーボールネーションズリーグ2026女子の優勝国はどこですか?
A1:トルコです。7月26日の決勝でブラジルを3-1で破り、2023年以来2度目の優勝を果たしました。
Q2:2026年の女子日本代表の最終順位は何位ですか?
A2:7位です。予選ラウンドは8勝4敗で6位となり、決勝ラウンドの準々決勝でブラジルに1-3で敗れました。
Q3:2026年の女子VNLでMVPに選ばれた選手は誰ですか?
A3:トルコ代表のメリッサ・バルガスです。決勝でも33得点を挙げ、VNL決勝の男女を通じた個人最多得点記録を樹立しました。
Q4:2026年女子VNLの準優勝と3位はどの国ですか?
A4:準優勝はブラジル、3位はイタリアです。イタリアは3位決定戦で中国を3-1で破りました。
Q5:日本女子代表は予選ラウンドで何勝しましたか?
A5:8勝4敗です。勝ち点21を獲得し、18チーム中6位で決勝ラウンドに進みました。
まとめ:2026年女子VNLはトルコ優勝、日本7位で閉幕
2026年のバレーボールネーションズリーグ女子大会は、トルコがブラジルとの決勝を制し、2度目の優勝を飾りました。
最終結果を整理すると、トルコが1位、ブラジルが2位、イタリアが3位。大会MVPには、決勝で33得点を記録したメリッサ・バルガスが選出されました。
日本女子代表は予選8勝4敗の6位から決勝ラウンドに進出し、最終的には7位。ブラジルとの準々決勝で敗れたものの、予選での接戦や大阪大会での逆転勝利など、次につながる材料も残しました。
2026年大会を正しく振り返る際は、予選順位と最終順位を区別し、セットカウントだけでなく各セットの得点や対戦相手も確認することが大切です。
今大会の結果は、トルコの強さとブラジルの安定した競争力、そして日本代表が世界の上位国との差を縮めるための課題を示すものとなりました。