2026年の吉川は、出場52試合、打率.241、1本塁打、11打点、6盗塁という成績でシーズンを終えた。
日本野球機構(NPB)の年度別公式記録を見ると、前年までの成績との違いがはっきり分かる。
2024~2026年の年度別成績比較
| 年度 | 出場試合 | 打率 | 本塁打 | 打点 |
|---|---|---|---|---|
| 2024年 | 143 | .287 | 5 | 46 |
| 2025年 | 107 | .277 | 3 | 32 |
| 2026年 | 52 | .241 | 1 | 11 |
出典:日本野球機構(NPB)年度別個人打撃成績。
2024年は143試合に出場し、打率.287を記録。二塁手として安定した守備と打撃を見せ、チームの中心選手として活躍した。
2025年も107試合で打率.277を記録しており、打撃能力そのものが急激に失われたわけではない。
一方、2026年は出場機会が半分以下になり、打率も低下した。
52試合にとどまった3つの要因
1. 両股関節手術による長期リハビリ
約5カ月にわたって通常の実戦から離れたことで、開幕から試合勘を取り戻す必要があった。
2. 6月の打撃不振
復帰後36試合で打率.215となり、6月15日に再調整のため登録抹消。ファームで打撃の修正を進めた。
3. 7月の左太もも裏肉離れ
7月17日に1軍へ戻った直後に負傷。約2カ月間、1軍の試合から離れることになった。
これらが重なり、シーズンを通した出場機会の確保が難しくなった。
ただし、52試合という数字だけで選手としての能力を評価するのは早計だ。
2026年は手術からの復帰過程と再離脱が重なった特殊なシーズンだった。今後は、打率の回復だけでなく、守備や走塁を含めて年間を通じてプレーできるかが評価のポイントになる。
【2027年シーズン展望】吉川尚輝は二塁のレギュラーを取り戻せるか
2027年に向けて注目されるのは、吉川が再び巨人の不動の二塁手になれるかという点だ。
吉川は2026年に選手会長を務め、実績と経験の面ではチームを代表する内野手の一人である。しかし、若手の台頭によってポジション争いは以前より厳しくなっている。
最大のライバルは若手内野手の台頭
特に注目されるのが浦田俊輔だ。
2026年は36盗塁を記録し、若手内野手として存在感を示した。日刊スポーツの10月12日の報道でも、浦田をはじめとする若手の成長が巨人野手陣の新たな戦力として取り上げられている。
また、2026年7月には吉川、浦田、泉口友汰を含めた二遊間の起用方法が話題になった。
橋上秀樹監督代行は、二遊間を守る選手の組み合わせや三塁での起用も含め、状況に応じた運用を考えていると説明していた。
吉川にとっては、単に手術前の状態に戻るだけではなく、若手との競争に勝てるパフォーマンスを取り戻す必要がある。
2027年に注目したい3つの復活条件
| 評価ポイント | 求められる状態 | 注目する理由 |
|---|---|---|
| 股関節のコンディション | 継続的に守備・走塁ができる | 手術後の長期的な安定性 |
| 左太もも裏の回復 | ダッシュや走塁を無理なく行える | 再発防止と出場機会の確保 |
| 打撃の復調 | 打率.270前後への回復が目安 | 2024・2025年の水準への接近 |
※打率.270前後は過去の実績を参考にした評価目安であり、球団や本人が公表した目標値ではない。
2027年の復帰時期はいつになる?
現時点で、2027年の開幕出場や具体的な復帰スケジュールについて、確定した発表は確認できない。
ただし、2026年9月18日に1軍へ戻り、10月11日のCSにも出場していることから、少なくとも左太もも裏の肉離れによる長期離脱はシーズン中に解消している。
2027年に向けては、秋季・冬季の身体づくりを経て、春季キャンプでどの程度の負荷に対応できるかが重要になる。
本人も10月12日の取材で、次のように語っている。
僕もしっかり1年でも長く。まだまだ勝負できるように、体を整えていきたい。
この発言から読み取れるのは、短期的な復帰だけではなく、長期的に競技を続けることを見据えている姿勢だ。
2027年の吉川を評価する際には、開幕直後の打率だけで判断せず、春季キャンプからの調整状況、連続出場の継続性、守備範囲、走塁の状態を総合的に見る必要がある。
【よくある質問】吉川尚輝の怪我に関するFAQ
Q1:吉川尚輝は現在も怪我で離脱していますか?
A1:2026年11月5日時点では、7月に負傷した左太もも裏の肉離れから復帰しています。9月18日に1軍へ戻り、10月11日のCSにも出場しました。新たな故障による離脱は報じられていません。
Q2:吉川尚輝が両股関節の手術を受けたのはいつですか?
A2:2025年10月20日に右股関節、10月27日に左股関節の手術を受けました。手術名は両側関節鏡視下股関節唇形成術です。約5カ月のリハビリを経て2026年4月26日に1軍復帰しました。
Q3:吉川尚輝の左太もも裏の肉離れはいつ復帰しましたか?
A3:2026年7月21日の広島戦で負傷し、翌22日に登録抹消されました。9月2日に3軍戦で実戦復帰し、9月18日に1軍へ再昇格しています。
Q4:吉川尚輝の2026年の成績は?
A4:レギュラーシーズンは52試合出場、打率.241、1本塁打、11打点、6盗塁でした。前年の107試合出場から大きく減少しています。
Q5:吉川尚輝は2027年に1軍復帰できますか?
A5:2026年9月にすでに1軍復帰を果たしているため、2027年については再復帰というより、年間を通じて安定して出場できるかが焦点です。開幕時の状態や具体的な起用方針は、今後の球団発表を待つ必要があります。
まとめ:吉川尚輝の復活は2027年の継続的な出場が鍵
吉川尚輝の2026年は、両股関節の手術から1軍復帰を果たした一方、左太もも裏の肉離れによって再び長期離脱を経験した波乱のシーズンだった。
今回の経緯を振り返ると、要点は次のとおりだ。
- 2025年10月に両股関節の手術を受けた。
- 約5カ月のリハビリを経て2026年4月26日に1軍復帰。
- 6月15日に打撃不振で登録抹消。
- 7月17日に再昇格したが、21日に左太もも裏を負傷。
- 9月18日に約2カ月ぶりの1軍復帰。
- 2026年は52試合、打率.241でシーズン終了。
吉川の本当の復活を判断する基準は、1試合の好プレーや一時的な打率の上昇だけではない。
二塁の守備で本来の機動力を発揮できること、走塁で再び強みを見せられること、そしてシーズンを通して出場できる身体を取り戻すこと。
この3点がそろって初めて、巨人の中心選手としての完全復活が見えてくる。
2026年10月12日、吉川自身は来季への再起を誓った。両股関節手術と左太もも裏の肉離れを乗り越え、2027年に再び巨人の二塁を守る姿を見せられるか。来季の春季キャンプから、その動向に注目したい。
主な情報源:日本野球機構(NPB)公式年度別成績、日刊スポーツ、スポニチアネックス、デイリースポーツ、スポーツ報知。