伊原六花と登美丘高校ダンス部の実績を調べる際、特に注意したいのが2017年の大会結果だ。
ネット上では「2017年の大会で優勝した」という情報と「準優勝だった」という情報が混在している。実は、これは異なる2つの全国大会の結果が混同されているためだ。
2017年はDCCで優勝、ダンススタジアムで準優勝
登美丘高校ダンス部は、2017年に開催された第5回全国高等学校ダンス部選手権(DCC)で優勝している。優勝作品のテーマは「扇舞(ジュリアナ)」だった。
一方、同年8月17日に開催された第10回日本高校ダンス部選手権(ダンススタジアム)のビッグクラスでは、同志社香里高校に次ぐ準優勝だった。
つまり、どちらか一方の情報が誤りなのではなく、大会の名称と結果を分けて理解する必要がある。
登美丘高校ダンス部の主な転換点
このように、2017年の登美丘高校は別々の大会で優勝と準優勝を経験している。バブリーダンスの全国的な拡散につながったのは、準優勝した日本高校ダンス部選手権のパフォーマンス映像だった。
【荻野目洋子との関係】ダンシング・ヒーローから紅白歌合戦へ
音楽とダンスが世代を超えて結びついた2017年
バブリーダンスの人気を語るうえで欠かせないのが、荻野目洋子の「ダンシング・ヒーロー(Eat You Up)」だ。
この楽曲は1980年代のディスコサウンドを代表するヒット曲の一つ。登美丘高校のパフォーマンスでは、楽曲の持つ懐かしさと高校生のエネルギッシュなダンスが組み合わさり、幅広い世代の関心を集めた。
なぜ「ダンシング・ヒーロー」が選ばれたのか
akane自身が80年代の音楽に親しんでいたことが、選曲の背景にある。
MANTANWEBのインタビューでは、akaneが忘年会でこの曲を使ったことが、バブリーダンスの出発点になったと紹介されている。
高校生にとっては、バブル時代のファッションや音楽は自分たちが実際に経験していない文化だった。その距離感が、逆に新鮮な表現につながった。
衣装や振付だけでなく、当時の音楽の雰囲気まで再現しようとしたことが、作品の独自性を生んでいる。
2017年10月31日、荻野目洋子本人と初共演
バブリーダンスの動画が拡散した後、2017年10月31日、NHKの音楽番組「うたコン」で登美丘高校ダンス部と荻野目洋子の初共演が実現した。
荻野目本人と高校生たちが同じ振付を披露する特別なステージとなり、作品の人気はさらに高まった。
その後、ミュージックステーションや日本レコード大賞でも荻野目洋子との共演が実現している。
紅白歌合戦では郷ひろみと共演
ここで押さえておきたいのが、紅白歌合戦での共演相手だ。
2017年の第68回NHK紅白歌合戦では、登美丘高校ダンス部は郷ひろみのステージに参加。「2億4千万の瞳」に合わせてパフォーマンスを披露した。
荻野目洋子との共演は主に「うたコン」やレコード大賞などで実現し、紅白では郷ひろみと共演したという違いがある。
高校の部活動が、テレビの大型音楽番組に次々と出演する存在になったこと自体、当時のブームの大きさを物語っている。
【伊原六花の芸能界デビュー】バブリーダンスから女優への転身
バブリーダンスによって名前が知られるようになった伊原六花は、その後、芸能界へ進むことになる。
芸能界入りのきっかけはスカウト
伊原はもともと、芸能界で活動することだけを目標にしていたわけではなかった。
小さい頃からバレエやミュージカル、舞踊に取り組み、舞台で表現することに魅力を感じていた。本人も2018年の週プレNEWSのインタビューで、演じることが好きで、俳優の仕事に挑戦したいと考えていたことを明かしている。
バブリーダンスでセンターを務め、メディアから注目を集めたことがスカウトにつながった。
済生会のインタビューでも、バブリーダンスをきっかけにスカウトされ、芸能界デビューした経緯が紹介されている。
2018年「チアダン」でドラマデビュー
2018年、伊原はTBS系ドラマ「チアダン」に出演し、俳優としての活動をスタートさせた。
高校ダンス部で培った経験を持つ彼女にとって、ダンスを題材にしたドラマへの出演は、これまでの経験を生かせる仕事でもあった。
その後は映画、舞台、ミュージカル、テレビドラマなど、活動の幅を広げていく。
代表的な出演作には、NHK連続テレビ小説「ブギウギ」、ドラマ「マイ・セカンド・アオハル」、映画「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」などがある。
2025年には「パラレル夫婦-死んだ“僕と妻”の真実-」で伊野尾慧とW主演を務めるなど、俳優としての実績も積み重ねてきた。
ダンス経験は俳優としての強みにもなっている
伊原のキャリアで興味深いのは、ダンスと演技を別々のものとして扱っていない点だ。
ダンスでは、音楽を理解し、身体の動きや表情で感情を伝える必要がある。演技でも、台詞だけではなく、視線や姿勢、身体の使い方によって人物の感情を表現する。
バレエやミュージカルを経験し、さらに大人数の群舞をまとめた高校時代は、俳優としての基礎を形成する重要な時期だったと考えられる。
バブリーダンスは芸能界入りのきっかけであると同時に、伊原六花という表現者の原点でもある。
【伊原六花の現在・2026年最新】バーン・ザ・フロアとダンス活動
2026年11月現在、伊原六花は俳優として活動を続けながら、高校時代からのダンスとのつながりも維持している。
特に注目したいのが、2026年のダンス関連イベントにおける2つのアンバサダー就任だ。
2022年には令和版バブリーダンスを公開
伊原六花は2022年11月24日、自身の公式YouTubeチャンネル「伊原六花のSTEP & GO」で、バブリーダンスの再現動画を公開した。
タイトルは「【完全再現】『バブリーダンス』踊ってみた!【令和版|伊原六花】」。
高校時代から約5年ぶりとなる再挑戦で、振付を担当したakaneや、akaneがプロデュースするダンスチーム・アバンギャルディなども参加した。
撮影では当時の衣装やウィッグ、小道具も使用。高校時代の映像を思い起こさせる演出が話題になった。
この動画の見どころは、単なる懐かしさだけではない。高校生だった伊原が、俳優として経験を積んだ後に同じ作品へ戻り、改めて踊っている点にある。
外部の動画集計サイト「ユーチュラ」による2026年10月22日の集計では、同動画の再生回数は約3,334万回に達している。
2026年は全国高等学校ダンス部選手権のアンバサダー
2026年4月、エイベックスは第14回全国高等学校ダンス部選手権(DCC)のスペシャルアンバサダーに伊原六花が就任したと発表した。
伊原は前年に続くアンバサダー就任で、高校時代に同大会で優勝した経験を持つ。
DCCは、漢字2文字のテーマをダンスで表現することを審査基準の一つとしており、技術力だけでなく表現力や独創性も問われる大会だ。
かつて出場者だった伊原が、今度は高校生を応援する立場になったことは、キャリアの変化を象徴する出来事でもある。
バーン・ザ・フロア2026のスペシャルアンバサダーに就任
2026年8月21日には、ダンスエンターテインメント公演「バーン・ザ・フロア2026」のスペシャルアンバサダー就任が発表された。
「バーン・ザ・フロア」は、ワルツ、タンゴ、サンバなどのボールルームダンスに、ストリートダンスやコンテンポラリーダンスの要素を組み合わせた世界的なダンスショーだ。
2026年の日本公演は東京と兵庫で開催された。
- 東京公演:2026年10月17日~25日
- 兵庫公演:2026年10月31日~11月1日
11月5日現在、今回の公演日程はすでに終了している。
ここで重要なのは、伊原の肩書きがダンサーとしての出演者ではなく、スペシャルアンバサダーであることだ。公演の魅力を広く伝える役割を担っている。
公演に際して、伊原は次のようなコメントを発表している。
「私自身、ダンスやお芝居といった表現に携わる一人として、時には言葉をも超えて気持ちを届けるダンスの力に、いつも魅了されています。」
このコメントからも、ダンスを単なる過去の経歴ではなく、現在の表現活動と結びついたものとして捉えていることが分かる。
伊原六花のダンスの実力と評判は?
伊原六花のダンスの実力を評価する際には、いくつかの実績を分けて考えると分かりやすい。
1. 基礎経験: 4歳ごろからのバレエと、ミュージカルを通じたヒップホップやジャズの経験。
2. チームでの実績: 登美丘高校ダンス部のキャプテンとして、全国大会に出場し、DCC優勝やダンススタジアム準優勝を経験。
3. 表現力: バブリーダンスで、振付だけでなく表情や衣装を含めた作品表現に取り組んだ。
4. 継続性: 2022年の令和版バブリーダンスや、2026年のダンス関連イベントへの参加。
特に評価できるのは、ダンスを技術だけでなく、観客に伝える表現として身につけてきた点だ。
ただし、登美丘高校の大会成績はチームとしての実績であり、伊原個人がソロダンスの全国大会で優勝したという意味ではない。
また、2026年のアンバサダー就任も、プロ競技ダンサーとしてのランキングや個人タイトルを示すものではない。
実際の活動歴と役割を踏まえると、伊原はダンスを専門に競技するダンサーというより、ダンス経験を強みに持つ俳優・表現者として評価するのが適切だ。
【伊原六花のバブリーダンス】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:伊原六花はバブリーダンスでセンターを務めていた?
A1:はい。大阪府立登美丘高校ダンス部のキャプテンとして、2017年に話題になったバブリーダンスのミュージックビデオでセンターを務めた。振付師akaneの演出と、伊原の表情豊かなパフォーマンスが印象的な作品となった。
Q2:登美丘高校は2017年のダンス大会で優勝した?
A2:大会によって結果が異なる。第5回全国高等学校ダンス部選手権(DCC)では優勝。一方、第10回日本高校ダンス部選手権(ダンススタジアム)のビッグクラスでは準優勝だった。両大会を混同しないことが大切だ。
Q3:バブリーダンスの振り付けを担当したのは誰?
A3:振付を担当したのはakane。登美丘高校の卒業生で、ダンス部のコーチとして後輩たちを指導していた。忘年会の余興をきっかけにバブル風の衣装と演出を取り入れ、作品を完成させた。
Q4:伊原六花は2026年もダンスを続けている?
A4:はい。自身の公式YouTubeチャンネルでダンス動画を公開しているほか、2026年には第14回全国高等学校ダンス部選手権と「バーン・ザ・フロア2026」のスペシャルアンバサダーを務めた。
Q5:伊原六花はバーン・ザ・フロア2026で踊った?
A5:公式発表での肩書きはスペシャルアンバサダー。公演出演者としてダンサーを務めたという発表ではなく、世界的なダンスショーの魅力を伝える役割だった。
まとめ:バブリーダンスは伊原六花の原点であり、現在につながる財産
伊原六花のバブリーダンスは、2016年末の忘年会でのakaneの発想を出発点に、登美丘高校ダンス部の努力と大会での悔しさを経て生まれた作品だった。
2017年には、DCCで優勝する一方、日本高校ダンス部選手権では準優勝。大会での結果だけでなく、その後のYouTube動画が爆発的に拡散したことによって、登美丘高校ダンス部の名前は全国に広がった。
センターを務めた伊原六花は、その注目をきっかけに芸能界へ進み、2018年の「チアダン」で俳優デビュー。現在では映画、ドラマ、舞台など幅広い分野で活動している。
2026年もDCCやバーン・ザ・フロアのスペシャルアンバサダーを務め、ダンスとの関係は続いている。
【プロの結論】バブリーダンスの本当の価値は、表現を進化させ続けたこと
バブリーダンスが長く記憶されている理由は、単に派手な衣装や懐かしい楽曲が話題になったからではない。
そこには、振付、衣装、音楽、表情、映像演出を一つの作品としてまとめ上げる力があった。
加えて、準優勝という悔しい結果を経験したチームが、その作品を映像として発信し、全国的な反響につなげたという背景もある。
伊原六花にとっても、バブリーダンスは一時的なブームに終わらなかった。高校時代に身につけた身体表現やチームワークは、俳優としての仕事にも生きている。
2026年の活動を見ても、彼女は過去の成功を振り返るだけではなく、新しい舞台や次世代の高校生ダンサーを応援する立場へと活動を広げている。
バブリーダンスは伊原六花の出発点であり、現在の表現者としての活動を理解するうえでも欠かせない作品なのである。