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2025年5月:稲川会総裁の会葬

相沢 直樹 相沢 直樹 • 更新: • 公開: • 読了約 11 分
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2026年の会合報道を理解するうえで、前年の重要行事も押さえておきたいところです。

文春オンラインは2025年5月16日、横浜市内の稲川会館で同月15日に稲川会総裁・清田次郎氏の会葬が行われたと報じました。記事では、六代目山口組の司忍組長や竹内照明氏、住吉会の小川修氏らが参列したことも伝えられています。

この出来事は、稲川会館が組織の重要な儀礼や他団体との関係者が集まる場として使われてきたことを示す報道事例です。一般的な事務所機能だけでは説明できない、会館という施設の役割が表れています。

【公的資料で検証】稲川会の主たる事務所は横浜ではなく東京

稲川会館横浜

稲川会館横浜を調べる際、最も混同されやすいのが「稲川会の本部」と「稲川会館」の違いです。

大阪府警察が公開する指定暴力団一覧表では、稲川会の主たる事務所の所在地は東京都港区とされています。代表する者は内堀和雄氏、勢力範囲は1都1道15県、構成員数は約1,600人です。

また、警察庁の令和7年版組織犯罪情勢には、2025年5月に総裁の辛炳圭氏が死去したことに伴い、東京都公安委員会が会長・内堀和雄氏を代表する者として公示した経緯が記載されています。

つまり、東京都公安委員会の指定・公示に関係する主たる事務所の情報と、横浜市内の稲川会館という活動拠点の情報は、別々に理解する必要があります。横浜に会館があるからといって、そこが法令上の主たる事務所になるわけではありません。

「主たる事務所」と「活動拠点」は何が違う?

主たる事務所は、指定暴力団に関する公的な指定・公示で用いられる所在地情報です。一方、活動拠点は報道などで組織の関係者が集まる場所や行事の会場を説明する際に使われる表現です。

この二つを混同すると、施設の役割や組織の所在地について誤った理解につながります。

【関係図で整理】稲川会館・六代目山口組・竹内照明の関係

稲川会館に関係する報道では、複数の団体や人物が登場します。それぞれの立場を分けると、会合の意味が理解しやすくなります。

名称・人物 位置づけ 確認できる関係 稲川会 指定暴力団 東京都を主たる事務所の所在地とする組織 稲川会館 横浜市内の活動拠点 会葬や団体間の会合の会場として報道 内堀和雄 稲川会会長 2025年5月、東京都公安委員会による代表者の公示 六代目山口組 別の指定暴力団 稲川会・松葉会との親睦会が報道されている 竹内照明 六代目山口組若頭 2026年3月の稲川会館での三社親睦会への参加が報道された 松葉会 指定暴力団 六代目山口組・稲川会との三社親睦会に関係 三社親睦会 団体間の会合 3団体の幹部が参加する会食として報道

この関係を理解する際に注意したいのが、報道で使用される「親戚団体」という表現です。これは暴力団社会における関係性を説明する言葉であり、法律上の親族関係や、組織が一体であることを意味しません。

また、竹内照明氏が会合に出席したことと、六代目山口組が稲川会館を主たる事務所として使用していることは、まったく別の話です。会合への参加だけで、施設の所有関係や組織上の指揮命令関係まで判断することはできません。

【稲川会の現在】2026年の勢力と組織の動向

稲川会の2026年時点の位置づけを把握するには、最新の警察庁統計を確認することが欠かせません。

警察庁が公表した令和7年(2025年)の組織犯罪情勢によると、2025年末の全国の暴力団構成員・準構成員等の総数は約1万7,600人でした。前年より1,200人減少し、暴力団対策法が施行された1992年以降で最少となっています。

稲川会の構成員数と全国的な位置づけ

同資料の主要団体別比較では、稲川会の2025年末の構成員数は約1,600人、準構成員等は約1,000人、合計約2,600人とされています。

ここで重要なのは、構成員数と準構成員等を含めた勢力数は同じではないという点です。警察庁の統計では、稲川会の構成員数は約1,600人ですが、準構成員等を含めると約2,600人になります。

なお、これらは2025年末時点の統計です。2026年11月現在のリアルタイム人数を示す数字ではありません。2026年の状況を評価する場合は、2025年末の確定済み統計と、2026年に報道された組織動向を分けて読む必要があります。

2025年から2026年にかけての組織の変化

警察庁資料では、2025年5月の総裁死去に伴う代表者の変更が記録されています。また、同年10月には、新たに直参となった人物に関する儀式や、二次組織の代表者交代に伴う儀式が行われたと記載されています。

加えて、警察庁は六代目山口組や関東地区の団体との食事会を通じて関係を維持していると説明しています。2026年3月に報道された三社親睦会は、こうした組織間交流という動きを考えるうえで参考になる事例です。

ただし、食事会が行われたという事実だけで、具体的な組織再編や新たな合意があったと断定することはできません。

【誤解を解消】稲川会館の役割と確認できる情報・未確認情報

インターネット上では、稲川会館について所在地、施設の用途、組織内での重要性など、さまざまな情報が掲載されています。しかし、情報の出どころによって確度には違いがあります。

公的資料と報道から確認できること

公的資料で確認できるのは、稲川会が指定暴力団であること、主たる事務所の所在地が東京都であること、代表する者が内堀和雄氏であること、そして組織の勢力に関する統計です。

一方、稲川会館の用途については、報道記事が具体的な手掛かりになります。2025年の会葬、2026年3月の三社親睦会、同年7月の襲名祝いの会合などが報じられており、重要行事や団体間交流の会場として利用されていることがうかがえます。

断定できない情報は何か

次のような事項は、公的資料や報道だけから確定することはできません。

  • 会館内部の具体的な部屋割りや設備の全容。
  • 個々の会合で交わされた非公開の発言や合意内容。
  • 施設の所有権や運営主体に関する詳細な契約関係。
  • 報道されていない会合の開催頻度や参加者の全容。
  • 2026年末時点における最新の構成員数。

特に、会合に複数の団体が出席したという報道と、会合で何らかの組織的決定が行われたという主張は区別しなければなりません。

神奈川県警の対応と地域社会への影響

稲川会館をめぐる報道では、神奈川県警や警視庁などの捜査関係者による警戒も取り上げられています。2026年3月のFRIDAYデジタルの記事では、複数の県警の捜査員による警戒態勢が伝えられました。

また、2025年の会葬報道でも、警察当局が不測の事態に備えて警戒していたことが紹介されています。

こうした警戒は、暴力団関係者が集まる行事に伴う周辺地域の安全確保という観点から理解できます。施設の周辺に暮らす住民や、近隣を利用する人にとっては、交通や生活環境への影響も無視できません。

東京都の暴力団排除ウェブサイトも、暴力団との関係を断つための基本理念として「恐れない」「金を出さない」「利用しない」「交際しない」を掲げています。地域社会や事業者が暴力団との不適切な関係を避けることは、暴力団排除の基本です。

【よくある質問】稲川会館横浜に関するFAQ

Q1:稲川会館横浜は稲川会の本部なのですか?

稲川会館は横浜市内にある活動拠点として報道されています。一方、警察関係の指定暴力団一覧表では、稲川会の主たる事務所は東京都とされています。両者は区別して理解する必要があります。

Q2:稲川会は2026年現在も指定暴力団ですか?

はい。警察関係の公開資料に指定暴力団として掲載されています。2025年の警察庁資料では、東京都公安委員会による代表者の公示についても記録されています。

Q3:2026年に稲川会館で三社親睦会が開かれたのですか?

はい。2026年3月9日付のFRIDAYデジタルが、六代目山口組、稲川会、松葉会による三社親睦会が横浜市内の稲川会館で開かれたと報じています。

Q4:竹内照明氏はなぜ稲川会館を訪れたのですか?

2026年3月の報道では、六代目山口組の若頭として、稲川会と松葉会との三社親睦会に参加するためと説明されています。

Q5:稲川会の構成員は何人いますか?

警察庁の2025年末統計では、構成員は約1,600人です。準構成員等を含めた勢力は約2,600人となっています。

Q6:稲川会館では一般向けのイベントも開催されていますか?

一般向けの公共施設として運営されていることを示す公的情報は確認できません。報道で確認できる主な用途は、組織関係の会葬や会合などです。

まとめ:稲川会館横浜を理解するために押さえたいポイント

稲川会館横浜をめぐる情報を整理すると、最も重要なのは、施設と組織の主たる事務所を混同しないことです。

稲川会館は横浜市内にある活動拠点として報道され、会葬や団体間の会合などに利用されてきました。一方、稲川会の主たる事務所は公的資料上、東京都にあります。

2026年には、3月の六代目山口組・稲川会・松葉会による三社親睦会、7月の複数団体による会合が報道されました。竹内照明氏の訪問も、こうした団体間交流の一環として報じられています。

また、警察庁の最新の通年統計では、稲川会の構成員は約1,600人、準構成員等を含む勢力は約2,600人です。組織全体の規模は縮小傾向にある一方、2025年の代表者変更や2026年の会合報道からは、組織間の関係が継続している様子もうかがえます。

【プロの結論】 稲川会館横浜を理解する際には、①東京都公安委員会などが公示する組織の法的情報、②警察庁が公表する勢力統計、③報道各社が取材した会館の利用実態、という3つの情報を照合することが大切です。会館の存在だけで組織の所在地や内部事情を判断せず、確認できる事実に基づいて現在の位置づけを理解することが、誤情報に惑わされないための判断基準になります。

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相沢 直樹
トレンドリサーチャー 相沢 直樹
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スポーツ担当として7年以上の取材経験。sports領域の公式発表・配信元の告知を一次情報として確認し、確認できない情報は記事に含めない方針です。

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