2026年の巨人ファームで特に注目したいのは、浅野翔吾、石塚裕惺、皆川岳飛、ティマの4選手だ。
いずれも将来の一軍戦力として期待される選手だが、2026年の成績を見ると、それぞれ異なる強みが表れている。
1.浅野翔吾:ファームで打率3割超え、6本塁打
浅野翔吾(背番号51・外野手)
NPB公式の2026年ファーム個人成績によると、浅野の成績は次のとおり。
- 出場:62試合
- 打席:211
- 安打:59
- 本塁打:6
- 打点:33
- 盗塁:7
- 打率:.322
- 出塁率:.398
- 長打率:.514
特に注目したいのは、打率だけでなく長打率も.514に達している点だ。
一軍では9試合、打率.185だった一方、ファームでは62試合で打率.322。二軍で打席を重ねながら、打撃の確実性と長打力を示したシーズンだった。
浅野に求められる次の課題は、ファームで発揮した打撃を一軍の投手相手にも継続できるかどうかだ。
2.石塚裕惺:一軍49試合、ファームでも打率.319
石塚裕惺(背番号23・内野手)
石塚は2025年ドラフト1位で入団した内野手。2026年は一軍でも出場機会を得た。
NPB公式のファーム成績では、次の数字を記録している。
- 出場:31試合
- 打席:111
- 安打:29
- 本塁打:4
- 打点:18
- 盗塁:7
- 打率:.319
- 出塁率:.427
- 長打率:.484
一軍では49試合に出場し、打率.216だった。
一軍での経験とファームでの打撃成績を並べると、石塚が実戦を通して成長していることが分かる。
特に出塁率.427は評価したい数字だ。安打だけでなく、四球などを含めて出塁する能力も見せている。
今後は打撃の安定性に加え、守備位置の確立や一軍での継続的な出場が焦点となる。
3.皆川岳飛:打率.297、15盗塁の総合力
皆川岳飛(背番号39・外野手)
皆川は2026年のファームで安定した成績を残した外野手だ。
- 出場:84試合
- 打席:318
- 安打:82
- 本塁打:3
- 打点:28
- 盗塁:15
- 打率:.297
- 出塁率:.388
- 長打率:.413
82安打に加えて15盗塁を記録していることが特徴だ。
浅野やティマが長打力に強みを持つのに対し、皆川は出塁と走塁を組み合わせた攻撃ができる。
ファームで84試合に出場した経験も大きい。年間を通して試合に出続けることは、打撃の調子を維持するうえでも重要になる。
一軍の外野争いに加わるためには、打撃成績を維持しながら守備面でもアピールを続ける必要がある。
4.ティマ:10本塁打、46打点の長距離砲
J・ティマ(背番号50・外野手)
ティマは2026年5月25日に育成選手から支配下選手へ移行した。
ファームでの打撃成績は以下のとおり。
- 出場:78試合
- 打席:261
- 安打:64
- 本塁打:10
- 打点:46
- 打率:.269
- 出塁率:.314
- 長打率:.458
特に目立つのは46打点と10本塁打だ。
長打率.458という数字からも、単打だけに依存しない打撃スタイルがうかがえる。
支配下登録されたことは、球団が今後の戦力として期待していることを示す動きでもある。
ただし、支配下登録は一軍でのレギュラー確約ではない。今後は一軍投手への対応力や守備面を含めた総合的な評価がポイントになる。
4選手の2026年ファーム成績比較
| 選手 | 試合 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 |
|---|---|---|---|---|---|
| 浅野翔吾 | 62 | .322 | 6 | 33 | 7 |
| 石塚裕惺 | 31 | .319 | 4 | 18 | 7 |
| 皆川岳飛 | 84 | .297 | 3 | 28 | 15 |
| ティマ | 78 | .269 | 10 | 46 | 1 |
出典:NPB公式2026年度ファーム個人打撃成績。各選手のファーム公式戦成績。
この4人を比較すると、浅野は打率と長打力、石塚は出塁能力、皆川は走塁を含めた総合力、ティマは本塁打と打点が特徴となっている。
単純に打率だけで序列を決めるのではなく、打席数や役割、長打力、走塁まで含めて評価したいところだ。
【巨人の一軍・二軍入れ替え】育成昇格と10月30日の最新公示
巨人のファームを理解するうえで欠かせないのが、育成選手から支配下への昇格と、一軍・二軍間の選手移動だ。
2026年は育成選手から支配下選手へ移行した選手が複数いた。
2026年の主な育成から支配下への昇格
NPBの2026年度支配下選手登録公示には、次の8選手が記録されている。
| 公示日 | 選手 | ポジション |
|---|---|---|
| 3月24日 | E・ルシアーノ | 投手 |
| 3月24日 | 宇都宮葵星 | 内野手 |
| 4月6日 | 平山功太 | 内野手 |
| 5月25日 | J・ティマ | 外野手 |
| 6月25日 | 笹原操希 | 外野手 |
| 7月6日 | 知念大成 | 外野手 |
| 7月20日 | 代木大和 | 投手 |
| 7月31日 | 鈴木大和 | 外野手 |
この8人の昇格には、巨人の育成方針が表れている。
育成選手はファームで実戦経験を積み、成績や能力、チーム事情などを踏まえて支配下登録を目指す。
特にティマ、平山、知念、鈴木大和らは、育成枠から次のステージに進んだ選手として注目できる。
一軍登録と二軍での出場機会は別の仕組みで動くため、支配下登録された後もファームで調整する選手はいる。
10月30日公示:2027年度の育成契約予定者は12人
2026年10月30日、NPBは2027年度の育成選手保留者名簿を公示した。
NPBの説明では、この名簿は球団が翌年度も契約を結ぶ予定の育成選手を示すものだ。
巨人の掲載選手は12人。
投手7人
- 冨重英二郎
- 林燦
- 堀江正太郎
- 鈴木圭晋
- 西川歩
- 吹田志道
- 河野優作
捕手3人
- 松井蓮太朗
- 李健熙
- 坂本達也
内野手1人
- 竹下徠空
外野手1人
- C・フェリス
一方、同日の自由契約選手(育成選手)公示では、巨人の23人が対象となった。
- 投手:千葉隆広、木下幹也、園田純規、松井颯、田村朋輝、吉村優聖歩、富田龍、森本哲星、黃錦豪、F・グズマン、板東湧梧、花田侑樹、石田隼都、石田充冴、京本眞
- 捕手:喜多隆介、亀田啓太
- 内野手:中田歩夢、村山源、田上優弥、北村流音、川原田純平
- 外野手:相澤白虎
つまり、2026年の育成35人は、10月30日の公示で翌年度の保留予定12人と自由契約23人に分かれた。
ただし、自由契約は即引退を意味しない。自由契約となった選手は、NPBの野球協約に基づき、他球団を含めて選手契約を結べる状態になる。今後の再契約や移籍にも注目したい。
甲斐拓也の楽天移籍も2026年終了後の重要な動き
もう一つ見逃せないのが、甲斐拓也の移籍だ。
2026年10月30日、読売ジャイアンツと東北楽天ゴールデンイーグルスは、甲斐の金銭トレードに合意したと発表した。
甲斐はソフトバンク時代から実績を積み、2024年オフにFAで巨人へ加入。2025年は68試合に出場したが、2026年は13試合の出場にとどまった。
楽天への移籍によって、巨人の捕手陣は甲斐が抜けた状態で翌シーズンの編成を考えることになる。
捕手の競争では、岸田行倫、小林誠司、大城卓三、山瀬慎之助らの役割も注目される。ファームの若手捕手にとっても、上のカテゴリーへ進む機会を得られるかが焦点になる。
【2026年ファームのチーム成績】巨人は中地区2位、ファーム日本選手権準優勝
個人の成績だけでなく、チーム全体の戦いぶりも確認しておきたい。
2026年のファーム・リーグ中地区で、巨人は124試合を戦い、75勝47敗2分、勝率.615を記録した。
順位は横浜DeNAに次ぐ2位。DeNAは122試合で74勝40敗8分、勝率.649だった。
巨人は2位ながら勝ち越しを28とし、安定したシーズンを送った。
ファーム日本選手権2026の試合結果
2026年10月3日・ファーストステージ
横浜DeNA 1-3 巨人
巨人は中地区の同地区対決を制し、決勝進出を決めた。
2026年10月4日・ファイナルステージ
巨人 2-5 北海道日本ハム
巨人は決勝で日本ハムに敗れ、ファーム日本一には届かなかった。
日本ハムは29年ぶり2度目のファーム日本一を達成した。
NPBの表彰記録では、中山礼都が優秀選手賞を受賞。ファーストステージでは中山が4回に2ラン本塁打、岡田悠希も5回にソロ本塁打を放っている。
若手と一軍経験者が混在する巨人のファームが、短期決戦でも力を示した大会だった。
この大会結果からも、二軍は単に一軍に上がれなかった選手の集まりではないことが分かる。
公式戦での勝利を目指しながら、一軍の戦力を補い、次世代の主力を育てる役割を担っている。
【プロの結論】2027年に向けて巨人ファームで注目すべきポイント
2026年の巨人二軍を分析すると、注目すべき要点は大きく3つある。
1.若手野手の一軍定着
浅野翔吾、石塚裕惺、皆川岳飛、ティマの4人は、それぞれ異なる強みを持つ。
浅野は長打と打率、石塚は出塁能力、皆川は走塁と安定感、ティマは長打力が持ち味だ。
今後はファームでの成績だけでなく、一軍で同じ能力を発揮できるかが評価基準になる。
2.育成投手の支配下昇格
2026年はルシアーノ、代木大和らが育成から支配下に移行した。
投手陣では冨重英二郎、堀江正太郎、鈴木圭晋、河野優作らが翌年度の育成契約予定者に掲載されている。
若い投手がファームで登板機会を得て、制球力や球威、試合を組み立てる能力を伸ばせるかがポイントだ。
3.捕手と内野手の競争
甲斐拓也の移籍は、捕手陣の編成に変化をもたらす。
山瀬慎之助や坂本達也らには、守備面だけでなく、投手との連係や打撃でも成長が求められる。
内野手では石塚裕惺、平山功太、藤井健翔らの成長が楽しみだ。
ファームの選手を評価するときに大切なのは、打率や本塁打だけで判断しないこと。
出場試合数、打席数、守備位置、走塁、対戦相手のレベル、そして一軍で求められる役割まで見ておきたい。
これらを総合して見ると、2026年の巨人ファームは、若手野手の台頭と育成選手の昇格が同時に進んだシーズンだったと評価できる。
【巨人二軍メンバー2026】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年の巨人二軍メンバーは全部で何人ですか?
A1:NPBが10月1日に公示したファーム日本選手権の出場資格者は75人です。内訳は投手41人、捕手8人、内野手15人、外野手11人です。球団全体のシーズン終了時の登録選手は支配下70人、育成35人の計105人であり、75人とは集計対象が異なります。
Q2:巨人二軍で2026年に成績を残した若手は誰ですか?
A2:浅野翔吾はファーム62試合で打率.322、6本塁打。石塚裕惺は31試合で打率.319、4本塁打。皆川岳飛は84試合で打率.297、15盗塁。ティマは78試合で10本塁打、46打点を記録しました。
Q3:巨人の育成選手は2026年終了後どうなりましたか?
A3:NPBが10月30日に公示した2027年度育成選手保留者名簿には12人が掲載されました。同日の公示では23人が育成選手の自由契約対象となっています。自由契約は引退を意味せず、今後の契約動向によって所属先が決まります。
Q4:甲斐拓也は2026年シーズン終了後も巨人に所属していますか?
A4:いいえ。2026年10月30日に東北楽天ゴールデンイーグルスへの金銭トレードが発表されました。10月1日のファーム日本選手権資格者名簿には掲載されていますが、11月3日時点では楽天への移籍が決まっています。
Q5:2026年の巨人二軍はファーム日本一になりましたか?
A5:ファーム日本一には届いていません。10月3日の準決勝でDeNAに3対1で勝利しましたが、10月4日の決勝で日本ハムに2対5で敗れ、準優勝となりました。
まとめ:巨人二軍メンバー2026の最新状況と今後の注目点
2026年の読売ジャイアンツのファームは、75人のファーム日本選手権出場資格者を中心に、若手と一軍経験者が競争する体制となっていた。
投手では又木鉄平、石川達也、森田駿哉らが好成績を残し、野手では浅野翔吾、石塚裕惺、皆川岳飛、ティマがそれぞれの持ち味を発揮した。
チームはファーム・リーグ中地区2位からファーム日本選手権の決勝に進出し、準優勝。育成選手からの支配下昇格も相次いだ。
一方、10月30日には育成選手の保留者名簿が公示され、甲斐拓也の楽天移籍も発表されている。2027年に向けた選手編成は、新たな段階に入った。
巨人の二軍メンバーを正確に把握するには、NPBの年度別選手一覧、ファーム日本選手権出場資格者名簿、育成選手保留者名簿、支配下登録・移籍公示の4種類を照合することが最も確実だ。
2027年に向けては、浅野や石塚ら若手野手の一軍定着、育成投手の支配下昇格、捕手陣の新たな競争に注目したい。
主な情報源:日本野球機構(NPB)公式記録、読売ジャイアンツ関連発表、東北楽天ゴールデンイーグルス公式発表。成績は2026年度ファーム公式戦全日程終了時点。