2026年11月現在、武尊は競技者としての活動を終えているが、格闘技との関係を断ったわけではない。
公式プロフィールでは、元キックボクサー、アスリート、タレントとして紹介されており、SNSやYouTubeでの発信、イベント出演、セミナー活動などを継続している。
引退後の活動は、大きく4つの方向に分けられる。
① VASILEUS GYMを中心とした格闘技事業
武尊は、自身がプロデュースするVASILEUS GYMを中心に、格闘技事業にも関わっている。
公式プロフィールでは、VASILEUSビルのオーナーとしても紹介されている。
現役時代に培ったトレーニング経験や格闘技界での人脈を、次世代の選手育成や競技環境の発展に生かす立場だ。
選手として自分が勝つことだけを目標にするのではなく、競技を支える側へ活動の幅を広げている。
② DREAM UP! PROJECTで子どもたちを支援
引退後の活動で特に注目したいのが、武尊が代表を務める「DREAM UP! PROJECT.」だ。
このプロジェクトは、子どもたちが教育やスポーツ、音楽など、さまざまな経験に触れられる環境をつくることを目的としている。
2026年9月の公式発表では、次の実績が明らかになった。
- 2025年11月13日:ミャンマー・シャン州にシュエタウンタン僧院学校が完成。
- 2026年8月17日:武尊本人が完成した学校を訪問。
- 現在の通学者数:約1,200人。
- 2026年9月20日:東京のYANMAR TOKYOで第2回イベントを開催。
9月20日のイベントには、吉田沙保里、豊ノ島大樹、狩野舞子らスポーツ界の著名人や音楽関係者が参加。トークショーやライブ、スポーツ体験会などが行われた。
武尊は、学校を建設するだけでなく、子どもたちが夢を持てる環境を整えることが大切だという考えを示している。
これは、現役時代の知名度や人脈を社会貢献につなげる活動として注目される。
③ テレビ・YouTubeなどメディアへの出演
武尊は引退後も、格闘技に関する情報発信を続けている。
2026年7月にはONEの「Friday Fights 162」に登場し、チームメートの与座優貴のセコンドを務めた。
また、同年9月には「ONE SAMURAI TALK #3」への出演が公式サイトで告知された。
加えて、10月4日からテレビ東京系で放送が始まった「Let'sキックGOAT~ミライの格闘エンターテインメント~」にも出演者として発表されている。
こうした活動は、競技者としての経験を視聴者や次世代のファイターに伝える機会にもなっている。
④ ファンとの交流・イベント活動
2026年7月25日には、35歳の誕生日を記念した「TAKERU FAN CLUB 35th BIRTHDAY EVENT」が開催された。
これは引退後初のファンクラブイベントとして企画されたもの。
現役時代から応援してきたファンと直接交流し、トークなどを通じて感謝を伝える機会となった。
引退によってファンとの接点がなくなったわけではなく、試合以外の形で交流を続けている。
【復帰の可能性】武尊のカムバック発言は現役復帰の予告なのか?
武尊の引退をめぐって、現在も検索されているのが「復帰する可能性はあるのか」という疑問だ。
この話題が注目された理由は、2026年7月17日にタイで開催されたONEの大会で、本人がカムバックについて言及したためだ。
2026年7月17日のカムバック発言
タイ・バンコクのルンピニースタジアムで開催された「ONE Friday Fights 162」に武尊が登場した。
この日は、チームメートの与座優貴のセコンドを務めた後、リング上でインタビューを受けた。
引退後も厳しいトレーニングを続けている理由を聞かれた武尊は、次のように答えた。
「引退した後も身体を鍛え続けて、いつかカムバックする時が来るかも、しれない」
この発言は武尊の公式サイトにも掲載されており、日刊スポーツも報じている。
ロッタンも再戦の可能性に言及
この日の会場には、引退試合で対戦したロッタンも来場していた。
武尊がロッタンにリングへ上がるよう呼びかけ、2人は再会。ハグを交わす場面もあった。
武尊はロッタンに、再び強くなって戻ってきてほしいという趣旨のメッセージを送った。
それに対してロッタンも、将来復帰した際には武尊と再戦できればうれしいという考えを示した。
このやり取りは、ファンにとって印象的な場面となった。
復帰の可能性をどう判断すべきか
現時点では、次のように整理するのが妥当だ。
- 本人が復帰の可能性に触れた: 事実。
- 引退後もトレーニングを続けている: 本人が説明している。
- ロッタンとの再戦の話題が出た: 事実。
- 現役復帰の日程や対戦相手が決まった: 発表されていない。
- 引退を撤回した: そのような公式発表はない。
特に重要なのは、武尊が引退を決めた理由が首のヘルニアだったことだ。
身体を鍛えていることと、プロとして再び激しい試合に出場できる状態であることは別問題である。
復帰する場合には、身体の状態や本人の意思、競技を続けるうえでの安全性など、複数の条件が関係する。
したがって、7月の発言は「将来的な可能性を完全には否定していない」という意味で受け止めるべきで、現役復帰の決定と解釈するのは早い。
【よくある質問】武尊の引退に関するFAQ
Q1:武尊は本当に引退したのですか?
A1:はい。2026年4月29日の「ONE SAMURAI 1」でのロッタン戦を最後に現役を引退しました。5月1日の引退記者会見で本人が引退理由を説明し、その後も5月、9月、10月に引退セレモニーが行われています。
Q2:武尊の引退理由は首のヘルニアですか?
A2:本人が2026年5月1日の引退会見で、首のヘルニアを発症したことを明かしています。しびれや片側の筋力低下も経験しており、以前のように無理をして戦えなくなったことが引退判断に関係しました。
Q3:武尊はロッタンとの引退試合で勝ったのですか?
A3:はい。2026年4月29日の再戦で、武尊が5ラウンド2分22秒にTKO勝利しました。ONEフライ級キックボクシング暫定世界王座も獲得しています。
Q4:武尊はONE殿堂入りしたのですか?
A4:はい。2026年10月17日の「ONE SAMURAI 4」で引退セレモニーが行われ、ONE殿堂入りを果たしました。
Q5:武尊は現役復帰する可能性がありますか?
A5:2026年7月に「いつかカムバックする時が来るかも」と発言しています。ただし、復帰時期や試合の予定は発表されておらず、引退を撤回したわけではありません。
まとめ:武尊の引退は終わりではなく、新しい格闘技人生の始まり
2026年11月現在、武尊は現役を引退している。
2026年4月29日のロッタン戦では、前年のKO負けを覆す5ラウンドTKO勝利を収め、ONEフライ級キックボクシング暫定世界王座を獲得。首のヘルニアという身体的な問題を抱えながらも、最後の試合で大きな結果を残した。
その後の歩みも印象的だ。
5月28日のGOATで引退10カウントゴングを聞き、9月10日の超RIZIN.5でRIZINのファンに別れを告げ、10月17日のONE SAMURAI 4ではONE殿堂入りを果たした。
引退後は、VASILEUS GYMを中心とした格闘技事業、DREAM UP! PROJECTによる教育支援、メディア出演やファンイベントなど、活動の幅を広げている。
そして7月には、将来のカムバックを完全には否定しない発言もあった。
武尊の今後を判断するうえで大切なのは、引退後の活動と現役復帰を混同しないことだ。
K-1三階級制覇、那須川天心との対戦、ONEでの世界挑戦、そしてロッタンへのリベンジ。武尊が残した実績は、引退によって消えるものではない。
リング上で戦う選手から、格闘技界を支え、次の世代に夢をつなぐ存在へ。
2026年の武尊は、まさに新しいキャリアのスタート地点に立っている。