2026年のバレーボールブラジル男子代表は、国際大会で苦戦を経験しながらも、南米選手権で圧倒的な強さを取り戻した。ベルナルジーニョ監督が率いるチームは、7月のバレーボールネーションズリーグ(VNL)でファイナルラウンド進出を逃したものの、9月の南米選手権では5戦全勝、しかも全試合ストレート勝ちという成績で優勝。ロサンゼルスオリンピック2028の出場権を獲得した。
注目は、ダルラン・ソウザ、リカルド・ルカレリ、フェルナンド・カショパ、アドリアーノ・シャビエルらの役割分担だ。経験豊富な主力を残しながら、新しい戦力を組み込むチームづくりはどこまで進んでいるのか。2026年の最新代表メンバー、VNLの成績、南米選手権の結果、歴代オリンピック実績、FIVB世界ランキングを整理し、ブラジル男子バレーの現在地とLA28への展望を解説する。
【2026年最新情報】ブラジル男子バレー代表はVNL敗退から南米王者へ
2026年のブラジル男子代表を評価するうえで欠かせないのが、VNLと南米選手権という二つの大会で見せた対照的な結果だ。
ブラジルは長年、世界トップクラスの男子バレーボール強豪国として君臨してきた。しかし、2024年パリオリンピックでは8位に終わり、2026年のVNLでも期待された結果を残せなかった。
その一方、9月の南米選手権ではチームの完成度を大きく引き上げ、最大のライバルであるアルゼンチンとの最終戦を制した。単なる地域大会の優勝ではなく、LA28への切符を自力でつかんだ点に大きな意味がある。
2026年の主要大会成績
- 2026年7月:VNL予選9位、7勝5敗、19ポイント。
- 2026年8月:別大会の南米カップではブラジルB代表が準優勝。
- 2026年9月15~20日:南米選手権で5戦全勝、34回目の優勝。
- 2026年9月20日:ロサンゼルスオリンピック2028の出場権を獲得。
この結果から見えてくるのは、ブラジルが完全に力を失ったわけではないということだ。世界の強豪国が集まるVNLでは課題が残った一方、南米では攻撃力と組織力を発揮して優勝を果たした。現在の実力を判断するには、両大会の結果を分けて考える必要がある。
【VNL2026・南米選手権】敗退と全勝優勝を分けた試合内容
VNL2026は予選9位でファイナルラウンド進出を逃す
2026年のVNLでブラジル男子代表が記録した成績は、12試合で7勝5敗、19ポイントの9位だった。
大会終盤のシカゴ開催ラウンドでは、フランスに勝利した後、アメリカに0対3で敗戦。これによってファイナルラウンド進出圏から外れた。最終戦では中国を3対0で破ったものの、すでに上位進出の可能性は消滅していた。
ここでいうファイナルラウンドとは、VNL予選上位チームが進む決勝トーナメントを指す。ブラジルが大会決勝戦で敗れたという意味ではない。
世界トップクラスのチームと連戦するVNLでは、サーブで相手を崩す力、ブロックとレシーブの連係、試合中の修正能力が問われる。南米のライバルを相手に勝ち切る力と、世界の上位国を相手に安定して勝ち続ける力は別物だ。2026年のVNLは、ブラジルが後者を立て直す必要性を示した大会だった。
なお、VNLの公式成績では最終的に9位。予選7勝という数字だけを見れば一定の勝利数を確保しているが、上位8チームに入れなかったことが大きな課題として残った。
南米選手権2026は5戦全勝、1セットも落とさず優勝
ブラジルが巻き返しを見せたのは、9月15日から20日にリオデジャネイロのマラカナンジーニョで開催された男子南米選手権だった。
この大会にはブラジル、アルゼンチン、チリ、ボリビア、コロンビア、ベネズエラの6か国が参加。総当たり方式で争われ、優勝チームにはLA28の出場枠が与えられた。
ブラジルの試合結果は次のとおり。
- 9月15日・チリ戦:3対0(25-23、25-16、25-21)
- 9月16日・ボリビア戦:3対0(25-18、25-13、25-16)
- 9月17日・コロンビア戦:3対0(25-23、25-14、25-16)
- 9月19日・ベネズエラ戦:3対0(25-19、25-14、25-19)
- 9月20日・アルゼンチン戦:3対0(25-20、25-23、25-20)
特に重要だったのが、最終日のアルゼンチン戦だ。南米のライバルとの直接対決を3対0で制し、全勝優勝を確定させた。
決勝戦ではダルランが23得点を記録。すべてアタックによる得点で、攻撃の中心としてチームを勝利に導いた。ブラジルはアタック得点で47対38、ブロックでも7対2とアルゼンチンを上回っている。
FIVBの大会報告によると、ブラジルは5試合すべてをストレート勝ちで終えた。これは単に接戦を制した優勝ではなく、セット単位でも相手を圧倒した大会だったことを示している。
南米選手権34回目の優勝とLA28出場権
今回の優勝はブラジル男子にとって、南米選手権通算34回目のタイトルとなった。これまで開催された36大会のうち34大会で優勝しており、地域内での歴史的な強さは際立っている。
2023年大会ではアルゼンチンが優勝しており、ブラジルにとっては南米王者への復帰という意味もあった。
そして最大の成果は、ロサンゼルスオリンピック2028への直接出場権だ。南米選手権の優勝によって、ブラジルはオリンピック出場を確定させた。1964年の東京大会でバレーボールがオリンピック競技に採用されて以来、ブラジル男子はすべての大会に出場しており、この連続出場記録も継続することになった。
加えて、南米選手権の上位3チームには2027年男子ワールドカップの出場権も与えられ、ブラジル、アルゼンチン、チリが出場を決めている。
【2026年最新メンバー】ブラジル男子バレー代表14人と選手一覧
2026年9月の南米選手権でベルナルジーニョ監督が選んだ代表メンバーは14人。セッター、オポジット、アウトサイドヒッター、ミドルブロッカー、リベロの各ポジションに戦力を配置した構成となっている。
南米選手権2026のブラジル代表メンバー
セッター(2人)
- フェルナンド・カショパ(Fernando Cachopa)
- マテウス・ブラジリア(Matheus Brasília)
オポジット(2人)
- ダルラン・ソウザ(Darlan Souza)
- ブライアン(Bryan)
アウトサイドヒッター(5人)
- リカルド・ルカレリ(Ricardo Lucarelli)
- アドリアーノ・シャビエル(Adriano Xavier)
- ヘンリケ・オノラート(Honorato)
- アルトゥール・ベント(Arthur Bento)
- ルーカス・ベルグマン(Lukas Bergmann)
ミドルブロッカー(3人)
- フラビオ(Flávio Gualberto)
- ジャドソン(Judson)
- マテウス・ピンタ(Matheus Pinta)
リベロ(2人)
- マイキ(Maique)
- ピュレーザ(Pureza)
以上が南米選手権に実際に登録された14人だ。ブラジルバレーボール連盟(CBV)が9月14日に公表した代表メンバーと一致する。
VNL2026の登録30人にも注目
5月19日にCBVが公表したVNL登録メンバーは30人。大会登録枠には南米選手権の14人以外にも複数の選手が含まれている。
- セッター:ビエレル、フェルナンド・カショパ、マテウス・ブラジリア、レンデリック・レスレイ
- オポジット:ブライアン、チゾバ、ダルラン、オッペンコスキ、サビーノ、サミュエル
- アウトサイドヒッター:アドリアーノ、アルトゥール・ベント、ダグラス・ソウザ、オノラート、レオ・ルーカス、ルカレリ、ルーカス・ベルグマン、マイコン、パウロ、ロベルト
- ミドルブロッカー:バヘット、フラビオ、ギリェルメ・ヴォス、ジャドソン、マテウス・ピンタ、チエリ
- リベロ:アレ・エリアス、フィリピーニョ、マイキ、ピュレーザ
ここで注意したいのは、30人の登録リストと各大会で実際に出場する最終メンバーは同じではないという点だ。大会ごとの14人の選考には、対戦相手や選手のコンディション、チーム戦術などが反映される。
そのため、ブラジル男子バレーの最新メンバーを調べる際には、登録選手全体と特定大会の出場メンバーを区別することが大切だ。
【注目選手の関係性】ダルラン、ルカレリ、カショパ、アドリアーノの役割
2026年のブラジル男子代表を理解するには、単純な選手名の一覧だけでは不十分だ。誰が得点を担い、誰が攻撃を組み立て、誰がチームをまとめるのかを把握すると、南米選手権での勝利の構造が見えてくる。
主要選手とベルナルジーニョ監督の関係一覧
| 人物 | ポジション・役割 | 2026年の実績・注目点 |
|---|---|---|
| ベルナルジーニョ | 監督 | LA28までの強化を担う指揮官。選手育成と代表全体の強化にも関与 |
| ダルラン・ソウザ | オポジット | 南米選手権決勝で23得点。攻撃の最大の得点源 |
| リカルド・ルカレリ | アウトサイドヒッター・主将 | 南米選手権MVP。経験とリーダーシップでチームを支える |
| フェルナンド・カショパ | セッター | 大会ベストメンバー選出。攻撃を組み立てる司令塔 |
| アドリアーノ・シャビエル | アウトサイドヒッター | 南米選手権のベストメンバー選出。チリ戦では13得点 |
| ブライアン | オポジット | ベネズエラ戦で13得点。ダルランとともに攻撃を支える |
ダルラン・ソウザ:ブラジルの新しい得点源
2026年のブラジル代表で最も注目を集めた選手の一人が、オポジットのダルラン・ソウザだ。
オポジットは主に攻撃を担うポジションで、バックアタックや高いトスからの強打など、得点力が求められる。ダルランは南米選手権の決勝で23得点を挙げ、その役割を存分に果たした。
特筆すべきは、決勝での23得点がすべてアタックによるものだったことだ。特に第3セットだけで12本のスパイクを決め、試合の主導権を握った。
VNLでは世界の強豪を相手に苦戦したチームにとって、決定力を持つオポジットの存在は欠かせない。ダルランはLA28に向けても、攻撃の中心として期待される存在だ。
リカルド・ルカレリ:経験とリーダーシップの象徴
ルカレリは2026年のブラジル代表で主将を務めるアウトサイドヒッターだ。ダルランのような爆発的な得点力だけでなく、攻守両面の安定性や試合全体を見渡す判断力が求められる。
南米選手権では大会MVPに選出された。これはブラジルが単に若い選手の得点力に依存して優勝したわけではなく、経験豊富な主力選手がチーム全体のバランスを保っていたことを示している。
2026年のブラジル代表において、ルカレリは世代交代を進める一方でチームの安定感を維持する重要な存在だ。
フェルナンド・カショパ:攻撃の組み立て役
セッターのフェルナンド・カショパは、チームの攻撃を組み立てる司令塔だ。レシーブから返ってきたボールをどのアタッカーに配球するか、その判断が攻撃の質を左右する。
南米選手権では大会ベストメンバーにも選ばれた。強力なアタッカーがそろっていても、配球が単調になれば相手ブロックに読まれやすくなる。カショパには、ダルラン、ルカレリ、アドリアーノらを効果的に使い分ける役割がある。
アドリアーノ・シャビエル:攻撃の幅を広げる存在
アドリアーノはアウトサイドヒッターとして代表に名を連ねる選手だ。南米選手権のチリ戦では13得点を記録し、決勝では大会ベストメンバーにも選出された。
アウトサイドヒッターは攻撃だけでなく、サーブレシーブでも重要な役割を担う。攻撃力と守備力の両方を求められるため、チームの総合力を左右するポジションでもある。
ダルランが得点を積み上げ、カショパが配球を担い、ルカレリとアドリアーノが攻守の両面を支える。この役割分担が、南米選手権での安定した戦いにつながった。
【ベルナルジーニョ監督と世代交代】ブラジル男子代表が再建を進める理由
2026年のブラジル男子バレーを語るうえで、ベルナルジーニョ監督の存在は欠かせない。
本名はベルナルド・レゼンデ。ブラジルを代表する名将であり、選手としても指導者としてもオリンピックを経験している。男子代表では2004年アテネ大会と2016年リオデジャネイロ大会で金メダル、2008年北京大会と2012年ロンドン大会では銀メダルを獲得した。
2024年からLA28まで続く長期強化体制
ベルナルジーニョは2023年に男子代表の技術コーディネーターに就任し、2023年12月には2024年パリオリンピックまでの男子代表監督に就任した。
その後、2024年9月にCBVは契約延長を発表。ベルナルジーニョと女子代表のゼ・ロベルト監督は、ともにロサンゼルスオリンピック2028まで代表を率いる体制となった。
この契約で注目したいのは、シニア代表の指揮だけでなく、代表全体の技術コーディネーターとしての役割も担っていることだ。2023年に設けられた技術コーディネーターの仕組みを通じ、年代別代表との連携にも関与している。
つまり、目先の大会で勝つことだけではなく、次のオリンピックまでにどの選手を育て、どのような戦力構成を作るかという長期的な視点がある。
世代交代はベテラン排除ではなく段階的な融合
ブラジル男子代表の世代交代を考える際に重要なのは、経験豊富な選手を一斉に入れ替える形ではないという点だ。
2026年の代表には主将ルカレリが残る一方、ダルラン、アドリアーノ、アルトゥール・ベント、ルーカス・ベルグマンなど、多様な戦力が組み込まれている。VNLの30人登録枠にも、複数の若手・新戦力が含まれている。
世代交代を進める背景には、次のような構造的な理由がある。
- パリ五輪後の再建:2024年大会で8位に終わり、世界の上位国に対抗できるチームの再構築が必要になった。
- LA28を見据えた選手育成:2028年までの長期的な強化期間を利用し、若手に国際大会の経験を積ませる必要がある。
- 選手層の拡大:30人のVNL登録やB代表の活動を通じて、特定の主力選手だけに依存しない体制を整えている。
このB代表の活動を示す事例が、2026年8月の南米カップだ。ブラジルB代表はボリビアのコチャバンバで開催された大会でアルゼンチンにフルセットで敗れ、準優勝となった。マイコンが決勝で24得点を記録し、ビエレルは大会ベストセッターに選ばれている。
この大会は9月のシニア代表による南米選手権とは別の大会だ。両大会を区別する必要はあるが、A代表だけでなくB代表にも国際経験を積ませる仕組みがあることは、ブラジルの選手層を考えるうえで興味深い。
ベルナルジーニョ体制の特徴は、ベテランの経験を生かしながら、新しい戦力を段階的に取り込む点にある。南米選手権での優勝は、その方向性に一定の成果が表れた出来事だった。
【歴代オリンピック金メダルとFIVB世界ランキング】ブラジルの実力を検証
男子代表はオリンピックで3度の金メダル
ブラジル男子バレーは、オリンピックの歴史でも輝かしい実績を持つ。
男子代表が獲得した金メダルは、1992年バルセロナ大会、2004年アテネ大会、2016年リオデジャネイロ大会の3回だ。
銀メダルも1984年ロサンゼルス大会、2008年北京大会、2012年ロンドン大会の3回獲得している。
特に2004年から2016年にかけては、ブラジルが世界の男子バレーボール界を代表する存在として君臨した時代だった。2004年と2016年に金メダルを獲得し、その間の北京、ロンドンでも決勝まで進出している。
ただし、2020年東京大会では4位、2024年パリ大会では8位と、近年はメダル争いから遠ざかっている。2026年の再建は、過去の実績に戻るだけでなく、新しい競争環境に対応するための取り組みでもある。
2026年のFIVB世界ランキングは何位?
ブラジル男子の世界的な位置を把握する指標が、FIVB世界ランキングだ。
2026年9月9日付のランキング記録では、ブラジルは7位、312.13ポイントとなっている。これは9月の南米選手権開催前の数値であり、同大会の優勝後のポイント変動を含む11月5日時点の順位とは区別する必要がある。
FIVBのランキングは、単純な大会優勝回数だけで決まるものではない。2020年2月に導入された方式では、2019年1月以降の公式試合結果を基礎として、対戦相手の強さや試合結果などを反映したポイントが計算される。
そのため、南米選手権で優勝したことと、世界ランキングで上位に入ることは必ずしも同じ意味ではない。世界ランキングを上げるには、VNLやオリンピックなど、世界の強豪と対戦する機会で結果を積み重ねる必要がある。
LA28に向けた今後の課題
ブラジルは2026年9月の南米選手権でLA28出場権を獲得したため、今後の目標は出場権の確保から、オリンピック本大会でメダルを争えるチームを作ることへ移る。
注目すべき課題は大きく三つある。
- 世界トップ国への対応:VNLで9位に終わった結果を踏まえ、ポーランド、イタリア、アメリカ、日本などとの対戦で安定して勝てる力を取り戻すこと。
- 攻撃の選択肢を増やすこと:ダルランへの得点依存を抑え、ルカレリ、アドリアーノ、ミドル陣も含めて複数の攻撃ルートを確立すること。
- セッターと若手の連係強化:カショパやマテウス・ブラジリアらが異なる攻撃陣を効果的に使い、長期的なチームの安定性を高めること。
南米選手権の優勝は、ブラジルが持つ攻撃力とチームとしてのまとまりを示した。しかし、オリンピックで金メダルを争うには、VNLで露呈した世界レベルでの課題を解決する必要がある。
【よくある誤解を解消】ブラジル男子バレーに関するよくある質問(FAQ)
Q1:ブラジル男子バレー代表は2026年のVNLで優勝した?
A1:優勝していない。2026年のVNLは7勝5敗、19ポイントで予選9位となり、ファイナルラウンド進出を逃した。最終戦では中国に3対0で勝利している。
Q2:ブラジル男子代表は2026年の南米選手権で優勝した?
A2:優勝した。2026年9月20日にアルゼンチンを3対0で破り、5試合全勝、全試合ストレート勝ちで34回目の南米選手権タイトルを獲得した。
Q3:ブラジル男子バレーはLA28に出場できる?
A3:出場が確定している。2026年9月の南米選手権で優勝したことで、ロサンゼルスオリンピック2028の南米代表枠を獲得した。
Q4:2026年のブラジル男子代表監督は誰?
A4:ベルナルジーニョ(ベルナルド・レゼンデ)監督。2024年9月に契約がLA28まで延長され、シニア代表の指揮と代表全体の技術強化を担っている。
Q5:2026年のブラジル男子代表で最も注目される選手は?
A5:得点面ではダルラン・ソウザが注目される。南米選手権決勝で23得点を記録した。主将ルカレリは大会MVPに選ばれ、セッターのカショパとアドリアーノも大会ベストメンバーに選出されている。
Q6:ブラジル男子バレーはオリンピックで何回金メダルを獲得している?
A6:男子代表は1992年、2004年、2016年の3回。銀メダルは1984年、2008年、2012年の3回獲得している。
Q7:ブラジル男子バレーの世代交代は完了している?
A7:完了したとはいえない。2026年もルカレリのような経験豊富な選手が主将を務める一方、ダルランやアドリアーノなどの戦力が中心的な役割を担っている。ベテランと新戦力を融合させながらLA28に向けた強化が続いている。
まとめ:ブラジル男子バレー2026年の実力とLA28への展望
2026年のブラジル男子バレー代表は、VNLで9位に終わるという厳しい結果を経験した一方、南米選手権では5戦全勝、1セットも落とさない圧倒的な優勝を達成した。
この二つの結果は矛盾するものではない。南米での競争力は依然として非常に高いが、世界のトップチームを相手に安定して勝つためには、攻撃の幅、守備の連係、選手層の厚さをさらに強化する必要がある。
個人に目を向けると、ダルラン・ソウザは決勝23得点という数字で新たな得点源としての存在感を示した。リカルド・ルカレリは主将と大会MVPという立場からチームを支え、フェルナンド・カショパは司令塔として攻撃を組み立てた。アドリアーノ・シャビエルも攻守両面で存在感を発揮している。
そして、ベルナルジーニョ監督の下で進む世代交代は、ベテランを切り離す急激な変化ではなく、経験と新しい戦力を組み合わせる段階的な再建だ。
2026年のブラジル男子代表を評価する際の判断基準は、南米選手権の優勝だけでなく、世界大会でどこまで競争力を取り戻せるかという点にある。
LA28への出場権を手にした今、ブラジルに必要なのは、かつてのオリンピック王者という肩書を守ることではない。新しい世代の力で、再び世界の頂点を狙えるチームを作ることだ。2027年以降のVNL、ワールドカップ、そして2028年のロサンゼルスオリンピックに向けて、ベルナルジーニョ体制の進化が注目される。
主な事実確認資料
- ブラジルバレーボール連盟(CBV):2026年VNL登録選手、南米選手権代表14人、各試合結果。
- FIVB:2026年南米選手権優勝、LA28出場権、決勝の個人成績。
- Volleyball World:VNL2026最終順位、代表選手一覧、南米選手権大会ベストメンバー。
- Olympedia:男子バレーボールのオリンピック歴代成績。
- FIVB世界ランキング関連資料:2026年9月9日付のランキング記録。
※世界ランキングの7位・312.13要点は2026年9月9日時点の記録であり、11月5日時点のリアルタイム順位ではありません。