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【1984年】初代・石立鉄男のCMが生んだ「お前はどこのわかめじゃ?」

氷室 美冬 氷室 美冬 • 更新: • 公開: • 読了約 17 分
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わかめラーメンのCMの原点は、1984年に初公開された石立鉄男さん出演のテレビCMです。エースコックの公式発表でも、初公開年は1984年と明記されています。

当時のCMを象徴するのが、独特の口調で放たれる「お前はどこのわかめじゃ?」というセリフです。加えて、「わ〜かめ好き好きピチピチ〜」という軽快なCMソングが組み合わさり、商品名と映像、出演者のキャラクターが一体となった広告に仕上がっていました。

石立さんの存在感を生かしたユーモラスな演出は、商品を紹介するだけでなく、CMそのものを記憶に残るエンターテインメントに変えました。現在もこのフレーズが通じるのは、短い言葉と独特の言い回しが強く結び付いていたためです。

商品の発売は1983年、CMの初公開は1984年

ここで押さえておきたいのが、商品の発売年とCMの公開年の違いです。

エースコックの公式ブランドヒストリーによると、わかめラーメンは1983年6月に誕生しました。当時は、和風のイメージが強いわかめとラーメンの組み合わせを疑問視する声もあったといいます。

そこで同社が打ち出したのが、健康的な食材としてのわかめと、魚介エキスのコクを生かしたスープ、香ばしい直火焙煎ごまの組み合わせでした。

商品の独自性を印象付けるうえで、石立さんのCMは大きな役割を担いました。商品発売の翌年にCMが登場したという時系列を理解すると、1984年が歴史の起点として扱われる理由も分かります。

【2016年】柳沢慎吾が32年ぶりに復活!「復活篇」の見どころ

わかめラーメンcm

1984年の石立鉄男さんのCMから32年後、2016年3月21日に全国放映が始まったのが、柳沢慎吾さん出演の「復活篇」です。

エースコックは2016年3月16日の公式ニュースリリースで、石立さんの人気CMを柳沢さんによって32年ぶりに復活させると発表しました。往年の名セリフも再現するという、過去のCMを知る世代にはたまらない企画でした。

なぜ柳沢慎吾が選ばれたのか?

起用の背景には、柳沢さん自身が石立さんのCMに強い思い入れを持っていたことがあります。

エースコックの発表資料によれば、柳沢さんは以前からテレビ番組などで「お前はどこのわかめじゃ?」のものまねを披露していました。若い頃から石立さんに憧れていたことも、今回の起用につながっています。

柳沢さんは1979年にドラマ「3年B組金八先生」でデビュー。その後、「ふぞろいの林檎たち」シリーズなどのドラマや映画に出演し、俳優としてのキャリアを築いてきました。バラエティー番組で見せる独特のテンポや明るいキャラクターも、わかめラーメンのCMとの相性が良かったと考えられます。

2016年版は単なる昔のCMのコピーではない

「復活篇」の面白さは、昔の映像をそのまま再現するのではなく、柳沢さんの持ち味を取り入れたことです。

オリジナルCMで登場した5人の新体操風の女性たちに代わり、2016年版ではわかめの妖精に扮した5人の柳沢慎吾さんが登場します。

法被姿で浜辺に立ち、巨大なうちわをあおぐ演出は旧CMを思い起こさせるもの。加えて、わかめをイメージした特注のジャンプスーツ姿で踊る5人の柳沢さんが、映像に強烈なインパクトを与えます。

そして、ラストには柳沢さんの代名詞ともいえる「あばよ!」が登場。空には「いい夢みろよ!」というメッセージも映し出されました。

「お前はどこのわかめじゃ?」

「あばよ!」

石立さんの名セリフを引き継ぎながら、柳沢さん独自の笑いを加えた構成です。公式ニュースリリースには、過去のCMと見比べて楽しめるように制作した意図も記されています。

なお、エースコックが2016年4月に発表した資料では、CM放映と商品リニューアルを実施した同年3月のわかめラーメンシリーズの売上が、前年同月比330%に達したと報告されています。これは同社調べの数値であり、CMだけの効果を示すものではありませんが、ブランドを再び話題にする施策として大きな反響があったことをうかがわせます。

【歴代CM出演者一覧】石立鉄男・柳沢慎吾・ゆうちゃみの関係と変遷

わかめラーメンCMの歴史を整理すると、中心となる出演者は3人です。

初代の石立鉄男さんが昭和の名作CMを生み、2016年には柳沢慎吾さんがその世界観を復活させました。そして2025年には、ゆうちゃみさんが3代目CMキャラクターに就任しています。

ここでは、出演者と年代、演出、名セリフの関係を一覧にまとめます。

年代 出演者・CM 演出・名セリフ 1983年 商品誕生 エースコックのわかめラーメン発売。CMの前年に当たる。 1984年 初代・石立鉄男 「お前はどこのわかめじゃ?」と「わ〜かめ好き好きピチピチ〜」が登場。 2016年3月 2代目・柳沢慎吾 「復活篇」。5人のわかめの妖精、名セリフの再現、「あばよ!」が見どころ。 2025年1月31日 3代目・ゆうちゃみ 「令和」篇を公開。往年のCMソングと名セリフを現代風にアレンジ。 2025年2月2日 ゆうちゃみ 「令和」篇と関西弁バージョンの全国放映を開始。 2026年11月 公式動画の掲載状況 「令和」篇、関西弁バージョン、石立鉄男さんVer.を公式CMページで確認できる。

この表で注目したいのは、3人が単に同じ役割を交代しているわけではない点です。

石立さんはCMの原型を作った人物、柳沢さんはその記憶を笑いとともに復活させた人物、ゆうちゃみさんは若い世代に向けてブランドの世界観を再構築した人物という関係にあります。

なお、エースコックが2025年の発表でゆうちゃみさんを「3代目CMキャラクター」と明記しています。歴代出演者を調べる際には、この公式な位置付けが重要な基準になります。

【2025年最新CM】ゆうちゃみが3代目に就任!令和篇と関西弁バージョン

2025年1月31日、エースコックは新CM「令和」篇を公式YouTubeチャンネルで先行公開しました。テレビでの全国放映は同年2月2日から始まっています。

出演者は、モデル・タレントとして活動するゆうちゃみさん。エースコックは彼女をわかめラーメンの3代目CMキャラクターとして起用しました。

ゆうちゃみ版は昭和の懐かしさと令和の明るさが融合

新CMでは、ゆうちゃみさんが法被姿で登場します。往年のCMソング「わ〜かめ好き好きピチピチ〜」に合わせ、巨大なうちわを扇ぎながら「ピチピチ〜」「イキイキ〜」と歌う演出です。

加えて、わかめラーメンのオリジナルキャラクターである「わかめくん」「コーンくん」「メンマさん」「ごまさん」が登場。彼らをまとめる「団長」も加わり、ゆうちゃみさんと一緒にロカビリー風のダンスを披露します。

最後には、おなじみの名セリフ「お前はどこのわかめじゃ?」が登場。昭和版の記憶を残しながら、ゆうちゃみさんらしい明るくポップな雰囲気に仕上げています。

エースコックの公式インタビューで、ゆうちゃみさんは起用を聞いた際の気持ちについて「うちでいいの!」と思ったと振り返っています。また、わかめラーメンは小さい頃から食べていた日常の味だったとも語っています。

関西弁バージョンのセリフは「あんたどこのわかめなん?」

2025年版でもう一つ見逃せないのが、関西弁バージョンです。

大阪出身のゆうちゃみさんらしさを生かし、従来の「お前はどこのわかめじゃ?」を次のようにアレンジしています。

「あんたどこのわかめなん?」

「うまめ!」

標準的な言い回しから、親しみやすい関西弁に変わることで、同じ名セリフでも印象が大きく変わります。

ここで重要なのは、関西弁版が別の出演者による新シリーズではないという点です。どちらもゆうちゃみさんが出演する2025年の同一キャンペーンのCMバリエーションです。

また、エースコックの公式発表では、両バージョンとも2025年1月31日公開、2月2日全国放映開始とされています。

公式動画で見られる2025年版のポイント




【2026年現在】わかめラーメンのCMは誰が出演?公式動画の最新状況

2026年11月時点で、わかめラーメンのCMを確認するなら、エースコック公式サイトの「CM動画」ページが最も確実です。

同社の公式CM一覧では、わかめラーメン関連の動画として、次の3種類が掲載されています。

- わかめラーメンTVCM「令和」篇
- わかめラーメンTVCM「令和」篇 関西弁バージョン
- わかめラーメンTVCM 石立鉄男さんVer.

この掲載状況から、現在のブランド広告でゆうちゃみさんの令和版が重要な位置を占めていることが分かります。一方、石立さんの映像も公式アーカイブで確認でき、過去のCMを振り返れる状態です。

注意したいのは、公式サイトに掲載されていることと、テレビで現在も同じ頻度で放映されていることは別だという点です。公式CMページは視聴可能な動画を確認する資料として利用し、実際の放映期間については個別の発表を基準にするのが適切です。

また、2016年の柳沢慎吾さん版は歴史的に重要な復活CMですが、2026年時点の公式CM一覧には掲載されていません。現在の公式動画ページにある石立さん版と、2016年の復活篇を混同しないようにしましょう。

公式動画を探す場合は、エースコックのCM一覧から「わかめラーメン」を選ぶと、対象動画をまとめて確認できます。

 

【プロの結論】わかめラーメンCMが40年以上愛される理由とは?

わかめラーメンのCMが長く記憶されている理由は、出演者の知名度だけではありません。昭和から令和まで、広告の中心に置くべき要素を変えずに、表現だけを時代に合わせて更新してきたことにあります。

1. 名セリフとCMソングがブランドの記憶装置になっている

「お前はどこのわかめじゃ?」という言葉には、商品名の「わかめ」が自然に含まれています。加えて、CMソングの「わ〜かめ好き好きピチピチ〜」も、商品を直接連想させる仕掛けです。

商品名を何度も説明するのではなく、セリフと音楽を通して記憶に残す。こうした構成は、短いテレビCMでもブランドを印象付けるうえで効果的です。

2. 出演者を変えてもCMの核は変えない

石立鉄男さん、柳沢慎吾さん、ゆうちゃみさんは、それぞれ異なる世代に親しまれている出演者です。

石立さんには昭和のテレビドラマを代表する俳優としての存在感があり、柳沢さんにはものまねや独特のリアクションを生かした笑いがあります。ゆうちゃみさんには、若い世代に親しまれる明るさとギャル文化のイメージがあります。

3人の個性は異なりますが、名セリフや音楽という共通の軸があるため、出演者が変わっても別のブランドのCMに見えません。

3. 懐かしさを若い世代への入り口にしている

2025年版のゆうちゃみさん起用は、単純な懐古企画ではありません。

広告制作を担当した大広の紹介によると、今回のCMでは過去の歌やセリフを広告資産として活用する一方、具材キャラクターや団長を登場させ、新たなブランド資産を作ることにも取り組んでいます。

昔からのファンには懐かしさを届け、初めてCMを見る若い世代にはキャラクターやダンスで興味を持ってもらう。世代をまたぐ広告設計が、令和版の大きな特徴です。

よくある誤解と正しい情報

わかめラーメンCMについては、年代や出演者が混同されることがあります。特に次の3点は整理しておきたいところです。

- 誤解:わかめラーメンは1984年発売。 正しくは商品発売が1983年6月、CMの初公開が1984年です。
- 誤解:柳沢慎吾さんが最初の出演者。 初代は石立鉄男さんで、柳沢さんは2016年の復活篇に起用された2代目に当たります。
- 誤解:関西弁バージョンは別のタレントが出演している。 2025年版の関西弁バージョンも、ゆうちゃみさんが出演しています。

こうした違いを理解するには、出演者の名前だけでなく、CMの公開年とエースコックの公式発表をセットで確認することが大切です。

【わかめラーメンのCM】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:わかめラーメンの初代CM出演者は誰ですか?
A1:初代CM出演者は俳優の石立鉄男さんです。1984年に初公開されたCMで、「お前はどこのわかめじゃ?」という名セリフが人気を集めました。

Q2:わかめラーメンのCMに柳沢慎吾が出演したのは何年ですか?
A2:2016年です。3月21日から全国放映された「復活篇」で、1984年の石立鉄男さん出演CMを32年ぶりにリバイバルしました。

Q3:2025年のわかめラーメンCMに出演している女性は誰ですか?
A3:タレントのゆうちゃみさんです。2025年1月31日に「令和」篇が公開され、2月2日から全国放映されました。エースコック公式発表では3代目CMキャラクターとされています。

Q4:ゆうちゃみ出演の関西弁バージョンはありますか?
A4:あります。「お前はどこのわかめじゃ?」を「あんたどこのわかめなん?」にアレンジし、最後は「うまめ!」というポーズで締めくくります。

Q5:わかめラーメンのCMソングは何という曲ですか?
A5:「わ〜かめ好き好きピチピチ〜」というフレーズで知られるCMソングです。1984年の石立鉄男さん出演CMから親しまれ、2016年の柳沢慎吾さん版、2025年のゆうちゃみさん版にも受け継がれています。

Q6:2026年現在、わかめラーメンのCMはどこで見られますか?
A6:エースコック公式サイトのCM動画一覧で確認できます。「令和」篇、関西弁バージョン、石立鉄男さんVer.が掲載されています。

Q7:わかめラーメンのCMは1984年からずっと同じ出演者ですか?
A7:いいえ。初代の石立鉄男さん、2016年の柳沢慎吾さん、2025年のゆうちゃみさんと、時代に合わせてCMキャラクターが変わっています。名セリフとCMソングは世代を超えて受け継がれています。

まとめ:石立鉄男から柳沢慎吾、ゆうちゃみへ受け継がれるCMの魅力

エースコックのわかめラーメンCMは、1984年の石立鉄男さん出演CMを出発点に、2016年の柳沢慎吾さんによる「復活篇」、2025年のゆうちゃみさんによる「令和」篇へと続いてきました。

「お前はどこのわかめじゃ?」という名セリフと「わ〜かめ好き好きピチピチ〜」のCMソングは、3世代の広告をつなぐ共通の財産です。

特に2025年版は、懐かしい演出を残しながら、ゆうちゃみさんの明るいキャラクターや関西弁バージョン、具材キャラクターの活用によって、新しい世代にも届くCMへと進化しました。

2026年に歴代CMを見比べるなら、まずは石立さんの1984年版、次に柳沢さんの2016年「復活篇」、そしてゆうちゃみさんの2025年「令和」篇を順番に視聴するのがおすすめです。同じ名セリフが時代によってどう変化したのかを比べると、わかめラーメンというブランドが長く愛されてきた理由が見えてきます。

懐かしさを守りながら、新しい世代に向けて変化する。わかめラーメンCMの歴史は、昭和から令和へと続く日本のテレビ広告の面白さを感じさせてくれます。


主な参照資料:エースコック公式ニュースリリース(2016年3月16日、2025年1月31日)、エースコック公式ブランドヒストリー・CM動画一覧、大広の広告制作実績、AdverTimes(2025年2月5日)。

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コンテンツディレクター 氷室 美冬
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