今回の休園をめぐって、特に注意したいのが「日本モンキーセンター」と「日本モンキーパーク」の違いです。
名前がよく似ており、同じ場所に隣接しているため、両方とも閉園したと勘違いする人もいる可能性があります。
しかし、両施設は運営主体も目的も異なります。
運営している組織が違う
日本モンキーセンターは、公益財団法人日本モンキーセンターが運営する霊長類の動物園です。
サル類の研究、保護活動、教育普及、飼育動物の福祉などを目的としています。
一方、日本モンキーパークは、株式会社名鉄インプレスが運営する遊園地です。
アトラクションや子ども向けのレジャー施設を楽しむ場所であり、動物園とは事業内容が異なります。
| 比較項目 | 日本モンキーセンター | 日本モンキーパーク |
|---|---|---|
| 施設の種類 | 動物園・博物館 | 遊園地 |
| 運営主体 | 公益財団法人日本モンキーセンター | 株式会社名鉄インプレス |
| 主な目的 | 霊長類の研究・保全・教育・展示 | レジャー・アトラクション |
| 2026年10月19日以降 | 施設整備のため全園休園 | 通常営業を継続 |
| 入園 | 友の会限定開園日などに限る | 通常営業日に入園可能 |
| 休園理由 | 大規模な施設整備 | 今回の動物園の休園とは無関係 |
日本モンキーパークの公式発表でも、隣接する日本モンキーセンターが休園した後も遊園地は通常営業すると案内されています。
したがって、動物園が休園しているからといって、遊園地まで閉まっているわけではありません。
日本モンキーセンターの入園料はどうなった?
休園前の通常営業日に適用されていた日本モンキーセンターの入園料は次のとおりです。
- 大人(高校生以上):1,200円
- 小中学生:500円
- 幼児(3歳以上):300円
この料金は2026年10月18日までの通常営業日に適用されていました。
現在は通常営業が休止しているため、一般向けの通常入園券を購入して自由に入園することはできません。
ただし、友の会限定開園日には、会員の同伴者に限り上記料金で入園できます。
日本モンキーパークの入園料は?
日本モンキーパークは営業を続けているため、遊園地の入園料金は別途設定されています。
2026年9月19日から2027年2月28日までの公式料金案内では、次の料金が掲載されています。
- 大人(中学生以上):平日1,300円、土日祝1,500円
- 子ども(2歳以上):平日900円、土日祝1,000円
アトラクション乗り放題が付くワンデーパスポートも販売されています。
ここで注意したいのは、遊園地の入園券を購入しても、休園中の日本モンキーセンターに入れるわけではないということです。
動物園と遊園地は別施設として考える必要があります。
【アクセス・現在の状況】犬山市の日本モンキーセンターへ行く際の注意点
日本モンキーセンターの所在地は、愛知県犬山市犬山官林26です。
日本モンキーパークと隣接しているため、犬山観光と組み合わせて訪れやすい立地にあります。
ただし、2026年11月現在は動物園の一般営業が休止しているため、アクセス方法を調べる際にも注意が必要です。
電車・バスでのアクセス
公式案内によると、公共交通機関を利用する場合は名鉄犬山駅が最寄りの主要駅です。
- 名鉄名古屋駅から犬山線特急で約26分
- 犬山駅東口から徒歩約20分
- タクシーなら約5分
- 路線バスなら約5分、片道200円
路線バスは犬山駅東口から岐阜バスの「リトルワールド・モンキーパーク線」に乗り、「モンキーパーク」停留所で下車します。
車でのアクセス
車の場合は、次のルートが案内されています。
- 名神高速道路・小牧ICから国道41号線経由で約20分
- 名古屋高速道路・小牧北ICから国道41号線経由で約20分
- 中央自動車道・小牧東ICから尾張パークウェイ経由で約10分
公式アクセス案内に掲載されている普通車の駐車料金は1,000円です。
駐車場は日本モンキーパークに運営委託されています。
ただし、現在は動物園の通常営業がありません。駐車場が利用できることと、動物園に入園できることは別です。
友の会限定開園日や日本モンキーパークへの来園を予定している場合は、各施設の営業情報を確認してから出発しましょう。
【プロの結論】日本モンキーセンターの休園は終わりではなく再出発への準備
今回の休園を考えるうえで重要なのは、施設の営業状況と、公益財団法人としての活動状況を分けて理解することです。
日本モンキーセンターは、1956年に設立された霊長類研究の歴史を持つ施設です。
現在の動物園が開園した1962年から60年以上が経過し、設備の老朽化が深刻になりました。
そのため、2026年の創立70周年という節目に、長期間の休園を伴う大規模整備に踏み切りました。
今回の動きから読み取れる要点は3つあります。
1. 動物園の価値は展示数だけでは決まらない
約50種700頭という飼育規模は大きな魅力ですが、これからの動物園には、動物が本来の行動を発揮できる環境や、健康・社会性を維持できる飼育設備が大切です。
施設整備は、来園者向けの見た目を変えるだけではなく、動物の生活環境を改善するための投資でもあります。
2. 休園中も研究・保全活動を支える仕組みが必要
一般来園者が入園できない期間にも、動物の飼育や研究、教育活動には継続的な取り組みが必要です。
友の会制度を継続することは、こうした活動を支える財政的・人的な基盤を維持する意味も持っています。
3. 再開時には施設の安全性と動物福祉が評価の基準になる
再開後の日本モンキーセンターに期待されるのは、単に新しい施設が完成することではありません。
動物が快適に暮らせるか、野生での生態を理解できる展示になっているか、研究・教育施設としての役割を果たせるかが重要です。
数年間の休園は長く感じられますが、動物園の将来を考えれば、必要な時間といえるでしょう。
【日本モンキーセンターの現在】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:日本モンキーセンターはなぜ休園したのですか?
A1:1962年に開園した施設の老朽化が進み、安全面と動物福祉面で抜本的な整備が必要になったためです。2026年10月19日から全園休園し、大規模な施設整備を進めています。
Q2:日本モンキーセンターはいつ再開しますか?
A2:2026年11月3日現在、正式な再開日は発表されていません。2026年7月の公式発表では、おおむね3~4年程度の休園を想定しています。ただし、工事の進行状況によって延長される可能性があります。
Q3:約700頭のサルはどこへ移送されるのですか?
A3:すべての動物が他園へ移るわけではありません。仮設獣舎などを利用して園内で飼育を続ける方針が示されている一方、国内外の他園館との連携も進められています。チベットモンキー4頭については、横浜市立よこはま動物園ズーラシアへの移動計画が2026年2月に発表されました。
Q4:休園中も日本モンキーセンターに入れますか?
A4:一般向けの通常営業は休止しています。ただし、友の会会員とその同伴者を対象とした限定開園日が設けられています。2026年11月の次回予定日は21日から23日です。
Q5:日本モンキーパークも休園していますか?
A5:いいえ。日本モンキーパークは日本モンキーセンターとは別組織が運営する遊園地であり、2026年10月19日以降も通常営業を続けています。
Q6:日本モンキーセンターは閉園・廃業したのですか?
A6:いいえ。今回の措置は施設整備のための長期休園です。公益財団法人日本モンキーセンターは存続し、動物の飼育、研究、保全、教育活動なども継続しています。
まとめ:日本モンキーセンターの再開に向けて注目したいこと
日本モンキーセンターは、2026年10月19日から施設整備のため全園休園しています。
今回の決断の背景にあるのは、60年以上にわたって使われてきた施設の老朽化と、飼育動物の安全・福祉を改善する必要性です。
再開は3~4年程度を想定していますが、正式な日程は未定です。約50種700頭の動物たちについても、園内での飼育継続や他園館との連携を組み合わせて対応しています。
また、隣接する日本モンキーパークは通常営業を続けており、友の会限定開園や研究・教育活動を通じて、日本モンキーセンターとのつながりも維持されています。
これから注目すべきなのは、再開の日付だけではありません。
動物たちがどのような環境で暮らすことになるのか、展示がどう変わるのか、そして霊長類研究の拠点としてどのような役割を果たしていくのか。
70年の歴史を持つ日本モンキーセンターが、次の時代にどのような姿で戻ってくるのか、今後の公式発表が待たれます。
主な情報源:公益財団法人日本モンキーセンター公式発表・公式営業案内・友の会案内、メ~テレ、東海テレビ、犬山観光ナビ、日本モンキーパーク公式発表。記事の情報基準日:2026年11月3日。