2026年に横浜で開業した商業施設のなかでも、今回の2施設は開発コンセプトが大きく異なります。関内駅前のBASEGATE横浜関内は、買い物・飲食・ホテル・スポーツ・デジタル体験を一体化した都市型施設。新綱島MICCAは、歴史的な古民家を残しながら、飲食店や生活サービスを集めた地域密着型施設です。
まずは、開業日や店舗数、アクセス、主な施設を整理します。施設の事業者発表や公式施設案内を基にした比較です。
両施設の共通点は、駅から徒歩1分というアクセスの良さです。一方、店舗数には34店舗の差があり、施設の規模や過ごし方も異なります。BASEGATE横浜関内は広域から人を呼び込む目的地型、新綱島MICCAは地域の日常に溶け込む生活拠点型という違いがあります。
なお、BASEGATE横浜関内は三井不動産を代表企業とする8社による開発プロジェクトです。新綱島MICCAは東急、住友林業、再生建築研究所などが関わる事業で、それぞれ異なる開発主体が横浜の新しい街の魅力を生み出しています。
【BASEGATE横浜関内】55店舗の全貌と注目のグルメ・体験施設

2026年3月19日午前11時にグランドオープンしたBASEGATE横浜関内は、横浜市旧市庁舎街区活用事業として誕生した大規模複合施設です。
施設全体の敷地面積は約1万6,500平方メートル、延床面積は約12万8,500平方メートル。商業施設だけではなく、オフィス、ホテル、エンターテインメント施設、新産業創造拠点などが集まっています。
旧横浜市庁舎行政棟を保存・活用した建物と、新しい高層タワーや商業棟を組み合わせている点が大きな特徴です。単独のショッピングモールとは異なり、関内の歴史を残しながら新しい都市機能を加えた街区として整備されました。
BASEGATE横浜関内のテナント一覧と注目店舗
商業エリアに入居する店舗は全55店舗。そのうち34店舗が「スタジアム横バル街」に集まっています。
施設公式のテナント一覧には、横浜らしい銘菓を扱う店舗から、国内外の料理を提供する飲食店、書店、カフェ、スポーツ関連施設まで幅広い業態が掲載されています。
代表的な店舗をジャンル別に整理すると、次のようになります。
グルメ・カフェ・スイーツ
- スターバックス ティー&カフェ
- ポンパドウル
- Sarabeth’s
- 梅蘭
- UNI COFFEE ROASTERY BON BON
- ありあけハーバースタジアム
- 横濱元町霧笛楼
- ガトー・ド・ボワイヤージュ
レストラン・専門料理
- The TRATTORIA SALVATORE CAFE
- まぐろ問屋 三浦三崎港
- うなぎ四代目菊川
- KollaBo
- Buono! Pasta
- 淡麗拉麺 己巳
- DESI TANDOOR B.B.Q
- ベトナム屋台 チャオメン
書籍・ライフスタイル
- 有隣堂
- YURINDO Port Bazaar
特に注目したいのが、スタジアムサイドテラスとザ レガシーに広がる「スタジアム横バル街」です。34店舗の小型飲食店が集まり、さまざまな料理を少しずつ楽しめる飲食ゾーンとして計画されています。
イタリアン、ラーメン、中華、インド料理、ベトナム料理、韓国料理、沖縄料理、寿司、焼き鳥など、ジャンルの幅が広いことも魅力です。1店舗で食事を完結させるだけでなく、複数の店を巡る楽しみ方にも向いています。
なお、上記は代表的な店舗の抜粋です。全55店舗の内訳は、施設の公式テナント一覧で確認できます。
THE LIVE Supported by 大和地所はスポーツ観戦の新拠点
BASEGATE横浜関内で特に目を引く施設が、横浜DeNAベイスターズが企画・運営に関わる「THE LIVE Supported by 大和地所」です。
スポーツと飲食を組み合わせた日本最大級の常設型ライブビューイングアリーナで、スポーツの試合を大画面で楽しみながら食事ができる空間として整備されています。
施設公式案内によると、1~3階に展開し、共用席は約300席。営業時間は原則11時から23時までで、フードのラストオーダーは22時、ドリンクは22時30分です。
スポーツ観戦だけでなく、飲食やイベントを目的に訪れることもできるため、従来の飲食店やスポーツバーとは違った楽しみ方ができます。なお、キャッシュレス決済のみで現金は使用できないため、訪問前に支払い方法を準備しておきましょう。
ワンダリア横浜は6つのゾーンを巡る没入型体験施設
もう一つの目玉が、DeNAが企画・運営する「ワンダリア横浜 Supported by Umios」です。2026年3月19日にBASEGATE横浜関内と同時開業しました。
館内は6つのテーマ別ゾーンで構成され、映像やデジタル技術を使って自然や生き物との出会いを演出します。
- ゾーン1「うつろう四季の彩り」:高原
- ゾーン2「ダイブ・トゥ・ブルー」:深海
- ゾーン3「擬態する森」:原生林
- ゾーン4「闇にふれ、光と踊る」:洞窟
- ゾーン5「大空に舞う」:湖と大空
- ゾーン6「イントゥ・ザ・ワンダー」:都市
単に映像を見るだけでなく、専用のワンダリアアプリを利用して、登場する生き物の情報を調べたり、ミッションに挑戦したりできる仕組みも用意されています。
親子で自然や生き物について学びたい人、写真や映像で印象的な体験を残したい人に向いている施設です。
2026年11月時点の公式案内では、営業時間は月曜から木曜が10時~19時、金曜から日曜・祝日などは10時~21時。入館料金は大人2,900円から、中高生2,200円、小学生1,500円、4歳以上の幼児1,000円、3歳以下無料です。日時によって料金が変わるため、チケット購入時に確認してください。
旧横浜市庁舎を活用したOMO7横浜も見逃せない
BASEGATE横浜関内は、ホテルを含めて楽しめる点も特徴です。
旧横浜市庁舎行政棟を保存・活用した「OMO7横浜 by 星野リゾート」は、2026年4月21日に開業しました。BASEGATE横浜関内の街区全体のグランドオープン日である3月19日とは異なるため、開業時期を混同しないようにしたいところです。
歴史的な行政建築を宿泊施設として再生することで、観光客が関内の歴史や街並みに触れながら滞在できる環境が整いました。飲食やスポーツ観戦だけでなく、横浜観光の宿泊拠点として利用できることも、この施設の強みです。
【新綱島MICCA】21店舗のテナント一覧と古民家を生かした新スポット
2026年10月28日にグランドオープンした新綱島MICCAは、東急新横浜線の新綱島駅前に誕生した商業施設です。
最大の特徴は、一般的な駅前商業ビルとは異なり、1857年(安政4年)創建の古民家「池谷家住宅主屋」を施設の中心に据えていることです。
この古民家は、2024年1月に横浜市認定歴史的建造物に認定され、同年11月には特定景観形成歴史的建造物にも指定されました。歴史的な建物を取り壊して新築するのではなく、改修して新しい用途に活用するという開発手法が採用されています。
新綱島MICCAの3棟構成とは?
施設は、古民家の「OMOYA」と、新築された2棟の木造商業施設「HANARE北」「HANARE南」の計3棟で構成されています。
敷地面積は約6,659平方メートル。古民家と新しい木造建築を組み合わせることで、歴史的な景観を残しつつ、現代の生活に必要な商業機能を加えています。
新綱島MICCAのテナント一覧!飲食店から生活サービスまで
新綱島MICCAの出店店舗数は21店舗です。飲食店だけでなく、美容、健康、買取、写真撮影、ドラッグストアなど、日常生活に関わる業態がそろっています。
公式店舗案内に掲載されている代表的なテナントを紹介します。
OMOYAの注目店舗
- flour+water:ベーカリー・ビストロ
- 輪餅屋:ベーグル専門店
特に注目したいのが、古民家を活用したflour+waterです。ベーカリーカフェとイタリアンバルの要素を組み合わせ、歴史を感じる建物の中で食事やカフェタイムを楽しめる店舗として計画されました。
HANAREの飲食・グルメ店舗
- 洋麺屋 五右衛門:スパゲッティー専門店
- 松のや:とんかつ専門店
- 熱烈中華食堂 日高屋:中華食堂
- 沖縄テラス 南風花:沖縄料理
- Italian TOSCANA:イタリアン
- 鴨屋そば香:蕎麦店
- SUMRINA Spice&Cafe:カレー・エスニック料理
- 串焼き こはる:串焼き・惣菜・居酒屋
- SMASH HOUSE by CRAFTROCK BREWING:ビアレストラン
- 洋食亭ブラームス:洋食店
- 中華そば みなと橋:中華そば
- 海鮮問屋 浜の玄太丸/魚の玄太丸:鮮魚・海鮮居酒屋
美容・健康・生活サービス
- FaSS:ヘアカット・スタイリング専門店
- ファイテンショップ:健康・ボディケアショップ
- 東急沿線の仲介&consulting:不動産売買仲介・資産コンサルティング
- 売るナビ:買取専門店
- HAPISTA:フォトスタジオ
- ハックドラッグ:ドラッグストア
このほか、チョコレートやジェラートなどを扱うL’atelier de Antiqueも出店しています。
なお、公式店舗案内では「綱島ジャッキー餃子楼」が2026年11月17日オープン予定と掲載されています。21店舗という数字は施設の入居テナント数であり、グランドオープン当日に全店舗が一斉営業開始したという意味ではありません。訪問時には店舗ごとの営業開始日も確認しておきましょう。
2026年11月3日には開業記念イベント「MICCA祭」も開催
新綱島MICCAでは、開業を記念して2026年11月3日(火・祝)に「MICCA祭」の開催が予定されました。
東急の公式発表によると、施設内を回遊しながら楽しめるイベントとして、次のような企画が盛り込まれています。
- ノキシタマーケット
- 屋外映画上映
- トークイベント
- 昔遊び
- クラフト体験ワークショップ
買い物や食事だけでなく、地域住民や来訪者が交流する場をつくることもMICCAの狙いです。特に古民家を中心とした空間は、単に新しい店舗を集めるだけでは生み出せない地域らしさを感じさせます。
こうしたイベントは、施設の認知度を高めるだけでなく、新綱島駅周辺を歩いて楽しむきっかけにもなります。
【アクセス徹底比較】横浜の新商業施設への行き方と訪問前の注意点
新しい商業施設を訪れる際に気になるのが、最寄り駅からの距離や移動のしやすさです。BASEGATE横浜関内と新綱島MICCAは、どちらも駅から徒歩1分というアクセスの良さがあります。
BASEGATE横浜関内へのアクセス
所在地は神奈川県横浜市中区港町1丁目1番1号ほか。JR関内駅の駅前に位置しています。
- JR根岸線「関内」駅から徒歩1分
- 横浜市営地下鉄ブルーライン「関内」駅から徒歩1分
- みなとみらい線「日本大通り」駅から徒歩7分
JR・地下鉄のどちらからもアクセスしやすく、横浜スタジアムや中華街周辺を巡る観光ルートにも組み込みやすい立地です。
物販・食物販店舗の基本営業時間は11時~20時、レストラン・カフェは最大23時、スタジアム横バル街は23時30分までと案内されています。ただし、店舗によって営業時間は異なります。
新綱島MICCAへのアクセス
所在地は神奈川県横浜市港北区綱島東1丁目8番です。
- 東急新横浜線「新綱島」駅から徒歩1分
- 東急東横線「綱島」駅から徒歩5分
新綱島駅を利用すれば、駅を出てすぐにアクセスできます。東横線の綱島駅からも歩けるため、周辺の商店街と合わせて楽しむことも可能です。
車で訪れる場合は注意が必要です。公式案内によると、駐車場の収容台数は9台(うち身障者用1台)で、最大料金の設定はありません。自転車駐輪場は90台、バイク駐輪場は7台です。車での長時間滞在より、公共交通機関での来訪が便利です。
2施設を1日で巡ることはできる?
2施設は横浜市内にありますが、関内エリアと港北区の新綱島エリアに分かれています。どちらも駅近なので公共交通機関を使った移動が基本になります。
おすすめは、関内でBASEGATE横浜関内やワンダリア横浜を楽しみ、別の機会に新綱島MICCAと綱島周辺をゆっくり散策する方法です。
どうしても1日で両方を訪れたい場合は、ワンダリア横浜の入館時間を先に決め、MICCAでは飲食や古民家見学を中心にするなど、目的を絞ると無理のない予定を立てやすくなります。
【プロの結論】BASEGATE横浜関内と新綱島MICCAはどちらがおすすめ?
2施設を比較する際に大切なのは、店舗数の多さだけで選ばないことです。両施設は、利用者に提供する価値そのものが異なります。
BASEGATE横浜関内がおすすめの人
- 新しい商業施設を一日かけて楽しみたい
- 多彩な飲食店を巡りたい
- 横浜DeNAベイスターズなどのスポーツ観戦が好き
- ワンダリア横浜のデジタル体験に興味がある
- 横浜観光とホテル宿泊を組み合わせたい
BASEGATE横浜関内の強みは、商業、スポーツ、文化、宿泊をまとめて楽しめることです。特にワンダリア横浜やTHE LIVEのような施設は、一般的なショッピングセンターにはない目的地としての魅力があります。
一方で、飲食や体験施設を複数利用すると、入館料や食事代などの出費が増える可能性があります。施設全体を回りたい人は、事前に利用したい店舗や体験施設を決めておくと効率的です。
新綱島MICCAがおすすめの人
- 古民家や歴史的建築が好き
- 落ち着いた雰囲気で食事を楽しみたい
- 新しいカフェやベーカリーを探している
- 美容や健康など日常生活に役立つ店舗を利用したい
- 綱島周辺を散策したい
新綱島MICCAの魅力は、歴史的な建築を身近に感じながら、飲食や買い物ができる点です。大規模なエンターテインメント施設を目当てに訪れる場所というより、日常の延長で立ち寄れる商業施設としての性格が強くなっています。
特にflour+waterが入る古民家OMOYAは、MICCAを象徴する存在です。新しい店舗だけでなく、綱島の歴史や地域文化にも触れたい人に適しています。
2施設の違いから見える横浜の再開発の方向性
今回の2施設を比較すると、横浜の商業開発には異なる2つの方向性が見えてきます。
BASEGATE横浜関内は、旧市庁舎の保存活用と高層オフィス、ホテル、商業、エンターテインメントを組み合わせています。関内駅前に新たな人の流れをつくり、観光客やビジネス利用者、地元住民が交わる都市拠点を目指す開発です。
対して新綱島MICCAは、地域に残る歴史的建築を中心に、新しい木造建築と生活サービスを組み合わせています。地域の記憶を引き継ぎながら、住民が日常的に利用できる場所をつくるという考え方です。
つまり、両施設の価値は単純な店舗数や施設面積だけでは測れません。広域から人を集める大型複合街区と、地域の暮らしに根差した商業施設という違いを理解すると、訪問先を選びやすくなります。
【横浜の新しい商業施設】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年に横浜で開業した注目の新しい商業施設はどこですか?
A1:注目施設はBASEGATE横浜関内と新綱島MICCAです。BASEGATE横浜関内は2026年3月19日、新綱島MICCAは2026年10月28日に開業しました。
Q2:BASEGATE横浜関内には何店舗ありますか?
A2:商業エリアには全55店舗が入居しています。そのうち34店舗が飲食ゾーン「スタジアム横バル街」に集まっています。スポーツ観戦施設THE LIVEや没入型体験施設ワンダリア横浜も見どころです。
Q3:新綱島MICCAのテナントは何店舗ですか?
A3:21店舗です。flour+water、洋麺屋 五右衛門、日高屋、Italian TOSCANA、FaSS、ファイテンショップなど、飲食から生活サービスまで幅広い店舗が入居しています。
Q4:ワンダリア横浜の入館料金はいくらですか?
A4:2026年11月時点の公式案内では、大人2,900円から、中学生・高校生2,200円、小学生1,500円、4歳以上の幼児1,000円、3歳以下は無料です。日時によって料金が変わるため、来館日を指定して確認してください。
Q5:新綱島MICCAには駐車場がありますか?
A5:あります。収容台数は9台で、身障者用区画が1台分含まれます。ただし最大料金の設定はないため、公共交通機関でのアクセスがおすすめです。
まとめ:2026年の横浜は新しい商業施設で街歩きがさらに楽しくなる
2026年の横浜では、BASEGATE横浜関内と新綱島MICCAという、個性の異なる商業施設が誕生しました。
BASEGATE横浜関内は全55店舗を擁し、スポーツ観戦、没入型体験、グルメ、ホテルを楽しめる大型複合街区です。関内駅から徒歩1分という利便性もあり、横浜観光の新しい目的地として注目できます。
新綱島MICCAは21店舗が集まり、1857年創建の古民家を再生したOMOYAと2棟の木造商業施設が特徴です。新綱島駅から徒歩1分で、歴史的な建物や地域の食文化、日常生活に便利なサービスに触れられます。
選び方の基準は明確です。非日常の体験や多彩なグルメ、スポーツ観戦を楽しみたいならBASEGATE横浜関内。古民家の雰囲気やカフェ、地域に根差した飲食店を楽しみたいなら新綱島MICCAが有力な選択肢です。
今後も横浜では駅前再開発や歴史的建築の活用によって、エリアごとに異なる魅力が生まれていきます。2026年の横浜を訪れる際は、目的に合わせて新しい商業施設を巡り、これまでとは違う街の楽しみ方を見つけてみてください。