高須クリニックのCMを見たとき、映像と同じくらい印象に残るのが、軽快でスタイリッシュな音楽だ。その代表格がSOFFetの「Beautiful Smile」である。
Beautiful Smileは2010年のドバイ篇のための楽曲
音楽専門メディアMikikiの2023年2月17日付の記事によると、SOFFetの「Beautiful Smile」は、2010年に高須クリニックのテレビCM「ドバイ篇」のために書き下ろされた楽曲だ。
SOFFetはYoYoとGooFによる男性2人組のスウィングラップユニット。ドバイの空をヘリコプターで飛ぶ高須院長の映像と、楽曲の明るく軽快なサウンドが組み合わさり、CMの印象を決定づけた。
2023年3月22日には「Beautiful Smile」が初めて7インチレコード化された。CMソングとして広く知られる楽曲が、レコードという形でもリリースされたことは興味深い。
実はJoin the Party Tune!!も使われている
もうひとつ押さえておきたいのが、SOFFetの「Join the Party Tune!!」だ。
CDJournalの2020年5月22日付の調査記事では、高須クリニックの「newドバイ篇」に使用された楽曲として紹介されている。この曲は2007年発売のアルバム『ココロフィルムノート』に収録されている。
つまり、ドバイ篇のCM曲はすべて同じというわけではない。代表曲「Beautiful Smile」と「Join the Party Tune!!」は別の楽曲であり、作品ごとに使用曲を確認する必要がある。
| 楽曲 | 使用CM・関連情報 |
|---|---|
| Beautiful Smile | 2010年のドバイ篇。2026年の松本人志起用CMでも使用 |
| Join the Party Tune!! | 2020年のnewドバイ篇 |
| Beautiful Smile(レコード) | 2023年3月22日に7インチ化 |
2026年の松本人志さん起用CMでも「Beautiful Smile」が流れている。昔のドバイ篇を知る視聴者にとっては、懐かしさと新鮮さが同居する演出になっている。
【Yes!の本当の意味】高須クリニックのキャッチコピーに込められた理念

高須クリニックのCMを象徴する「Yes!」。単なる景気のよい掛け声だと思われがちだが、公式サイトでは、この言葉に込められた意味が説明されている。
他院で難しいとされた治療にも応えたいという意思
高須クリニックの公式ドクター紹介ページによると、「YES!高須クリニック」は、他院で断られた難易度の高い手術や、過去の手術の修正などにも対応できる存在でありたいという思いを表している。
つまり、YESは患者の希望に向き合う姿勢を示すブランドメッセージなのだ。
公式の理念では、そうした対応を続けるためには技術や設備だけでなく、衛生管理などの体制も必要だとしている。単なる前向きな掛け声ではなく、医療機関としての姿勢と結びついている。
もうひとつのメッセージは「自分を楽しんでいますか?」
高須クリニックの広告には、もうひとつ重要なフレーズがある。
自分を楽しんでいますか?
高須院長の公式プロフィールによれば、このキャッチフレーズを考えたのは、学生時代から高須院長を支えてきた妻のシヅさんだという。
美容医療を単に容姿を変えるための手段としてではなく、自分らしく人生を楽しむための選択肢として伝えたい。その考えが、CMのメッセージにも反映されている。
なぜCMで料金や施術名を強調しないのか
2025年のスポニチのインタビューで、高須院長は、一般的な美容クリニックの広告で見られる施術料金などのビジネス的な訴求について、自身の美学には合わないという考えを示した。
この発想は、ドバイのヘリコプター映像にもつながっている。
料金や施術名を繰り返すのではなく、院長自身の存在感、映像、音楽、ブランド名で記憶に残す。高須クリニックのCMは、商品説明型というより、ブランドの世界観を伝える広告に近い。
ただし、「YES」というコピーが、どんな希望でも無条件に施術できるという意味ではない。実際の医療では、診察による適応判断、安全性、リスク説明、本人の意思確認が欠かせない。
【2026年最新】松本人志出演CMと高須クリニックの新展開
2026年の高須クリニックCMで大きな話題となったのが、松本人志さんを起用した新シリーズだ。
3月1日に松本人志が「眼鏡ひげ篇」で登場
2026年3月1日、日本テレビ系「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」の放送内で、高須クリニックの新CMが披露された。
高須院長がヘリコプターを操縦するおなじみの映像から始まり、会議の場面で黒縁眼鏡、長髪のウィッグ、ひげを身につけた松本人志さんが登場する。
J-CASTニュースは3月2日付の記事で、このCMを「眼鏡ひげ篇」として紹介。SOFFetの「Beautiful Smile」が使用されている点も報じている。
3月8日、15日にも続編が放送
このシリーズは一度きりの出演では終わらなかった。
3月8日には第2弾が放送され、15日には第3弾が登場。第3弾では、それまでの眼鏡とひげがなくなり、ウィッグを着けた松本さんが映るバージョンになった。
短い映像のなかで、出演者の見た目や表情の変化を少しずつ見せていく構成は、従来の高須クリニックCMらしい遊び心を感じさせる。
松本人志の起用は以前から予告されていた
今回の出演には、それ以前からの経緯がある。
高須院長は松本さんの活動休止中から、復帰した際にはスポンサーとして支援し、CMにも起用したいという意向を自身のSNSなどで表明していた。
2026年2月には3月からの放送予定が報じられ、同月末にはスポニチが高須院長による起用発表を伝えている。
また、日刊スポーツによれば、3月のCM出演は松本さんにとって約2年ぶりの地上波テレビ登場として報じられた。
この一連の動きは、単なる出演者変更ではなく、高須院長自身の人脈や応援姿勢が広告企画に反映された事例でもある。
2026年11月時点で押さえたい最新情報
2026年11月1日時点で確認できるCM関連の大きな話題は、3月の松本人志さん起用シリーズだ。
一方、高須クリニックの公式サイトでは、従来の「ダーリンは79歳篇」「トランプ篇」「ドバイ2023篇」などもテレビCMのアーカイブとして掲載されている。
なお、公式ニュースには2026年9月3日付でNetflixシリーズ『ダウンタイム』の美容外科監修に関する発表も掲載されている。これはCMの新作発表ではないが、クリニックが映像コンテンツに関わる新しい動きとして注目できる。
【よくある質問】高須クリニックのCMに関するFAQ
Q1:高須クリニックのCMでドバイを使う理由は何ですか?
A1:もともとドバイに病院を建設し、海外から患者を集める計画があったためです。進出計画は実現しませんでしたが、ドバイを舞台にしたCMは制作され続けています。
Q2:ヘリコプターは本物ですか?
A2:はい。2025年のスポニチの取材で、高須院長は最新CMの黒いヘリコプターをドバイ空軍からチャーターし、自ら実際に操縦したと説明しています。
Q3:高須クリニックのCM曲は誰が歌っていますか?
A3:代表的な楽曲はSOFFetの「Beautiful Smile」です。2020年のnewドバイ篇では同じSOFFetの「Join the Party Tune!!」も使用されています。
Q4:ダーリンは79歳篇の出演者は誰ですか?
A4:高須克弥院長と漫画家の西原理恵子さんが関係するCMです。2025年2月5日に公式サイトで公開され、西原さんの著書『ダーリンは79歳』を応援する企画として展開されました。
Q5:トランプ篇にはドナルド・トランプ本人が出演していますか?
A5:トランプ本人の出演を意味するものではありません。映画『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』とのタイアップ企画です。
Q6:Yes!高須クリニックのYesにはどんな意味がありますか?
A6:患者の希望に可能な限り応え、他院で難しいとされた手術や修正手術にも対応できる存在でありたいという理念を表しています。
Q7:2026年の最新CMには誰が出演していますか?
A7:2026年3月には松本人志さんを起用したシリーズが放送されました。3月1日、8日、15日と内容を変えた3つのバージョンが話題になりました。
まとめ:高須クリニックCMの魅力は映像・音楽・院長の生き方にある
高須クリニックのCMが長年にわたって視聴者の記憶に残る理由は、単に派手な海外ロケや有名人の出演だけではない。
ドバイのヘリコプターには海外進出という事業構想があり、SOFFetの「Beautiful Smile」には映像を支える音楽としての役割がある。そして「Yes!」には患者の希望に向き合うというクリニックの理念が込められている。
郷ひろみさんの時代から、ドバイシリーズ、西原理恵子さんとのコラボ、トランプ篇、そして2026年の松本人志さん起用シリーズへ。広告の形を変えながらも、院長自身がブランドの中心に立つスタイルは一貫している。
【プロの結論】 高須クリニックのCMを理解するうえで重要なのは、広告の派手さだけでなく、その裏側にある事業構想、出演者との関係、音楽の継続性、そしてブランド理念を読み解くことだ。
一方、美容医療を検討する人は、CMの印象だけでクリニックを選ぶべきではない。実際の施術内容、担当医の経験、費用、リスク、副作用、術後のフォロー体制を比較することが大切だ。
映像として楽しむCMと、医療機関として評価するための情報。この2つを分けて見ることが、高須クリニックの広告をより深く理解するための判断基準になる。
2026年以降も、どんな人物や作品とコラボレーションし、どのような映像で「Yes!」を届けるのか。高須クリニックの次のCMにも注目したい。
主な確認資料:高須クリニック公式CMアーカイブ・公式ニュース・高須克弥院長公式プロフィール、スポニチアネックス(2025年11月7日)、MOBY(2018年8月21日)、Mikiki(2023年2月17日)、CDJournal(2020年5月22日)、J-CASTニュース(2026年3月2日・16日)、日刊スポーツ(2026年3月2日)。