2026年、午年の京都観光で注目したい存在の一つが、上賀茂神社(賀茂別雷神社)で参拝者を迎える神馬「神山号(こうやまごう)」です。真っ白な馬体と穏やかな姿が印象的な神山号は、神社の祭典に奉仕するだけでなく、日曜日や祝日には神馬舎で参拝者と出会う機会も設けられています。
神山号に会える基本時間は、神社公式サイトによると日曜日・祝日・祭典日の9時30分~15時頃です。ただし、馬の体調や天候によって出社しない場合があります。神馬舎の場所、ニンジンの餌やり、毎年1月7日の白馬奏覧神事、京都産業大学馬術部との関係まで、2026年の参拝前に押さえておきたい情報を整理します。
【神山号とは?】上賀茂神社の神馬に選ばれた白馬の意味と由来

上賀茂神社の正式名称は賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)。京都市北区に鎮座し、賀茂別雷大神を御祭神とする歴史ある神社です。境内全域がユネスコ世界文化遺産に登録されています。
この神社で神馬を務めるのが「神山号」です。読み方はこうやまごう。神馬とは、神様に仕える馬を意味し、神社の祭典への奉仕や神様への奉献、参拝者を迎える役割を担います。
神山号という名前はどこから来た?
名前の由来には、上賀茂神社の信仰の中心にある「神山(こうやま)」が関係しています。
神山は上賀茂神社の北北西約2キロに位置する標高301.5メートルの山です。山頂の大きな岩は「降臨石」と呼ばれ、御祭神の賀茂別雷大神が降臨した場所と伝えられています。
神社の境内にある立砂も、この神山をかたどったものです。二の鳥居を入った正面に一対の円錐形の砂山があり、頂上には松の葉が立てられています。
神馬の名前が神山号となったのも、この神聖な山とのつながりによるものです。単なる馬の愛称ではなく、上賀茂神社の信仰と結びついた名前なのです。
なぜ神馬は白馬なのか?
上賀茂神社の神馬は白馬として知られています。白馬には、年の初めに見ることで一年の邪気を祓うという古い故事があります。
この由来に関係するのが、宮中で行われていた「白馬節会(あおうまのせちえ)」です。古くは正月7日に青馬を見ることで邪気を祓うという風習があり、後に白馬が用いられるようになりました。上賀茂神社では、この伝統が白馬奏覧神事として受け継がれています。
神山号の白い姿は、見た目の美しさだけでなく、新年の厄除けや神様への奉仕という意味合いも持っています。
【2026年最新】神山号に会える日はいつ?出社時間を公式情報で確認
参拝者が最も知りたいのは、神山号がいつ神馬舎にいるのかという点でしょう。
上賀茂神社の公式サイト「参拝・御祈祷のご案内」では、神馬の出社日と時間を次のように案内しています。
基本の出社時間は9時30分~15時頃。出社日は日曜日・祝日・祭典日です。
日曜日と祝日は神山号に会えるチャンス
通常の参拝で神山号に会いたい場合、まず候補になるのが日曜日と祝日です。
ただし、日曜日や祝日であれば必ず神馬舎にいるという意味ではありません。神社公式サイトには、神馬の体調や天候によって休む場合があると明記されています。
また、平日は通常の出社日ではありません。平日に訪問する場合は、祭典が予定されているかどうかを確認する必要があります。
出社時間は9時30分から15時頃が目安
参拝の計画を立てる際には、9時30分から15時頃までを目安にするとよいでしょう。
なお、京都バスの観光案内には9時30分~15時30分という記載もあります。一方、神社公式サイトは15時頃までと案内しています。情報に差があるため、訪問計画では神社公式の案内を優先するのが確実です。
当日の出社状況を確認したい場合は、上賀茂神社に直接問い合わせる方法もあります。
電話番号:075-781-0011
電話受付時間:8時30分~17時
遠方から訪れる場合や、神山号を見ることを旅の目的にしている場合は、出発前の確認をおすすめします。
【神馬舎の場所】二の鳥居前で神山号に会うための境内案内
神山号が参拝者を迎える神馬舎は、上賀茂神社の境内にあります。
場所は二の鳥居の近く、神社の本殿へ向かう参道沿いです。境内案内図にも「神馬舎」として記載されているため、境内に入ったら案内図を確認すると見つけやすくなります。
神馬舎までの行き方
境内に到着したら、二の鳥居を目印にしてください。神馬舎は鳥居の近くにあり、本殿方面へ進む途中で立ち寄れる場所です。
初めて訪れる人は、二の鳥居周辺の立砂にも注目してみましょう。神山を象徴する立砂と、神山の名を受け継ぐ神馬号を一緒に見学すると、上賀茂神社の信仰のつながりが分かりやすくなります。
神山号にニンジンをあげられる?
神山号の楽しみの一つとして知られているのが、ニンジンを与える体験です。
観光庁の多言語観光解説資料にも、神馬舎で参拝者がニンジンを与えられる案内が掲載されています。ただし、実施状況や提供方法は当日の運営に従う必要があります。
餌やりが可能な場合でも、持参した食べ物を勝手に与えるのは避けてください。神馬に与えるものは、現地で認められたものに限りましょう。
また、ニンジンは手から直接与えるのではなく、お皿を使用する方法が案内されています。馬の口元に手を近づけすぎないことも大切です。
神馬を見学するときの注意点
- フラッシュを使用した撮影はしない。
- 大きな声を出さず、静かに見学する。
- 馬の頭には触れない。
- ニンジンは指定された方法で与える。
- 神馬が落ち着いて過ごせるよう、無理に近づかない。
- 現地の案内表示や神社関係者の指示に従う。
神山号は観光施設のふれあい動物ではなく、神社に奉仕する神馬です。写真撮影や餌やりを楽しむ場合も、馬の安全と健康を優先した行動を心がけましょう。
【関係者と歴史を整理】神山号と京都産業大学馬術部の深いつながり
神山号を語るうえで欠かせないのが、京都産業大学馬術部の存在です。
神馬は神社の境内で常時飼育されているわけではありません。上賀茂神社の神馬は、京都産業大学馬術部の厩舎で預かり、日曜日や祝日、祭典などに神社へ連れて行く体制が続いています。
京都産業大学の公式発表によると、同大学馬術部は1974年から上賀茂神社の歴代神馬の世話を担当しています。神社と大学の長期的な協力関係によって、現在の神馬奉仕が支えられているのです。
神山号を取り巻く主な関係者・出来事
| 対象・時期 | 神山号との関係 | 確認できる内容 |
|---|---|---|
| 賀茂別雷神社 | 神馬の奉仕先 | 祭典への奉仕や参拝者のお迎えを行う。 |
| 神山(こうやま) | 名前の由来 | 賀茂別雷大神が降臨したと伝わる神聖な山。 |
| 京都産業大学馬術部 | 飼育・管理の協力 | 1974年から歴代神馬を厩舎で預かっている。 |
| 2011年 | 第6世の奉仕開始 | 大学の2021年発表によると、第6世は2011年から奉仕していた。 |
| 2021年6月16日 | 神馬の交代 | 第6世が高齢により引退し、神馬奉献退任奉告祭が行われた。 |
| 2026年掲載情報 | 現行の神山号 | 京都産業大学馬術部の馬匹紹介ページでは10代目と紹介されている。 |
2021年に行われた神馬の交代式
京都産業大学が2021年6月14日に発表したプレスリリースによると、同年6月16日に上賀茂神社で神馬奉献退任奉告祭が行われました。
このとき引退したのは、第6世の神山号です。2011年から約10年間にわたって神馬を務め、高齢を理由に奉仕を終えました。
交代式では、京都産業大学馬術部の部員4人が現神馬と新神馬の馬引きを担当しています。
この記録からも、神山号は同じ一頭が永久に務めるのではなく、世代交代をしながら神社の役目を引き継ぐ存在であることが分かります。
2026年の神山号は10代目?世代表記の注意点
京都産業大学馬術部の現在の馬匹紹介ページでは、神馬として「10代目神山号」と掲載されています。毎週日曜日に上賀茂神社で務める馬として紹介され、馬術部による管理とのつながりも確認できます。
一方、同部の別の紹介ページには、現在の神馬を6代目とする古い記載が残っています。2021年の大学公式発表では第6世の引退が明記されているため、これらはページの更新時期や世代表記の違いに注意して読み分ける必要があります。
2026年時点の馬匹紹介では10代目という情報が掲載されていますが、神山号という名称そのものは歴代の神馬に受け継がれてきたものです。
【1月7日の特別行事】白馬奏覧神事で神山号が担う重要な役割
上賀茂神社の神馬を見学するうえで、特に注目したいのが毎年1月7日に行われる白馬奏覧神事(はくばそうらんじんじ)です。
この神事は、宮中で行われていた白馬節会を神社の祭典として受け継いだものです。年の初めに白馬を見ると邪気が祓われるという故事に基づいています。
白馬奏覧神事では何が行われる?
神事では神前に七草粥や七草の若菜が供えられ、神馬の神山号が御祭神の御覧に供されます。
神山号が神前に進み、その姿を賀茂別雷大神にご覧いただくという儀式です。神馬には大豆が与えられ、年の初めに国家安泰などを祈願します。
観光客向けの馬の展示とは異なり、神社の信仰と伝統を伝える祭典であることが大きな特徴です。
2026年1月7日の開催情報
2026年の白馬奏覧神事は、1月7日(水)に行われました。
- 開催日:2026年1月7日(水)
- 神事開始:午前10時
- 牽馬の儀:正午・午後1時・午後2時・午後3時
- 会場:上賀茂神社
- 拝観:自由
- 関連行事:厄除七草粥の接待(有料)
特に注目したいのは、正午から午後3時まで1時間ごとに行われる牽馬の儀です。神馬が境内を進む姿を参拝者が見学できる機会となっています。
なお、2026年分の行事はすでに終了しています。毎年1月7日に行われる恒例神事ですが、次回の2027年の詳細な時間や運営については、神社からの新しい案内を確認してください。
午年の2026年に神馬を訪ねる意味
2026年は午年です。馬を象徴する年に、神様に仕える白馬を祀る上賀茂神社を訪れることには、文化的にも興味深い意味があります。
ただし、午年だからといって神山号が毎日出社するわけではありません。通常の出社日は日曜日・祝日・祭典日という公式案内が基本です。
午年の参拝であっても、神馬の体調や天候を優先する運営は変わりません。神事の日と通常の出社日を区別して計画することが大切です。
【失敗しない参拝方法】神山号に会いたい人が確認すべき6つのポイント
神山号に会うことを目的に上賀茂神社を訪れるなら、単に日曜日に出かけるだけではなく、事前確認と現地での過ごし方にも気を配りたいところです。
1.日曜日・祝日・祭典日を優先する
まずは公式案内にある出社日を確認しましょう。平日に訪れる場合は、祭典の有無を事前に調べる必要があります。
2.9時30分~15時頃を基準にする
神馬の基本出社時間は9時30分から15時頃です。時間外に訪れても会えるとは限りません。時間に余裕を持って参拝しましょう。
3.天候と神山号の体調を考慮する
神社公式サイトが明記しているとおり、天候や体調によって出社しない場合があります。遠方から訪れる人は、当日の状況を電話で確認する方法が安心です。
4.神馬舎の場所を事前に把握する
神馬舎は二の鳥居の近くです。境内案内図で位置を確認し、参拝ルートに組み込んでおくとスムーズです。
5.餌やりは現地の案内に従う
ニンジンを与えられる場合でも、指定された方法を守りましょう。馬の健康管理は飼育担当者が行っています。人間の食べ物や持参した餌を与えないことが基本です。
6.神馬の見学を参拝の一部として楽しむ
神山号は、写真撮影や餌やりだけを目的とした動物ではありません。神社の祭典に奉仕する存在です。神馬を見学した後は、本殿への参拝や立砂の見学も合わせて楽しむと、上賀茂神社の歴史や信仰への理解が深まります。
神山号に必ず会いたい人は、事前の電話確認を優先すること。一方、会えたらうれしいという参拝スタイルなら、日曜日や祝日に通常の参拝と組み合わせるのがおすすめです。
【上賀茂神社の神馬】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:上賀茂神社の神馬・神山号は平日でも見られますか?
A1:通常の出社日は日曜日・祝日・祭典日です。平日は基本的に出社日ではありませんが、祭典などがある場合は出社することがあります。事前に神社へ確認してください。
Q2:神山号の出社時間は何時から何時までですか?
A2:神社公式サイトでは9時30分~15時頃と案内されています。ただし、天候や馬の体調によって休む場合があります。
Q3:神馬にニンジンをあげることはできますか?
A3:現地で餌やりが実施されている場合は、指定されたニンジンを与えられます。お皿を使用するなど、案内された方法を守ってください。提供状況は当日確認が必要です。
Q4:神馬舎はどこにありますか?
A4:二の鳥居の近く、本殿へ向かう参道沿いにあります。境内案内図にも神馬舎の位置が記載されています。
Q5:白馬奏覧神事は毎年いつ行われますか?
A5:毎年1月7日に行われる恒例行事です。2026年は1月7日(水)に開催されました。次回の詳しい時間や内容は、上賀茂神社の公式発表をご確認ください。
まとめ:神山号に会うなら公式の出社日と当日の状況確認が決め手
上賀茂神社の神馬「神山号」は、賀茂別雷大神に仕える白馬であり、神社の祭典と参拝者をつなぐ大切な存在です。
2026年時点で押さえておきたい情報は、次のとおりです。
- 神山号の基本出社日は日曜日・祝日・祭典日。
- 出社時間は9時30分~15時頃。
- 神馬舎は二の鳥居の近く。
- ニンジンの餌やりは現地の案内に従う。
- 毎年1月7日には白馬奏覧神事が行われる。
- 天候や体調によって出社しない場合がある。
神山号の魅力は、白く美しい姿だけではありません。神山という聖地に由来する名前、白馬を通じた厄除けの伝統、京都産業大学馬術部による長年の飼育協力など、さまざまな歴史と人の支えが一頭の神馬につながっています。
2026年は午年という節目の年。神山号に会うために上賀茂神社を訪れる際は、出社日と時間を確認し、馬の体調を尊重しながら見学しましょう。神馬との出会いをきっかけに、上賀茂神社が受け継いできた伝統にも目を向けてみてください。
主な確認資料
- 賀茂別雷神社(上賀茂神社)公式「参拝・御祈祷のご案内」「境内案内」「上賀茂神社のひととせ」
- 京都産業大学「神馬奉献退任奉告祭」2021年プレスリリース、馬術部公式「馬匹紹介」「部活紹介」
- 観光庁の上賀茂神社に関する多言語観光解説資料
- 一般財団法人TAWの白馬奏覧神事に関する解説