俳優の山本學(やまもと・がく)さんの兄弟は、同じく俳優として活躍した山本圭さんと山本亘さんです。三兄弟の順番は、長兄が學さん、次男が圭さん、三男が亘さん。加えて、映画監督として知られる山本薩夫さんが叔父にあたり、山本家は映画・演劇の世界と深いつながりを持つ芸能一家でした。
しかし、2022年には次男の山本圭さんが81歳で亡くなり、2026年には長兄の山本學さんが89歳を迎えています。三兄弟それぞれの俳優人生や叔父との関係、山本圭さんの訃報、そして山本學さんの最新の活動まで、家系図と経歴を交えながら整理します。
【結論】山本學の兄弟は山本圭と山本亘!三兄弟の順番を解説

山本學さんには、俳優の弟が2人います。次男が山本圭さん、三男が山本亘さんです。
3人の生年月日を確認すると、兄弟の順番がはっきり分かります。
- 長男:山本學(1937年1月3日生まれ)
- 次男:山本圭(1940年7月1日生まれ)
- 三男:山本亘(1943年1月21日生まれ)
この順番は、スポーツニッポンの2022年4月26日付の山本圭さん追悼記事でも、學さんを兄、亘さんを弟とする関係として紹介されています。
つまり、インターネット上で見かける「山本三兄弟」という呼び方は、同じ俳優一家で育ち、それぞれ芸能界で活動した3人を指しています。
山本學と山本圭、山本亘はどんな関係?
3人は実の兄弟です。
単に同じ姓を持つ俳優同士というわけではなく、建築家の父を持つ同じ家庭で育ち、映画や演劇に関わる環境の中で、それぞれ俳優としての道を歩みました。
特に注目されるのは、弟2人が兄の背中を追うように俳優の世界に入っていったことです。
スポーツニッポンの報道によると、亘さんが俳優座に入団した後の初舞台は「原理日本」。その際、兄の圭さんが相手役として演技を支えたとされています。
兄弟でありながら、同じ舞台芸術の世界で互いに関わっていたことが分かるエピソードです。
なお、山本家には男3人のほかに末妹もいたと報じられています。そのため、山本三兄弟という呼称は、男性3人の俳優兄弟を指すものです。
【家系図】父は建築家、叔父は映画監督・山本薩夫
山本學さんの家族を語るうえで欠かせない人物が、映画監督の山本薩夫さんです。
山本薩夫さんは、山本學さんたちの兄弟ではありません。父方の叔父にあたる人物です。
映画関連資料のKINENOTEによると、山本薩夫監督は一女三男の末っ子で、すぐ上の兄が山本學・圭・亘の父親でした。
父親は建築家であり、映画監督の山本薩夫さんとは兄弟関係にあります。
山本家の家系図
家族関係を整理すると、次のようになります。
山本家の親族関係
- 父:建築家(山本薩夫監督の兄)
- 長男:山本學(俳優)
- 次男:山本圭(俳優)
- 三男:山本亘(俳優・声優)
- 末妹:芸能活動を学んだ経験があると報道されている
- 父の弟:山本薩夫(映画監督)
この関係から分かるのは、山本薩夫監督が単なる親戚ではなく、三兄弟の俳優人生にも影響を与えた存在だったということです。
山本薩夫はどんな映画監督だった?
山本薩夫さんは1910年7月15日生まれ、1983年8月11日没。社会性の強いテーマを扱った映画から娯楽作品まで、幅広い作品を手掛けた日本映画界の監督です。
代表的な作品には次のようなものがあります。
- 『乳房を抱く娘たち』(1962年)
- 『にっぽん泥棒物語』(1965年)
- 映画版『白い巨塔』(1966年)
- 『戦争と人間』シリーズ
- 『あゝ野麦峠』(1979年)
特に山本圭さんにとって重要なのが『乳房を抱く娘たち』です。
圭さんは1962年、この叔父の作品で映画デビューを果たしました。
親族に著名な映画監督がいたことは、三兄弟の芸能活動を考えるうえで重要な背景です。ただし、三人が同じキャリアを歩んだわけではありません。それぞれが異なる作品や舞台で実績を積み上げています。
【三兄弟の経歴比較】山本學・山本圭・山本亘の代表作と俳優人生
山本三兄弟は、同じ俳優一家で育ちながら、それぞれ異なる個性を持つ俳優として活躍しました。
ここでは、代表的な出演作や経歴を比較します。
| 項目 | 山本學 | 山本圭 | 山本亘 |
|---|---|---|---|
| 兄弟順 | 長男 | 次男 | 三男 |
| 生年月日 | 1937年1月3日 | 1940年7月1日 | 1943年1月21日 |
| 職業 | 俳優 | 俳優・声優 | 俳優・声優 |
| 代表的な出演作 | 白い巨塔、放浪記 | 若者たち、戦争と人間 | 影武者、あゝ野麦峠 |
| 主な活動分野 | 映画・テレビ・舞台 | 映画・テレビ・舞台 | 映画・テレビ・舞台 |
| 主な特徴 | 繊細な演技と存在感 | 演技派の名脇役 | 舞台と映像で幅広く活動 |
長兄・山本學:『白い巨塔』の里見脩二役で知られる名優
山本學さんは1937年1月3日、大阪府生まれ。
俳優座養成所で演技を学び、1957年に映画『裸の町』でデビュー。その後、1959年から劇団新人会に所属し、舞台と映像の双方でキャリアを築きました。
代表作として特に知られているのが、1978~1979年に放送されたフジテレビ系ドラマ『白い巨塔』です。
學さんが演じたのは、内科医の里見脩二。
田宮二郎さん演じる財前五郎とは対照的に、患者や医療の本質に向き合う誠実な医師として描かれました。
この役は、山本學さんの俳優人生を代表する重要な仕事となっています。
また、舞台俳優としても高い評価を受けています。
1980年には演劇プロデュースを目的とする「五五の会」を設立。代表作『罠』では、24年間で全国350ステージを行いました。
森光子さん主演の舞台『放浪記』にも1987年から2009年まで出演しています。
1993年には舞台『雁金屋草紙』などの演技が評価され、第18回菊田一夫演劇賞を受賞しました。
テレビドラマの知名度だけでなく、長期間にわたって舞台を支えてきた実績も、學さんの大きな特徴です。
次男・山本圭:『若者たち』で脚光を浴びた実力派俳優
山本圭さんは1940年7月1日生まれ。
兄の學さんと同様に俳優座で演技を学び、1962年に叔父・山本薩夫監督の『乳房を抱く娘たち』で映画デビューしました。
大きく注目されたのは、1966年のテレビドラマ『若者たち』です。
両親を亡くした兄弟の生活を描いた青春ドラマで、圭さんは佐藤家の三男・三郎を演じました。
同作品は大きな反響を呼び、映画化もされています。
その後も『戦争と人間』『小林多喜二』などの映画作品に出演。シェークスピア作品の舞台にも立ち、テレビドラマでは『ひとつ屋根の下』『白線流し』『やすらぎの郷』など、幅広いジャンルで存在感を発揮しました。
スポーツニッポンの追悼記事では、山本圭さんについて、演技派として映画・テレビ・舞台で活躍した人物と紹介されています。
三男・山本亘:舞台で鍛えられた俳優・声優
山本亘さんは1943年1月21日生まれ。
読み方は「やまもと・せん」です。「わたる」と読み間違えやすい名前なので注意したいところです。
亘さんは俳優としてだけでなく、声優やナレーターとしても活動しました。
劇団俳優座で演技を学んだ後、フランスのジャック・ルコック演技研究所やポーランドのグロトフスキー演技研究所でも演技を学んでいます。
主な出演作品には次のようなものがあります。
- 映画『どぶ川学級』
- 映画『あゝ野麦峠』
- 映画『影武者』
- 映画『この子を残して』
- 映画『ステキな金縛り』
- テレビドラマ『水戸黄門』
- テレビドラマ『相棒』
1980年公開の黒澤明監督作品『影武者』への出演も、代表的な映画出演歴の一つです。
また、1971年にテレビ大賞新人賞、1973年にエランドール賞新人賞を受賞しています。
長兄の學さんや次兄の圭さんとは異なり、海外の演技研究所でも学んだ経験があり、舞台を軸に幅広い表現活動を展開してきた俳優です。
【山本圭の訃報】2022年3月31日に81歳で死去
山本三兄弟について調べる際、避けて通れないのが次男・山本圭さんの訃報です。
山本圭さんは、2022年3月31日午前9時20分、肺炎のため埼玉県内の病院で亡くなりました。享年81歳でした。
所属事務所が2022年4月25日に公表し、テレビ朝日などの報道各社が伝えています。
山本圭の死去が公表された経緯
| 年月日 | 出来事 |
|---|---|
| 1940年7月1日 | 大阪府で誕生 |
| 1962年 | 『乳房を抱く娘たち』で映画デビュー |
| 1966年 | ドラマ『若者たち』に出演し注目される |
| 2022年3月31日 | 肺炎のため81歳で死去 |
| 2022年4月25日 | 所属事務所が訃報を公表 |
| 2022年4月26日 | 報道各社が追悼記事を掲載 |
通夜・葬儀告別式は家族の意向により近親者で執り行われました。
スポーツニッポンの報道によると、兄の山本學さんは圭さんと亡くなる直前の3月下旬に電話で話していたそうです。
圭さんからは、近く退院するので食事をしようという話があったとされ、學さんは突然の訃報に大きな衝撃を受けたと伝えられています。
山本圭と山本亘の兄弟関係
圭さんと亘さんは、山本學さんを長兄とする実の兄弟です。
特に興味深いのは、亘さんの俳優としての初舞台に圭さんが関わっていたことです。
スポーツニッポンの記事では、亘さんが俳優座に入団した後、初舞台となった「原理日本」で圭さんが演技を支えたことが紹介されています。
圭さんが亡くなったことで、俳優として活動した三兄弟のうち一人がこの世を去りました。
なお、2022年の報道時点で、長兄の學さんと三男の亘さんは健在と伝えられています。
【山本學の現在】2026年は89歳、俳優として新作映画にも出演
2026年11月現在、山本學さんは89歳です。
高齢になった現在も俳優活動を続けており、2026年には新作映画への出演が大きな話題になっています。
2026年11月公開の映画『星の教室』に出演
注目されているのが、映画『星の教室』です。
2026年11月6日に全国公開予定の作品で、原作は高田郁さんの同名小説。角川春樹さんが総監督を務め、中川龍太郎さんが監督を担当しています。
主演は桜田ひよりさん。
山本學さんも出演者の一人として名を連ねています。
2026年10月6日に行われた完成披露イベントにも登壇し、作品について語りました。
今回の作品で注目されるのは、學さんがほぼ初めて関西弁の役を引き受けたことです。
大阪生まれでありながら、これまで関西弁の役は断ってきたという経緯があり、今回の出演は新たな挑戦となりました。
89歳になっても、これまで経験してこなかった役柄に挑戦する姿勢は、長年俳優を続けてきた學さんらしい近況です。
2026年のインタビューで明かした健康との向き合い方
2026年3月30日公開の『婦人公論.jp』のインタビューでは、學さんが軽度認知障害(MCI)と診断された経験について語っています。
診断を受けたのは2022年で、その後は生活習慣の改善や運動療法に取り組んできたと紹介されています。
また、2026年6月29日更新の日本香堂のインタビューでも、現在の生活や俳優としての考え方が取り上げられています。
これらの発信から分かるのは、學さんが現在も自身の生活を見直しながら、俳優としての活動を続けているということです。
『白い巨塔』の里見脩二役で知られる昭和の名優が、89歳になった今も新しい役に向き合っている点は、2026年の近況として特に注目されます。
【誤解を整理】山本三兄弟と山本薩夫の関係で間違えやすいポイント
山本家について調べると、人物名や作品名が似た文脈で登場するため、親族関係を混同しやすくなります。
特に注意したいのが、山本薩夫監督と山本學さんの関係です。
山本薩夫は山本學の兄弟ではなく叔父
山本薩夫さんは、山本學さんの父親の弟です。
つまり、學さん・圭さん・亘さんから見れば父方の叔父にあたります。
同じ山本姓で、映画界におけるつながりも深いため、兄弟と誤解されることがありますが、世代も親族関係も異なります。
『白い巨塔』には映画版とテレビドラマ版がある
もう一つの混同しやすい点が『白い巨塔』です。
山本薩夫監督は1966年公開の映画版『白い巨塔』を手掛けています。
一方、山本學さんが里見脩二役を演じたのは、1978~1979年に放送されたフジテレビ系のテレビドラマ版です。
同じ作品名でも、監督・出演者・制作時期が異なります。
この違いを理解しておくと、叔父の山本薩夫さんと甥の山本學さんの映画・テレビでの実績を正しく整理できます。
山本圭と山本亘は同じ俳優一家でも活動分野が違う
圭さんは『若者たち』をはじめとするテレビドラマや映画で広く知られました。
一方の亘さんは、舞台をはじめ映画、テレビ、声優、ナレーションなど多方面で活動しました。
二人とも俳優ですが、代表作や演技のキャリアは異なります。
そのため、兄弟という共通点だけでなく、それぞれの出演歴を分けて見ることが、山本家の芸能史を理解するポイントです。
【山本學の兄弟】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:山本學の兄弟は誰ですか?
A1:俳優の山本圭さんと山本亘さんです。學さんが長男、圭さんが次男、亘さんが三男にあたります。
Q2:山本學と山本圭は本当の兄弟ですか?
A2:はい。実の兄弟です。山本圭さんは2022年3月31日に81歳で亡くなりました。
Q3:山本圭と山本亘の兄弟関係は?
A3:圭さんが次男、亘さんが三男です。亘さんの初舞台では圭さんが演技を支えたとスポーツニッポンが報じています。
Q4:山本薩夫は山本學の兄弟ですか?
A4:いいえ。山本薩夫さんは學さんの父親の弟にあたる叔父です。圭さんは叔父の監督作品『乳房を抱く娘たち』で映画デビューしました。
Q5:山本學は2026年現在も俳優を続けていますか?
A5:はい。2026年10月には映画『星の教室』の完成披露イベントに登壇しています。同作は2026年11月6日公開予定です。
Q6:山本學の代表作は何ですか?
A6:特に知られているのは、1978~1979年のテレビドラマ『白い巨塔』です。内科医・里見脩二役を演じました。舞台『放浪記』や『罠』などでも高い評価を受けています。
まとめ:山本學・山本圭・山本亘、三兄弟が残した俳優としての足跡
山本學さんの兄弟は、次男の山本圭さんと三男の山本亘さんです。
長兄・學さんを含む三兄弟は、同じ俳優一家で育ちながら、それぞれ異なる分野で実績を残してきました。
- 山本學: 『白い巨塔』の里見脩二役などで知られる長兄。
- 山本圭: 『若者たち』で注目され、映画・舞台・テレビで活躍。2022年に81歳で死去。
- 山本亘: 舞台・映画・テレビ・声優など幅広く活動した三男。
- 山本薩夫: 三兄弟の叔父であり、圭さんの映画デビューにも関わった映画監督。
2026年現在、89歳の山本學さんは映画『星の教室』への出演など、俳優として新たな挑戦を続けています。
山本三兄弟の歩みを振り返ると、単に芸能一家に生まれたというだけではなく、それぞれが独自の演技と仕事を通じて、日本の映画・テレビ・舞台の歴史に足跡を残してきたことが分かります。
山本家の家系を理解する際には、三兄弟の続柄と叔父・山本薩夫監督との関係を分けて捉えることが大切です。これが、山本學兄弟についての情報を正確に読み解くための基本になります。
主要な確認資料
- スポーツニッポン:2022年4月26日「芸能一家の中で育った山本圭さん」および訃報記事。
- 講談社『デジタル版 日本人名大辞典+Plus』:山本圭の経歴。
- KINENOTE:山本薩夫の略歴と親族関係。
- 映画.com、WEBザテレビジョン:三兄弟のプロフィール・出演歴。
- ORICON NEWS、テレビ朝日ニュース:2026年10月の山本學さんの近況。
- 『婦人公論.jp』:2026年3月のインタビュー。